麻布十番「三井Vs.住友 対決」&「三菱」を詳細にリポート

世の中、企業グループの統合というか、再編というか、
淘汰というのか、野合というべきか・・・
くっつきあうのが流行っているようです。
私が学生の時には、旧財閥系というのは
はっきりと4つに分かれていました。
三井、三菱、住友、安田・・・です。
それが近頃、なんだかグチャグチャ。
最もビックラこいたのが三井住友銀行の誕生。
この余波で生まれたのが三井住友海上だったり、
三井住友建設だったり、SMBCナンチャラだったり・・・
なんかもう、よーわからんという状態。
旧三井系と住友系は、今後統合していくの?
そういう雰囲気も確かに感じますよね。
でも、コト不動産に関しては、当面はなさそうです。
三井不動産と住友不動産。
成り立ちも、社風もぜーんぜん違う会社。
業界外の方はご存じないと思いますが、
マンション分譲事業においては、
三井不動産が財閥系の中でもアタマひとつ出ています。
今は三井不動産レジデンシャル、なんて子会社にしていますが。
マンション分譲部門だけの話ですが、
三井の社風は、まあまあスマート。
この会社は、あまりギトギトしたことをしません。
土地格の悪いところでは、マンションを分譲しないのです。
事業を進めるに当たって、
豪腕で前へ前へ、ということも少ないですね。
プロモーションもお上手。
ただし、ホームページの作り方は最悪。
財閥系の中で、いちばん分かりにくいと思います。
住友不動産は、一言でいうと、がめつい会社。
「できるかぎり高値で売る」「利幅を大きく取る」
ということをマンション分譲事業の
基本方針に据えているようにお見受けします。
この前にミニバブルのときに、好立地(連中が思いこんでるだけですが)の
タワーマンションを軒並み「売り止め」にしたそうです。
つまり「もうちょっと待てば、今よりも高く売れる」と先読みしたワケです。
結果は、皆さんご存知の通り大コケにコケまくり。
湾岸でも、サイタマでも、その残骸が醜悪な姿をさらしています。
この2つの財閥系が、ガチンコ勝負しているエリアがあります。
それも、都心のまんまん中で・・・

麻布十番

そう・・・麻布十番です。左が三井で右が住友。
「麻布十番」などといっても、アドレスは三田1丁目。
元はゴチャゴチャした街を再開発して、
この二つのタワーが建ったのです。
元の住民=事業協力者は、自分たちは麻布十番ではなく
三田に住んでいるという意識を持っておられるはず。
だから、彼らが住む三井の別棟は「三田ガーデン棟」。
この写真は、三田側の豪州大使館の角あたりから撮ったのですが、
そのもひとつ背後にはイタリア大使館があって、
その先は何とわが母校のひとつである慶応義塾。
現地調査の帰りに「立ち寄ろうかしら」
なーんて考えてしまいました。
もっとも、私が三田キャンパスをウロウロしていた頃は
JRの田町駅ばかりを使っていましたから、
こちら側に足を向けることはほとんどありませんでした。
まあ、そんな話はどーでもいいのですが、
とにかく、ここは麻布十番ではなく、慶応のある三田。
この三田の元住民さんたちが三井さんと大変有利な裏取引をしたのでは?
と、私は想像を逞しくしているわけです。
がめつい住友さんとは、そういう裏取引はないようです。
そんなこんな、諸々考えたことを、
例の如くレポートにまとめました。
ついで、といちゃあ失礼なのですが
ここからちょっと離れた麻布台の満鉄跡地にあったアメリカンクラブは、
もうひとつの財閥系不動産企業・三菱地所と組んで
建物を建て直すかわりに、定期借地権でマンションを建設。
こちらは堂々とアドレスの「麻布台」を名乗っておいでです。
それに関してもレポートに書きました。
で、今回は内容はいつもの通り盛りだくさんですが、
取り上げた物件数が少ないこともあって、
価格は2980円とやや抑え気味に設定しました。
もしよろしければ、お読みください。
財閥系企業のマンション分譲がいかなものか、
榊の考えをツラツラと書き連ねておりますので。
     
販売価格 2980円


2009/12/2 16:09 Comments (0)

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