ずっと前に同じようなことを書いたのですが、もう一度。
ビンラディン氏がアメリカによって殺されたそうです。
アメリカ人は喜んで大騒ぎしています。
2001年の「9.11テロ」の首謀者だそうですから。
それは、その通りかもしれません。
私は、彼が「犯人」であるかどうかを云々しません。
むしろ、そういう前提で書かせていただきましょう。
それで、彼を殺してどうなるのでしょう?
彼が無辜の人々を3000人ほど殺したとして、その罪は死刑に値します。
日本人も何十人か犠牲になったようです。
彼が日本の法廷で裁かれたとしても、判決は「死刑」でしょう。
でも、それはただ一人の犯罪者が死刑になっただけのこと。
アメリカ人は、なぜにあのサウジアラビア人の富豪の息子が、
自分たちを蛇蝎のように嫌って大量殺人に走ったか、
というもっとも根源的なところを理解しているのでしょうか?
彼は元々、ソ連によるアフガン侵攻に義憤を感じて、
自らムジャヒディン(イスラム義勇戦士)となった男です。
ソ連はアメリカの敵。だから「敵の敵は味方」のはずです。
実際CIAはあの当時、イスラムゲリラを大がかりに支援していました。
そして、サウジアフリカは中東ではもっとも親米の国。
彼はその国で生まれ育ったのです。
それが、いつしか「反米」の闘士になっていて、9.11の大量殺人を主導。
ワケがわかりませんね。
でも、理由は立派にあります。
アメリカは「イスラムの敵」だからです。
アッラーの教えに忠実たらんとするのがイスラム原理主義。
ビンラディンはゴリゴリのイスラム原理主義者だったと考えられています。
だから、イスラムの敵であるアメリカは、地上から抹殺すべき対象なのです。
では、なぜアメリカはイスラムの敵なのでしょう?
「アメリカの物質文明が、神聖なイスラム世界を侵食している」
というのが、よく用いられる公式の説明。
でも、それはあくまでも建前です。
実際は「パレスティナ」問題です。
ビンラディンは、アフガニスタンのイスラムの同胞を救うために、
ボランティアでソ連との戦いに命を掛けました。
同様に、パレスティナの地では、アフガンよりももっと深刻です
罪なきパレスティナ人のイスラム教徒たちが、
ユダヤ教徒から故なく土地を奪われ、日々殺されています。
もう、その犯罪行為は60年以上に渡って続いています。
周辺のイスラム教徒たちは、団結して何度かそういう犯罪国家である
イスラエルと戦いましたが、すべて敗北しました。
なぜかというと、世界最強のアメリカがイスラエルを支援したからです。
もしアメリカが支援しなければ、イスラエルは「歴史の1頁」になったはず。
では、なぜアメリカはイスラエルを支援しているのでしょう。
その答えも簡単で、アメリカの経済・言論界の中枢は
ユダヤ資本が支配しているからです。
特にマスコミ。
ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、ウォールストリートジャーナルなど日本に辛いインテリジェンス紙は全部ユダヤ系。
CBS、ABC、NBC、ロイター、APなど、有力なメディアもほとんどがユダヤ系。
当たり前の話ですが、ユダヤ系にそっぽを向かれた候補者が
大統領選挙で当選するのはかなり困難です。
日本の朝日新聞や毎日新聞、NHKが
厄介な近隣諸国に媚ばかり売っていることに対して、
私は大いに憤慨します。
しかし、アメリカのマスコミがユダヤ系であろうと、
それはよそ様の国の話で全然かまいません。
ただし、そのおかげで大半のアメリカ人は
中東のパレスティナでイスラエルという国が
いかに非道な犯罪行為を行っているかということを知らないのです。
日本人のほとんども、アメリカ人ほどではないにしろ、それを知りません。
だから、ビンラディンはとてつもない悪党の親玉だと思っています。
アメリカ人からすると「祖国に仇なす大敵」です。
しかし私から見れば、多分に行きすぎではありますが、
彼はイスラム教徒としての義憤に駆られたただの狂信者。
天才的なテロリストでも、百年に一度出る英雄でもないのです。
その昔、安重根という朝鮮人のテロリストが
伊藤博文という日本の政治家を暗殺しました。
安は韓国において今でも英雄扱いです。
実際、彼は中々に優れた人物であったと伝えられています。
でも、やったことはタダのアホです。
伊藤を生かしておいた方が、韓国は独立を保てたかもしれません。
でも、安は伊藤が「日本の高官」ということだけで暗殺を対象にしました。
歴史を学ばず、未だに安を英雄扱いしている韓国人たち。
彼らは国内で「ウソの歴史」ばかり教わっているので、
海外に留学しないことには「事実の歴史」を学べないようです。
まあ、そんなことはどーでもいいのですがw。
今、アメリカ人は喜んでいますが、
これは安を永住扱いしている愚かな韓国人と同じ。
自分たちが世界の中でどういうポジションに置かれているか、
まったく直視していないのです。
人口のわずか1.7%のユダヤ人に支配され、
正義のないイスラエルを支援することで
全イスラム教徒から敵視されている事実に気づくべきです。
ビンラディン一人を殺したところで、
アメリカに安寧がもたらされるわけではありません。
彼の代わりにアメリカ人をたくさん殺したがるイスラム教徒は、
世界中に何億人もいることでしょう。
アメリカはイスラエルを支援し続ける限り、
イスラム教徒からのテロに怯え続けなければならないのです。
それに比べれば、日本は幸いです。
戦争に負けて以来、他人様の国には極力口も手も出していません。
中国や韓国、北朝鮮、ロシアという、とっても厄介な連中が隣人ではありますが、
この4つの国はそろって世界の「嫌われ者」です。
何かあると同情は日本に集まります。
もっとも、軍事的に支援してくれるのはアメリカだけですが。
とてもボンクラな政治指導者しか選ぶことができていませんでしたが、
幸いにして襲ってきたのは隣人ではなく天災でした。
これには、世界中から支援の手が差し伸べられました。
助けるフリしてスパイばかりしている国もありましたが。
戦争に負けてあの厄介な半島を手放したおかげで、
我らの政治指導者がテロに合うこともなくなりました。
もっとも、時々無辜の市民がさらわれることはありましたが。
日本にはビンラディンのような「不倶戴天の敵」がいないことを喜びましょう。
そして、これからも他人の国には手も口を出さないようにしましょう。
ついでに、お金もばらまかないようにしましょう。
日本を狙うフクシマの何万倍も恐ろしい
ICBMを作る資金にされるだけですから。
大変参考になりました。
しかし先を見ずに暗殺をしてしまうというのは仕方がないことでしょう。
それだけの憎しみを生じる行為を行っているからだと思います。そして先をよく見る歴史を学ぶでは時間がかかることです。
その前にきちんと責めるべき対象を公的に責める有機のある人間が出てくることを祈るばかりです。
あなたの書いたビンラディンの生き様、確かに狂信者といえます。
しかしアメリカがそれだけ悪だとも言えると思います。
2011/05/02 16:13 | by TobyRSS feed for comments on this post. TrackBack URL