みなさん、役所で住民票や印鑑証明を取る時に、
マンションの正式名称を書かされませんか?
また、ネットでちょっとパブリックな申し込みをする時には
マンション名を入力させられませんか?
先日、日本に住むあるネイティブの英語国民が言っていたこと。
「日本のマンションの名前は、ヘンだし、長すぎる」
まあ、英語がおかしいのは仕方ありません。
この前も書いた通り「マンション」という用語を
使っているところからして、英語人からすると違和感があるでしょう。
「君はどこの『大豪邸』を買ったんだね?」
「はい。江東区豊洲で『塔型大豪邸』を買いました」
豊洲に大豪邸なんかあるわきゃないでしょ!
なんて、英語人はわざわざ突っ込んではくれません。
まあ、それはいいのですが・・・今日の話題はマンション(大豪邸)名。
ザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス
これで23文字です。
ここの住所は「東京都中央区晴海2丁目○番地○号」。
16文字ですね。マンション名の約7割。
そもそも、マンション名が住所より長いとはどういうこと?
広告の世界では「ネーミングは最強のキャッチコピー」といいます。
だから、事業主がマンション名にこだわる気持ちは分かります。
でも、「あれもこれも」を全部くっつけるのは、ただのバカじゃないですか?
次はオリンピックの競技会場に近いタワーマンションの名前。
ブリリア有明シティタワー
これは12文字。なんとか住所よりも短そう。
でも、そのとなりは「ブリリア有明スカイタワー」。
その隣が「ブリリアマーレ有明」。
東京建物のブランド名である「ブリリア」が3つ並んでいます。
なんともややこしいですね。よそから来た人は混乱します。
おまけに「ブリリア有明シティタワー」の「シティタワー」は、
共同売主である住友不動産のブランド名。
単純に地名を挟んでくっつけただけのネーミング。
「何にも考えていないね」という感じです。
でも「ザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス」
よりも、何倍かマシです。12文字ですから。
「ザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス」の住民は
1年に20回自分のマンション名を書くことがあったとして、
20年で4400字ほど「ブリリア有明シティタワー」の住人よりも
たくさん文字を書くことになるのです。ああ、お気の毒。
短いばかりがいいとは思いません。
ドゥ・トゥール
短いですね。7文字。
マンションの名前としてはかなり短い方です。
でも、なんのこっちゃ分かりませんね。
フランス語で「ツインタワー」のことだそうです。
それでは、素直に「晴海ツインタワー」にしておけば、
どれだけ多くの人が小さな「ゥ」の字を打ちこまなくて済んだでしょう。
これなんぞは、キャッチコピーとして何の効果もないばかりか、
多くの人に覚えてもらえず、「ドトールコーヒーみたいな名前」と
形容されることになっています。
ドトールのイメージが悪いわけではありませんが、
廉価をウリとするコーヒーチェーンとかなり高額な
住友不動産のタワーマンションは、違い過ぎではありませんか?
その住友不動産が、マンション名について胡乱な動きをしています。
ちょっと前までは「ドゥ・トゥール」に象徴されるように
「ワケがわからん」路線をまい進していたのです。
この他では「ロイヤルスイート」や「インペリアルガーデン」、
「プレミアスイート」なんて、かなりヘンなネーミングの連続。
「セントラル・・・・」が、まだまともだったのですが・・・
それが最近、「可能な限り」名称を元の「シティ・・」に戻しているのです。
例えば、新宿の「セントラルプレイス新宿御苑前」なんて、気が付いたら
「(仮称)新宿1丁目計画」になってしまっているのです。
このマンション、建物が完成して間もなく半年ですよ。
オフィシャルページはともかく、館銘板はどうしたのでしょうねえ。
パンフレットその他の印刷物も、全部刷り直しているのでしょうか?
また、一度決まっていた名前を、どうして途中から変えるのでしょう?
なぜ、もとの「シティ・・・」に戻すのでしょうか?
この動き、謎だらけです。
住友不動産は統制が良く取れた企業ですから、
きっと上層部の強力な誰かが「なんじゃこりゃ」と怒ったのでしょうね。
それで「元に戻せ」ということになったのではないかと推測します。
まあ、この業界ではありがちなことです。
でも、私としては同じやるのなら「ドゥ・トゥール」を変えて欲しいですね。
この流れに乗って「シティタワーズ晴海」にすればいいと思いますよ。
「ドゥ・トゥール」なんて、住む人にも眺める我々にも違和感アリアリ。
だいたい、口頭で伝えられないじゃないですか。
「ドレミファのドに小文字のウでドゥ」とでも言うのでしょうか。
マンション業界を長年眺めてきたので「アホなこと」は数知れず見聞きし、
はたまたその渦中で経験し、少なからぬ精神的苦痛を味わってきました。
はっきりいって、私が眺めている間に精神性はちっとも進歩していません。
基本的に、いまだ「ワケわからん」ことを平気でやっています。
おバカな名前を付けたり、それを途中で変えるなんてのは朝飯前。
ここには書けないような珍事がたくさんありました。
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に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
二児の母さん、こんにちは。
そのマンション名、シャレになりませんね。
恥ずかしながら、わがマンション業界のレベルはその程度。
残念ながら、マンションを買う方の意識もさほど高くありません。
私のブログをお読みいただき、ありがとうございます。
でも、ご有用なヒントがあるなんて・・・期待しないでください。
長い冬がやってきそうで心配しています。
でも、希望はあります。
子どもたちの人生の環境は我々と同じではないけれど、
受け継がれるものはあります。
それを育むのは平和で暖かい家庭です。
子どもの頃、学校中を敵に回して戦ったことがあります。
でも、「家族だけは自分の味方だ」と思うことが
最後の砦だったことを覚えています。
その後、自分が少数派になることへのアレルギーが無くなりました。
そうなると、いつも多数派に与しようとする連中の、
欺瞞や弱さがハッキリと見えてきます。
その観点が「榊淳司」としての発信に役立っています。
どうぞ、希望を持ってお子さんの成長を見守ってください。
またのコメントをお待ちしています。
ごきげんよう。 榊淳司
2014/09/11 13:54 | by Sakaki Atsushiまろたんさん、こんにちは。
科学技術やIT化はドッグイヤーで進みますが、
人間の精神性は旧態依然。
だから、こういう笑える事象が見られます。
今を先行くIT技術者も、使えるのは35歳位まで。
あとはお荷物同然みたいですね。
まあ、技術は進歩しても人間の内面は変わらないわけで、
こっちとしては「中身で勝負」という気持ちを秘めながら、
日々の変化に対応するしかありません。
まわりを見ていると、変化に対応できない人間が
どんどん取り残されていっています。
こういう時代、やっぱりアタマが柔らかい方がいいみたいですね。
また、コメントをお待ちしています。
ごきげんよう。 榊淳司
2014/09/11 13:44 | by Sakaki Atsushi榊様、
こんにちは。
今年は秋の訪れが早く、体力的に楽で助かりますね。
ひとつ前の榊様の記事を拝見し、またしばらくは長い長い冬を耐えないといけないのかとかなり滅入ってしまいましたが、とりあえず今はこの秋の貴重な瞬間を楽しんでおこうと思います。。。
マンション名なのですが、近所にセフレという名称のマンションがあるんです。
最初は何となく違和感を感じつつも、マンション名ってたいがい趣味の悪いカタカナなのでスルーしていたのですが、ある日「セフレってセフレ?!」と気がつき、どん引きしてしまいました。
立地も良く、わりと大きなマンションで皆さん快適にお住まいのようですが、私なんてとてもそこに住もうという気になれませんし、住んでしまったとしてもちゃんと転売できるのだろうか・・・なんて思ってしまいます。
冬の話しに戻りますが、我が子にこれからの将来、何に対してどんなふうに希望を抱かせ、前を向かせればいいのか悩みます。
とりあえず家庭は暖かく平和な場所であることを刷り込むように心がけていますが、榊様のブログからヒントを見つけられたらと、いつも更新を楽しみにしております。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛下さい。
榊さま。
今日のネタは無条件に笑えますね。
こういうのって歯止めがきかなくなる。
と言うか、逆に「ウチだって!」みたいな。
当世、こぞって勝ち気ですからね。
いつのころからか、子どもの名前が激変しましたね。
「キラキラ名前」と言うんですか。
お星さまだかコンペイトウだか知らないけど、
広辞苑がぶっ飛んでしまうような難解文字列。
ま、これも「ウチの子だって!」という、
当世の親ごころ、負けじ魂の成せるワザでしょうか。
たくまず無条件に、笑かしてくれますよ。
でも。
こういうのってITインフラの充実が関与していませんか。
あらゆるものがデジタルデータで処理される時代。
長かろうが難解だろうがノープロブレム。
紙に手書きのアナログ時代だったら、あとあとのことやら、
事務処理のテマヒマ・コストを考え、ここまではやらないでしょう。
ところで、
まだまだITインフラは、その技術・可能性の一部、
数パーセントくらいしか利用してないのではないかと。
この先、どんなふうに、どこまで拡張してゆくのかは、
私にはわかりませんが、まだまだ、という底深さは感じますね。
なにしろビッグバンから、まだ正味二〇年くらいですから。
かって、
IT分野で「ドッグイヤー」という言葉が言われましたね。
人間の7~8年のタイムスパンは、ドッグでは1年に相当する。
かって7~8年かかった変動は、きょうび、わずか1年で変わると。
まさに時代は「犬時間」になったと。
だから、かっての百年の時代変化は、きょうび10年で変わる。
ということでしょうか。
ドッグはともかく、
人間さまとしては、行く先、方向を誤ったらえらいことでっせ。
これからの時代、科学技術をどう利用してゆくべきか。
人類の大きなテーマでしょう。
キチキチの、キツ~い時代になりましたわ。
ま、せめてマンションネームやら、子どもキラキラネームで、
笑かしてもらいながら、息抜きしましょうか。(笑)
ごきげんよう。
2014/09/10 20:53 | by まろたんRSS feed for comments on this post.