住宅購入に大切なのはKYの心構え

昨日の朝は、フジテレビの「とくダネ!」に
私の提供した内容がオンエアされておりました。
「次回、地価が上がっている場所ベストスリー」みたいな(笑)。
登場場面、わりあい長かったですよ。1分くらいかな。

とくダネ

それよりも、私がまだ読んでいない先から携帯へのメールで
「日経新聞よみましたよ」というのが何本も入っていました。
昨日の朝刊・東京地方版に顔写真入りでコメント登場。
その後、めったに連絡がない人からも何本か電話。
「日経読みましたよ、すごいですねー」という内容。
午前中、ある法律事務所で打合せをしていたのですが、
そこでも帰り際に「日経読みましたよ」の一言。
さすが弁護士さん。キチンと朝の内に新聞はチェックするのですね。

こういうビビッドな反応、夕刊フジでは一度もなかったような(笑)。
前回、日経に出た時も皆無でしたね。
朝日新聞の時も、なにもなし。なぜでしょう?
きっと顔写真があったのと、コメントが長かったせいでしょうね。
しかし天下の日本経済新聞・・・たいしたものです。

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さて、オリンピック決定に加えて上昇基調にある地価発表で、
マンション市場は本当に騒がしくなってきましたね。
これぞまさしく書き入れ時です。
ここから年末休戦まで、止まらずに走り続けることでしょう。
そして、年が明けたらいよいよ3月までの駆け込み需要。

ところが、今度は「3月末までの引渡し」が条件。
つまり、竣工物件に限られるわけです。
私が見たところ、都心の優良案件はほぼ売れてしまっています。
したがって、来年3月の駆け込み需要では、
対象が「売れ残り物件」ばかりになっている可能性が大。
そこで焦って「今、目の前にある物件」を買ってしまうと、
実はとんだババを掴んでいることになりかねません。

ノーベル賞を受賞した島津製作所の田中さんは
「研究で成功するのならKYにならなければならない」と
講演などでおっしゃるそうです。
まわりの空気など読んでいては、画期的な研究成果は生まれないということ。

まったく分野は違うし、得るものも異なるのですが、
これからの時代の住宅購入でもKYさが必要ではないでしょうか?
自分があと何十年も暮らす住宅を選ぶにあたって、
半年や1年でガラっと変わる世間の空気など読む必要はなし。
自分や家族にとって、本当に幸せな暮らしが送れるところなのか?
それこそが最も大切な基準です。
消費税が3%あがるとか、7年後に資産価値が上昇する・・・なんて、
選択基準の中の「3の次」でいいと思います。

まあしかし、みんながみんなそこまで賢明なってしまうと、
今度は逆に私のような人間のビジネスが成り立たなくなります。
「A物件とB物件のどちらが値下がりしにくいですか?」という疑問に
「・・・という理由でB物件の資産価値がA物件よりも優れています」
という、何とも因果な答えを用意するのが私の仕事ですから(笑)。

それにしても、マンション市場は熱くなっていますね。
熱くなればなるほど、その反動期にはうんと冷たくなります。
とはいっても、販売サイドとすれば熱いうちに売れるだけ売っておかないと、
冷めた時に生き延びる糧が無くなります。
したがって、ここから半年の間はマンション供給史の中で
稀に見る「在庫処理の好機」となること間違いありません。
逆に、来年の3月までに売れない完成在庫は、その後が大変。
来年の今頃は、どこのモデルルームにいっても閑古鳥が鳴いているかも。

そういう時に「000万円値引きしてもらいますか?」と持ちかけると、
ニコニコ顔で「はい、その程度でしたら引かせていただきます」
なんて返答が得られやすくなるのです。
別に、値引きを引き出せたからといって必ずしも
「マンション購入に成功」したとは言えませんが。
ただ、今のような時期に慌てて高く買うよりも、
「失敗していない」確率ははるかに高まります。

こういう時、自分を見失ってはいけません。
あくまでも、慌てずにじっくり選ぶことです。

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/9/21 16:20 Comments (0)

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