小者人生を歩み続ける私

先日、我が事務所にやってきたある有料相談者は、
このブログを2,3年前から読んでくださっているとか。
「時々書かれる『脱線』を楽しみにしています」
と、言ってくださいました。ありがとうございます。

そこで、今日は少し脱線。与太話です。
実は2週間ほど前、携帯電話を半ズボンに入れたまま
洗濯機で洗ってしまいました。
いろいろとあがいてみたのですが、基本的にオシャカ。
携帯自体は、新しいモノを入手するまで丸1日半不通状態。
そして、それまでに蓄積したデータもみんなパー。
私はスマホなんて使いませんからガラケーですが。

「こりゃあ、誰からかかって来たか分からんなー」
なんて、ちょっと不安に思っていたのですが、
今のところ何にも支障がありません。
というか、私の携帯に電話をしてくる人が少なすぎ(笑)。
かといって、事務所の電話もそんなに鳴りません。

つまり、私は世間からかなり忘れられている存在なのです。
いやはや、改めて自分はいかに小者かということが身に染みました。
これは謙遜というよりも、もっと深刻な話。
まあ「身の丈を知った」ということでしょうか。

こういう心境になったのは、最近出会った人々の影響もあります。
それはそれは、成功者ばかりなのです。
15年前から株式投資だけで生計を立て、ひと財産築いた方。
学生時代から不動産投資を始め、10年で60物件のオーナーになった方。
社員75人の会社を率い、自らは政界官界に関わっている方。
ホテル業に大成功をおさめ、様々な事業を展開する方。
海外進出のニッチな分野でしっかりと事業の基礎を固めた方。

こういう方のほとんどが、私よりも若いのです。
「自分はこの50余年、何をやって来たのか?」
つくづく、自分の人生が悲しくなります。
まあ、このまま鳴かず飛ばずで終わるのでしょうね。

今日もこれから、このうちのお一人に急に呼ばれて
「日本の法曹界のドン」みたいな方に会いに行きます。
とあるマンションの紛争にすこしだけ関わっているので、
その「説明役」として参上するワケです。
「その人はねえ、悪い奴でも無罪にするし、微罪でも刑務所に送る。なんでもできる人なんだよ」
ヒエー、怖い!
心情にはチンピラアウトローの私みたいなのが、
そんな人と会っていいのかしら、なんて(笑)。

かと思ったら、今日の午前中に久々に会った右翼系の不動産屋さん。
私が「企業を脅せる人、誰かご存知ですか?」と聞いたら
ニヤリと笑って「そんなん、いくらでもいるよ」と、
自身が街宣車に乗り込んで某新聞社系の企業社屋の前で
『広報』して見せた武勇談を語ってくれました。
「恐喝にならないようにできるのですか?」
「そんなもん、釈迦に説法じゃ」
ヒエー、こっちも別の意味で怖い(笑)。

私は二流大学のアホウ学部出身です。でも政治学科卒業。
民法の単位を落としたのを、今でも悔しく思っています。
その後、宅建を取った時もかなり苦手だったのが民法。
でも、これまでに経験した裁判は全勝。
まあ、実生活では支障はないからいいようなものですが。

今回、前述のようにとあるマンションの紛争に関わっているのですが、
「民法落第」の私ではどうも力不足。
そこで、「どなたか弁護士の先生を付けてください」とお願いしたところ、
その「ドン」氏が登場。でも彼はすでに表舞台から身を引いているので
そういった裁判で勝った経験のある先生をご紹介いただけるとかで、
ちょっと楽しみな部分もあります。

実は、マンション関係に強い弁護士は意外と少ないモノです。
まあ、多分あまりお金にならないので、
それに首を突っ込もうという方が少ないのでしょうね。
しかし、これからの時代はマンション関係で
法律家が係る事案が多くなると思います。

まあしかし・・・どんなにエライ人と知り合っても
自分がエラくなるわけではないので、せんないこと。
これはもう、小者人生を全うするしかありませんね(自嘲笑)。

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/8/2 15:05 Comments (0)

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