避けようもない「幻想バブル」の崩壊

ここのところ、マンション市場は無風です。
私はしっかりとウオッチングしていますが、
目立った動きはありません。ジワジワ値上がり中。
しかし、それ自体が異様ですよ。

東京23区の端っこの方でまともなマンションを
買おうとすると1億円を超えてしまいます。
1980年代後半のバブル期よりも高い水準。
それでも「それなり」に売れているから不思議。

かといって、埼玉や千葉の郊外では値上がりしてません。
せいぜいが建築コスト分が転嫁された程度。
それでも売行きはかなり鈍いですね。当たり前。
一般人の収入は上がっていませんから。実質減。
なのに、値上がりしたマンションが売れるはずもない。
そこのところはしっかりと理屈があっています。

東京の都心や湾岸エリアでの値上がりは明らかに異常。
それは早晩、是正されるはずです。多分、中古市場から。
最近、中古市場の動きが鈍っているように思えます。
取引数は増えているのですが、価格形成に勢いなし。

そもそも、高くなり過ぎているのです。
バブルは大阪市内の中心部にも及んでいますね。
京都の御所エリアは10年も前からバブル化しています。
普通の人にはとても買えない価格帯になりました。

今、世界中で不動産価格が下落し始めています。
おそらく、その波はいずれ日本にもやってきます。
都心のマンション、空き家が多すぎ。
この国の不動産資産は基本、余剰しているのです。
なのにその「使用価格」が高止まりしているのは異様。

経済学というのは文系の社会科学では一番使えません。
しかし「需要と供給の関係」は、絶対真理に近いですね。
そこから考えても、今の不動産価格はかなりヘンですよ。
特に都心や湾岸エリアのマンション価格は実力の軽く2倍。

まあ、私なんかは見ているしかありません。
中国では人類史上最大の経済バブルが崩壊しています。
人間社会の経済史における一大叙事詩ですね。
あそこまでインチキを極めた経済が今、
ガラガラと音を立てて崩壊しているのです。壮絶です。

その波は、いずれ日本にも到達してきます。
リーマンショックに数倍する金融の危機が世界を襲います。
その時に、日本の不動産局地バブルも崩壊するでしょう。
東京23区の端っこのマンション1億円なんて、
いくらなんでもあり得ない超常現象です。
つまり我々は今、再び共同幻想の中にいます。
幻想世界はいつか現実に引き戻されるのです。
それは、避けようもない「現実」の法則なのです。

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2024/10/2 13:38 Comments (0)

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