不動産経済研究所が16日に発表した、この8月の首都圏での
新築マンション販売戸数は、前年同月に比べて49%減だそうです。
まあ、さもありなん、という結果です。
はっきり言って、都心のマンション市場はスカスカです。
私の資産価値レポートでも港区はかなりの人気なのですが、
六本木や赤坂については、1物件も出てこないので更新できず。
こんなこと、この6年間で初めてです。それだけ異様。
49%減というと、半分になったということですね。
でも、私の実感だと7割減かな。特に山手線の内側はそうなります。
なぜこんなことになっているかというと、
デベロッパーが仕入れた用地の着工の見通しが立たなかったから。
建築費が上がり過ぎて、ゼネコンが受注しなくなっていたのです。
しかし、この現象は収まりつつあります。
ゼネコンが受注活動を再開したようなのです。
ただ、建築費は高止まりのまま。
今後は少し落ち着いて、やがては下落局面を迎えるでしょう。
昨日、バリ島不動産セミナーを開催しました。参加者6名。
11名の申込みがあっていったん締め切りましたが、その後キャンセル発生。
なんか、まるでマンションの販売みたいです(笑)。
ふたを開けたら、参加費をお支払いいただいたのに来られなかった方が3名。
ちょっと日にちの設定が悪かったかもしれません。
終わってからの懇親会にも2名の方が参加くださいました。
バリ島話が半分、あとはよもやま話で結構な盛り上がり。
本当に楽しい時間をありがとうございました。
しかし・・・私のブログの読者は侮れませんね。
私は住宅ジャーナリストとして仕事をしていますが、収益源は様々。
新築マンションの「資産価値レポート」を発行して、
これをみなさんに買っていただいているのは、
このブログをお読みくださっている方はご存じのはず。
その他にも、雑誌や新聞の依頼で原稿を書いたり、
マンションに関するコンサルティング業務や、
時には不動産の仲介に似たようなこともやっています。
はたまた、コピーライターとしての仕事もこなしますし、
小説を書いて原稿料を得ることもあります。
お呼びいただければ講演やセミナーも引き受けます。
昨日のように、自分でも開催します。
数は多くありませんが、テレビのVづくりにも協力します。
時々は、スタジオに出かけてお話しすることもあります。
雑誌や新聞、テレビ等のメディアの取材では、
いくばくかの謝礼をいただくことが多いですね。
また、本を2冊書いているので、多少の印税も入ってきます。
収益源を様々にもつことで、収入のボラが小さくできれば幸い。
しかし、私の仕事時間の決して小さくない部分が、このブログ。
だいたい週に3回更新しますが、1回に1時間半ほどかかります。
夕刊フジの連載原稿を書く時間よりも長いですね。
でも、原稿料は誰も払ってくれません。当たり前ですが。
ただし、このブログは私の原点なので大切にしています。
ここのところ、自分で開催するセミナーの参加者募集は
このブログだけで行っています。
だから、参加者はほぼ100%がこのブログの読者さん。
しかし・・・この方々には、毎回驚かされます。
セミナーが終わると、お互いに名刺交換をしたりします。
その時に「ヒエー」となることが多いのです。
例えば、司法書士さんに法律のことを説明していたり、
超一流の商社マンに外国為替の仕組みや円ドル相場を語っていたり、
不動産屋さんに業界の未来図を示していたり、
会計士さんに大手不動産会社の決算書の欺瞞を示していたり、
大手社の新聞記者に財務省のメディア対策を得意げに話していたり・・・
名刺交換してから、「エエッ」となって冷や汗たらーり。
「最初から言ってよ」とも言えないし(笑)。
人間というものは、生きていればいるほど、
また何かを話せば話すほど、文章を書けば書くほど、
恥ずかしい思いをする機会が増えるものです。
特に私のように発言することを商売にしている人間は、
恥をかくことが避けられません。
あの朝日新聞でさえ「ゴメン、間違っちゃった」とやらかす世の中。
なんて、言い訳をすれども、やはり恥ずかしいものです。
さて、冒頭にも書いた通り、マンション市場は異様です。
価格が上がったのは、建築費が上がったから。
それが売れているのは外国人と相続税対策での特殊需要。
それに一部ではオリンピックに浮かれた慌て者の買い。
実需が主体の郊外では鈍い動き。で・・・この先はどうなるのか?
上がったものは下がるしかありません。
早ければ年内にも下落が始まるでしょう。
少なくとも、消費税が上がるであろう来年後半には始まります。
私は以前に「早ければ7月にも」と書いていました。
でも7月に始まったのは、販売の失速。
下落にはまだ早かったですね。
でも、こういう実需の増加でない価格上昇は、基本的に弱含み
実は、昨日もセミナーでそう申し上げました。
しかし・・・これは私の予測でしかありません。
まあ、言ってみればいつもの当てずっぽう。
このブログの読者さんも、セミナーの参加者さんも
「ふーん、そうかいな」くらいにお聞きになっているはず。
私程度の小物の予想で自身の行動をお決めになるほど
グラグラ揺れている方は少ないように思えます。
みなさん、自分のアタマでものを考えられる方でしょうから。
昨日はこの他にも、たくさん語りました。
さて、果たしてみなさまのご期待に応えられたかどうか。
毎回「言い過ぎないように」と自分を諌めるのですが、
終わってからいつも「エエッ」という思いをします。
まあ、不徳の致すところですね。
昨日ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
こちらは現在申込6名、確定6名という状態です。
定員は10名ですので、まだお席はございます。
ブログよりも過激な発言をお求めの場合は
私のツイッターをご覧ください。
twitter.com/SAKAKIATS
夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
まろたんさん、こんばんは。
「好きなことで生きられればいい」
ずっとそう思っていました。
本当は、小説家がよかったのですが(笑)。
どうも才能がなかったみたいですね。
でもまあ、文章を書いて生きています。
このブログをはじめてから、好きなことを好きなように書けます。
これは中々に快感。しかも少なくない人が読んでくれます。
わざわざ嫌いなブログを読まなくていいだろう、
というビョーキの嫉妬ブタも隅々読んでいます(笑)。
確かに、自己陶酔に勝るものはありませんね。
これからも自己都合で生きていくことにしましょう。
時節柄、ご自愛を。
それでは、ごきげんよう。 榊淳司
榊さま。
このブログのメンテは、おおむね週3回、
1回当たり1.5時間の時間を投入していると。
現役バリバリである榊さまの貴重な時間配分としては、
かなりの戦力投入と言えるでしょう。
「対価なし」という点は、考えようによっては、だからこそいいんだ、
と言う計数化できない、計数を超えた「良さ」があるかも知れません。
その「良さ」って、なにか?
これこそが、そのひと固有の価値観に属するところでしょう。
つまり、貨幣価値を超えた「そのひとだけの」価値ですね。
お金が大切なのは言うまでもありませんよ。念のため。
しかし、いやだからこそ、それを超えたものも大切にしたい。
それは「自己満足」ではないのか?
と問われれば、
「もちろん!そのとおり」と。
ま、ですが畢竟、自己満足を超える陶酔はありません。
なぜなら、
詰まるところ、ひとは「自己都合」で生きているのですから。(笑)
ま、わがスカタンはともかく。
ホント「好きなことがある」というのは重大価値ですね。
じぶんの好きなことをやっているとき、そこに充実があります。
そして「好きなことをもっている」ひとは、総じて、
他人に寛容になれるような傾向があります。
ですから、そう言うひとは、
他人を「ねたむ・嫉妬する」なんてドツボに嵌まるなど、論外のことです。
ま、好きなことをもち、好きなことをやって、
思いっ切り「自己都合」で生きてゆきたいものですね。
そのためのお金は、地下室の輪転機を回して・・・ではなく、
多少の「忍」とともに、まっとうに稼いで、ですね。
時と場合によっては「ニンニン=忍忍」も修行ですから。
ガラにもなく、エラそうな人生訓になりました。
いやはや「はずかしい」限りですわ。
榊さまのコメントのとおり、まさに生きていれば、
誰しも同じく、恥ずかしいことの多い人生であります。
が、そこはひとつ、
「お互いさま」の精神で「寛容に」やってゆきたいものですね。
朝夕、冷え込んできました。
ご自愛ください。
ごきげんよう。
2014/09/19 07:20 | by まろたんRSS feed for comments on this post.