私は首都圏の新築マンション市場に関して
「資産価値レポート」というものを作成して、
有料で販売しています。まあ、年がら年中、
首都圏の新築マンション市場を眺めているのです。
最近の新築マンション価格は、クレイジーです。
足立区や練馬区といった23区の辺境でも、
まともなマンションを買おうとすると
7千万円の予算でも選択肢が多くありません。
ちなみに、住宅ローンが借りられるのは
年収の7倍から8倍です。今の金利で
無理のないのはせいぜい7倍まででしょうね。
頭金が1千万円として6千万円を借りるためには
860万円の年収が必要になります。
東京は地方よりも年収が高い街です。
でも860万円の年収を得ている人は全体の
1割ちょっとくらいではないですか。
まあ、世帯年収ならそれくらいは普通でしょうが。
つまり、普通のマンションでもペアローンを
組まないと買えないレベルなんですよ。
ペアローンの危険性はたびたび申し上げている通り。
日本人の夫婦の3組に1組は離婚するのです。
ペアローンを組んでいるとその後の処理が大変です。
しかし、そのペアローンを組まなければ
買えないようなお高いマンションを
買っている人たちが少なからずいるのです。
「高すぎるから」といって諦めないのです。
マイホームはそこまでして買うものですか?
私がマンション業界に入ったのは1980年代の後半。
あの平成大バブルが膨らんでいた頃でした。
あの時代も、バカみたいに高くなったマンションを
無理目のローンを組んで買っていた人がいました。
彼らはバブル崩壊でどうなったのでしょうか?
何%かの人は、ローンが払えなくなって競売に
かけられたと思います。1990年代は競売が多かった。
しかし、大半の方は泣く泣くローンを払い続けて
完済したはずです。日本人らしく、立派なこと。
そういったマンションが、今や築40年くらいです。
郊外に立地していれば、その価値は二束三文です。
やっとローンを払い終えたのに、そこに残ったのは
築35年の老朽マンション、ということになっています。
今、足立区や練馬区で販売されているバカ高なマンションも
35年後には同じような運命を迎える可能性が大。
あるいは、湾岸エリアのタワマンも同様になりそうです。
湾岸は何と言ってもタワマンの戸数が多すぎます。
今でも築十数年のタワマンがゴロゴロあるでしょ。
それが20年後には築30年超に変わるわけですから。
多くの人々は、目の前の現実が大きく変わることを
中々想像することができません。目の前の現実の
延長でしか未来を想像しないのです。その延長された図も
自分のアタマの中で都合良く考えがちです。
30年前の東京がどうだったかを思い出せばどうでしょう。
いったい今と何が違うのか。まあ、忘れたことも
多いでしょうけど。変わったところは変わっています。
変わらないところもたくさんありますけどね。
本日の動画 ↓
この相談会を開催して約9年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
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会場はいつものところです。
開催日時:1月27日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(12月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。
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