放送局よりも寛大なマンション業界

私はあまりテレビを見ない方なので、女子アナなんてほとんど知りません。
最近、テレビからはすっかりお呼びがかからなくなってしまいましたが、
その昔地上局やCS局の番組に何度か出ました。
「なんてきれいな人が多いんだ」
ああいうところに行くとビックリしますね。
普通の感覚で「超」がつくような美人がゴロゴロしていますから。
まあ、華やかな世界なのでしょう。私はあまり興味ありませんが。

しかし、最近ビックリするような事件がありましたね。
日本テレビが一度出した内定を「ホステスのアルバイトをしていたから」
という理由で取り消してしまった・・・。
まあ、それだけだったらまだ「へー」というだけの話。
ところがこの不採用にされた東洋英和女学院大4年生・笹崎里菜さんが、
日テレを提訴してしまったのです。

こういうことが裁判で争われること自体が、ちょっとした事件。
どうなるのでしょうね。この結果には興味があります。
ただ、私は十中八九は和解が成立すると思います。
民事裁判というものは、基本が経済的な争いですから
「それじゃあ000万円で話をつけようよ」となることが多いのです。
例えば、交通事故と労災が専門の東京地裁民事27部における
平成19年の「判決率」は18.3%しかありません。
75%は和解が成立しているのです。

あたりまえですが、裁判官は和解を勧めます。
だって、訴えを取り下げて和解してくれた方が仕事は増えません。
民事訴訟の判決文というものを読んだことがありますが、やたらと長い。
しかも、つまらない。あんなもの、私は書きたくありません(笑)。
多くの裁判官もきっと、書きたくないでしょう。だから和解。

今回の事件も多分、途中で和解が成立すると思います。
特に、訴えられた日テレ側はこのことが度々報道されれば
それだけイメージが悪くなるはずですから。
「入社は無理だけど、000万円払うから許して」でしょうね。
原告の笹崎里菜さんも他局への入社は絶望的でしょうから、
適当なところで手打ちにする方がいいと考えそうです。

それにしても、この問題は「提訴に至った」ところが不思議。
原告側としては弁護士を通して和解交渉を行なったはず。
裁判になって表に出てしまえば、日テレは極めて不利です。
何よりも世間は立場の弱い女子大生に対して同情するでしょう。
違法性の高いソープランドやデリヘルでバイトをしたのならいざ知らず、
銀座のクラブでホステスをしたくらいで取り消しとは・・・・
多くの方がそういう風に考えます。ましてや、原告は飛び切りの美人。
「分からず屋」の日テレがか弱い美人を苛めている構図になります。

日テレ側としては「まさか本当に提訴するなんて・・」と
タカをくくっていたのではないかと想像します。
一部報道によれば、外部から来ている役員がNOを出したとか。
あの企業グループには「ナベツネ」と呼ばれるヒールがいましたから、
世間はなおさらそういう目で見るのではないですか。

どういう結果が出るとしても、アナウンサー志望の女子大生は
水商売でのアルバイトが出来なくなりますね。
でも、イベントのコンパニオンだったらいいのでしょうか?
そのあたりがとっても判断に困るところです(笑)。
華やかに見えても、あの業界には堅苦しいところがあるのですね。

その点、マンション業界はいたって寛容です。
誰もが知っている大手の販売会社で役員を務める名物オバサン。
必ず胸元の開いたお洋服をお召しになり、
打合せではわざと前のめりになられます。
オッサン連中が自分の胸元をチラ見するのを、逆に楽しまれているご様子。

このオバサン、かつては本業のホステスさんだったとか。
今でもその臭いが濃厚に残っています。
「あらー、アッちゃんお久しぶり。しばらく見ないけど、どうしてたの?」
なんて、さして親しくない人もすぐに「ちゃん」呼び。
しなを作って、妖しい目線を送ってきます。

聞けば、その販売会社のエラいさんがどこかのキャバクラで見つけ出し、
「お前、カワイイなあ。ウチの会社に入らんか?」
一部上場企業のグループ会社ですよ。ビックリしますね。
入れてみたら、仕事はまあまあ。当たり前ですが、すぐに愛人化。
役員の間を渡り歩き、結婚して離婚。
それでもマンションはそこそこ売ったといいますから、
あのお仕事の難易度はさほど高くないのでしょうか。

私が20数年前に遭遇した時には、すでに30代後半だったはず。
今でも現役なら、すでに60歳を超えていますね。
4,5年前に聞いた時には、「全然変わっていませんよ」。
今でも胸元チラリ作戦をなさっているそうな。
ウワ、それってかなり妖怪でしょ。

笹崎里菜さん、アナウンサーがダメでもマンション業界があります。
ホステス経験者でも役員になれます。なっています。
頭はあまりよくありませんが、大勢の男をアゴで使えます。
しかも、お仕事はわりあいカンタンです。
裁判が落ち着けば、ぜひご検討を・・・なんて(笑)。

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2014/11/25 19:02 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

10年は長いですね。
でもまあ、「人生いろいろ」。
徒弟制度とブラックは似て非なり、と思います。
ブラックに明日はありませんが、徒弟はいつか親方になれます。
思えば、カメラマンも時代の波に洗われる職種。
私のまわりのスチール族も半分は消えました。
なぜか、私と同族のコピーライターはよく生き残っています。
まだ文章を作るロボットができていないせいです。
私もあと十年ちょっと。滑り込めるかしら。なんて。
生きにくい世の中です。
酒は常にわが友。 ごきげんよう。 榊淳司

2014/11/26 10:31 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「なんという平和。じい、これは夢か?」

と、まあ、バカとのさまを模して、昨今のしもじもを。(笑)

さて、今日のお題にあわせて、世俗に下りて少しばかり。

この日テレ騒動については、聞きかじり程度。
素直なところ「テレビ屋さんて、意外にカタイな」と。
で、何か、ほかに訳ありじゃないの、と。
外野席で、そんな感じを持った次第ですわ。

すっかり影がうすくなりましたが、
理研の三〇オンナを思い出しました。
芸能界入りを薦める向きもありましたが、
まだ、へばりついているようですね。
ハゲの金バッチも、ずいぶん、手をやいているようで。
ますます、頭髪が!(笑)

ま、賞味期限は1か月ですか。長くても。

テレビ業界は知りませんが、映画業界は少々。
昔、友人が大学を出て「日活」にカメラマン志望で入社。
私も友人から聞いて知ったのですが、カメラマンの世界は、
今で言う「ブラック」そのものですね。
まっ黒け、のように聞きました。

ま、そもそも「現場仕事」ですし、時間はめちゃめちゃ。
使いぱっしりからスタートして、キチキチの「徒弟制」。
師匠には絶対服従。手足となって動き回る。
それで、カメラに触れるまでに10年以上かかる。
そこで初めて「カメラマン」と呼ばれるのだと。
昨今のブラックが、白く感じるような。

ま、昨今お騒がせの早慶。
かれは早稲田でしたが、ご存じの通り「日活は破滅」。
カメラマンと呼ばれるチョイと手前で撃墜された。
それを機に、小学校教師に転身、と言ってもエンコ就職。
教師の世界は、けっこうエンコが有効のようで。
ま、地方公務員。閉じた世界ですからね。

オチヨサンの歌ではありませんが、人生いろいろ、です。
そして、明日のことは分かりません。
あっという間に、六〇年なんてね。
誰の言葉か「生きてるだけで、まるもうけ」ですか。

「じい、くるしゅうない。酒をもてい」(笑)

ごきげんよう。

2014/11/26 01:34 | by まろたん

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