自称「合理手者」の非合理な行為

この国にはなぜか合理主義を蔑む風潮があります。
理屈で考えるよりも「根性」みたいな‥体育会式。
私のように理屈先行で物事を考え、
発言するタイプには生きにくい社会なのです。

さらに言えば、トンデモナイことを言ったり、
やらかしたりしながら自分では「合理的」だと
お考えになるご仁が少なくありません。
このタイプを分かりやすく分類すれば「お隣」型。

自分たちは正義でこちらは悪だから、お隣は
日本に対して「何をしても、言ってもいい」と
思っているのですよ。それ、彼らなりに合理的なのです。
さらに言えば、最近の五輪で話題になった誹謗中傷。

あれをやらかしている人も、実は自分のしていることを
合理的だと考えているのです。どういうことかというと、
誹謗中傷する相手は「悪」であり、それを本人と
社会に分からせなければならない、と考えたのです。
だから匿名で誹謗中傷することも「合理的」。

しかし、なぜにそういう発想になってしまうのか？
やらかしているお方は相手が憎くて仕方がないのです。
何かしたいけど、相手を目の前にしてそれを言う勇気が
あるはずもありません。やはりネットの匿名性は便利。

これって、バレたら大変です。パラの選手みたいに
裁判ですべてを世間に晒され、社会的な生命を
失ってしまうことにもなりかねませんね。
まさに「やらなければよかったのに」の世界。
それをやってしまうのが自称「合理主義者」です。

だいたい、「合理主義者」なら憎い相手のことなんか
考えなければいいでしょ。SNSも覗かなければいいはず。
憎い相手をネット上で追い掛け回すことで、自分には
何の利益もないはず。むしろ憎さが増幅するだけ。
なぜそんなに非合理的な行為をやらかすのか？

他人を憎んだり、妬んだりすることは劣情といいます。
これは人間のもつ感情の中でもっとも卑しむべき部分。
これを抑え込んでしまえる人は、一種の聖人です。
でも、そんな人は100万人に一人もいるでしょうか？

どんな人にだって劣情はあります。仕方のないことです。
そんな劣情をなるべく持たないようにするには、
人を憎まないように心がけることです。さらに言えば、
他人のことなど、なるべく気にしないことですよ。

他人のことを気にしなければ、憎むもこともありません。
憎しみをたぎらせなければSNSに余計なことを書き込む
ようなことにもなりません。それこそ合理的。
でもね、そうは言っても日本人は「合理的」なことが
あまり好きではない民族なのです。残念ですが。

本日の動画　↓

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2024/9/2 21:30 Comments (0)

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