築地市場よ、豊洲へ行かないで!

先日、豊洲新市場の建設工事入札が不調に終わったと伝えられました。
大手建設会社のJVが軒並み辞退したそうなのです。
建築の労務費が高騰して、予定価格では請け負えなくなったのでしょう。
困ったことではありますが、労務費高騰は職人さんの収入増。
反面では歓迎すべきことでもあるのです。
ただ、鉄筋工の日当が4万円なんて話もありますから、ちょっと行き過ぎ。

さて、豊洲新市場への移転は2015年度だそうですから、2016年の3月まで。
本当に、そんなに早く移転できるのでしょうか?
今回の入札不調でちょっと延びるかもしれませんね。
別にそれは大歓迎。むしろ移転しなくていいと私は思います。

そもそも、なぜ築地市場は移転しなきゃいけないのでしょう?
今が手狭であるとはちっとも思えないのですが。
近年、築地は急速に観光地化しました。
私は十数年前から築地市場で時々昼飯を食っていました。
最近数年は行っていませんが、「すし大」なんか大好き。
あそこに優る鮨屋は東京にあるのか、と思います。
まあ、それはいいとして(笑)。

新豊洲に市場が移転してしまうと、今よりうんと不便になります。
観光地でもなくなってしまう気がします。
だって、観光バスを連ねて行くほどでもないでしょう。
今の築地は、一般人にとって単純に美味しご飯を食べに行く場所。
あるいは、お魚や食器などを買いに行くところ。
場外は残るそうですね。でも「すし大」や名前は忘れたけれど
あの美味しい鰻屋さんも、みんな場内です。ああ、食べたい。

新豊洲に移った市場は、今と違って純粋に「市場」になるでしょうね。
今まで築地で仕入れをしていた人も、新豊洲まで行くのは
めんどうくさいから仲買から買うようになるかもしれません。
市場の規模だって、徐々に縮小することも考えられます。

まあ、石原都政が進めた数少ない愚策のひとつ。
築地の跡地が何に変わるのかよく分かりませんが、
なんだか利権臭い感じがしますね。
広さは約23万㎡。東京ドーム5つ分。なんでもできます。
しかし、この跡地には「爆弾」が埋まっているのです。

それは1954年にビキニ環礁で被爆した第5福竜丸その他の
漁船から水揚げされたマグロやサメが、
敷地内のどこかに埋められているそうです。
当時、高濃度に放射能汚染されていたそうな。
なんせ60年前のことですから、どこに埋めたかは分からないとか。
ちょっくら掘り返したら、そこら中から出てきそうですね。
あるいは、今でも放射線を市場内に放っているかも?

ひょっとして、築地経由のお魚はその放射線を浴びていたりして。
なーんてことも考えられるのですが、逆に考えましょう。
60年前の多分杜撰な処理方法で埋められたとしても、
その後なんにも悪影響は出なかったわけです。
築地の市場関係者にやたらと白血病が多いなんて聞かないでしょ。
だから、本当はちっとも怖くないのですよ、その程度の放射線は。
まあ、それもいいとして。

話しによれば、跡地は民間企業に払い下げて移転費のうちの
3500億円を賄う、なんてことになっているそうですね。
凄いじゃありませんか。こんな再開発、今までなかった。
でも、僕が現役でジャーナリズム活動をしている内に、
その完成した姿を見ることができるのでしょうか?
ただ、ともかく「すし大」が遠くなることは確かです。

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2013/11/22 13:34 Comments (0)

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