私は東京に住んでほぼ四半世紀たちますが、
この関東というところには、各都県に
さほどの県民性の違いというものを感じません。
というか、流入者が多すぎて、
「東京生まれ」はもちろん、
「横浜っ子」や「千葉出身」「さいたま育ち」などは、
私の周りではどちらかといえば少数派。
時々、「俺は浦和だ」とか「横浜だから」という人が
いることにはいますが・・・私のようなよそ者には
その地域による人間の気質の違いを感じません。
たまに「江戸っ子」にお会いして、
あのシャキシャキした話しぶりに接すると
「お・・カッコイイ」と思うことはありますが。
いつか書いたように、私の生まれ育ちは京都。
この京都という町は「京滋」と呼ぶように、
滋賀県の湖西エリアは裏庭のようなもの。
私は学校を出てから2年間、神戸に住みました。
そして、両親は共に大阪出身。大阪には親戚が多くいます。
さらに、母方の田舎は奈良。父方は和歌山と播磨。
共に親戚があり、多少の交流がありました。
何がいいたいかというと、
おおよそ近畿各県のほとんどにゆかりがあった、ということ。
その各府県、街の人間の気質の違いは、かなり強烈です。
例えば、大阪人はよく「京都の人間は腹黒い」といいます。
これは、ある程度正解。
いつか書いたように、京都人は言葉と本音に大きな違いがあります。
その京都人から見ると、大阪人の半分は単純なアホ。
しかし、その大阪。秀吉の時代まではただの田舎。
この400年の間によそ者が集まってできたところは江戸とさして変わりません。
その大阪人の単純さは、多分に紀州(和歌山)人の猪突猛進的な
気質を引き継いでいると思います。
いっぽう、アホではなく計算高いアキンド的なところは
秀吉がこの地に集めてきた
近江(滋賀)や伊勢松坂(三重)商人の遺伝子でしょう。
一方、街の形成が江戸末期の開港時と新しい神戸(兵庫)は
同様の関東の横浜とよく似ていて、さっぱりと垢抜けています。
奈良は、コセコセしないのんびり人が多いように見えて
実際はしっかりと損得勘定を働かせて結構したたか、という印象。
マンション分譲企業でいうと、
日本一の施工を誇る長谷工コーポレーションの発祥は、兵庫県姫路市。
この街は「ガラが悪くて、知性に乏しい」と、
神戸人が蔑んでいるところがあります。
また、プレハブから始まった大和ハウス工業の発祥は奈良県の吉野。
義経が隠れたり、後醍醐帝が南朝の御所を設けたりと、
すごい田舎の割には中央権力との縁がある場所。
そのせいか、私の知っている吉野人は、結構うまく世間を立ち回ります。
奈良県は、過去にひとりの総理も出していませんが、
そんなこと「どーでもええやろ」と思っているような
ところがあるのが、何とも面白く感じるところです。
私が神戸に住んでいたのは、あの震災前。
社会人の第一歩を記した街なので、とても印象的です。
その頃、私に仕事のイロハを教えてくれた一人が、
今や榊マンション市場研究所・関西支部長となっている三田弥生さん。
彼は、先日その「神戸市垂水区」のマンション市場について
すばらしいレポートをまとめてくれました。
参考レポート
「榊淳司×三田弥生 近畿マンションレポート01
神戸市垂水区 この混迷の市場を見極める」
そして今回、三田さんの協力も仰いで
近畿のマンションレポートを新たにふたつリリースします。
一つめは、昨年の夏に出した
「買ってはいけない大規模マンション 近畿編」
の、リニューアルバージョン。
そもそも18物件を取り上げていたのですが、
リリース半年を経過して内容を精査したところ、
3物件が完売していました。
これらは、ほとんどが竣工済み物件です。
半年たっても、全体の2割も完売しないのは
いかにこれらの大規模マンションが、
市場から見放されているかということ。
ところが、こういう「買ってはいけない」マンションを
時々フラフラと買ってしまう方がいるのです。
だから、この完売3物件を除いて、残り15物件に
新たなコメントを付け加えて再リリース。
お値段は、少し安くして1890円です。
2つめは、この再リリースバージョンに、
2ヶ月ほど前に出した
「買ってはいけない大規模マンション 近畿編第2弾 12物件」
を、合体させたもの。
ここには、今近畿で販売されている
「買ってはいけない大規模マンション」が、合計27物件紹介されています。
つまり、これから読んでみたいという方は、
この「総集編」をご購入いただければいいわけです。
お値段も、本来なら2つで3480円のところ、
お買い得なセット価格の2980円に設定。
「2つ買うさかい、安して」と言われる前に勉強しておきました(笑)。
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