マルクス主義という邪宗が日本を頽廃させた

隆盛を極めた古代ローマがなぜ滅びたのか、
という原因についてはいろいろと言われています。
私はズバリ「キリスト教」だと思っているのですが、
それについてはまた別の機会にゆっくりと。
ただ、ローマ人たちがキリスト教に蝕まれた原因というのを
今日は考えてみたいと思います。

それは即ち「文明の頽廃」。
カンタンにいえば、市民が「パンと見世物」を求めるばかりとなり
国家のために兵士として外敵と戦ったり、
産業の発展に貢献する仕事に就くことが少なくなったのです。
そんなことしなくても、今でいう生活保護(パン)がもらえたからでしょう。

「見世物」とはラテン語でチクルス、英語ではサーカスとなりますが、
ローマの場合は剣闘士同士の命を賭けた試合であったり、
猛獣との戦いという凄惨なイベントです。
そんなことばかりしていることに、並みの神経を持った人間なら
多少なりとも良心の呵責を感じますよね。
そこに人間の原罪とそこからの救済を説く新興宗教の
キリスト教が付け入ってきたワケです。
自分たちが毎日遊び暮らしているのに、同年代の貧しい若者が
大勢工場で働いているのを見て、多少の「後ろめたさ」を
感じていた単細胞な学生に、マルクス主義という邪宗が
広まったのと構図がよく似ています。

さて、ローマが経験した「文明の頽廃」は20世紀初頭の
大英帝国でも同様の現象が見られました。
政治指導者は「百年の計」よりも目先の人気取りに走ります。
庶民はグルメにうつつを抜かす一方で、
ありとあらゆる健康法がマスコミで紹介され、その一部が大流行。
若者たちは海外へ出ていきたがらなくなり、上昇意欲が減退します。

お気づきでしょうか?
それって、現在の日本ですよね。
今の日本は間違いなく「文明の頽廃」期を迎えています。
ローマはご存じのようにキリスト教に染まってしまってから
100年ちょっとで滅びてしまいました。
ローマ人の直系子孫である今のイタリア人や、
傍系ながら「ローマ一家」の一員と言っていいのはスペイン人。
彼らに、かつての輝かしいローマ人たちの精神は
今や垣間見ることさえ困難になっています。
その原因も、間違いなくキリスト教にあるのですが、
その話題もまた別の機会に。
ともかくも、ローマの末裔たちは今やユーロのお荷物。
かつての蛮族であるドイツやオランダから、
冷ややかな眼で見られ、施しさえ受けています。

一方、大英帝国はその後どうなったでしょう?
第一次大戦という彼らにとって20世紀最大の苦難を乗り越え、
さらに第2次大戦ではアメリカを味方に引っ張り込みたいがために、
対日政策を誤って大東亜戦争を勃発させる一因を作りました。
そのため、戦争に勝ったにもかかわらず
アジアでのほとんどすべての植民地を失い、
さらにその後アフリカの植民地をも手放さざるを得ませんでした。
そして、元の木阿弥。ただのイギリスに戻ったのです。
そのあたり、敗戦で大日本帝国がただの日本になったのと、
どこか似ていなくはありません。
戦勝国と敗戦国という歴然とした差があるのに、ここだけは不思議。

イギリスは「文明の頽廃」後に、国運が著しく衰退しました。
その後、1970年代の後半からサッチャーという傑物が現れ、
老朽化した大国を「見事に再建」した・・・かに見えました。
まあ、公平に見ても「再建した」といっていいでしょう。
しかし、イギリスは今また経済的な苦境に陥っています。

さて、我がニッポンです。
私が見るところ、「文明の頽廃」が始まったのは、
1980年代からではないかと思っています。
これは、あの「アンポー、ハンタイ」の団塊世代が、
社会の中核をなしていく過程と見事なまでに一致しています。
キリスト教はローマ人の気高き独立自尊の精神を
教会依存のふやけた現実逃避主義へと穢しました。
大英帝国の富と栄華はジョン・ブルたちの冒険心を
ひ弱で内向的な消極主義へと萎縮させてしまいました。
そして、マルクス主義は比類なき道徳と向上心を備えた日本人を、
無責任で刹那的な現実破壊者に替えてしまったのでは・・・

マルクス主義は、単純に富の偏重を批判したばかりではありません。
私たちの社会に連綿と続いてきた「親から子への継承」という、
人間としての最も大切な使命をも否定しました。
親から受け継ぐ、また子孫に引き継ぐのは、
単にお金やモノだけではありません。
そのようにカタチあるモノなどの価値はたかが知れています。
大切なのは精神、心、道徳、価値観といったカタチのないもの。

そして何よりも、自分がそういったものを
子孫に伝えるのだという「義務」。つまりは、使命感です。
そもそも、自分の生命はご先祖様から与えられたもの。
幾百万の先祖が命を賭して自分に伝えてくれた血(遺伝子)を
次の世代にしっかりと伝えるのだ、というごく当たり前の人生観。
マルクス主義は、そういったものまでも否定しました。

「自分の人生だから自分が決める」。
「まず、自分がしっかり楽しむ」「自分たちが一番大切」
「自分の人生を充実させることが人生の目的」
こういった価値観や生き方は、ほぼマルクス主義に穢された連中が、
無分別に旧来の価値観を否定した結果、世にはびこったものです。
そこで、我々が失ったものは何なのでしょう?

「親を大切にする」「子どもに躾をする」「しっかり子どもを育てる」
「世間に迷惑をかけない」「物事は人に譲る」「ウソを言わない」
「自分よりも家族を考える」「我がままは不徳」
こういった、日本人の伝統的な道徳精神ではないでしょうか?
私たちは、自分たちが「個人」である前に、
次の世代へ様々なモノを継承する遺伝子の中間走者であるはずです。
自分の人生を充実させるのも大切ですが、
その前にしっかりと家族を作り、遺伝子を継承する子どもを作り、
道徳と教育を授け育てるのが前提ではないでしょうか。
自分だけ好き勝手なことをして人生を終えるのは簡単です。
でも、それでは幾百万の先祖があらゆる艱難辛苦に堪えて
自分まで血を繋いでくれた努力を無にするものだと思います。

そういった生き物として、人間としてのごく普通の使命を
まるで古臭くて遅れた生き方の様に位置づけてしまう
マルクス主義の邪宗的価値観が、我々のニッポンを
「文明の頽廃」へと導く促進剤になっているような気がします。

今の若い世代は、結婚や子育てについて、我々の世代ほど
意欲も希望も持っていないように思えます。
もちろん、義務感などカケラもなさそうですね。
これすなわち「文明の頽廃」の一兆候。
マルクス主義という邪宗のくびきから脱しきれないニッポンは、
かつてのローマや大英帝国の様に衰退し、
あるいは滅亡へと向かうのではないでしょうか。
そのあたり、私は強く危機感を持っています。

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この流れは来年の前半まで続きそうです。
その後は、もう一度大きな市場の波をかぶりそうです。
みなさん、慌てることはありませんよ。


2012/10/3 15:55 Comments (1)

1件のコメント

私は子供がいません。すいません。

2012/10/03 22:51 | by ぴんちゃん

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