京都市のマンション市場が「ヘン」

私は京都の生まれです。左京区の浄土寺あたり。
22歳まで京都で暮らしました。その後は神戸。
東京へやってきてから38年ですね。人生の大半は
この東京という街で過ごしています。

まあ、どれだけ住んでもこの街は好きになれませんね。
かといって、生まれ育った京都がいいとも思えません。
「どこに住んでもいい」と言われれば、神戸かな。
横浜にも一度は住みたいと思いました。

さて、その京都。マンション市場がヘンですね。
もう十数年も京都市で売り出される新築マンションの
資産価値を云々する有料レポートを出しています。
3日ほど前に、最新情報版に更新しました。

なんと今、45物件の新築マンションが販売中。
過去最高ではないかと思います。なぜ、そんなに多い?
単純に、マンションデベ向けに多くの事業用地が
出てきたからだと思います。ちょっとしたブーム。

京都と言っても、日本の他のエリアと変わらず少子高齢化。
さらに言えば、産業の空洞化。土地はそれなりに出ます。
京都市内の中心エリアは相続などによって土地の
売却が発生。郊外は工場の移転や廃業に伴った処分。

それで、土地が売り出されると・・買うのはマンションデベ。
ホテルで行けそうなら、ホテル業者。土地の買い手は
その二つくらいしか思い浮かびませんね。
それで過去最高と言われるほどにマンション供給が増加。

ハッキリ言って、異常現象です。最近の京都はご存じの通り
インバウンドであふれていますね。それで京都の景気が
よくなったかと言えば「否」。儲かっているのは
観光客が押し寄せる一部の寺社仏閣と観光業者だけ。
大方の京都人にとって、インバウンドはただの迷惑客。

だから、主に東京方面の「京都好き」が買う中心エリアの
セカンドハウス向けのマンションはそこそこ売れますが、
実際に住むための地元人向けの物件は極度の販売不振。
現在販売中の45物件も、この先はほぼ苦戦が必至。

1年後には死屍累々の惨状を示しているのではないでしょうか。
おバカなことですが、マンション業界ではありがちな現象。
京都市というのは人口が138万人。東京でいえば
大田区と杉並区を合わせた程度の規模。

そこに45物件も新築マンションが販売されています。
しかも、東京23区のように恒常的な人口流入はありません。
つまり、どう考えてもおかしなことになっているのです。
だから「1年後には死屍累々」が、ほぼ確実ですね。

前のブログでも書きましたが、人間は賢くありません。
往々にしておバカなことをやらかします。
むしろ、日本人はまだマシな方かもしれんません。
中国には30億人が暮らせる空き家があるそうです。

中国人はかなり大目に見ても14億人しかいません。
だから、あの国は「空き家ニュータウン」がゴロゴロ。
それこそ死屍累々どころではありません。
莫大な資金を投じで、巨大な廃墟を建設してきたのです。

まあ、中国がどれほどバカをやっても他人事です。
しかし、京都のマンション市場が死屍累々の惨状に
なるのは、ちょっと気がかりです。いちおう、
私も京都人の端くれのつもりですから、
あの街でおバカな茶番劇が演じられるのは好みません。

本日の動画 ↓

早稲田大学エクステンションセンターで開講
バブル崩壊を見据えてのマンション購入戦略を考える
5月24日13:10~18:10 ※途中休憩をはさみます。

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開催日時:4月12日(土)13時~16時
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とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
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ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2025/3/7 15:08 Comments (0)

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