一昨日、とあるデベさんの研修会&パーティに行ってきました。
まあ、賑やかな方がいいので私は「頭数」のひとりみたいなもの。
最初に講演があって、その後で立食の懇親会。
この講演がめちゃめちゃ面白かったですね。
私もこういった会に講師として呼ばれることがたまにありますが、
「この人の講演料は私の3倍でおかしくないな」と正直思いました。
そのお方の名は「岩崎由純」さん。
かなり有名なお方のようですが、私は初めて知ることになりました。
「ペップトーク」という、スポーツ選手を試合に送り出す時に
コーチがロッカールームで行う短いスピーチのお話。
まあ、それはそれで十分に興味深い内容でした。
感銘を受けたのは、最後に話されたエピソード。
ここに拙い文章で再現してみます。
彼は1984年に行われたロス五輪の時、ナイキジャパンの
トレーナーとして世界各国の選手のケアをしていたそうです。
ある言葉の通じない白人男性の陸上選手がいました。
でも、身振り手振りでトレーナーとしての仕事はできます。
オリンピックも終わりに近づいたある日、
その陸上選手が通訳を連れてやってきました。
どうしたのかな、と思ったら足に血豆が出来ていました。
彼はそれを丁寧に処置してあげました。
そして、履いているシューズを見ると血豆のところに
「当たっている箇所」があり、どうやら不具合のようです。
ナイキのスタッフを呼んで、新しいシューズを提供してもらおうとしたところ
「これはダメだ。ナイキジャパンのオリジナルだから」
つまり、日本でしか作っていない製品だったのです。
彼の出場は2日後。取り寄せるのはほぼ不可能。
ところが、ナイキジャパンから派遣されていた幹部がこう言いました。
「日本に電話しよう。副社長なら何とかしてくれるかもしれない」
彼が電話すると、その副社長は「何とかする」と返答しました。
副社長、すぐに代わりのシューズを用意させると
受付に座っていた女の子に言いました。
「これを持ってすぐに成田に行きなさい。ロスへ向かう誰かにこれを託すのだ。頼んだよ」
その当時、ロス行きの航空便はすべて満席のキャンセル待ち状態。
とても誰かに『もっていかせる』ことはできません。
頼まれた受付の女の子、すぐに成田に向かいました。
どうしてよいか分からなかったそうです。
いろいろな人に頼んだけれども、全然ダメ。
でも、ロスに向かう便のキャビンクルーの一団を見つけました。
「・・・・こういう事情なんです。何とかお願いします」
泣くように頼んでみました。
「事情は分かります。でも他人の荷物を運ぶことはスタッフルールとして禁止されているのです」
クルーたちは足早に去っていきます。受付の女の子は・・・
(ああ、もうダメだわ) 本当に涙が出てきました。
すると、パーサーらしき人がひとり戻ってきました。
「事情は後ろで聞いていました。よく分かりました。どこの航空会社の誰ということは決して公表しないでください。それを約束してくださるのなら、私がお預かりして、責任を持ってお届けします」
翌日、その陸上選手がナイキのトレーナールームを訪れると
なんと日本から新しいシューズが届いていました。
ところが、ナイキのスタッフが何人か反対しました。
「そんな白地に黄色のナイキマークなんて、目立たないよ」
でも、その陸上選手は宣言しました。
「私はこれを履いて走る」
次の日、オリンピックの最終日。男子マラソンです。
岩崎さんは「最後だから」ということで競技場の観客のひとりになりました。
陸上競技場のスクリーンには、マラソンの様子が映し出されます。
「おい、岩崎君のロペスが先頭集団にいるじゃないか」
見ると、瀬古や宋兄弟に交じっていたのです。
彼がずっとケアしてきたポルトガルの代表選手であるカルロス・ロペスが。
先頭集団が競技場に近づいてきました。
熱さでスパートはないだろうと、誰もが言っていたそうです。
ところが、競技場に入る手前でロペスはスパートを始めました。
2位の選手をどんどん引き離します。
そのまま競技場に入ってもペースが衰えません。
力強い足取りでトラックを駆け抜けます。
競技場全体が騒然となり、彼の走りに合わせてウエイブが起こります。
「おい、君のロペスだよ。君のロペスが一位だぞ」
岩崎さんは立ちあがれません。泣いていました。
ロペスはペースを緩めることなくテープを切りました。
(まさか・・・あの選手が・・・)
カルロス・ロペスは無名の選手でした。
でも、その時のタイムは2時間9分・・
つい最近まで破られることのなかったオリンピック記録で優勝。
岩崎氏は、信じられませんでした。ところが・・・
「岩崎君、ほら、見ろ。あれを見ろ」
指差された先には会場の大型スクリーン。
優勝したカルロス・ロペスが黄色いナイキマークの
シューズを両手に掲げてウイニングランをしていたのです。
後日、カルロス・ロペスは語ったそうです。
「ずっと自分をケアしてくれたナイキのトレーナー(岩崎氏)、そして日本に電話を掛けてくれた人、シューズを用意してくれたナイキジャパンの副社長、それを空港に運んでくれた女性スタッフ、また名前を明かさないことを条件にロスまで持ってきてくれたキャビンクルー・・・ひとりも名前を知らないけれど、わたしはみんなに感謝したい。言葉に尽くせないほどお礼を言いたい。どうしたらこの感謝の気持ちを伝えられるのか、ずっと考えながら走っていた。『優勝しよう、優勝すればきっとこの感謝の気持ちが、名前も知らないあの人たちに伝えられる』 そう考えて、最後のスパートをかけました」
優勝候補だった瀬古選手は14位。日本人の最高は宋の4位。
もう記憶の彼方にあるロサンゼルスオリンピックのエピソードです。
さて、現実に戻ってレポートの更新情報です。
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