日は再び昇る、必ずや

今日は久しぶりに主治医の先生とお話ししました。
ちなみに、私の身体はまずまずの健康。
ただ、コレステロールとガンマーはちょい高めで要注意だそうです。
「あんな奴、とっとと死ねばいい」と思っておられる向きは、
マンション業界を中心に相当たくさんいらっしゃるようですが、
当面はご期待に添えそうにもありません。あしからず。

さて、その主治医先生との世間話で興味深かったのは
「私の周りは日本から逃げ出すことを考えている連中がたくさんいます。特に語学ができる人はそうですね。できない連中は今から一生懸命勉強しています・・・」
ということをおっしゃっていました。
地震に放射能、それにこの田舎芝居みたいな政界ドタバタ劇・・・・
菅君もどーしようもないけれど、それに代わる人材も見いだせない、
という何とも希望のない状態です。
そうじゃなくても万年不況で経済は衰退。
少子高齢化に人口減少。
厄介な近隣諸国による領土蚕食。
国内では「ゆとり教育」による愚民化。
役人どもは相変わらず省益あって国益なしのセクショナリズム。
日教組や創価学会など、国内のガン組織にも衰退の兆しなし。

こんな日本に未来はあるのか?

とっととどこかへ逃げ出した方がいいのではないか、
とお考えになっても仕方がないことだと思います。
特に、ドクターたちは理系といえどもかなりのインテリさんですから、
この国の危機的状況をしっかり理解しておられるようです。

「榊さんは、今後の日本はずっと衰えていくと思いますか?」
的なことを、その主治医先生から聞かれました。
そこで、すこし床屋談義をしてみましょう。

日本は今後10年から20年程度は、衰退します。

人口も減れば、GDPも減ります。
そのうち、国際収支が赤字になるでしょう。
円の価値が弱まれば物価が上がり、国全体が貧しくなります。
逆に、不動産の価値は下がるでしょう。
経済が縮む時代に不動産の「使用価値」は減るからです。
詳しくは拙著「年収200万円からのマイホーム戦略」をお読みください。

そういった「内憂」もさることながら、
すさまじい「外患」がやってきそうな気配をヒシヒシと感じます。
それは、いうまでもなく国際的な「通貨の大混乱」です。
ドルと人民元は、掟破りの大増発を繰り返しています。
ユーロはpiigs諸国の財政破綻。
そしてわが通貨・円は、すさまじい財政赤字。
主要通貨のどれもが耐え難い脆弱性を内包しています。
どれかひとつがパパーンと弾けただけで、
まるで1914年のサラエボ事件みたいに火の手は
全世界に広がってしまうでしょう。

もうそれは、戦争並みの大混乱が生じるはずです。
この3.11震災で、私は生まれて初めてスーパーの棚が
ほとんど空っぽになるのを見て、おののきました。
「こんなことがあるのだ・・・・」
ああいったことが、世界中で起こると思います。
人々は、我れ先にとスーパーに走り、
手持ちの現金を何でもいいからモノに換えようとするからです。

今回の震災で、日本の生産設備の99%以上は何の被害も受けていません。
でも、震災直後の日本全体の生産活動を10%以上は減退させたはずです。
トヨタやソニーの工場は50%程度にまで生産が減少しました。
アメリカの自動車工場でさえ、一部で減産に追い込まれたといいます。
今や世界経済は地球の隅々まで繊細な物流ラインでつながっているのです。

「通貨の大混乱」は、津波の様に生産設備そのもの(工場等)を
破壊することはありません。
しかし、世界の隅々に行き渡る原料や部品などの
ロジスティックラインを滞らせることにより、
地球規模で生産活動に急ブレーキを掛けます。
多分、世界全体で生産活動が10%以上減退することになるでしょう。
そして、人々のパニック買いによって、
世界中のスーパーの店頭から、あらゆるモノがなくなるのです。
それはもう、人類史上初の「世界同時経済混乱」になるでしょう。

この大混乱が収拾するまでには軽く1年以上かかると思います。
ドルや円やユーロの価値は、見る影もなく衰微すると思います。
そういった混乱の素になった地域通貨は嫌われ、
地球規模の「世界通貨」などという概念が登場するかもしれません。

逆に、金やオーストラリアドル、スイスフラン、イギリスポンドは
実力以上に評価をされる可能性があります。
中期的な投資をお考えなら、ぜひそのあたりをお買いになってください。
まあ、そんなことは余談として。

この「外患」が起こらなくても、日本では財政破綻による国債暴落、
という事態が「避けがたい未来」だと私は思っています。
日銀による国債引き受けによって、一時的には回避できますが、
それは果てしない円安の幕開けでもあるのです。
どのみち、日本の行く手には「経済の混乱」が待っています。

その混乱が日本の経済社会に与える影響は、
今の震災の比ではないと思います。
当然、菅政権のような素人集団では乗り越えられないし、
今の震災でやっているような対症療法さえ施せないでしょう。
そして、その大混乱はさらにこの国を衰退させる・・・・

まあ、悲観的に考えればそういうことになります。
英語が話せて1億円ほど現金があれば、
早めにオーストラリアあたりに移住しておくのは賢明な選択です。
私には英語力も1億円の現金もないので、座して大混乱を待つことにします。

でも、私はその大混乱の向こうに光明があると確信しています。
きっと日本は立ち直って繁栄を取り戻し、
大混乱後の新しい社会秩序を作り出すであろう、と信じています。
ただ「その根拠は?」と聞かれると、やや困ります。
みなさんを説得できるレトリックは何もないからです。
強いていうなれば、

「我々は日本人だから」ということ。

66年前の夏、日本の街と言う街はほとんど焼野原でした。
食べ物や燃料、着るものも、住むところもないに等しい状態。
日本人は1500万人以上餓死すると予想されていました。
占領軍としてやってきたアメリカ人たちは誰もが、
「この国は二度と立ち直れないだろう」と考えたそうです。
街では正規の占領軍であるヤンキーたちが
我が物顔で闊歩するばかりではありませんでした。
「朝鮮進駐軍」という「第三国人」たちが徒党を組んで
商店や民家を略奪し、婦女子を凌辱し、暴虐の限りを尽くしていました。
日本の警官は、彼らの横暴をなすすべもなく見守るしかありません。
敗戦とは左様に屈辱的で惨めなものだったのです。

しかし、日本人は明日への希望を持って復興に励みました。
進駐してきたアメリカ軍は、世界史上かなり寛容な
占領政策を行ったと私は思います。
暴慢な「三国人」どもは、日本の情けない警官の代わりに、
街のゴロツキや愚連隊たちが「自主的」に駆除しました。
日本の暴力団が、アメリカのマフィアと違って戦後長らく
社会の中で一定の「市民権」を持っていたのは、
そういった働きがあったからだと私は信じています。
また、今になっても日本の一般人の間で在日韓国人・朝鮮人に対して
根深い差別感覚・恐怖感がある遠因は「朝鮮進駐軍」の記憶が
連綿と継承されている部分がかなり大きいと思います。

しかし、そういった苦難の時代を経て、日本は見事に復活しました。
その復興ぶりは世界を驚嘆させました。
戦勝国であるにもかかわらず経済的な苦境を脱せないでいた
ソビエトの指導者フレシチョフが、日本との国交回復を望んだのが1956年。
敗戦後11年にして日本経済は超大国ソ連から羨望されたのです。

あの苦難の復興に比べれば、これから迎える「大混乱」など、
「どうということもないでしょ」と、私は思います。
確かに、我らが親(祖父母?)の代の日本人は我慢強かった。
辛いことにじっと耐え、ひたすら滅私奉公。
それに比べて、今の日本人はほぼ全員が「飽食の時代」育ち。
でもね・・・捨てたものではありませんよ、今の日本人も。
そのことは、今回の震災で奇しくも証明されました。

突然降りかかった厄災に黙々と耐える被災者。
懸命に救助活動を行う自衛隊・消防・警察その他の人々。
自らの被ばくリスクを省みず、事故処理にあたる作業員たち。
一刻も早く駆けつけようとするボランティア。
それは・・・中には不届き者もいるでしょう。
目を覆う出来事も、醜悪な事件も起こってはいます。
でも、実に多くの日本人は我慢強く、そして健気にこの厄災に耐え、
時に嘆き悲しみながらも明日に向かって生きようとしています。
それに、多くの人々が無私に他人の救援に勤しんでいます。

我々は確かに、あの66年前の焼け野原から立ち上がった誇り高き民族の子孫なのです。餓えや欠乏はもちろんのこと、三国人の暴慢にも、占領軍の理不尽にも耐え、営々と努力して今の繁栄の礎を築き上げた父祖たちの、偉大なる遺伝子を受け継ぐ者なのです。それを思えば、この震災も、来るべき混乱も、あるいは国運衰退の危機も乗り切れるはず・・・と断言いたしましょう。
それがはっきり見えるのは10年後なのか、20年先なのか・・・私はできるだけ長生きして確かめてみたいと思っています。

そんなことを考えつつ、毎日「余丁町」の仕事もコツコツやっています。

新宿余丁町建替え計画

なお次回以降の説明会は以下の通りです
7月10日(日)17:40~
7月15日(金)17:40~
7月16日(土)17:40~

説明会参加のお申し込みは こちら からどうぞ


2011/7/7 18:28 Comments (0)

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