昨日、「週刊スパ」の取材を受けていました。
一部上場企業の係長クラスでも、給料は20万円そこそこ。
年収にすると300万円台という事例があるとかないとか。
まあ、「さもありなん」という気がします。
日本経済は年々歳々縮んでいますね。
2年ほど前にGDPで支那に抜かれましたが、今やあちらは日本の1.2倍。
そりゃあ、向こうは年に10%経済が拡大して、
こっちが2%縮めば1.2倍くらいの差はすぐについてしまいます。
当然、給与所得者(サラリーマン)の収入は減るばかりですね。
その分、物価も下がるので生活水準はそう変わらないはず。
こういう時代に預貯金をたくさんもっていると、
低い利率で預けていても自然にその価値が高まります。
逆に借金を抱えていると、時間がたつほど負担が重くなります。
デフレの時代、借金は少なければ少ないほど有利です。
つまり、年収の何倍も借金を背負う住宅購入は不利。
買わなくていいものなら、買わない方がいいでしょう。
これは一般的な法則です。
でも、みなさんにもそれぞれの「人生の都合」というものがあります。
家族が増えたり、子どもが大きくなったり・・・
住宅についてのニーズが生まれてくれば、それに対応しなければいけません。
最終的には「家の一軒でも買わなければ」ということになりますね。
自分の持ち家に住む、というのは多くの日本人にとって
人生の目標みたいになっていたところがあります。
特に私のように、他のところから東京にやってきた人間にとって、
この街で「家(マンション)を買う」というのは、
ある意味で「成功の証」ですらあると思われてきました。
かつて、多少の無理をしてこの「成功の証」を手に入れても、
それによって自分の人生に回復しがたい
打撃をもたらす事はありませんでした。
むしろ、それによってさらなる富を生み出していたのです。
すなわち、「買った家が値上がりする」という時代は、
多くの人にとってマイホームは幸せを生む打ち出の小槌。
でも、今は違います。
年収の何倍もの住宅ローンを借りてマイホームを買う、
という行為は経済的破産につながる巨大なリスクを背負うこと。
実際、多くの人が住宅ローンを払いきれずに、
最終的には自己破産に追い込まれています。
あるいは、それによって自殺する人さえいます。
家を買ったことで破産、そして自殺。
マイホームは人間を不幸にする時代になったワケです。
では、年収が300万円の方はマイホームを買ってはいけないのでしょうか?
私は、そんなことはないと思います。
年収が300万円の方は、300万円なりの家を買えばいいのです。
そういう思いをもって「年収200万円からのマイホーム戦略」
という本を書いてみました。
出版されたのは2年半前です。まだ3.11の地震が起こる前。
刊行された時に比べて、日本の経済は悪化したといえます。
みなさん、3年前と比べて年収は増えましたか?
自分の小遣いは増えましたか?
でも、物価は下がっていますよね。
上がったのはガソリン代と電気代と税金と・・・
でも、モノの値段は安くなりましたね。
実は、マイホームの価格も確実に安くなっています。
住宅業界とそれに付和雷同する一部のメディア、評論家さんたちは
毎年春と秋になるとこぞって「今が買い時」と叫びます。
この「週刊ダイヤモンド別冊」における住宅特集も、
いまや春と秋の「季刊」化してきましたね。
何じゃかんじゃと中立的な立場を装っていますが、
基本的には「こんな住宅を買いなさい」と、
マイホームの購入を勧めています。
今回こそ全体の文中にはっきりと「人口減少」という
ワードが散見されますが、基本的に住宅産業にとっての
不都合なデータはほとんど紹介されていません。
まあ、世間のメディアがこんな調子ですから、
みなさんも「買うとしたら今かな」なんて踊らされます。
でも、冷静に考えてくださいね。
住宅の価格は年を追うごとに下がっていきます。
私は、このブログで5年間ずっとそのことを言い続けています。
多分、これからも同じことを書いていくでしょう。
それで、今までの5年間のどこかに「買い時」があったでしょうか?
私は一度もなかったと思っています。
当たり前でしょ!
この5年間、住宅の価格はなだらかに下がり続けています。
これからもずっとそうでしょう。
であるにもかかわらず、こういったメディアは
インチキに収集された統計数字のちょっとした変化を捉えて
針小棒大に「これから住宅価格が上がるかも」とか、
あるいは「下げ止まった」と言い続けてきたのです。
いったいどちらが正しかったのでしょうね。
ただ、この5年間に買ってはいけなかったのか、
というと一概にそんなことは言えません。
最初に申し上げたように、みなさんには「人生の都合」があります。
それぞれのタイミングを見計らって、
その時々で最適なものをご購入になればいいのです。
「雑誌が特集しているから」「他の誰かが買ったから」
「テレビで『今が買い時』と評論家がいっていたから」
そんな理由で自分の家を買う方は・・・はっきり言っておバカさんです。
また、不動産屋さんたちのいいカモです。
せいぜいオツムの弱い彼らを儲けさせていあげてください。
これからの時代、誰もが買ってもいい「買い時」なんていうのは
半永久的に来ないと思っていいでしょう。
自分がいつマイホームを買うのかは、自分で決めてください。
雑誌や評論家やテレビは、その時々の流れに沿って
注目を浴びるようなことを言っているだけです。
実際のところ「自分の都合」でしかモノを言っていません。
自分のアタマで考え、自分なりの結論を出す。
それが他人と違うからと言ってひるむことはありません。
みなさんのマイホーム購入には、マークシートの4択みたいな
絶対の『正解』なんてあり得ませんから。
また、あなたにとっての最善策は、他人のそれとは違うものです。
そして、よく考え、多くを悩む方は失敗しにくくなります。
これは、多くのご相談を受けていて思ったこと。
「エイヤー」で決める方は、「エッ、イヤ、そんなはずでは・・・」
という結果が待っていることが多いものです。
さて、レポートの更新情報です。
今回は「埼玉」と「千葉」。
たくさんいろいろな物件が出てきました。
みなさんが惑わされそうなのもいろいろあります。
この両エリアは「買ってはいけない」が多発する特性があります。
どうぞ、私のレポートを参考に「失敗」を避けてください。
沈む幕張ベイタウン、そしてウェリス稲毛登場!
千葉エリアの大規模マンション
全20物件の徹底分析
価格 3,290円
1 「ザ・パークハウス 新検見川 」
2 「グランドターミナルタワー本八幡」
3 「ユトリシア」
4 「パークシティ柏の葉キャンパス2番街」
5 「ザ・レジデンス千葉ニュータウン中央」
6 「プラウド船橋」
7 「グランソシア船橋芽吹の杜」
8 「グランスイートブルー」
9 「シティテラス南行徳」
10 「パークタワー八千代緑が丘」
11 「シティテラスおおたかの森ステーションコート」
12 「幕張アクアテラス」
13 「プラウド新浦安パームコート」
14 「ビオ・ウイング ユーカリが丘」
15 「ユーカリが丘 スカイプラザ・ミライアタワー」
16 「サングランデ印西牧の原ドアシティ」
17 「オーベルグランディオ柏」
18 「プレミスト稲毛海岸」
19 「幕張ベイタウン グリーナ」
20 「ウェリス稲毛」
プラウドVSパークシティの浦和決戦、グランアルト越谷も登場!
埼玉県の大規模マンション全19物件
価格 3,290円
1「シティテラス戸田公園」
2「小手指タワーズ」
3「志木の杜テラス」
4「フォレストレジデンスHAUSKA(ハウスカ)」
5「ソライエ草加松原」
6「グランドミッドタワーズ大宮」
7「パークシティ南浦和」
8「プラウドシティ浦和」
9「グローリオ越谷ステーションタワー」
10「パークスクエアさいたま新都心 Airs Court」
11「グランシンフォニア」
12「シティタワーさいたま新都心」
13「シティテラス大宮宮原」
14「シティタワー蕨」
15「レーベンスクエア東鷲宮ブライトアリーナ」
16「サウスゲートタワー川口」
17「シティタワー上尾駅前」
18「北戸田ファーストゲートタワー」
19「グランアルト越谷レイクタウン」
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