コスモスイニシア、継続企業の前提に疑義

昨年12月18日にここで「注意情報」を出した4社のうち、
日本綜合地所は皆さんご承知のような結果となりました。
そして昨日、コスモスイニシアが
「継続企業の前提に関する注記のお知らせ」を発表。
その中に
・・・継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しています・・・
という一文が入っております。
継続企業の前提
これはどういうことかというと、
業績があまりにも悪化し、今後1年以内に倒産する可能性が高まった
ということです。
本来、こんなこと発表したくないのでしょうが、
株式公開企業の義務として、やらざるを得ないのです。
この中に、シンジケートに参加した主要な金融機関は
「期限の利益喪失の請求は行なわない方針である旨の連絡を受けており」
という一文があります。
これを分かりやすく翻訳すると、
イニシアにお金を貸している銀行は、すぐに全額を返せといえるのだけれども
今のところ彼等はそこまでいうつもりはなさそうなので、
なんとかカツカツで会社を続けられそうです・・・ということなのです。
もっと突っ込んでいえば、銀行が返せ、といった瞬間に倒産してしまうということ。
ただ今(13:50)のところ、
イニシアの株価は昨日の発表を受けて19円安の29円。
いよいよ時間の問題になってきたのかな、という感じですね。
日本綜合地所は1月に投売りセールを行なっていました。
3月以降の引き渡し物件を契約された方は、
今大変な不安を抱えていらっしゃると思います。
建物はゼネコンが先取特権で押さえるでしょうから、
引渡しができないと思います。
今後、どうなるかは更生計画の進捗次第でしょう。
そういった不安の種を抱えないために、
ぜひご注意なさってください。


2009/2/10 13:48 Comments (12)

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