「虫唾が走る」というよう言葉はあまり使いたくないのですが、
昨日はニュースを見ているだけで、
あまりの不愉快さで頭がクラクラしました。
何を隠そう「日本未来の党」結成のニュースです。
滋賀県知事の嘉田などというオバサン、全然知りませんでした。
私は人を顔で判断しますが、このオバサンの顔は嫌いなタイプ。
学校の先生ヅラです。
なんか、自分は全部分かっていているような顔をして
他人に説教をし始めるようなタイプに見えます。
いわゆる、自分が正義だと大きな勘違いしている日教組型。
そのオバサンと小沢がくっついて「未来」ですか・・・・
一致した政策は「脱原発」だとか・・・腹立たしい限りです。
また、民主党も時間をかけての脱原発を主張していますね。
野田君は安倍君を「自民党は続原発だ」と批判しました。
まるで原発を続けることが悪みたいじゃないですか!
何度も同じことを書いて恐縮ですが、
「脱原発」というのなら、代わりにどうやって電力を作るのですか?
今のように高いお金を払って燃料を買い続けるのですか?
風力や太陽光なんて、火力よりももっと高いのですよ。
安全に稼動できる50基の原発を停めて、その代わりに
火力発電を続けるためにかかるお金は、年間5兆円です。
国民ひとりあたり年間4万円です。
そのお金を、今までは電力会社が負担していました。
電力会社はどこも数千億円の赤字です。
値上げが始まりました。
最終的には2倍以上になると試算されます。
我々がお金を払えばすむ問題だけではありません。
製品をつくっている工場も高い電気料金を負担させられます。
日本製品の輸出競争力がますます弱まりますね。
生産をどんどん海外移転していくでしょう。
国内の雇用がしぼんで、ますます不況になります。
支那や韓国はガンガン原発を回して製品を作っていますから。
経済が疲弊するだけではありません。
先日書いたとおり、いつでも核兵器を作れる、
というオプションがなくなります。
支那から侵略を受けた時、アメリカが助けてくれなかったら
日本はチベットやウイグルと同じ運命をたどります。
脱原発というのは、日本の国力を自らの手で弱めることなのです。
というか、すでに弱まりつつあります。
もう1年以上もまともに原発を動かしていないのですから。
こんなこと、あと5年も続けたら取り返しのつかないことになりますよ。
それを政治屋どもは無責任に「脱原発」と叫んでいるのです。
「脱原発」というのは、現実を省みない「キレイ事」です。
その昔、「朝日ジャーナル」や岩波の「世界」で論を張っていた
「進歩的文化人」は支那の文化大革命を賞賛し、
北朝鮮を「地上の楽園」とたたえていました。
そして「平和」が何よりも大切と叫び続け、
自衛隊をまるで不逞の輩の様に軽侮し、蔑みました。
彼らが言っていたことは、ほとんどすべてが大間違いでしたね。
それは「平和」は大切ですよ。
「話し合い」で解決できればそれに越したことはありません。
でも「平和」と何十回叫んでも平和は実現しません。
「脱原発」を何万回繰り返しても電力を発電できないのと同じ。
みんな、言葉の上の「キレイ事」。
耳障りがよいだけ。何にも現実のことを考えていないのです。
政治家は、国民に対してキチンと現実を説明するべきです。
「脱原発をすると、電気料金は2倍になりますよ」
「脱原発」を主張するのであれば、ちゃんとそう言わなきゃいけません。
連中がよく脱原発のお手本のように持ち出すドイツは
電気料金が1.8倍になりました。
それでも実際には17基の原発を動かしています。
フランスの原発で生み出された電力をも買っています。
人口が5千万人以上の先進国で、
原発に頼っていない国など存在しないのです。
日本はまるでドンキホーテなみの愚行を行っているのですよ。
しかも、それが今回の選挙の争点にまでなっている。
もうバカバカしいを通りこして腹立たしい限りです。
多くの文化人が「脱原発」を唱えていますね。
「たかだか電気のために」とほざいた音楽家がいました。
彼は、電気がなければ自分が垂れたウンコも
流せないことを知らないのでしょうか?
脱原発というのは、完全な「キレイ事」。
かつて進歩的文化人が唱えた「非武装中立」と同じ。
まったく現実を考えていない絵空事です。
このまま火力発電を続けていけば、日本はどんどん弱り
20年後30年後には原油やガスを買う外貨さえ不足するかもしれません。
100年後の視点で考えてください。
考えられませんか? カンタンには想像できませんものね。
私が勝手に想定します。
100年後、核兵器はなくなっているでしょうか? NO
今や北朝鮮でも作れる核兵器が「話し合い」で
全廃されているなんてことはありえません。
オバマは「核兵器のない世界を」と2、3回ほざいただけで
ノーベル平和賞を取ることができました。
で、この4年間で彼はそれについて何か仕事をしたか? NO
原子力発電はなくなっているか? NO
今のところ、原発があるのにそれを使っていないのは日本だけ。
脱原発を目指している人口5000万人以上の先進国はドイツだけ。
でも先に述べたように高い電気料金に苦しみ、
そのうちに原発を増やす方向に進む可能性があります。
つまり、原子力に勝る破壊力をもつ何が発明されない限り
核兵器がこの世からなくなることはなく、
原発に勝る効率的な発電方法が開発されない限り、
あいかわらず世界中で原発は稼動しているでしょう。
太陽光や風力や地熱な波・・・100年で原発の効率を超えられるでしょうか?
それに365日24時間の安定的な電力供給を可能にするでしょうか?
これについて、私は確信が持てません。
ただ、それよりも原発の安全性は今より
何倍何十倍も高まっているでしょう。
放射能を防護したり吸引する何らかの画期的な技術が
開発される可能性のほうが、自然エネルギーが
原発に勝る効率を獲得するよりも、可能性はウンと高いと思います。
すなわち、今「脱原発」を叫んでいる人々や政党は、
100年後には「昔の人は何も知らなかったんだなー」と思われるはず。
「共産主義が人類の理想」とか「非武装中立で戦争がなくなる」
と言っているのと「脱原発」は似たようなものなのです。
まったくのキレイ事。
3年半前の民主党のマニフェストみたいなもの。
やって出来ないことはないけど、本当にやったら滅茶苦茶になる。
現に、今の日本の景気がどんどん悪くなっている原因のひとつが
間違いなく「原発の停止」であることに
我々はもっと真摯に向き合わなければなりません。
だいたい、小沢と言う輩は「脱原発」が単純に票になると思っているだけ。
彼には国家観や政治思想というものがまったくありません。
票になれば何でもいいし、政治をやっている目的は単に利権。
それは彼のこれまでの経歴を見ていれば一目瞭然。
権力を得て「日本をこうしたい」という理念などカケラもありません。
自民党に始まっていろいろな党を作ったり潰したりしていますが、
言うことはそんたんびにコロコロ変わっています。
変わらないのは権力へのあくなき欲求。
そして権力を握ると、ひたすら利権を漁るだけ。
そんな輩が「脱原発」を軸にキレイ事が大好きでただ説教が好きな
オバサンと新党を作り、またぞろ日本をダメな方向に導こうとしているのです。
そしてきっと、多くはないけれど何議席かは取るでしょう。
いやはや、まさに「虫唾が走る」出来事です。
議席を大幅に減らした未来の党が今度は小沢氏の一兵卒発言でもめている。民主党で散々足を引っ張り続けた実績もあるのに軽々しく信用する嘉田氏が人を見る目が無いということでしょう。
まあ身から出た錆ということで
小沢さんは本来国家の見地から物を見る人ではないのは分かりきっているのに・・・
榊さん、いつも読ませて頂いております。ありがとうございます。
そんなにむきにならずとも、反消費増税と脱原発も大事な選択肢ですから。少なくとも自民党に懲り懲りと思う人もおられます。
年金減額反対、消費税増税反対、原発反対、電気料金値上げ反対と言っている人が非常に多く居る現状を見ると日本人もかなりレベルが低い。権利と義務の関係がわかっていない。
2012/11/29 10:33 | by ねずみRSS feed for comments on this post.