財務省主導の景気回復キャンペーンが気持ち悪い

去年はどうしていたか忘れましたが、
今年はお盆も休まずに事務所で原稿を書いています。
あまり大きな声では言えませんが、広告の仕事で
「今はマンションの買い時」なんて文章を書きました。

「普段ゆうてることとちゃうやろ!」と突っ込まれそう(笑)。
まあ、コピーライターなんてスポンサーの代筆屋みたいなもので、
自分の考えと正反対の内容でも、スラスラとそれらしく、
しかも説得力十分な文章に仕上げることなんぞ、ワケありません。

さて、世間はお盆ということなので、
今日もマンションの話題からは少し脱線させていただきます。
昨日、内閣府が4-6月のGDPが年率換算で6.8%の落ち込みと発表。
これって、かなりすごい数字です。
でも、一部を除いて反応は薄いですね。
株価も昨日今日とちょびちょび上がったりしています。
まあ、これくらいは織り込んでいたのでしょう。

そして7-9月期には4%程度上げるだろうと民間12社が予測・・・
なんて記事が日経新聞のオフィシャルページに出ています。
また、今日は機械受注の回復が予想以下だったという記事もありました。
実際のところ、景気はどうなっているのでしょう?

本当のところ、悪化していると思います。
まず、これだけ円安が定着しているのに輸出が伸びていません。
しかも、経常収支はけっこうな赤字になっていますね。
単純に考えれば、日本国内から富が流出しているのです。

経常収支が赤字になっている最大の原因は、日本国内に
「サイカドー、ハンターイ」と叫んでいるバカ共が多いからです。
年間4兆円とも5兆円とも言える火力発電用の燃料輸入が、
みなさんが海外に行った時のお買い物額を制限しています。
まったくバカみたいな構図なのですが、仕方がありません。
日本には嘘を突き通して30数年をやり過ごす大新聞社や、
原発なら何でも危険だと勘違いする民衆がウジャウジャいるのです。

さて、原発が稼働できないことによって、電気代が再び値上げされそうです。
各家庭の負担はもちろん、企業のコストアップは痛いですね。
消費税や原材料費の値上がり、そして電気代等のコストアップは、
最終的に製品価格の上昇につながります。
現に、物価は僅かながらも上昇傾向が見られます。
これを捉えて日銀の黒田君なんかは「目標に近づいた」みたいな
気になっているようですが、私は違うと思います。

景気回復の最終目標は、個人所得のアップです。
みなさん、この1年半で収入は増えましたか?
支出だけは確実に増えていますね。
消費税は上がり、社会保障費もアップしていますから。

最近、千葉と埼玉、神奈川の大規模マンションを調べました。
まあ、見事に売れていませんね。
この3県は、ほとんどが普通のサラリーマンが住むところ。
彼ら一般ピープルのお財布はちっとも厚くなっていないのです。
つまり、景気は回復していない!

なのに、政府や日銀、それにメディアの記事を見ていると
「景気は順調に回復」みたいな表現が多いですね。
なぜ、「景気が回復しているフリ」をしているのでしょうか?
メディアの報道姿勢は、消費税が3%から5%に上がった時と比べて、
かなり違うと感じているのは私だけでしょうか?

実は、財務省や日銀、そして政府自体も「景気が回復しているフリ」を
盛り上げるように、意図的な情報操作をしているように思えます。
確かに景気はみなさんの「気分」から変化します。
日本には1600兆円とも言われる個人資産があります。
富裕層がちょっと財布のひもを緩めるだけで、景気は回復するはず。
ただ、それにしても今の報道は気持ち悪すぎです。

こういうごまかしは、いつかバレます。
というか、そろそろ国民の多くが気付き始めています。
「実は政府が言うほど景気は回復していない」
すると、今年12月に安倍君が決断するという
消費税10%の実施は、無謀に見えてきますね。
消費税上昇を決めるために、財務省主導で
「景気回復キャンペーン」を行っている、というのが現状でしょう。

株価はずでに1万5千円を挟んだボックス相場から離れません。
今後、ヤマは10月から11月にやってくるでしょう。
企業の第2四半期の決算がでます。
また、先日のように7-9月のGDPが発表されます。
それらが思わしくないと、国民の気分はちょっと暗くなりますね。

ただし、反転の可能性はあります。
これだけ夏が暑いのですから、消費が伸びているかもしれません。
この夏に日本を訪れる外国人は、史上最高を記録することも考えられます。
イラク情勢が落ち着いたら、原油価格が下がるかもしれません。

今後どうなるのか、やはり株価を見ているのが一番ですね。
11月までに16000円を抜けるようなら希望が持てます。
年の瀬になって1万5千円近辺でうろついているような、
株や不動産は早めに売ってしまった方がいいと思います。

さて、レポートの更新情報です。

千葉エリアは、やはりあまり動いていませんね。
千葉ニュータウンに新たに2物件も出てきてビックリ。
来年あたりから、千葉ニューも人口が減り始めそうです。
なのに、こんなに新築を供給してどうするのでしょうね。
もちろん、無条件で「買ってはいけない」なのですが、
出てきた限りにおいて、レポートでも紹介しています。

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2014/8/14 17:58 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

敗戦記念日、事務所で原稿を書いて過ごしています。
「国家財政と社会保障」。
両方とも政府にお金が足りなくなるということですね。
消費税を15%にしただけで解決するでしょうか?
ますます少子化が進みそうな気がします。

日本がギリシャやアルゼンチンやポルトガルと違うのは、
政府の借金はほとんどが円建てで、国民が貸主になっているところ。
しかも、円はUSドルのように世界の基軸通貨ではありません。
いざとなったら、青天井に発行できます。

将来のどこかで敗戦直後のように円の大増刷がなされると思います。
そして円安とインフレへ。
それで、とりあえずの財政難は解決できるでしょう。

消費税は10%までは上げられるでしょうが15%には新法が必要。
そのために、内閣どころか政権を差し出す覚悟が求められます。
2年前は野田君が財務省にコロっと騙されましたが、
ああいうお人好しの総理がまた出てくるとは思えません。
さりとて、「お国のために」と自らの内閣を潰すほど
肝の据わった政治家が出てくるなんて、とてもあり得ないでしょう。

景気の減速感がはっきりすれば、安倍君の支持率は落ちます。
9月には拉致問題の一部解決でぱっと花火が上がりますが、
12月の10%決定で、また下降曲線へ。
来年ははっきりとデフレに戻るかもしれません。
となれば、解散はあと2年ありませんね。

まあ、与太話ですが。 

ごきげんよう。

榊淳司

2014/08/15 17:00 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

昨今の景気は、敢えて言わば「悪くはない」。
平均的な日本人、多寡はともかくお金は持っています。
ならば。
各界各層、諸般諸事ございましょうが、ここはやはり、
迷いを断ち切り、消費税を10%に治めるしかござらん。
と思いますね。

ひるむことなく更に、次なるプラス5%を。
東京五輪を前に、15%を治める手筈にかかるべしと。
合わせてプラス7%=少なくとも15兆円の増収。
まさに起死回生、神風起こし、目の覚める一手。
ふう。

読みごたえのあった近刊2冊、ご紹介したい。

「国債リスク」
著・森田長太郎
2014年2月刊。

「医療・介護問題を読み解く」
著・池上直己
2014年6月刊。

両著とも、現代にあってストイックな良書かと。

日本が直面する唯一最大のヤマは、国家財政と社会保障。
このヤマを越えずして、この国に明日はないでしょう。

一億火だるま。
確かな明日をつかむため、こぶしを堅く握りしめ。
今こそ「おしん」の辛抱。

一億一心。
今をおいてほかにない。
必ずや笑いあえる日が来るでしょう。

明日は敗戦記念日で、ご先祖さまを偲ぶお盆。
有給休暇をショーカされたら。(笑)

ごきげんよう。

2014/08/14 22:25 | by まろたん

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