バブル第2ラウンド開始と今後の成長戦略

どうやら、バブルの第2ラウンドが始まりました。
昨日の黒田日銀総裁が打ち出した金融緩和はまさにバズーカ砲です。
世の中にあれだけのお金をジャブジャブと供給するワケですから。
これで、都心の不動産価格は間違いなく値上がりします。
都心エリアに限って、マンションの価格も上昇するでしょう。

しかし・・・手放しで喜べないのも事実。
だって、みなさんの所得が上がったワケではないでしょ。
株を持っている人は儲かっているからいいようなものですが、
今時株式投資をしている人は少数派だと思います。
大半の人にとっては「株価が上がろうが関係ない」はず。

また、現在都心エリアにマンションなどの不動産を
保有している人にとっても、これはかなりの朗報ですね。
保有資産の価値が上昇するわけですから。
何回か前の更新で書いたように、
今年は絶好の「売り時」である可能性が高いのです。

一方、「マンションを買いたい」方々にとって、ここはかなり難局。
この先、売り出される都心エリアの新築マンションは値上がりが必至。
「だったら今買っておこう」という発想は、今のところアリ。
ところが、このバブルは史上最短で収束する可能性もあります。
なによりも1年後と2年半後に消費税増税が控えています。
これが日本社会の消費マインドを冷やすことは確実。
そこから値下がりに転じる可能性は大きいと思います。
それまでに景気が完全に回復していれば別ですが・・・・

足元の指標を見ると、実態経済の景気回復はまだ助走にも入っていません。
要は、株価だけが先行して「爆上がり」状態なのです。
もうすぐ、不動産価格の上昇も統計数字で出てくるはずです。
すなわち、物価に先行して資産だけはインフレに突入。
これって、まさにバブルですよね。

前回のミニバブルは2006年から2008年。
この時、消費者物価はデフレだったのに株価と不動産価格だけ上昇。
マンション価格も高騰しましたが、実需がついてこられずに崩壊。
個人所得はその間も下がり続けていましたから。

今回もマンション価格は上昇するでしょうが、それで売れるでしょうか?
都心に限ってはそこそこ売れるはずですが、郊外はほぼダメでしょう。
今のところ、個人所得が上昇している気配はほんの僅か。
いくつかの大手企業が賃上げを表明しているくらいです。
サラリーマンの99%以上は、まだ収入増の兆しも感じていないはず。

この先の読みとしては、個人所得が増える元になる
企業業績が本格的に回復するかどうかです。
すでに、新年度に入りました。
7月には参議院選挙があるようです。
この調子だと自民党の圧勝でしょうね。
そこでまた、株価が跳ね上がると思います。
9月にはオリンピックの開催地が決定します。
「すでにトウキョウに決定」という消息筋の情報がかなり有力。
そうなると、建設・不動産業界は一気に勢いづきます。
湾岸エリアのタワーマンションは調子よく売れ始める可能性があります。

それで・・・乗り越えなければいけないのが来年4月の消費税増税。
これはかなりキツイ壁だと思います。その1年半後には10%へ。
企業業績がそれを吹き飛ばすくらい回復していれば問題ありません。
しかし、今のところはどうなるか分かりませんね。
円安で輸出産業はいいのでしょうが、輸入系は苦しいでしょう。

今後、注目されるのはやはり「3番目の矢」である成長戦略。
安倍さんたちが何を考えているのかよく分かりません。
最も期待したいのは「大胆な規制緩和」ですね。
それこそ、カジノを作るくらいのことをやるべきだと思います。

それがうまくいってこそ、本当の景気回復。
本日の株価は、結局199円しか上がりませんでした。
まあ、普通で言えば「大幅値上がり」ですが、
一時的に600円近くまで上がっていたようですから、
関係者も少し冷静になっているのかもしれません。

気になるのは、北朝鮮の動きです。
何か危険なゲームを始めそうな臭いがプンプン漂ってきました。
アメリカの動きも「何かを知っている」気配です。
アベノミックスを一気に吹き飛ばすような事態が
突然起こらなければいいのですが・・・

レポートの更新情報

山手線北側のこのエリアは、非常に健全な市場形成が進んでいます。
山手線の内側、しかも徒歩圏で坪単価は250万円から300万円あたり。
普通のサラリーマンでも手が出る範囲に多くの物件が出ています。
都心の中でももっとも割安感を抱けるエリアでしょう。
それでいて環境はそこそこなので、私は魅力的だ思います。

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2013/4/5 15:47 Comments (0)

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