「M社が怒っているぞ」
と、先日ご丁寧に知らせてくれる方がありました。
M社というのは、マンション業界のトップ企業といっていいところ。
そこが「榊」に対してお怒りだそうです。
話が断片的過ぎて、M社のどなたがどういう風に
怒っているのか分からなくて・・・残念。
しかし、こんなちっぽけな榊のことを
少しでも意識していただいていることが分かったので、
なんだかすごくウレシイ気分でした。
もちろん、榊はM社のために活動しているわけではありません。
私のポジションを自分で言ってしまうと
「エンドユーザー側に立った住宅ジャーナリスト」。
ウワー・・・何だかカッコイイ・・なーんて。
今まで「住宅評論家」を名乗る先生たちは
そのほとんどが企業からお金を貰って何かを発言していました。
また、不動産コンサルタント系の方も、大企業に遠慮しているのか、
彼らに都合の悪いことは表立って発言されません。
ましてや、企業名やマンション名を出して批判的なコメントや
文章を書かれることは、まずありませんでした。
そういった意味で、エンドユーザーはマンション購入の際に
マイナス情報を収集することがかなり難しかったのです。
いつかも書きましたが、マンションコミュニティというサイトは
口コミ情報を集めるのに一定の役割を果たしていますが、
販売側の削除要請をかなり幅広く受け入れている様子です。
また、販売関係者がエンドユーザーを装った書き込みが多数見受けられます。
よくある「マンション購入支援サークル」というのも、ただの不動産屋と同じ。
例えば、K島ひろ美さんという「女性のための」マンション購入を支援する、
「コンサルタント」が主宰する組織がありますが、
ここは相談者に対していつも同じアドバイスをなさるそうです。
「今が買い時ですから、ぜひお買いなさい」
紹介したマンションが売れると1%の手数料がバックされる、
まるで仲介業者のようなシステムですから、それも仕方ないでしょう。
榊の場合、ロクでもないマンションを「買っていいですか」と相談されると
「・・・な理由から、避けるべき選択です」とはっきり申し上げます。
また、堂々と「買ってはいけないマンション」をまとめて紹介する
レポートなども低料金でみなさんに提供しています。
いつもここで紹介している大友さんは、もっと正確で緻密です。
「不動産調査」を依頼されると、あらゆる方面からそのマンションの価値を検討し、
数十ページにおよぶ報告書を作成されます。
そして、最後にはっきりと100点満点法で採点されます。
もちろん、企業側に遠慮することなど一切ありません。
ただ、私や大友さんの活動で、財閥系の大企業が受ける影響など微々たるもの。
例えば、私のブログやメール相談、レポートの影響で
マンション購入を見合わされた方の数なんて高が知れているはずです。
相談者の数やレポートの売れ具合から推測すると、
業界全体でせいぜい200億円くらいの売上げ減ではないでしょうか。
これが首都圏だけだと考えても、その市場規模は約2兆円ほどですから
私の影響力など最大限に高く見積もっても1%あるかないか・・・
大手のM社にとっては、蚊に刺されたほどでもないでしょう。
それが、「お怒り」になっていると聞けば、これはウレシイですよ。
もっと、もっと、怒って、怒って! という気分。
別に、M社を怒らせるためにこんなことをやっているワケではありませんが(笑)。
M社であろうが、N社であろが、はたまたH社やS社であろうが、
エンドユーザーが「買ってはいけない」と思えるロクでもないマンションを作れば
はっきりとそれを言うのが、住宅ジャーナリストの役割だと思います。
逆に彼らが「素晴らしい」「買ってもいい」マンションをお作りなったら
そう申し上げるつもりです。まあ、可能性は低いと思いますが。
参考レポート
買ってはいけない大規模マンション 首都圏編
買ってはいけないタワーマンション 都心編
M社を怒らせたかもしれない
マンションレポート 麻布十番編
他にもいろいろありますが、詳しくは
マンションレポートライブラリーでご覧ください。
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