マンション広告解読講座

マンション広告解読講座
●イメージ広告に惑わされない
マンションの広告にも内外の有名タレントがイメージキャラクターとして登場しています。しかし、有名人が広告しているから大丈夫、と考えるのは早計です。むしろ、人寄せパンダである有名タレントを使うには売主サイドにちゃんと理由があるからです。
A 価格が高い、立地が悪いなど商品力に自信がない 
B 大規模物件なので、大量集客が必要である
C 予算がふんだんにある
だいたいは上記3つの理由が重なった場合に有名タレントが起用されます。タレントのギャラはピンキリですが、ハリウッドの有名どころだと3億くらいはかかります。さらにそのタレントを使うことで本来かからない制作費や媒体費が1億くらいはかかるでしょう。あわせて4億円。700戸のマンションで4億をタレントに使うと1戸あたり40万円強。新居の白物家電が揃うほどの費用ですね。
だいたい、その住まいとは何の関係もない有名人をイメージキャラクターに起用することは、購入者を馬鹿にした行為です。数千万円もする商品の広告で、モノのよさを語らず、イメージキャラクターで商品イメージを作ろうなどと考えるのは、よほど売る自信がない――つまり商品に自信がないからです。いいものを、それに見合った価格で出せば、必ず売れます。それが出来ないイメージキャラクター起用物件は、そのキャラクターが大物であればあるほど要注意物件と考えてください。
●広告には売主のセンスが表れる
マンションの広告を作るのは広告代理店です。でもどのような広告を作るかは、売主の意向が十二分に反映されています。例えば、航空写真をメインビジュアルにしている物件は、売主がロケーションに自信を持っているからです。イメージキャラクターを起用している場合は、何かに自信がないからです。モデルルーム写真を使っている場合は、モデルルームのクオリティ(物件自体のクオリティではない)に自信があるからです。価格を全面打ち出している場合は、市場より安い、と思い込んでいるからです。ただの思い込みの場合もありますから、注意してください。どのようなデザイン、キャッチコピーを使っているかも、売主のセンスが反映されています。広告を見て、自分の感性にあわないと思ったら、よく注意してください。そのマンション自体があなたの感性にあっていない可能性が高いと思われますから。


2007/11/28 14:45 Comments (1)

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