公明党が増税に賛成した、新聞が書かない本当の理由

オリンピックが終って、日本はお盆休みに突入。
なんかこう、ちょっと間抜けな数日になりそうな感じですね。
まあ、こういうときにマンションの話をするのもなんなので、
今日も少し脱線をしてみたいと思います。

先日、やっとこさ消費税増税関連法案が成立しました。
またぞろ自民党の谷垣君が野田君にうまくだまくらかされたみたいですね。
ああいうアマチャンが野党第一党の党首でいることに、
今の日本の政治の貧困が象徴されていますね。
覚えていますか、もう2年近くも前になりますが、
尖閣諸島周辺のわが国領海に不法侵入して
海保の巡視船に体当たりした支那人の船長について、
谷垣君は「早々に帰国させれば問題にならなかった」と発言していたのですよ。
当時、あのドサクサであまり大きな問題になりませんでしたが、
アイツはダメ菅以上にダメダメなおっさんですよ。

まあ、谷垣君への批判は今日のテーマではありませんので、このくらいに。
本日の主題は「公明党」です。
自民と民主の陰に隠れてコソコソと動いていたので目立ちませんが、
あの「日本経済自殺法案」である消費税増税法案は
いわゆる「三党合意」でめでたく成立の運びとなりましたね。
なぜ、公明党が賛成に回ったのか?

これって、ほとんどメディアに取り上げられていません。
みなさんはなぜだと思いますか?

●公明党は真面目に財政の健全化を考えている
●公明党は社会保障破綻の回避をめざしているから

ノー、ノー、ノー。
そんな理由では絶対にないと思います。

そもそも、公明党って何のために存在しているのでしょう?
これっていつか取り上げたテーマなので、ここでは手短かに。
結論を言えば「創価学会を守るため」。ただそれだけです。
あの党は政党でありながら、なんらの政治な目標を持っていないのです。
もっとも、これは今の民主党も綱領がないので同じようなものですが。

ですから、「宗教法人への課税」とか「宗教法人の規制」などが
国会で取り上げられそうになると、それこそ「党を挙げて」反対します。
それ以外の問題は、基本的に彼らにとっては「どーでもいい」のです。
消費税が多少上がろうが、景気が悪くなろうが平気。
むしろ、世の中に不幸な人が増えるほど、
支援組織である創価学会への加入者も増加するはずです。

では、今回はなぜ自民と民主の尻馬に乗ったのでしょう?
民主党政権以前の「自公連立時代」のよしみ?
いいえ、これも違います。
理由は、小沢君たちが民主を脱党したのと同じ。
要は「選挙」です。

カンタンに言ってしまえば、公明党は来年の6月頃に
「衆参」と「東京都議会」のトリプル選挙になることを
悪魔が神を忌み嫌うがごとく、恐れおののいているのです。
その理由は?
新聞などには「トリプル選挙だと組織がもたなくなる」
といった、いたって曖昧な表現がなされています。
一見すると「学会に負担がかかる」とも受け取れますね。

公明党の選挙は、言わずと知れた「学会総動員」。
学会員以外で公明党の候補に投票する人なんて、限りなくゼロ。
したがって、学会員をどれだけ投票所に行かせるかが勝負。
選挙運動もすべて学会におんぶに抱っこ。
だからむしろ、3つの選挙を1回で済ませられれば
学会への動員が一度で済むので「負担が軽くなる」はず。
総選挙、東京都議会選挙、参議院選挙と3度の選挙をやれば、
東京地区では3回も学会組織をフル稼働させなければなりません。
学会員をいくらタダ同然で使えるからといって、3回は3回ですからね。

なのに、同時選挙を忌み嫌う理由は・・・・投票率です。
衆議院、参議院、都議会のトリプル選挙になると、
やはり投票率は自然に上がりますね。
投票率が上がると、学会の固定票しか持たない公明党は
当然のことながら苦戦となります。つまりは落選が続出。
それで「組織が持たなくなる」のです。

だから、公明党としては野田君が粘って満期解散になるよりも
なるべく早期解散で投票日を分散させたいのです。
そうすれば、国民の関心もさほど高まらず、投票率も普通。
それでやっと衆議院に議席が確保できるのが公明党なのです。
結果、消費税増税法案を成立させれば、野田君が早期解散を約束する・・・
という自民党の戦略にのっかったというワケです。
でないと、民主党は輿石幹事長の「負ける選挙は先延ばし」戦略で
かぎりなくトリプル選挙の可能性が高まるからです。

それにしても、投票率の上昇を望まない政党なんて、
民主主義の精神に反していませんか?
そんな政党が、日本の政治のキャスティングボードを担っている。
それが今のこの国の政権を不健全にしているのです。

その点、固定票比率の高い共産党は消費税増税反対、不信任案賛成と
自党にとって不利になる決断をやすやすとやってのけています。
私は、そういう点で共産党は公明党よりも「政党」だと思います。

みなさん、選挙に行きましょう!
自分の支持する政党を探して、投票してください。
民主主義は、そういう「基本的」な国民の行動がなければ成立しません。


2012/8/13 20:51 Comments (0)

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