「人気化路線」を走る某要注意デベの話

みずから「メジャーなんちゃら」と名乗っているある大手デベロッパー。
親会社はインサイダー取引がバレて経営者が辞任。
商売も左前で、近々三菱東京UFJグループへ身売りの噂。
まあ、そんなことはどーでもいいのですが・・・・

このデベの最近の広告路線の大方針は「人気物件化」だそうです。
なんでもかんでも「このマンションはすごい人気で売れています」
ということをアピールするわけです。
まあ、それ自体は昔からどこでもやってきたことですが、
最近はとみにそれが先鋭化しているようです。
「・・・・で一位」
というのを、やたらといいたがるのです。
あるいは「・・・・なのは当物件だけ」と
最後にテメーらのマンションがひとつだけ残るロジックを訴えます。
いずれも無理くりに作り上げた図式で、まあ取るに足らないモノばかり。
資産価値とは関係ないモノもかなりあります。

例えば、こんな感じ。
「年間3000戸以上のマンションを供給しているのは全国で6社」
「そのうち、年間300億円以上の広告費を掛けているのは3社」
「その中で、親会社が証券会社なのは、当社だけ」
これを、テメーらのマンションでやるのです。
持ってくる指標は、自分たちが「残りひとつ」になれれば何でもOK。

これって、とっても虚しい話です。
だって、その物件の非常に偏った一面しか見せていないからです。
「原発は危ない」→「それを管理する原子力ムラはインチキ」→「だから原発をやめよう」
みたいに、非常に単純な論理の軌道をまっすぐに走らせて、
最後は「契約」にストンと落とそうと狙っている思惑が見え見え。
しかし、原発問題同様、こういう子供だましのストーリーに
やすやすと騙される方が大勢いるのでしょうね。
だから、彼らは平然とああもインチキ臭いロジックを
何億円ものお金をかけてキャンペーンしているワケです。

いつかここでも解説した「登録申込即日完売」という珍妙な表現が、
この安手の人気化路線の有力な武器として使われています。
今、このデベが販売している物件で「登録申込即日完売」に
なっていないモノを探す方が難しいくらいです。

このブログを読んでくださっている方は、
せいぜい惑わされないようにしてください。
何千万円、あるいは億以上のモノを買わせようとするわけですから
連中もアノテコノテで様々な幻惑術を仕掛けていきます。
でも、そこは頭をクールにして判断しましょうね。


2012/8/1 14:19 Comments (0)

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