教訓に学ばない不動産業界を嘆く

この3月までに、マンションはよく売れました。
私が注意を払っている物件も、かなりの数がさばけたようです。
それこそ、ゴールデンウィークを越えたら、
売るものがなくなってしまうんじゃないの?
と心配するほどに売れています。
しかも、ここ数年前のミニバブルで本格参入してきた
素人集団と呼ぶべき他業種大手企業系のデベは
「もうこんなリスキーな事業はこりごり」
とばかりに、次々にマンション事業から撤退(笑)。
そうでなくても、イケイケドンドンで伸びてきた
カタカナ系の新興デベは軒並み倒産しているわけです。
来年の今頃は、財閥系と電鉄系、商社系以外に
マンション事業を行っているところはないじゃないかと思えるほどです。
何度も書いていいますが、この業界の人の思考ベクトルは
いつになっても短線型なのです。
売れるぞー、といったら一斉に買いに走り、
売れないぞー、となったら猫も杓子も値引きに走る。
今ほど仕入れのチャンスはないのに、
マンションの事業用地なんて、どこも見向きもしません。
景気回復は思ったより早いかもしれません。
前のバブル崩壊のときに比べたら、何もかも早く動いています。
原因が単純なだけに、治療法もはっきりしている、
というのが今回の「100年に1度」という大不況ではないでしょうか。
翻って、わがマンション業界。
必要以上に絞り込まれた供給は、
やがて需要を賄い切れなくなりそうです。
つまりは、マンションを欲しい人がいるのに、
それに見合った数が供給されない状態になります。
でも、価格が大幅に上がることはないでしょう。
一度壊れた市場は、そう簡単には元に戻りません。
じゃあ、どうなるのか?
たぶん、不動産屋がエラそうになるのではないでしょうか。
「欲しければ、売ってあげるよ」という態度になるのです。
不動産屋さんたちは、
エバれる場所と機会は絶対に逃さず、
必要以上にエバりまくる人種だということは、
ちょっと前の銀座や北の新地を知る人なら、
たいていはご賛同していただけるでしょう。
そういう点で、10年一日のごとく進歩のない業界です。
困りますね。特にマンションを買いたい人にとっては・・・
何度もいいますが、新築にこだわる必要はありません。
中古だって、新築と変わらないくらい
便利で快適な物件がいくらでもあります
新築が中古に大きく勝るところは、
ただ新しいという「気分」が大半。
築3年のマンションは、1年で走行距離1万キロ未満の中古車みたいなもの。
そのあと10年で10万キロ以上走って乗りつぶすつもりであれば
たいした違いはありません。装備もほとんど同じ。
ただ、価格は新車(新築)よりも2割ほど安いのです。
新築でいいものが見つからなければ、中古を探しましょう。
わざわざエバる不動産屋に頭を下げてまで
新築マンションを買う必要はありません。
すでに、いただいている相談の中で
モデルルームに客が来すぎて、
購入意欲のある方に対しても横柄な態度をとっている
営業マンの話がチラホラ出てきています。
まったく・・・愚かな連中です。
私も20年ほど業界を眺めていますが、
そういう体質はほとんど変わっていません。
だいたいが、いつまでたっても人気の業種にならないのですから、
集まってくる人材の質も向上していないのでしょう。嗚呼・・・


2009/4/3 0:53 Comments (5)

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