スカイズの大本営発表はいつ？

今は死語に近くなっていますが、私の年代くらいまでは
日常語として「大本営発表」という言葉をよく使いました。
「アレは大本営発表じゃないか」とか「まるで大本営発表」みたいな。
大東亜戦争の時に、日本の戦争を指導していたのが大本営。
戦争の状況を国民に伝える役割も果たしていました。

「大本営陸海軍部発表。帝国陸海軍は本8日未明、西太平洋上において米英両国と戦争状態に入れり」
まあこれが一番有名なやつで、私はソラで言えます。
コレ、勝っているときはいいのです。
事実をそのまま伝えておけば国民は喜びますから。
でも負けてくると困ったことになります。
「負けた」と正直に発表すると国民の戦意が萎える・・と考えたのですね。
ちょっとした戦果を過大に発表し、負け戦は言わないようになりました。
だから、都合のいいことは盛って、悪いことは隠す、というのが
我々以上の世代が使う「大本営発表」の意味です。

さて、何度もここで取り上げているスカイズという湾岸のタワーマンション。
正式名称はSKYZ TOWER＆GARDEN（スカイズ タワー＆ガーデン）。
私はここの大本営発表をこの10日ほど待っているのですが、
まだ出てきません。なぜでしょう？

有楽町線の「豊洲」駅から徒歩12分。なーんにもないところ。
そこにトライスター型のタワーマンション1110戸ができてしまいます。
しかも、お値段は前回の更新「マンション市場の南北格差とは？」で
チラと書いたように、山手線の北辺で普通のマンションが買えるレベル。

「誰が買うのだろう？」と私は不思議なのです。
しかし、この間の参議院選挙において東京選挙区では、当選直後から
馬脚を現している「山本太郎」などというインチキ野郎に
65万票も集まってしまいました。情けない話です。
だから年収1500万円以上あるのにスカイズをありがたがる方が
ほんの1110人ほどいても不思議はないでしょう。

そのスカイズ タワー＆ガーデンが1年弱かけて広告した後、
7月の下旬にやっと販売を始めました。
「第1期」の売りだしがなんと460戸もあったことは、以前に書いた通り。
それが終わったと思ったら、すぐに「第1期2次」が「91戸」。
おお、これで半分は超えたか！
そうしたらまたすぐに「第1期3次」で、今度はしょぼくて「9戸」。

ここで不思議なことは、業界では通例となっている
「第1期460戸登録申込即日完売」とか、
「第1期1次2次連続即日完売」という発表が未だないこと。
どうしてでしょうね？
現在の概要は「第1期4次」となっていて、販売戸数は「未定」。
どうなっているのでしょう？

いろいろなルートで探ってみたのですが
「売れているよ」という以外は伝わってきません。
私は何度かここで書きましたが、もし第1期460戸が本当に
この時点で契約できているのなら、これはバブルです。
あんなものまでがオリンピック決定前に売れてしまうとすれば、
それは世の中が少しおかしくなっている証拠です。
仮にそうなら、資産として不動産をお持ちの方は今が売却チャンス。
どんどん売りましょう、ということになります。

実は、私のまわりの資産家のみなさんは一部売り始めています。
今、私のところに買いの相談に来られている方は、
これから不動産投資を始めようとするビギナーが多いですね。
何十年もやっていらっしゃる方は、売っています。

私としては、スカイズ タワー＆ガーデンがぜひあの価格で
調子よく売れて欲しいところです。
それだと、バブルということをハッキリ認識できますから。
何度も書きますが、豊洲のお隣の有明エリアで
「ブリリアマーレ有明」というタワーマンションがありました。
これにはマドンナがイメージキャラに起用されていたのです。
バブルっぽいでしょ(笑)。
最初はマドンナ効果かどうか知りませんが、調子よく売れました。
ちょうど前回の不動産ミニバブルの頃です。

ところが、建物が完成して引渡しの前にリーマンショック。
その時には、明らかに市場価値が下落していました。
もちろん、竣工までに売り切れなかったので怒涛の値引き販売。
懲りずに、おとなりにブリリア有明スカイタワーがデビュー。
こちらは支那人の金持ちがたくさん買っていたそうですが、
引渡しの直前に東日本大震災・・・そして、キャンセル続出。
その後はもちろん、お決まりの値引き販売。

今回のスカイズ タワー＆ガーデンはこの有明ブリリア2物件と、
共通したところがたくさんあります。
●立地面の弱さ（有明という不便立地：駅徒歩12分なんもなし）
●将来の発展だけが希望
●イメージキャラクター起用（オダジョー＆マドンナ：江口）
●バブルっぽい時代背景（Ｂマーレはミニバブル：スカイズはアベノミクス）
●プールなどの豪華仕様がウリ
●比較的新しい埋立地という弱み

だから、同じような軌跡をたどる危険性が・・・
と思うのですが、今回は少し違います。
オリンピックという起爆剤が投入されるのです。
だから、スカイズもオリンピック効果で調子づくはずです。
それでも今の価格で竣工までに売れてしまえば、バブルです。
それがアベノミクスバブルなのか、オリンピックバブルなのかは、
売れてしまってから考えることにします。

それにしても、スカイズ タワー＆ガーデン側の発表はいつなのでしょう。
さらに、中身は正直にされるのか、それとも大本営発表なのか。
ちょっと楽しみですね。

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2013/8/18 23:35 Comments (0)

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