大方の予想通り、今日も株価は下落しました。469円安ですか。
欧米が軟調でしたから、まあ仕方のない所。
今週は何か有力な材料でもない限り、13000円を舐めに行きそうです。
しかし・・・今日は現物主導で下げていますね。
個人投資家が弱気になっている証拠かもしれません。
となると、高額マンション市場もしばらくは軟調?
そうならざるを得ないような気がします。
実は、6月から売り出される物件がたくさんあります。
9月までの契約で消費税5%滑り込み、を狙っているのでしょう。
でも、今の金利情勢を見ていると1年半とか2年先に竣工する
マンションの売買契約を今結ぶなんて、とても怖いことだと思います。
特に湾岸のタワーマンションなんて、猪瀬発言が祟って五輪の
東京開催がオジャンになると、目も当てられない状況になります。
さて、今日は少し脱線を。
私はアベノミクスが成功しつつあるので、消費税増税の
スケジュールに狂いはない、と考えていました。
ところが、最近「増税を先延ばしにしろ」という議論を
たくさん目にするようになりました。
私も、絶対にその方がいいと思います。
そもそも、なぜ消費税を上げるかというと、政府にお金が足りないからです。
というか、言ってしまえばアタマの硬い財務官僚が財政均衡を
最優先にしているので、何が何でも税収を増やしたいワケなのです。
ところが、消費税率を5%から8%に上げたとしても、
多分税収は増えるどころか減る可能性があります。
なぜなら、景気が悪くなって法人税や所得税が減るからです。
実際、3%から5%に上げた時にそうなりました。
税収総額は一度も「3%時代」の水準を超えていないのです。
なのに、財務官僚はひたすら消費税増税を主張してきました。
財務官僚は、なぜそういうカンタンな事実に目を向けないのか?
アタマがよいのと、硬い柔らかいは違う基準のようですね(笑)。
さて、消費税率の改正を決断するのは9月頃だという噂。
その時、参議院選挙は終わっています。自民の歴史的な圧勝でしょう。
橋下君、今日も会見して強弁していましたが、冴えませんね。
維新は早賞味期限切れ。全国で10議席も取れないかもしれません。
選挙後、おそらく憲法論議が盛んになるでしょう。
それも、歓迎すべきことです。でも、目先は消費税の問題が一番。
安倍さんはもともと消費税増税に反対だったそうですから
もしかしたら延期もあり得るかもしれません。
しかし、その場合は財務省を敵に回すことになります。
あんまり認めたくはありませんが、日本を動かしているのは
政治家ではなく財務省の高級官僚チームです。
いままで、彼らと真っ向対立して長続きした政権はありません。
逆に、仲良くすると小泉政権みたいに長続きします。
さて、安倍さんはどっちの道を選ぶのでしょうね。
大局的に判断して増税を先送りするのか、財務省との対立を避けて
予定通り来年4月からの税率アップに踏み切るか。
それによって、安倍政権の帰趨が定まるでしょう。
私は、予定通り税率アップを受け容れるような気がします。
そうなれば、アベノミクスは来年4月に最大の危機を迎えるはず。
来年の今頃はかなり暗いムードになっているかもしれません。
もうひとつ、迫りくる危機の予感は、ほかならぬ支那。
どうやら「今度こそ」バブルが崩壊しそうな気配です。
毎度毎度、バブル崩壊がささやかれたのに、その度に中央政府は
大量の資金を流し込んで食い止めてきたのですが、
今回はいよいよまずいみたいですね。
トリガーになりそうなのが「理財商品」と呼ばれるもの。
何とも説明しにくいのですが、言ってみれば「私募ファンド」。
この前、アメリカのMRIというインチキファンドで日本人のお金が
1000億円以上だまし取られましたが、まあああいった類のモノです。
それが何万種類かあって、銀行の窓口で売っているワケです。
ほとんどが年率10%以上の高利を謳っています。
で、それが何に使われるかというと、地方政府の不動産や建設投資。
こういうのって、バブルの時は何とか辻褄が合わせられたのですが
一旦失速すると、すぐに焦げ付いて返済不能になります。
すでに、いくつもの理財商品がデフォルトになっています。
この理財商品の残高は10兆元ほどあると言われています。
支那のGDPなんて、ジョークにしか使えませんが、一応52兆元。
この割合を日本経済で考えると100兆円ほどになりますか。
GDPの20%規模で「危ない」私募ファンドを抱えているようなもの。
まあ、大したことがないと言えば大したことありません。
日本は黒田総裁の一声で130兆円ほどお金が増える国ですから(笑)。
でも、仮に支那でこの5兆元がデフォルトしたとすると、
何億人もの人が自分の資産をすっ飛ばしたことなりそうです。
支那という国は、共産党の一党独裁です。
一般民衆の声は政治に反映されません。
ところが、民衆は自分たちの声で政策を変える手段は持っています。
それは、日本人にもおなじみの「暴動」です。
あの国では年間5万件以上の暴動が起きているそうです。
いってみれば、「暴動民主主義」の国です。
理財商品がデフォルトになる度に、暴動が起こるとすれば・・・
さらに何万件かの暴動が増えるワケです。
そうでなくても、バブルが弾けて所有不動産の
ローンが払えなくなる人が続出するでしょう。
一般人は政府を信用しないし、役人の腐敗や
一部富裕層の贅沢な暮らしに反感を抱いています。
暴動のタネなら掃いて捨てるほどあるワケです。
どうなるのでしょう? 支那で日常茶飯事に暴動が起きるようになれば。
いつも言うことですが、人も資本も、早めに引き上げるべきですね。
暴動に巻き込まれなくても、肺が先やられるかもしれませんから。
さて、株価は軟調ですが目先の都心タワーマンションは
多分値上がりする傾向にあります。
いつも「高い、高い」「買ってはいけない」と言ってきた
ような印象がある私ですが(笑)、お勧めする物件は
しっかりとお勧めしています。ただ、そういう物件は
あっという間に市場から消えるだけ。
市場に残っているのはダメ物件ばかりだから
「買っちゃダメ」と言わざるを得ないのです。
それで、たまには「買ってもいい系」のレポートを作ってみました。
これは、以前「買ってはいけない東京のタワーマンション」と
していたのを180度衣替えしたものです。
以前「買ってはいけない」を購入された方は、
インフォトップで新しい購入者IDを作ってから手続してください。
メルアドは通じるものを。名前は仮でもOKですから。
また、これは「東京のタワーマンション全51物件」から
13物件を取り出して編集したものですから、「全51物件」をご購入された方は
下記の物件名のみを参考になってくださればOKです。
榊淳司セレクション
アベノミクスの今、あえて検討したい
東京のタワーマンション
厳選13物件
価格 4,980円
Ⅰ港区エリア
1 SAION SAKURAZAKA
2 THE ROPPONGI TOKYO
3 アークヒルズ仙石山レジデンス
Ⅱ 純都心エリア
1 Tomihisa Cross
2 プラウドタワー千代田富士見レジデンス
3 クラッシィタワー東中野
4 ブリリアタワー池袋
Ⅲ城南エリア
1 ル・サンク大崎ウィズタワー
2 パークシティ大崎
Ⅳ湾岸エリア
1 勝どきビュータワー
2 CAPITAL GATE PLACE
3 ザ 湾岸タワー レックスガーデン
Ⅴ 23区郊外エリア
1 プラウドタワー大泉学園
これらのマンションについて、レポートでは
なぜ「あえて検討したいのか」の理由を書いています。
ご検討されている方は、ぜひご参照ください。
夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。
招き猫さん、コメントをありがとうございます。
了解しました。こんどなんか歴史の話を見繕います。
もちろん、日ごろはマンションをベースに(笑)。
これからもよろしくお願いします。
いつもblogを楽しく拝読しています。もう2年以上もここに通っています。ただの情報だけではなく、奥の深い話が大好きです。最近は歴史の話をなさらないのが少し寂しいです。榊さんは理系がお好きですが卓越した話術、というか文章術を使われるので、もっと私の好きな歴史の話をしてください。もちろん、マンションの話がベースでいいと思いますが。楽しみに待っていますのでよろしく。
2013/05/29 00:38 | by 招き猫RSS feed for comments on this post.