「新築マンション狂騒時代」は終わった

昨日は広告屋時代の知己2名と飲みました。
お一人は一回り上の大先輩。付き合いは30年ほど。
もう一人はやや年下。やはり30年の付き合い。
まあ、昔話に花が咲きましたよ。ジジイの飲み会。

やや年下氏が「私が生きてきたマンション広告の
世界を全うしたい」的なご発言。響きますね。
未だ現役の大先輩氏は「その言やよし」とご満悦。
私が「早々に逃げ出した私は何ですかね？」と
混ぜ返すと・・「脱北者ですか？」で大爆笑。

マンション広告業界は「北朝鮮みたいな世界」、
というのが共通認識のご様子ですね。その通り。
ただ、今はコンプライアンスもあって、変化。
午後8時になると新入社員は「帰りなさい」の
世界だとか。まあ、時代も変わったものですがな。

しかし、新築マンションはどんどん供給が細ります。
先日、あるテレビに呼ばれた時に聞かれました。
「もう、新築マンションは値下がりしないのですか？」
私はハッキリと「新築は値下がりしません」と回答。
「中古は下がる可能性がありますけどね」

私が17年前まで巣食っていたマンション広告の世界が、
再び隆盛を見ることはないでしょうね。細る一方。
そういう世界で「いい仕事をしよう」という
昨日のご両所には、やや驚かされました。
私は17年前に見切りをつけて逃げ出した世界です。

ところで、マンション市場はようやく切り返し点に
到達したような気がします。中古が下がっています。
新築が下がるのはあと何年も先のことになります。
でもまあ、おバカな時代は終わるでしょうね。

昨日の飲み会でつくづく思ったことは、あの業界は
2ミリほどしか進化していませんね。構造的に仕方なし。
広告業界というのは「金を出すスポンサーがすべて」。
つまり、スポンサーのレベルが上がらないと、
全体的な業界の知的レベルも上がらない、ということ。

私がのたうち回っていた20年前と比べて、少しは進化。
ただまあ、分かりやすく言えば「返済値が45から50」に
なったレベルでしょうか。私が眺めている限り、
「おバカの範囲内」に収まっているように思えます。

あの業界、主要人物は老いるばかり。若いのがいません。
だってこの先細る一方の業界に自分の人生を
「賭けてみよう」なんて酔狂な輩はいませんよ。
だからまあ、我々が愚痴をこぼしていられるのも、
我らが寿命が尽きるまで、ということになりそう。
この国の「新築マンション狂騒時代」は終わりました。

本日の動画　↓

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2025/2/13 14:16 Comments (0)

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