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• 公開講座４　「区分所有」という異文化
  
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いきなりですが、徳川家康はエライと思います。
なぜなら、彼は豊臣秀吉に関東８国をもらった時に、
本拠地を小田原にせずに江戸にしたから。
家康がもらった頃の武蔵・江戸は、ただの荒れ地ですぜ。

私は資産価値レポートの更新をするために東京中を
走り回っていました。つくづく感じるのは、
この街の中心は坂が多い。つまり、江戸の中心は
田んぼはもちろん、畑にもならなかったところ。

太田道灌にしたところが、小さな丘のひとつに
砦みたいな城を築いただけで終わっていますがな。
それを家康は「ここに本拠を築く」と決めたのです。
彼には今でいう都市計画デザイナーの才能がありますよ。

家康が来た頃、有楽町の東は海だったそうですね。
大阪城が北側の淀川を天蓋にしたように、
江戸城は東側の海を背にして、天然の要害にした。
そして、敵は東海道方面から来ると考えた。
つまりは江戸に入り品川から北上する、という想定。

逃げるのは西。甲州街道を走って甲州へ。
あるいは日光街道を北上して会津方面へ。
まあ実際、戊辰戦争はある程度それをなぞります。
しかし、江戸は家康が想像した以上に栄えてしまった。

織田信長の末弟である有楽斎が屋敷を構えたという
有楽町の東側は家康入府の頃は海だったけど、
すぐに埋め立てられて銀座や八丁堀になりました。
まあ、遠浅だったのでしょうね。

江戸前、と言われた東京湾は長らく隅田川の
運んでくる土砂によってかなりの遠浅になっていた。
江戸期の土木技術でも埋め立てるのは容易だったはず。
佃島は家康の頃から島だったけど、月島は明治期の埋め立て。
築地や港や入船は江戸期の中後期らしいですね。

深川も家康入府のちょい後に深川なんとかえもんとやらが
埋め立ての許可をもらったそうな。だから、あそこも埋立地。
井戸を掘ってもしょっぱい水しか揚ってこなかった。
まあ、埋立地とはそんなもんでしょ。一段下の扱い。

でも、結局江戸は当時の世界でも第一線級の大都市の発展。
その後「東京」になって、いまでも世界最先端に魅力的な街。
そうなったのは、家康の慧眼があってこそだ思いますよ。
小田原は平地が狭いので、ここまでには発展しなかった。

一方、秀吉は秀吉で今の大阪の元を作りました。
秀吉が大阪城を作る前の大阪は、やはり遠浅の海の
中にポツポツと陸地あるような場所。
大阪城の元である摂津石山本願寺は海の中に浮かぶ
島みたいな立地にあったと推定できます。

秀吉は、「ここはいける」と踏んだのでしょう。
そこが今では大阪になっています。秀吉の慧眼もさすが。
その点、最後まで岐阜や安土を本拠にした信長の都市感覚は
中世の山城的な発想から抜けきれませんね。
秀吉や家康の方が、都市計画的なセンスがありました。

さて、我々は４百数十年前の家康の描いた計画には
まったくなかった状況の東京で暮らしています。
今、家康が東京を見たら驚天動地でしょうねw。
逆に我々が家康入府当時の東京を見ても、驚くはず。
でも、今の技術ならそれはある程度可能です。
もちろん、バーチャルですが。東京の街について
何かを書く場合、そういうことを考えると楽しいものです。

早稲田大学ＥＣ　講師：榊淳司
激動する金融情勢の中、マンションをどう選び、いかに売るか
5月25日(土)　１３：１０～１８：１０

本日の動画　↓

2024年6月15日(土)榊淳司の不動産売却相談会

この相談会を開催して約9年。
すでに十数物件、総額12.8億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時：6月15日（土）13時～16時
開催場所：セトル　2階会議室
（東京都中央区日本橋横山町４−１１　「馬喰横山」駅より徒歩1分）

当日土曜日の13時から16時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(3月)は待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

よく「榊さんのお奨めのマンションを教えてください」というお申出をいただきます。お勧めのマンションなど、日々変わります。お知りになりたい方は、ぜひ有料メルマガをご購読ください。約3か月(費用4790円)ですべての資産価値レポートのタイトルを一巡します。それでレポートの価格にして数万円分となります。
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