増税でドタバタする以前にやるべきこと

お金が足りなくなったらどうすればよいのか?
1 稼ぐ
2 借りる
3 耐える
4 使わない
我々にはだいたいこの4つくらいしか選択肢がありません。
でも、アウトローな方にはまだいくつかあります。
5 盗む
6 奪う
7 だまし取る
とまあ、こういう方法ですね。
ところが政府にはまだとっておきの方法がいくつもあります。
8 増税する
9 お札を刷る
10 借金を返さない

今回、野田君が実行しようとしているのが、この№8。
政府の場合、さんざんデタラメやっておいて、
お金が足りなくなったら国民に
「足りなくなったから、もっとちょうだいね」で済んでしまうのです。
国民はこれには逆らえません。
だから、増税には№6の要素も入っているのです。
政府っていいですよね。

でも、本当はダメなんですよ、そんなことをしちゃ。
こんな大切なことを国民に押し付ける場合には、
「みなさん、増税をしてもいいですか? 投票で示してくださいね」
ということで、全国民の意思を問う総選挙をするのがスジでしょう。
でも、それをしなかった。
当たり前ですけど、そんなことしたら国民はNOというに決まっています。
だから、民主党は前回の総選挙で
「私たちの任期期間中に消費税を上げることは致しません」と公約したのです。
そのクセ、しれっとして消費税増税法案を提出して可決してしまいました。
これって、ハッキリ言って詐欺ですね。
マニフェストで掲げたことは何にも実行せずに、
「やりません」といっていた消費税増税をやってしまう。
私たちはスッカリ騙されましまったのです。
(私はあんな党には投票しませんでしたが)
もっと怒りましょうよ、みなさん!
特に前回選挙で民主党に投票したみなさん!

この点、今回の小沢君たちの主張は実にスジが通っています。
「小沢よ、君こそ男だ」と、言ってあげたいけど・・・
素直にそういう気持ちにならないのはなぜ?  (笑)

昨日、彼らの新党が結成されたようで、
今日の新聞の一面にデカデカと出ていました。
新しい党名は「国民の生活が第一」ですって。
おいおい、それは党名か? スローガンじゃねえのかい?
そいでもって、近々行われる選挙でのスローガンは
●    消費税増税撤回
●    脱原発
なんだそうです。
なんかもー、票が欲しくて国民に揉み手で擦り寄っているポーズが
アリアリと浮かび上がってきます。
下心が見え見えというヤツですね。ゲンナリです。

こういう政党は、一瞬で消えて欲しいですね。
実際、今総選挙が行われたら半分も戻ってこられないでしょう。
かといって、どこが勝つのでしょう?
今回の消費税増税法案を巡るドタバタ劇で、
一番損をしたのは自民党の谷垣君だと思います。
「へえ、自民党も賛成するんだ」と、誰もが思ったはず。
現に、法案可決後の自民党の支持率は伸びていません。
それに、法案に賛成したことで自民党は何かを得ましたか?
どうやら、解散の密約はなさそうです。
つまり、谷垣君は野田君にうまく言いくるめられて乗せられただけ。
世間からはすっかり失望されてしまいました。
谷垣君は、本当に政治家としてのセンスがありません。
見ていてつまらないので早く変わって欲しいですね。

さて、今後の焦点は「内閣不信任案」です。
小沢君は出来るだけ早い時期にこれを提出して可決しようとするでしょう。
まさか、自民党は反対に回らないでしょうね?
これに反対すれば、自民党は次の選挙でさらに議席を減らすでしょう。
センスのない谷垣君なら、やりかねませんが・・・

あとは、与党系から何人の裏切り者が出るかです。
例のKYな鳩山君あたりが賛成に回りそうな空気を漂わせています。
野田君は「増税反対なら公認しない」と表明しているようですが、
民主党の議員はむしろ次回選挙で「民主党の・・・・」とは叫ばないはずです。
党名を目立たせずに選挙運動をするのではないですか?
つまり、民主党の看板なんて「ありがた迷惑」。
でも、公認料が欲しいから民主党の公認を受ける、という議員がほとんど。
みんな、本音を言えば「橋下維新の公認が欲しい」と思っているはず。

ただ、鳩山君はお金に困っていないから、
民主党の公認なんて気にせず放棄できるはず。
あれだけのお金持ちだから、
子分10人分くらいの公認料は懐から出せるでしょう。
ということは、裏切って不信任案賛成に回る可能性は大。

これだけの波乱要素があるのに、この政局は面白くないです。
なぜなのでしょう?
ひとつには、争点が消費税増税のようなくだらない問題になっていること。
それって、財政と社会福祉の問題を解決する(本当はできないけど)一手段。
それをやるかやらないかでモメているだけ。
今の日本、もっと大事なことがあるんじゃないの?

目先、原発をどうするのか、というのも大きな問題。
避難生活をおくる方々をどうするのか、は喫緊の課題。
支那が尖閣に食指を伸ばしているのをどうするのか、
という問題は日米安保の運用にまで広がる話。
安全保障の面からは、何よりも憲法改定が必要。
野田君は憲法のケの字もいいませんね。
財政の問題は小さくありませんが、
冒頭で掲げた№9と№10の方法が残されています。
それよりも、今は支那からの侵略を防ぐことが優先すると思いますよ。

結局、我らの政府はやるべきことをズルズルと先延ばしにしていくことで
この国は相も変わらず衰退の道を進んでいるのです。

ご報告。
愚著「磯野家のマイホーム戦略」が東京新聞で紹介されました。


2012/7/12 16:03 Comments (0)

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