「3200万円のフェラーリ」を400万円で買った話

この仕事をしていて何が面白いかというと、人との出会い。
それは、普通の仕事をしていても多くの人と出会うでしょう。
私も四半世紀以上マンションの広告を作ってきて、
実に多くの人と出会いました。でも、だいたい業界関係者。

昨日も、とある有料相談者が事務所に来られました。
30代の経営者。まあ、見た目も中身もやり手の青年実業家。
不動産市場の動向やご自身の運用物件について、
いろいろと意見を述べさせていただきました。
まあ、それはいいのですが・・・・

彼から聞いた中の、ちょっとした小ネタ。
タイでは、経済の90%をインド系タイ人と支那系タイ人が
牛耳っているそうです。まあ、東南アジアではよくある話。
支那人というのは今、国でも人でも世界のヒールを演じています。
さぞかし暴慢に暴れまわっているのだろう、と思ったら・・・

その支那系タイ人たちは「インド系には叶わない」「あいつらには要注意」。
そんなことを言って、インド系タイ人を恐れているそうです。
へえ、世界を震撼させる支那系を恐れさせるインド系とはどんな連中?

あるお金持ちのカーマニアに、インド系タイ人の外車ブローカーが囁きました。
「フェラーリのF430スクーデリアはご存じでしょ?」
「もちろんさ。僕も欲しいけど中々買えない。販売価格の3200万円くらいなら払えるのだけど、タイには何台も入ってこないから買えないよ」
「それが、あるルートを使うと800万円で買えることになったのです。限定1台のみ」
「エッ、それはホント?」
「はい、半金の400万円を今日ご用意いただければ、あす納車させていただきます」
そのカーマニア氏、喜んで400万円を渡したそうな。

翌日、そのインド系タイ人ブローカーは、ニコニコして現れた。
「で、フェラーリはどこ?」
「はい、ここにお持ちしました」
彼が持ってきた包みを開くと数十分の1のサイズの
フェラーリF430スクーデリアが出てきました。
「お…お前まさか・・・」
「はい、これがお買い上げいただいたフェラーリF430スクーデリアです」

まあ、日本だったら詐欺罪が成立すると思うのですが・・・
こういうことが平気で起こっているそうです。
インド系タイ人というのは侮れませんね。
これなら支那人にも負けませんよ(笑)。

ここのところ、事務所を訪ねてくる有料相談者が多くなりました。
程度の差こそあれ、みなさんそれなりに裕福です。
私みたいな者に10800円も払って話を聞こう、
というモチベーションになるには、それなりに余裕がないと・・・

そういった方々のお話には、それなりの含蓄があります。
みなさん、何かの理由があって裕福になられているのですから。
そして、コミュニケーション能力が豊か。
何よりも、私と話したくて来られた方々なので、
パーティで初めてであった人みたいに、まずこちらから
プレゼンテーションをする必要がありません。
私にとっては精神的なプレッシャーがさほどかかりません。

取材に来られるメディアの方も、興味深い話を多く聞かせてくれます。
微妙な内容の話が多いので、あまり多くのことはここで書けません。
彼らも、まず私から何かを引き出そうという目的で来られるので、
最初になるべく彼らが喜びそうな話をします。
それから、お待ちかねの逆取材。これが楽しい。

電話取材、というのも最近多くなりました。
これだと、相手の求めることだけに答えるので、
ほとんど逆取材ができません。まあ、仕方がありませんね。
テレビ局なんて、ほとんどがこのパターン。

さて、今週は体力的にちょっとヘビー。
いろいろとイレギュラーな動きがありましたから。
来週からは平常モードに戻れそうです。
マンション市場の動きをキッチリ追いかけるつもりです。

しかし、株価が冴えませんね。
今日も現時点ではまだ終わっていませんが14000円を割りそうな気配。
終盤にかけて戻してくれればよいのですが、この動きはちょっと不気味。
支那とベトナムも血なまぐさくなりそうな気配。
支那自体の経済もかなり危うそう。韓国は政権基盤の沈下。
ウクライナ情勢の緊迫感はまだ日本まで伝わっていませんが、
金やドルの値動きが冴えませんね。アメリカの景気もいいのか悪いのか。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
今回は「千葉・茨城も大規模マンション」。
前回からの4カ月で3物件が減って3物件が増えました。
大きな動きがないと言えば、ありませんね。
値上がりは最後、値上がりは最初、というのが千葉エリア。
まだ値上がりの動きはありません。

人口減による住宅価格急落の場面がるとすれば、まず千葉から。
そういった面でも注目できる市場です。
買ってはいけないマンションの比率は高いのですが、
中には買ってもよさそうな物件もあります。
ご興味のある方はぜひ。

千葉・茨城の大規模マンション
全22物件の資産価値は?
価格 4,290

■ザ・レジデンス津田沼奏の杜,■パークホームズ流山おおたかの森ザ レジデンス,■(仮称)PROJECT D.N.A.マンション街区,■(仮称)LEBEN研究学園II,■ライオンズタワー柏,■THE幕張BAYFRONT TOWER&RESIDENCE,■I’TERRACEproject,■LEBEN THE TSUKUBAプロジェクト,■サングランデ船橋宮本,■パークホームズ稲毛小仲台,■幕張ベイタウン グリーナ,■ヴェレーナシティ千葉ニュータウン中央,■ヴィークスクエア船橋高根台,■ヴェレーナシティ 行徳,■ウェリス稲毛,■シティテラス南行徳,■パークタワー八千代緑が丘,■パークシティ柏の葉キャンパス2番街,■幕張アクアテラス,■ユーカリが丘 スカイプラザ・ミライアタワー,■サングランデ印西牧の原ドアシティ,■ユトリシア、以上の22物件を収録

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に榊淳司の連載コーナーが設置されています。


2014/5/16 14:23 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんにちは。

少子化が日本を衰退させているのは、誰もが分かる事実。
なのに、誰もがそれを見ないふりをしているのが現実。
住宅の価格が近未来のどこかで暴落するのは、当然の帰結。
ところが家を売る側も買う側も、それについて暗黙の沈黙。
とりあえずオリンピックまでは突っ走ろう、という業界。
それでも、日々日本人が減っているのも真実。
住宅が増え続けているのは、業界の緩慢な自殺行為。
解決策はありません。住宅価格がどこかでハードランディング。
それはすでに地方では始まっています。
まあ、東京に来るまでにはあと10年以上かかるでしょうが。
しかし、少子化の原因のひとつである住宅価格の問題は、
これによって確実に解決されます。
あとは教育ですね。実はこっちの方が難しいです。
だから先に取り上げました。目に見えるものは解決できますが、
人の頭の中にあるものは治癒が困難。嫉妬ブタどもの精神疾患と同じ。

ではまた、エスプリの効いたコメントをお待ちしています。

榊淳司

2014/05/17 17:07 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

先日、少子化対策の一つとして、
奨学金制度についてコメントされていましたね。

薬剤師ですが、今、1万2千人が受験して、なんと、
合格者は7千人・6割です。(端数は切り捨て)
4割は落ちている。

日本には73の大学に薬学部があり、なんと、
35大学が、偏差値50未満。
最低は35。青森大学・薬学部だと。
モチロン、私立でしょう。

薬学部を卒業するには、1千万円以上かかるのだと。
薬剤師に落ちるヤツの中に、奨学金をもらっているのは、
まさか、いないでしょうが・・・。

今、多くの大学がワカモノの「失対事業」ですね。
あと教官の、これまた「失対事業」。
昔は自衛隊も「失対事業」と言われていたような。

私は、雑誌・中央公論の今月号を読んでみました。
増田寛也さんの少子化・東京一極集中化への対策が、
列挙されていました。
キャリア官僚から、岩手県知事、さらには総務省大臣を、
歴任された超エリートにしても、この程度の対策かと、
思うようなものでした。

とは言っても、これは増田さんの問題ではなく、
誰が考えても「この程度のもの」しか列挙できない、
ということに問題があります。

つまり、もはや日本は、選択肢が限られている、
「それくらい追い込まれている」
ドンズマリというのが、現実ですわ。

例えば「遷都」くらいの対策が出てこない。
言っても、空論に終わる。
もちろん「遷都」は極論ですが、
このくらいの大転換を覚悟した対策が必要ではないか、
と思う次第ですが。

ですが、このまま、
なんたって、20年オリンピックに向けて、
とりあえず突っ走って行くのでしょう。
いつもの「とりあえず」精神で。

居酒屋での、一言。
「とりあえずビール」
ですか。

とんだオチになって候。
ごきげんよう。

2014/05/17 09:34 | by まろたん

まろたんさん、こんばんは。

不思議なくらい、アベ丸の航海は順調。
しかし、このまま次の増税もクリアできるとはとても思えません。
まあ、もう少し眺めていましょう。

お勧めいただいた方の著書を1冊読了。
何とも明るい気分になりました。
私はもう繁殖が終わっていますので。
また何冊か読んでみます。

榊淳司

2014/05/16 21:54 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

天気セイロウなれど、波高し。

戦艦「アベ丸」は轟々の進撃のようす。
集団的自衛権、法人税の実行税率下げなどなど、
無敵の進軍一直線、迷いナシ。

来年の消費税2%UPについても、
「他に選択肢はないだろう」と、
取り巻きが、言ったもんガチ、言いたいホーダイ。

ただただ、今は、
この国のサイレント・マジョリティの求めは一つ。
デフレ脱却、景気回復。
これだけだ。
まさに、故人・中内功の言の通り、
「成長は、すべてを癒やす」
からと。

憲法問題・ゲンパツ・人口激変などなど、
いっさい眼中にナシ。
オレがと、威勢良く立ち上がった細川の殿様も、
体調不良で、早々の撤退かと。
「だから言わないことはない」
とは、アホウドリの独りごと。

いろいろ不安はございます。が、
今は「アベ丸」しか、ね~だろ。
「守るも攻めるも、くろがねの・・・」
てな。

ごきげんよう。

2014/05/16 20:34 | by まろたん

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