東京に大妻女子大学というのがあります。
附属の高校や中学もあって、それなりの名を成しています。
その校訓は「恥を知れ」だそうです。
これは創設者・大妻コタカの嫁ぎ先「大妻家」の家訓のようです。
コタカ女史は広島県世羅郡の出だとか。
1884年の生まれといいますから、明治女ですね。
明治という時代は、濃厚に江戸を引きずっています。
人びとの心は、江戸期の道徳観に支配されていました。
「恥を知れ」というのを聞くと、ドキっとしますね。
でも、私なんぞは「さもありなん」と思います。
これって、武家教育の基本中の基本です。
別の言い方をすると「名こそ惜し」です。
自分の名誉に命を懸け、恥ずかしいことはするな、という意味。
人が見ていないから、といってコソコソ悪いことはするな、
と言えば分かりやすいでしょうか。
何回か同じことを書きましたが、これはキリスト教の
プロテスタントの考え方と非常に近いものがあります。
人間は誰も見ていなくても神様は見ています。
だから、人が見ていないところでも一生懸命働き、
悪いことをしないようにします。
ドイツ人やオランダ人がビジネスに長けているは、
彼らの道徳の土壌がプロテスタントだからです。
これに対して、カソリックは教会を通して神様と契約します。
教会は神様の代理人なのですが、全知全能の権限を持ちます。
中世には、道徳的な罪を許す「免罪符」までも売っていました。
だから、カソリック教徒は神父さんさえ許してくれれば、
「何をしてもよい」的な価値観をお持ちです。
あの教会の懺悔室で自分の罪を告白すればOK。
神父さんが「神はお許しになります」といえば、許されるのです。
だから、連中は基本的に真面目に生きようとはしません。
さらに厄介なのは、儒教的な価値観をもつ支那人や韓国人。
論語では君子の徳を説いていますが、それは功利のため。
カンタンに言えば、お金を儲けるため(昔は戦争に勝つため)の、
仁であり義であり、礼節なのです。
そこに善と悪という価値観が存在しません。
だから、今や仁も義もなく、礼節さえも吹っ飛びました。
支那や韓国は今、ただの道徳なき功利国家に過ぎません。
彼らの節操なき振る舞いや拝金主義は、道徳観の欠如が原因。
さて大妻家の「恥を知れ」というと家訓を聞くと、
何か悪いことをして責められているような印象があります。
でも、これは「恥ずべきことを行うな」ということ。
あとから自分で恥ずかしいと思うようなことはするな、
ということを短く表現したに過ぎません。
私の死んだ父は大正5年生まれでした。
幼い頃、私が悪さをすると、同じことをよく言っていました。
「恥を知る」ことは、自分を糺すことにつながります。
だから、大妻家の「恥を知れ」という家訓を知って
「ああなるほど」と思いました。実に馴染みのある表現。
今の日本、この感覚が徐々に薄れているように思えます。
でも、支那や韓国と比べると「恥を知る」人々がたくさん住んでいます。
だから国家としてまとまりがあり、発展もしてきました。
これからはどうなるのでしょうね?
最近、週に一度地球の裏側とスカイプで話しています。
そこはインド人の旦那さんとイギリス人の奥さんがいて、
日本人と韓国人が寄宿し、ときどきスペイン人や
スイス人やドイツ人もやってくる、というおうち。
韓国人は食事のとき肘を付き、口を開けたまま咀嚼するそうです。
スイス人はマナーが良くて、しごく合理的だとか。
スペイン人は週末のパーティで大はしゃぎをします。
ドイツ人は好き嫌いが激しくて、食事が大変だそうです。
インド人の旦那さんは車好きで、その昔起亜のRVを購入しました。
新車が届き、嬉しくなって友だちを乗せて走っていたら、
なんか焦げ臭いのでいろいろ調べたらラジオが発火していたとか。
サムソンのテレビを買ったら半年で壊れて、何のケアもないとか。
それを韓国人に話すと口論になって、雰囲気が険悪に・・・
このインド人の旦那さんは日本のことが比較的好きみたいですね。
そこに住む日本人が、私が教えたパール判事とチャンドラ・ボーズの
ことを尋ねてみたら、大喜びされたとか。
インドやタイ、インドネシアというのは農業国であり、
宗教観(道徳観)が比較的日本とよく似ています。
バリ島に行った時に、僕らのガイドをしてくれたダオ君という
28歳の好青年がいました。奥さんに小さな子どもがひとり。
大変な美男子で日英、インドネシア、バリ語を話します。
そんな彼は絶対に「浮気をしない」と誓っているそうです。
なぜなら「カルマ」があるから。
つまり、罪を犯したら神様が報いを与える、と信じているのです。
ある意味、エライと思いました。彼は、敬虔なヒンズー教徒。
そして、インドはヒンズー教の国です。
「誰が見ていなくてもお天道様がみている」日本では、
悪事を働くと「因果応報」となって罰を授けられる。
まあ、必ずしもそうなるわけでもないのでしょうが、
「天網恢恢疎にして漏らさず」という具合にはなっているみたいです。
だから、これからも「恥を知れ」の感覚を大切にすべきですね。
さて、レポートの更新情報です。
今回は、人気の高い「神奈川県の大規模マンション」。
売れない物件は相変わらずながら、
調子よく完売したマンションもいくつかありました。
川崎市の湾岸エリアはバス便物件が2つ完売。
リヴァリエも中々いいのですが、戸数が多すぎますね。
大和市はちょっと供給過剰の危険水域へ。
「大和ナデシコ」なんて、ポエムを通り越してメルヘンですね(笑)。
■オーベルグランディオ横浜鶴見,■オハナ茅ヶ崎ガーデニア,■オハナ鶴間ガーデニア,■(仮称)カワサキミライク-川崎未来区,■クレストシティアクアグランデ,■ココテラス横濱戸塚ヒルトップ,■ザ・タワー横須賀中央,■ザ・パークハウス 追浜,■ザ・パークハウス横浜新子安ガーデン,■ザ・ミレナリータワーズ,■サンクタスシティ長津田みなみ台レジデンス,■シティタワー武蔵小杉,■ドレッセ二子新地,■パークタワー新川崎,■ヒルコートテラス横浜汐見台,■プラウドシティ新川崎,■ブランズシティ淵野辺,■ブリージアテラス淵野辺,■Brillia City横浜磯子,■ミソラシア横浜桜ヶ丘,■大和ナデシコプロジェクト,■ユードリーム横濱戸塚,■ライオンズ港北ニュータウンローレルコート,■リヴァリエ,■ルネ追浜,■ロイヤルタワー横濱鶴見,以上の26物件を収録
埼玉エリアの動きは鈍いですね。
この4カ月の間、新しい物件はゼロ。
いよいよ「郊外の市場萎縮」が始まった感じがします。
こういう時こそ、確かな選択眼は求められます。
■武蔵浦和SKY&GARDEN,■グランセンス吉川美南ステーションコート,■ザ・パークハウス 所沢,■浦和常盤 ザ・レジデンス,■パークホームズLaLa新三郷,■ザ・シーズンズ グランアルト越谷レイクタウン,■シティタワー上尾駅前,■シティテラス戸田公園,■オハナ ふじみ野上野台ブロッサム,■サウスゲートタワー川口,■シティタワーさいたま新都心,■志木の杜テラス,■グランドミッドタワーズ大宮,■レーベン東鷲宮テラス(太陽光“カガヤキ”PROJECT)以上の14物件
さて、13日開催のバリ島不動産投資セミナー。
現状、申込9名。確定7名。残席は僅かです。先週末と変わりません。
定員10名ですが、結果的に1名か2名増えるかもしれません。
増えても2名までとしますので、ご容赦を。
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夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
まろたんさん、こんばんは。
Amazonから本が届いて読みかけています。
いいですね、信念のある方の物言いは。
日本はどんどん悪くなっていますが、
まだ捨てたものではない、と私は思っています。
嫉妬ブタみたいな卑しい連中も蔓延っていますが、
浄化機能もわずかには機能しています。
若い世代にも希望の持てる人たちがいます。
私たちには祖先が形作った偉大な資産がありますから。
「恥を知れ」なんて、いかにも日本的。
東京の有名な女子大の校訓だったというのが新鮮でした。
今日はこれくらいに。お休みなさい。
榊淳司
2014/05/13 00:58 | by Sakaki Atsushi榊淳司さま。
恥をしる。いかにも。
久しぶりに、背筋の伸びる文章に出会いました。
ニンゲンの倫理観とか、モラルとかいわれるものは、
いったん崩れてしまうと、回復は不能です。
人の心というもの堕ちてしまうと、あとは堕ち切るだけ。
ルビコンの川の別れです。
数年前、或る月刊誌で、現代ニッポン人の惨状について、
立花隆が投稿していました。
「もう20~30年は、このまま転落してゆくだろう。
覚悟して、各人は自衛するしかない」
と。
私は、百年、三世代は、かかると思いますね。
少なくとも今世紀末までは、堕ちてゆく。
堕ちるところまで。
自衛するしかない。
ま、そういう世紀ですね。
ごきげんよう。
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