コスモスイニシアADR承認に思う

マンションに関するブログなのですが、
なぜかマンション以外のことを書いた方が
拍手もコメントも多くなる・・・・不思議ですね。
今日はマンション関係に戻ります。
コスモスイニシア・・・ADRが承認されたようですね。
ごくごく簡単に解説すると
1683億円あった借金のうち、370億円をチャラにしてもらって、
あとの305億円は株式に変換して金融機関が引き受け。
これもまあ、いってみればチャラみたいなもの。
残りの1008億円の借金をこれから一生懸命返していく、
ということらしいですよ。
そして、実質的に銀行支配ですね。
この解釈、間違っていればどなたか教えてください。
さんざん揉めた挙句に、出てきた合意案は拍子抜けしますね。
もっと、ドラスティックに「債務免除」とか、
「全株式消却」「経営陣即時退任」なんてのか思ったら、
「三方一両損」みたいな内容。
まあ、アレだけ多くの金融機関(40以上)が関わっていれば
合意を得るのも大変だし、あまりドラスティックにも出来ないのでしょう。
で・・・これからどーなるの、というお話。
はっきりいって、1008億の借金を返していくのは
余りにも困難な世の中だと思います。
単純に考えて(いつものことですが)、
1008億の純利を得るには「弊社の強みである」らしい
エリア限定のマンション、戸建ての分譲や、流通仲介などの事業で
おおよそ1兆5000億くらいの売上げを上げなきゃいかんでしょうな。
それも、キチンキチンと利益を出しながら・・・
イニシアの売上げって、去年で1500億円くらい。
つまりは、至極順調に行っても10年かかるということ。
でも、至極順調になんか行く訳ないから、
いずれまたどこかで「調整」が必要になるでしょうな。
いってみれば、今回の措置は、
最低限ここ1年くらいは逝かない「止血」して
問題を先送りした・・・と考えていいのではないでしょうか。
銀行というのは冷徹です。
不動産分譲事業というものの将来が
明るくバラ色に輝いている・・・の反対であることを
十分に承知しているのです。
イニシアを延命させたところで、
残りの1008億の内のいくらかが返済されるなんて
ツユほどにも考えてないのではないでしょうか。
つまり、いずれ・・・・・になるのは織り込み済み?
大手金融機関にとって、
100億や200億くらいの損失はなんでもないでしょう。
だから、今潰してもよかったはず。
でも、中小金融機関の中にはそれを受け入れるほど
余裕のあるところが少なかったのでしょうね。
まあ、とにかく「即」というのはなくなりました。
少なくとも1年くらいは大丈夫でしょう。
でも、この銘柄・・・決して「推奨」はできませんね。
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2009/9/28 21:04 Comments (0)

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