どうも、「嫌な感じ」が広がってきました。
まず、日本の株価。年初来、冴えません。
15000円には、いつ戻るのでしょうね?
今日もわりあい大きく下げてしまいました。
このまま消費税アップに突入すればどうなるのか心配。
株価と都心のマンション市場は、かなりの連動を見せますから。
さて、一部大企業は業績好調ですが、賃上げは小幅。
それに、日本の給与所得者(サラリーマン)の6割は
中小企業に勤めています。
また非正規雇用者は給与所得者の3分の1超。
不況脱出のゴールは個人所得の伸張であることは
多くのエコノミストにとって異存のないところ。
安倍総理が財界に賃上げを要請しているのも、それが理由。
ところが、実際の個人所得は全体的に下がっている気配。
足元で物価が小幅ながら上がり、消費税も増税されるのに
みなさんの財布の中身は減り気味、ということ。
これじゃあ再び景気が悪化するのではないでしょうか?
せめて株価が上昇していると株を持っている人は潤います。
彼らが使うお金が世の中を巡れば、景気回復につながるのです。
しかし14,000円台というのは、去年の5月頃の水準です。
これでは経済に元気が出ません。
ファンダメンタルズはそう悪くないと思うのですが、なぜ?
また、足元の指標でも経常収支の赤字や輸出の伸び悩み。
企業の設備投資等も落ち込んでいます。
やはり、アホどものせいで止まっている原発のせいで
燃料の輸入が高止まりしていることもジワジワ効いている様子。
さらに、国外の情勢も油断ができません。むしろ、そっちの方が不安定。
特に、支那の理財商品がどうなるのか?
「謎の投資家」が現れてデフォルトを防いでいるようですが
そんな椿事がいつまで続くものやら。
これからの支那は何が起こっても不思議ではありません。
むしろ、何も起こらないと考える方がヘンだと思います。
アメリカのオバマはすっかり「事なかれ」の馬脚を現して、
国際情勢への介入について優柔不断の繰り返し。
中東ではイランやシリアが中途半端のままでどうなることやら。
北朝鮮の若き暴君は何をしでかすか分かりません。
韓国では再び金融不安が起こりそうな気配。
そんな中で、4月にはオバマ君が日本にやってきますね。
韓国がごねて「こっちにも来い」といったらフラフラ日程変更。
たった1泊の短期滞在で「国賓」ですか。
このオバマという人物、ここ最近の大統領の中では
日本と世界にとって最も危ないタイプだと思います。
ラジカルで危ないのではなく、その反対。仕事をしない。
彼の外交方針は「確たる方針がないこと」ではないでしょうか?
イラクやアフガンから撤退して情勢を不安定化させた以外、
これといって何かをしたという印象がありません。
「核なき世界を」とほざいてノーベル平和賞を貰ったくらい。
彼が大統領になってから、アメリカは核弾頭を減らしたのでしょうか?
むしろ世界が不安定化して平和を乱していませんか?
まあ、その間日本も政治はちっとも安定せず、
支那の増長を許して東アジアの不安定化を招いたのは事実。
あんまり彼のことを批判できる立場にはないのですが・・・・
ただ、日本がフラフラしているのと、
アメリカがオタオタしているのでは
地球全体に対する影響力がまったく違います。
約四半世紀前にソ連が崩壊して以来、
世界の秩序を保ってきたのはアメリカの軍事力なのです。
それが今、かなり危うい状態になっています。
アメリカという国全体が、少し自信を失っているのかもしれません。
そもそもの始まりは2001年の9.11テロ。
あれでアメリカは「テロとの戦い」を宣言しました。
イラク戦争やアフガン戦争は、すべてその延長線上にあります。
しかし、結果としてうまく行ったとは言えません。
アメリカは未だにテロの脅威にさらされています。
イスラム過激派の主敵は今でもアメリカ。そしてイスラエル。
身体に爆弾を巻きつけて「自爆テロ」敢行を厭わない若者は、
今でも次から次へと湧いて出ていることでしょう。
つまり、アメリカは「テロとの戦い」に勝っていないのです。
これからも完全に勝利することはないと思います。
こういう状態・・・実はベトナム戦争後のアメリカと似ています。
1970年代の終わりころ、アメリカはいかにも自信なさげでした。
ソ連の方が一見元気があるように見えましたね。
今はアメリカよりも支那の方が元気そうに見えます。
確かに、経済成長の勢いが全然違いますから。
でも、支那もよく見ればソ連と似たところがあります。
国内のシステムや国民のマインドがかなり脆弱なのです。
こういうバランス・オブ・パワーの過渡期に、
アメリカの大統領がオバマであることは世界の不幸です。
また、彼が大統領であることで、冒頭に申し上げた
「嫌な感じ」を世界中に振りまいています。
あと3年弱、世界はこの不安定化装置を付けたままです。
何とも心もとないことです。
その間、アメリカの軍事力を必要とするようなことが
起きなければよいのですが・・・どうでしょうか。
私としてはとっても不安です。
結局のところ、株価もマンション価格も、
政治や経済が安定している時の方が上昇しやすいはずです。
世界のどこかで戦争や大きな暴動が起きている、
あるいは起きそうな時というのは
人間の心をどこか不安に導きます。
そういう時に、大きな買い物は控えるもの。
手元に現金を残しておきたいですから。
何だか今年はそういった不安をずっと抱きながら過ごしそうな。
まあ、いつもの私の取り越し苦労ならいいのですが(笑)。
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まろたんさん、こんにちは。
いつも興味深いコメントをありがとうございます。
来世紀、アメリカは白人の国でなくなるかもしれません。
でも、アメリカらしさは残っていそうです。
あの国は合理主義というシステムで成り立っていると私は感じています。
田母神さん、私はもっと票を伸ばすと期待しました。
東京にはバカ殿や理想主義者に入れる人が、
まだ約200万人もいたことに驚いています。
蓮舫や山本太郎を当選させた土地柄ですからね。
忍耐強く変化を待ちます。
榊淳司
2014/02/15 17:53 | by Sakaki Atsushi榊さま。
黒人オバマが、今なぜ、PRESIDENTなのか?
米国では、黒人の数が白人を上回ったと、
つい先ごろ、そんな報道を眼にしました。
何を思うや、白人の心。
1970年代の記憶をひとつ。
当時、IBMが世界のガリバーと言われ、
コンピューターはメインフレームが主流でした。
たまたまIBMの最強マシン「システム370」を、
見る機会がありましたが、その凄さに、
田舎モノの私は、まさにドギモを抜かれました。
そのとき、その「370」の隣に、
我がヒノモト電気 (NEC)のマシンが置かれていました。
が、その姿の、ナントみすぼらしかったこと。
戦争に負けるということは、こういうことかと、
思ったものでした。
国家は強くなくてはなりません。
そして、したたかでなければ、存在しえない。
永世中立を宣言するスイス国は、国民皆兵です。
年に一度、全国民に軍事教練が課されています。
甘くない。
中立を言いながらも、
自国を守るのは、自分たちしかいないという、
醒めたリアリズムこそ、彼らのサバイバル術です。
三島由紀夫は決起の前、或る雑誌に一文を投稿し、
その中で、こう書き遺しています。
「行動は、忍耐である」と。
今回の都知事選、特筆すべきは、
タモガミ氏の得票数でしょう。
あそこまでと、私は不覚でした。
が、六〇万票、六〇万人余の「忍耐」
でしょうか。
ごきげんよう。
2014/02/15 05:11 | by まろたんRSS feed for comments on this post.