「買ってはいけないマンションの見分け方」お教えします

「不動産屋」ときくと、なんだか胡散臭いイメージを感じる人が多いはず。
「そんなことありませんよ。それは昔の話」と言いたいところですが、
実は今でもまかり通る「事実」なのです。
どうしてでしょうね?
アノ業界は、なぜか胡散臭い人の割合が多いような気がします。
とてもまじめで誠実な業者さんが多いのも、また一面の事実です。
そういう人の割合は徐々に増えているような気もします。
でも、まだまだ少数派ではないでしょうか。

「騙したもの勝ち」「騙された方が悪い」という業界の慣習が、
彼らをいっそう胡散臭い方向に導いているのかもしれません。
考えてみれば、タレントをイメージキャラクターに使って広告している
大規模な分譲マンションなんて、大掛かりな「騙し」をやっているようなもの。
マドンナが住むわけでもないのに「マドンナが出ていたから」という理由で
マンションを買った人がとんでもない目に遭った話は何度も書いた通り。

そして、今度は「石川遼」君だそうです。
東京の湾岸エリアにできる総計画戸数1800戸の超大型マンション。
名前は「ザ・パークハウス晴海タワーズ」というそうです。
私は福山雅治でも使うのかな、と思っていたら石川遼君でした。
聞いた話では、福山君は千葉方面の別の超大型物件で起用される予定だとか。
「目立てばいい」といえばそれまでだけど・・・・

この晴海の超大型マンションについては、
昨日発売になった宝島社の「マンガでわかる コワ~い不動産の話」という
ムックの中で、私のコメントがいっぱい紹介されています。
ご興味のある方はぜひお読みなってください。

それにしても、遼君の出ている広告は「取って付けた感」が否めません。
噂によると、あの地震までは別の方向で制作が進んでいたところを、
3.11のせいで「湾岸イメージはダメ」「タワーは不利」みたいになって、
大幅な軌道修正が行われたそうです。
そして突貫作業で広告作りを続けた結果、ああいった不完全燃焼になったとか。
遼君は「でしゃばり親父」がいて、広告キャラに起用すると制作現場が大変だ・・・
と言っていたのは、元広告業界のお方。
プロゴルファーの親父で、参議院議員になった某氏は賭けゴルフがバレるなど
ずっと醜態続きで、すっかり民主党のお荷物になっていましたよね。
子どもがエラいから親も・・・なんて、浅はか過ぎませんか。
まあ、どうでもいいといえばどうでもいい話ですが。

「実力がないと、誰からも憧れられませんから」
ホームページ上で、遼君にそんなことを言わせています。
業界内で、これを読んで腹を抱えて笑った方はさぞ多いことでしょう。
あれは「晴海島」の一番端っこにできる辺境のタワー。
橋を渡るのにもヒーヒー言わなければいけません。
そんな土地に建つ、時代遅れのタワーマンションに、
果たして遼君がいっているような「実力」があるのでしょうか?

駅から11分、と表示されています。
でも、黎明橋を渡り、住友商事が逃げ出すらしいトリトンを脇に見ながら
さらにトコトコと晴海大橋の方に向かって歩きます。
そうやって、やっと敷地に端っこに着きます。そこまでが11分。
敷地のもう一方の端っこまで歩いたら、20分近くかかりそうです。

目の前は東京湾。対岸には今のところ何もない豊洲5丁目。
そのうち、東京ガスが大規模なマンションを作るという話。
でも、実現するかどうかはかなり危ういと思います。
そのまた向こうが、マドンナやオダギリジョーが出ていた
「ブリリアシリーズ」のタワー板状マンションが2棟建つ有明。
この晴海は有明ほど僻地ではないにしろ、便利が良いともいえない場所。
誰もが羨み、憧れる場所であれば、用地を仕入れた藤和不動産は、
すぐに事業化してガッポリと利益が稼げたはず。
経営不振に陥って合併されてしまうこともなかったでしょう。

さて、この晴海タワーズ・・・いくらでお出しになるのでしょうね?
6年くらい前に「THE TOKYO TOWERS」という千数百戸の
タワーマンションが「勝どき駅徒歩5分」で売り出されました。
販売当初は売れなくて、坪単価は180万円くらい。
それがミニバブルの勢いに乗って、最後は300万円超え。
でも、あの一瞬世の中を狂わせたミニバブルが無ければ
多分平均で200万円を割っていたのではないでしょうか?

今、「勝どき駅徒歩5分」の市場相場感は240~250あたりではないかと思います。
駅徒歩1分の勝どきビュータワーは、ゴールドクレストならではの
KYな価格政策によって販売が停滞している模様。
すでに、竣工1年を迎えたようです。
では、この「勝どき駅徒歩11分(もっと!)」のマンションは
いくらがふさわしいのでしょうか?
私は180万円でも、全1800戸を売りきるのは難しいと思っています。
もし200万円で出したとして・・・最初の100戸くらいは売れるでしょう。
世の中には石川遼の広告に惑わされる
お目出度い方が100人くらいはいるはずですから。
でも、それ以上はかなり難しそうな気がします。

二子玉川にライズという1033戸の大型マンションがあります。
バカ高の値付けでしたが、最初の200戸くらいはスムーズに売れました。
きっと広告に乗せられたのでしょうね。
私の後輩たちが作った広告なので、とやかくいいませんがw。
昨年の4月に、めでたく完成在庫になりました。
今や、私のレポート

「ただ今値引き販売中マンション」

の、正式メンバーとなっています。
つまり、最初の広告に踊らされた方々は、
とんだ「割高」な買い物をしたことになったのです。

今日ご紹介したムック本のタイトルではありませんが、
不動産は「コワ~い」のです。選択をひとつ間違えば人生の破綻です。
だから、決して広告などに惑わされてはいけません。
また、不動産屋のいうことだけを信じてはいけません。
私から言わせれば、今の市場には「買ってはいけない」マンションが
ウジャウジャといっぱい出ています。
おそらく7割がたは「買ってはいけない」か「買わない方がいい」物件。
「買っていい」マンションなんて、ほんの一握りです。
それをどうやって見分ければよいのか?

一番手っ取り早い方法をお教えしましょう。
来月(11月)の19日に、またまた無料セミナーを開催します。
テーマは

「買っていいマンション、買ってはいけないマンション」

開催場所は前回と同じく、新宿の発明学会セミナー室。
定員になり次第締め切りますから、早めにお申し込みください。

こちらに参加していただきますと、
「買っていいマンション」と「買ってはいけないマンション」の
見分け方の初歩をお教えします。
そして、私がコーディネイトする余丁町コーポラティブ計画の
説明会も同時に開催しますので、ぜひご参加を。
そのあとで、今回は私の無料相談会も開催する予定。
参加特典はいつもの通り盛りだくさん。

私のセミナーの特長は、普通の住宅ジャーナリストのように
バックにマンションデベかなんかがいて、ヒモ付になっていないところ。
もちろん、余丁町コーポラティブの説明会は同じ場所で開きますが、
こちらへの参加は自由です。

無料セミナー開催 11月19日(土)13:30~
「買っていいマンション、買ってはいけないマンション」


2011/10/13 20:02 Comments (2)

2 Comments

ライズで飛び降りがあったことは本当らしいのですが、3棟の中央ではなく、敷地の端にある来客用駐車場です。上で紹介されている本の中身も大分盛ってありそうですね。

2011/10/17 00:06 | by 真・正義の味方

私も「マンガでわかる コワ~い不動産の話」にコメントしています。お互い塩を舐めてでの生活でも,デベのポチには絶対にならない様に頑張りましょうね。

PS:二子玉川ライズは昨年7月に引渡しが終わり,1年以上経  ちましたので,もう中古(新古)扱いですので,値付けは自由
  です。何名かの既購入者が未入居で売りに出しています。  理由は昨年9月ごろに入居者が3棟の中央に飛び降りてお  隠れになったので,気持ち悪いそうです。瀬田(二子玉川よ  り徒歩10分位の地域)の住民で知らない人は居ませんよ。

2011/10/14 22:59 | by 正義の味方「月光仮面」

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