新築マンションの市場というのは不思議なもので、
動かないときには「どうして?」というほど動きません。
でも、動き始めると一斉に動くのです。
つまり、みなさんが「買いたい」と思って行動する時期は
なぜか重なり、集中してしまうのです。
どうやら、今がその時期みたいですね。
特に都心エリアでの動きが激しいようです。
人気エリアにできるたった20数戸のマンションに、
問い合わせが2000件というケースも見られます。
ちょっと過熱気味かもしれません。
こういう時期は販売側もかなり強気になります。
何度か書いたように、不動産屋という人種は大小上下を問わず
「エバれる機会は絶対逃さず、必要以上にエバりまくる」
というかなり共通した特徴を備えています。
これは、お客様に対しても同じです。
ちょっとたくさんお客が集まると、すぐに
「売ってやる」という態度に豹変します。
そして「今買わないと来年はもっと値上がりしますよ」と
客を脅しに入ります。
そういう時の連中は、実に不愉快です。
ただ、今に限ってこれはまるっきりウソではありません。
もし、今年たくさん売れれば来年は値上がりします。
でも、誤解しないでくださいね。
値上がりするのは、東京の都心と城南エリアだけです。
他のエリアや近畿を含む地方のマンション価格は
今年も来年も再来年も・・・ダラダラと下がり続けるでしょう。
で・・・もし、今年たくさん売れなかったら?
来年になっても、価格が上がることはないでしょうね。
何度も書きますが、
都心と城南エリアは今年が「ミニミニバブル」。
売れれば、それは来年まで続くでしょう。
売れなければ、来年にはこのバブルが弾けると思います。
では、「今年はマンションを買おう」なんて
考えている人は、どうすればよいのか?
答えは、いつも同じ。
いい物件を見つければ買えばいいし、
見つからなければ見つかるまで探すことです。
つまり「家探し」というのは、
なるべく時間的な制約がないほうがいいのです。
「・・・までに買わなきゃ」と焦っていると
失敗する確率が格段に高くなります。
不動産屋が「この物件は絶対お買得ですよ」なんていうのを
絶対に信じてはいけません。
この世界では「信じる者は救われ」ずに、「騙される」のです。
ですから、どうか不動産屋の口車に踊らされないでください。
都心や城南エリアでは、今年から来年にかけて
すこーしだけマンション価格が上がるかも分かりませんが、
それは多分一時現象で終わると思います。
何度も何度も同じことを書きますが、不動産といえども
その価格は「需要と供給の関係」で決まります。
価格が上昇するためには、
「マンションを買いたい」という人が
雲霞の如く現れなければいけないのです。
特に、都心や城南エリアのマンションは、5000万円以上が中心。
ボリュームゾーンは6000万-1億あたりです。
それを買える年収2000万円クラスの層が
「雲霞の如く」いるはずもないし、湧いても来ません。
そのことは11日の更新記事でも書いたとおり。
ですから、みんさん!
テレビや雑誌が「マンション市場が沸騰」と煽っても、
不動産屋に「来年はもっと上がる」と脅されても、
どこかの提灯評論家が「今年は買い時」とほざいても、
決して慌ててはいけません。
じっくり考えてみて、本当に「買うべき」と思えば契約してください。
もし「?」があれば、納得いくまで調べたり
じっくりと研究することが大切です。
ちょうどタイミングよく、わが盟友の如月さんが
城南エリアのレポートを最新情報に更新してくれました。
こういった「情報」は、できるだけ多く集めるべきです。
マンション立地エリア別総合評価集008
「目黒区」編 【2011年1月改訂版】
価格 4,960円
また、2月27日に開催する私のセミナーにもご参加ください。
慌てて失敗しないための、様々なノウハウをお伝えします。
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>「エバれる機会は絶対逃さず、必要以上にエバりまくる」
>というかなり共通した特徴を備えています。
恨みつらみがあるのでしょうが、主観を一般論にすべきで
ないですよ。
今回はまともなこと書いているんだから、損してますよ。
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