「週末の倒産ラッシュ」は杞憂に終わりました。
こうやって、世間が騒いでる時には、噂どおりの結果にはつながりにくいもの。
特に上場企業がらみの噂はなんとも眉唾モノが多いですね。
民事再生法というのは、社長と弁護士がコソコソ相談しながら進めて
「ある日突然!」というパターンがほとんど。
専務以下も「しらなかった」という例が多いのです。
だから、いつ何時、何が起こっても不思議はありませんが。
さて、規模はさほどでもないのですが、私は個人的に
「都市デザインシステム」の倒産にちょっとしたショックを受けています。
ご存知のない方が多いと思いますが、
この会社はコーポラティブマンションを手がけるコンサルティング企業として、
知る人には知られている会社です。
コーポラティブとは、いってみれば協同組合方式。
住宅を欲しい人が集まってお金を出し合ってひとつのマンションを作ります。
この会社は、土地の購入や設計などの面で事業をコーディネイトして報酬を得ていました。
まあ、事業としては面倒くさいばかりで、さして儲かりません。
ただ、それぞれの参加者が納得できる住まいが出来上がります。
入居後のコミュニティも和気あいあいとして、うまくゆく場合が多いとのこと。
成熟した市民社会にふさわしい住宅作りだと私は思っており、
余力があれば自分でもコーディネイターをやってみたいと思っています。
ただ、手間ばかりかかるけれど報酬はそれほどでもなく、商売にはなりにくいのが欠点。
「都市デザインシステム」もリノベーションやコンサルティングなど、
いろいろと手がけていたようですが、今回のバブル崩壊の波をかぶったようです。
興味のある方は一度、コーポラティブ住宅について調べて見てください。
なかなか面白いと思います。
デベロッパーが独りよがりで作る押し付けの「上質住宅」とは
またちがった住まいを得ることができます。
話を下界に戻しましょう。
次なる倒産ラッシュの予想は「今月末」だそうです。
今週号の週刊ダイヤモンドは「ゼネコン 不動産 同時多発破綻」。
タブロイドの夕刊紙も、連日飽きずに「危ない不動産会社」のリストアップをやっていますね。
でも・・・ダイヤモンド誌がやかましく報じる時期、というのは
後から見ればちょうど峠の頂上辺りだったりすることが多いものです。
すると、倒産劇は今がピーク?
私はそんな気がしています。
さて、先日も書きましたとおり、マンション購入に関するご相談が多くなっています。
極力お答えしていますが、特定のデベロッパー、特定の物件についてコメントせざるを得ないご相談も多く、業界に生きる私としては表立っては書きにくいこともあります(笑)。そこで、すべて個別にメールでお答えしていますので、ご相談のコメントには必ずメールアドレスを入れておいてください。本名など、個人情報は不要です。
それから、当方もボランティアで行なっていますので、必ずしもすべてのご相談にお答えできるとは限りません。その旨ご承知置きください。
また、講演のご依頼は嬉しいのですが、当面の間は応じかねます。執筆依頼は歓迎します。こちらもメールアドレスをお知らせいただければご返信させていただきます。
榊淳司
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