本日、東京は雷雨。
久しぶりに雷の音を聞いて、ドキっとしました。
しかし、たまにはいいものです。涼しくなりますし。
1年間に10時間もテレビを観ない、と公言している私が
ここのところ、毎日オリンピックを見ています。
なかなか「金」が出ませんね。
でも銅や銀はたくさん出ているので、それなりに楽しめます。
ただ、日の丸が一番上に上がって君が代が流れる場面は、
銀や銅とは全然違う感動があるものです。
支那の国歌が流れる表彰式は、見たくありません(笑)。
それでチャンネルを変えるとバラエティばかり。
まあしかし、くだらない番組の多いこと多いこと。
低予算でそこそこ面白いものを作ろうとするとああなるのでしょうが、
結局テレビ局は「緩慢な自殺」をしているようなもの。
テレビでしかできないことは何なのか、もっと真面目に考えるべきです。
でなければ、10年後はさらに衰退していると思います。
さて、政局もタラタラ動き出しましたね。
自民や他の野党が内閣不信任案を出すそうです。
民主党から15人ほど裏切り者が出ると可決されます。
もし、解散総選挙になると消費税増税法案はどうなるのか?
民主党は大幅に議席を減らすはず。
自民党は多少増えるでしょうが、過半数は無理。
もちろん、小沢党は滅亡の危機。
増えるのは維新とみんなの党です。
先日、当事務所へ取材にやってきた某大手新聞社の方に聞いた話だと、
維新の会の候補者名簿にはそうとう「ヤバイ」方が混じっているそうな。
今日発売の一部週刊誌でもすっぱ抜かれていますね。
民主党の小沢党も「なに、こいつ?」みたいなのが
ウジャウジャ混じっていますが、維新だって急ごしらえの所帯ですから・・・
それでも、かなりの議席は確保しそうです。
はてさて、どうなることやら。
私は案外、選挙後は自民+民主+公明の連立政権ではないかと思います。
つまり負け組既成政党の弱者連合みたいなもの。
首相は自民党から出すのでしょうが、誰になろうと低支持率間違いなし。
日本の政治はまた数年、タラタラと停滞。
その間、経済はあいかわらず下降を続けるでしょう。
かといって維新+みんな+他の連合政権になっても
またぞろ大混乱になるだけのような気がします。
どっちに転んでも、起死回生の政権ができる見通しはゼロ。
我ら国民は結局、「自分の面倒は自分で見る」ことを基本に
それぞれが力強く生きていかなければいけなさそうです。
まあ、余談は置いといて・・・・
今日のマンションの話題は、とあるデベロッパーの話。
あえて実名を出してしまうと、住友不動産です。
この会社、実に不思議です。
新築マンションの供給数は上位にランキングされています。
つまり、大手の中の大手といっていいでしょう。
それで、もし「完成在庫ランキング」というものがあれば
私は間違いなくダントツの金メダルだと推測します。
「シティタワー」とか「シティハウス」、「パークスクエア」の
ブランド名で全国的にマンションを開発分譲なさっています。
私は主に首都圏の物件を日常的にウォッチしていますが、
もう本当に「完成在庫の山」といっていいでしょう。
「よくあれだけの在庫を抱えていられるなあ」と
私の周りの業界通たちが不思議がっているほどです。
それでいて、決算では悠々と黒字を計上しているから
「いったいどういう仕組みになっているの?」と
常々から奇怪におもっているところ。
決算書を細かくチェックしても「よう分からん」という世界。
その住友不動産が最近広告会社のコンペを行った、
という、これまた奇怪な話を聞いてしまいました。
「ええ、またいったい何のコンペをするの?」と
私は思わず叫んでしまったほど。
通常、マンションデベロッパーが広告会社のコンペを行うのは
キャンペーンの企画や広告表現の内容を競わせるのもの。
しかし住友不動産のマンション広告は、言ってしまえば無味乾燥。
物件のパースや写真がメインビジュアルで、
キャッチコピーはマンションの規模や場所を語るだけ。
つまり、並みの技量をもったクリエイターなら誰でもできること。
広告屋が「夢のある」提案をしてもことごとく否定されます。
100%物件に由来した表現は、住友不動産の方針であったはず。
「もしや、あの方針を変えるつもり?」
なんてことは、まったくあり得ないのです。
しかも、広告会社への発注料金は業界の最低水準をも下回っています。
これは、日本経済社という日経新聞の子会社が
数年前に業界掟破りのダンピングを行ったことで成立したのですが、
誰がどう見ても「うまくいかないだろうな」という低額受注でした。
あんのじょう、あっちこっちで綻びが生じている模様。
それが、今回のコンペの内容をよく聞いてみると、
その最低レベル以下の料金をさらに下げようとする見積コンペだそうです。
まあ、他の業界の言葉で言えば、単なる「入札」。
「ホンマかいな?」と思いましたよ。
「あれはねえ、ダチョウ倶楽部コンペですよ」
といっていたのは、コンペに参加したある広告代理店幹部。
私は前述のようにテレビを観ないのでよう知りませんが、
ダチョウ倶楽部のギャグは「どうぞ、どうぞ」らしいのです。
つまり、みんな本音では「受注したくない」と思いながら参加。
とはいっても「辞退します」となると角が立つので
「がんばってます」というポーズだけ見せているだけ。
だってあんな低料金だと、それこそすべての作業を
支那やベトナムでやらないと広告会社は赤字になってしまいます。
しかも、住友不動産のたちがわるいところは、パンフレットに
誤植などのミスがあると全部刷り直しをさせること。
マンションの広告にはパンフレットやチラシその他ツール類など、
今でも膨大な印刷物が発生します。
文字や表現を間違えるミスは当然に起こり得ます。
それを防ぐために校正作業というものがあります。
しかし、量が膨大であるため、時には誤植も発生するもの。
そういった時、責任は誰が取るべきなのか?
本来、スポンサーである住友不動産側も校正しているはずなので、
責任の一定割合を分担してしかるべしでしょう。
また、誤植があった場合の民法的な解釈では
「請負人の瑕疵担保責任」(634条以下640条まで)が適用されるはず。
まあ、解釈にはいろいろありましょうが、一般には
「注文者は請負人に対し相当の期限を定めて、其瑕疵の修補を請求することを得」という634条が当てはまるでしょう。
つまり、パンフレットなら誤植部分にシールを張って対応、
ということでも十分なはずだと私は思います。
それを全部刷り直させるのは、下請法いうところの
「親事業者による下請事業者に対する優越的地位の濫用行為」
にあたると私は解釈したいのですが、いかがでしょう?
まあ、そのような法律問題は別にしたとしても、
各広告代理店として住友不動産の仕事は
「請けたくない」というのが本音だと思います。
それを知ってか知らずが、業界最低水準以下の料金を
さらに引き下げようとして見積もりコンペをする
住友不動産という会社は、相当に面の皮が厚いようです。
その皮の厚さが請負業者側にのみ向いていれば
これはただの業界内輪話で終わるのですが、
エンドユーザー側にも同じように対しているのであれば・・・・
この会社は、今では市場価格に比べて割高になったマンションを
平気で定価販売していることからして、相当に要注意です。
住友物件をご検討される場合は、「なぜ売れていないのか」
という基本的なことをよくお考えになるべきですね。
その住友不動産の完成在庫が無残な姿をさらしている
湾岸エリアの2つのレポートを更新しました。
パークタワー豊洲もまだ高い!
「豊洲」マンション市場
価格 4,490円
シティタワー有明、ブリリア有明の停滞
「有明」エリア
価格 2,980円
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