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榊 淳司オフィシャルブログ

昨日は関西方面から二人の投資家さんが、
相次いで私の事務所に訪ねて来られました。
それぞれのお話がなかなか興味深いものでした。
お金の稼ぎ方、というのは本当にたくさんあるものだと実感。
でも、昨日はまだまだそれだけでは終わらなかったのです(笑)。

夕方から、帝国ホテルで開かれたハワイ不動産投資セミナーへ、
お世話になっている方のお誘いで参加。
これまたサプライズがたくさんあって興味深かった。
まあ、途中でちょっと眠たくなりましたが・・・

このセミナーでとりわけ興味深かったのは
あの「トランプタワー・ワイキキ」のエピソード。
私も噂に聞いていましたが、そのインサイダー話が抜群でした。
知らない方のために、アウトラインをご説明します。

ハワイのワイキキは行かれた方も多いと思います。
私も19歳で初めて行った海外がハワイ。
旅行代理店のバイトをしていたら、2万円で行かせてもらえました。
それ以来、ハワイは大好きです。覚えているだけで4回は行きました。
まあ、それはいいとして。

ワイキキで25年ぶりに開業するラグジュアリーホテル、
という触れ込みで計画が発表されたのがトランプタワー・ワイキキ。
ハッキリ言って、かなりいい場所にあります。
まずまず、ワイキキの一等地と言っても過言ではないでしょう。

このホテルは一部屋ずつオーナーを募るスタイルで、
一般投資家に販売されることになりました。
2006年の11月に東京、ホノルル、上海で行われた販売会で、
464戸が約9時間で完売する、という大記録を打ち立てたのです。
価格は、当時で約50万ドルから600万ドル。
総売り上げ7億ドルと言われています。

ところが・・・そのあとでキャンセルが続出。
「トランプ」というのが名前を借りているだけということも判明。
ドナルド君が「やだよー」といったら名前を変えなければならない、
ということが分かって、アメリカでは訴訟になりました。

あれから、はや7年。実はまだ販売が続いています。
「最終販売」なんて何度かありましたが、ぜんぜん完売しません。
今では正式な値引き販売まで行っているようです。
まるで、日本のどこかのタワーマンションみたいでしょ(笑)。
私も、ライター仕事で何度かペイパブの記事を書いた覚えがあります。
中身なんて、まるで覚えていませんが。

ただ、この2006年11月の販売時には大変な熱気だったそうです。
2万ドルの申込金を払った人は、全世界で2000人以上いたと言われています。
抽選倍率にしたら4倍以上ですものね。
昨日お話を伺ったエージェントの方は
「85口を申し込んで3室しか買えなかった」とおっしゃっていました。
ちょっと外れすぎですね(笑)。

このトランプ騒動から分かることは、「一時の熱気」とは
いかに儚いモノかということです。
冷めてしまえば、「なんとバカな」ということになります。
ただ、このトランプタワー・ワイキキは、
日本のどこかのタワーマンションほど値下がりしていません。
何といっても、ワイキキの一等地ですから。
ただ、「9時間で完売」から「キャンセル続出」そして訴訟沙汰、
というマイナスイメージをずっと引きずっているのです。

しかし、不動産というモノはどこか人の心を狂わせる何かがありますね。
人間にとって土地や家というものは、食べ物や衣類の次に必需品ですから、
そこにこだわるのは仕方がないとは思います。
しかし、ハワイのコンドミニアムはどちらかというと嗜好品。
そこまで人を狂わせたのは、やはりあの島の持つ魔力でしょうか。

昨日のセミナーで紹介された一番おおきなコンドミニアムは、
なんと約1700㎡。販売額は予測で5000万ドル。
ヒエー、という世界ですね。坪単価で980万円。
千鳥ヶ淵の億ションを凌駕するこの価格。
いったい誰が買うのでしょう!
きっとビル・ゲイツ級のお金持ちなのでしょうね。

それに、1700㎡なんてところに住んだら、迷子になりそう(笑)。
私なんかそこに泊まることはもちろん、
中を見る機会さえなく一生を終えるのだと思うと、
チト悔しくなりました。

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私のツイッターをご覧ください。
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さて、俗界に戻りましょう。レポートの更新情報です。

千代田区・・・よく売れています。
番町で残っているのは、ほぼザ・パークハウス グラン三番町のみ。
しかし、今後新たなのが出てくる可能性はあります。

希少な立地のザ・パークハウス グラン三番町、
超高額なザ・レジデンス平河町!
「千代田区・総集編」
価格 3,190

このレポートに収録されているマンションは、■ザ・パークハウス グラン三番町,■ザ・レジデンス平河町,■GREEN PARK千代田大手町,■ウィルローズ小伝馬町,■ルネ千代田神田和泉町,■CONOE(コノエ)秋葉原 岩本町,■リビオレゾン千代田岩本町ザ・レジデンス,■ポレスター千代田御茶ノ水,■CONOE(コノエ)秋葉原 万世橋,■リビオレゾン大手町,■CONOE(コノエ)三番町,以上の11物件

杉並区は、比較的落ち着いています。
注目のオープンレジデンシア阿佐ヶ谷は坪200万円台の中盤と予測。
パークホームズ阿佐ヶ谷は高値挑戦ですね。

「杉並区・総集編」
価格 5,690

このレポートに収録されているマンションは、■オープンレジデンシア阿佐ヶ谷,■パークホームズ阿佐ヶ谷,■ザ・パークハウス 杉並和田,■ルフォン杉並方南町,■ローレルコート笹塚,■シティテラス西荻窪,■ジオ杉並高井戸,■アトラスヴェール荻窪三丁目,■プレサンスロジェ 荻窪桃井 THE PARK,■グローベル ザ・スクエア東高円寺,■クラッシィハウス浜田山,■パークシティ浜田山,■ザ・パークハウス 浜田山,■プレシス杉並和田グランテラス,■エクセレントシティ永福町駅前,■エクセレントシティ杉並高井戸,■レジデンシャルステート中野富士見町,■エコヴィレッジ杉並松庵,■ヴィークコート浜田山,■パレステージ阿佐ヶ谷,以上の20物件を収録

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マンションの建築費が高騰しているのに、
どうして木造戸建てのそれは上がっていないのか、
と不思議に思っていたら謎が解けました。
建築費高騰の主因は職人不足だそうですが、
中でも「トビ」と「型枠」、そして「鉄筋」の
職人さんが不足しているそうです。
これって、全部マンションの建築に必要。
しかし、木造戸建てには不要な職人さんたちですね。

ただ、私から見るとこの3種は「一人前」になるのに
何年もかかるような領域ではないように思えます。
つまり、今から養成していけば2年後くらいには
この過度な不足状況が改善できるのではないかと愚考するわけです。
また、そういうことなら外国人を積極的に
受け入れるべきではないかとも思います。
ちょっと実現は難しいでしょうが。

今、分かっているだけで東京では
6万戸以上のマンション供給が計画されています。
そのほとんどが23区内です。
埼玉や千葉では1万戸も計画されていません。
もう、完全な都心回帰ですね。
しかも、港、中央、新宿、文京、渋谷といった
都心5区に大きな計画が集中しています。
西新宿など、湾岸以上に凄まじいことになりそうです。

この建築費高騰は、マンションデベロッパーの眼を
いやがおうにも都心へ向かわせます。
千葉や埼玉は、当面見捨てられた状態になりそうです。
来年の供給は激減するでしょうね。
新築マンションを待っている方にとっては
何とも「選びにくい」時代になると思います。

では、千葉や埼玉のマンションの価格は上がるのか?
多分、上がるなんてことはあり得ないでしょうね。
ズルズルと下降していくのではないでしょうか。
その下降スピードが多少緩む程度かと思います。

また、バカみたいに供給が集中する東京都心でも、
マンションの価格は一時的に高騰するだけで
そのあとはまた下がり出すと私は予測しています。
オリンピックが開催されるからといって、人口は増えませんから。
結局、住宅の価格が相対的に上がる、ということは考えにくいのです。
しかし、住宅価格が下がることは大きなメリットでもあります。

私は、この国の若者が結婚もしないし子どもも作らない最大の原因は、
「お金がかかる」からだと思っています。
日本がまだ貧しい頃、若者は結婚して子どもを作っていました。
「何とかなるさ」という気持ちが国を覆っていたのです。
つまり、先に「希望」があったのです。
それに、狭い家や貧乏は当たり前でした。

今、若い人は「希望」を持っていないように思えます。
お金がないと、子どもにきちんとした教育を受けさせられません。
先日、ある若い女性から人生相談みたいなことをさせられました。
彼女は20代の後半で失業中。
同棲している相手は建築系の職人で、手取りは月16万円。
それで結婚したいのですが、彼女の親が猛反対。
まあ、常識で考えれば当たり前でしょうね。
そういう収入では食べていくのがやっと。
彼女の親が反対する理由を分かりやすく説明してあげました。
「それじゃあ、子どもにまともな教育は受けさせられないよ」
「君は親から大学まで出してもらったのだろう」
「君は自分の子どもに、同じことはしてやれないだろう」

結局、私は彼女にこういいました。
「彼氏に一念発起させて、公務員試験を受けさせなさい」
ある程度の成績を取れれば、コネで何とかおしこめます。
この場合の救済方法は、そういうことしかないと思いました。

この国は「自由競争社会」ということになっています。
しかし、スタートラインも各自の能力もまったく平等ではありません。
豊かになって、格差が広がりました。
地方の貧乏人の子どもががんばれば東大に入れる、
なんてことは皆無ではないけど、かなり難しいでしょう。
まして、頭のいい悪いは生まれた時にある程度決まっています。

頭のいい人間は、総じて多くを稼ぐことができます。
そして、頭のいい子どもは頭のいい親から生まれます。
残酷ですが、人の2倍勉強しても偏差値が50を超えない人もいます。
そういう人は、受験勉強なんてしない方が幸せでしょう。
中学校を卒業すれば手に職を付ける修業を始めればよいのです。
不動産屋さんになるための勉強を始めてもいいでしょう。
不動産の取引を行うのに、高校で習うことはほとんど必要ありません。
私の知り合いで、中卒なのに立派に成功した不動産屋さんが何人もいます。

困ったことに、世の中の大半の方は私と同じ意見ではありません。
子どもには部屋と教育を与えなければいけないと考えています。
どちらにもお金がかかります。
そのお金がないから「結婚しない」「子どもを作らない」。

これから、日本の住宅はどんどん安くなります。
借りるのも、買うのも、両方です。
我々の支出から「住居費」の占める割合が低下します。
ところが、教育費は下がる見通しがありません。
むしろ、上がるかもしれませんね。

うちには3人のこどもがいて、それぞれ
私立、国立、公立の学校に通っています。
このうち、公立がサイテーです。
ただ「義務を果たしているだけ」のように思えます。
教師たちは100%事なかれ主義。
なぜ、そうなったのでしょうね?

私は、日本の人口減少を食い止めるのは、福祉や住宅政策ではなく、
ひとえに「教育」ではないかと考えています。
それも、公教育。公立小学校と公立中学。
この2つが機能しているようで、まったく機能していません。
ある一定時間、子どもを預かっているだけです。
大切な勉強は、すべて塾でやっているといっても過言ではないほど。

どうすれば、この痛ましい現状が改善できるのか?
文部科学省がある取り組みをしました。
小学校の運営に地域社会に関わらせる、というもの。
「コミュニティスクール」なんて言うそうです。
それで「目覚ましい」成果を上げた小学校があります。

それは、京都の町中で5つの小学校を統廃合して生まれた「御所南小学校」。
何を持って目覚ましい、とするかは価値観によります。
この小学校から御池中学、堀川高校、そして東大。
今、京都のエリートコースはそうなっているそうです。
人口流出で統廃合したのに、今では人が集まりすぎて分校化。

この成功を全国に広めようと、今では日本の通津浦々で何百という
「コミュニティスクール」が指定されています。
まあ、そんなにうまくはいかないでしょう。
でも、ひとつの注目できる取り組みです。

教育とは、一方的に与えられるものではありません。
どちらかというと、本人が掴み取るものです。
しかし、機会を与えるのは大人たち。
「お金が無くても、キチンと教育を受けられる」
そういう希望が持てれば、若者たちは子供を作り始めると思います。
そうなれば、日本経済は再び成長軌道を描けます。
少なくとも衰退を食い止められるでしょう。
住宅価格が下げ止まり、反転するという副作用は生まれますがw。
それには国民の関心を高め、政治家を動かす必要があります。

住宅・不動産の分野は、票にはなりにくいけれども、利権が絡みます。
政治家はこの分野が結構好きです。特に自民党w。
教育、というと政治家はあまり関心を持ちません。
明解に票になるとは限らないし、利権が薄いから。
しかし「米百俵」の精神こそ、日本人の誇らしき美質。
あのダラダラ無責任な公教育を早く何とかしましょうよ。

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参考レポートです。

埼玉県の大規模マンション
価格 3,390

このレポートに収録されているマンションは、■武蔵浦和SKY&GARDEN,■グランセンス吉川美南ステーションコート,■ザ・パークハウス 所沢,■浦和常盤 ザ・レジデンス,■パークホームズLaLa新三郷,■ザ・シーズンズ グランアルト越谷レイクタウン,■シティタワー上尾駅前,■シティテラス戸田公園,■オハナ ふじみ野上野台ブロッサム,■北戸田ファーストゲートタワー,■サウスゲートタワー川口,■シティテラス大宮宮原,■オハナ 北戸田ガーデニア,■シティタワーさいたま新都心,■グローリオ越谷ステーションタワー,■志木の杜テラス,■グランドミッドタワーズ大宮,■レーベン東鷲宮テラス(太陽光“カガヤキ”PROJECT)以上の18物件

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2013/10/28 17:44 | ちょっと脱線 | Comments (0)

「東京の不動産価格は2020年まで高騰する」
なーんて主張するサイトを見つけました。
本当でしょうか?
同じサイトが新築や中古のマンションを今買って
1-2年後に売却しましょう、なんて誘いかけています。
2020年まで高騰するのなら、すぐに売らないで
2019年頃まで持っていればいいじゃないですか?

私はたった半世紀ちょいしか生きていませんが、
世間の大方が予測することがその通りになった例を余り知りません。
むしろ、「そんなこと、誰も言ってなかったじゃん!」の方が多かった。
ソビエト体制なんかあと100年でも安泰だと思われていたし、
バブルはいつまでも続くように思えたし、
民主党政権はもっとマシな世の中へ導きそうに報道されていたし、
人口が減り始めるなんて、20年前は誰も言わなかった。
まあ、誰かが言っていたのかもしれないけど、耳に入らなかった。

だから、「みんなが言い出す」というのはかなり怪しい(笑)。
今、東京の不動産価格が上昇する、というのは大方の見解。
確かに、足元では上昇の気配がうかがえます。
これから出てくる新築マンションは確実に今までより高いはず。
原価が上がっていますからね。仕方のないところ。
でも、それで勢いよく売れるでしょうか?

エンドユーザーがこの「高値」についてこられるのかどうか、
象徴的に現れるマーケットエリアがあります。
それは、何回か前の更新でご紹介した江戸川区の西葛西エリア。
「ザ・ガーデンズ西葛西(358戸)」が三井・三菱連合。
「レジデントプレイス西葛西(459戸)」が長谷工プロジェクトで、
JVのチャンピョン企業が大和ハウス工業。

この西葛西エリアは駅近で坪単価230万円前後の物件が
竣工後も販売を続けています。エリアの相場目安は180万円前後。
ところが、この2物件は駅徒歩7分と8分なのに坪230-240万円。
見事なほど「アベノミクス新価格」なのです。
これで、この合わせて800戸強が本当に売れてしまったら、
それは本当に景気が回復した証拠でしょう。

ただ、そんなことは「あり得ない」と私は思っています。
そもそも、「レジデントプレイス西葛西」は明治安田生命の研修所跡地。
ご近所のクレームが酷いので売却することになったそうです。
それで入札にかけたら、長谷工がとんでもない高値で入れて来たとか。
相変わらず、業界の秩序を乱していますね(笑)。

まあしかし、そのあとこの高値プロジェクトに「乗った」
大和ハウス工業以下、スターツやサンケイビルにも呆れます。
特にスターツなんて地元企業ではないですか。
あのエリアでエンドユーザーがどの程度購買力を持っているか、
熟知していなければいけない企業。
それが、こういうバブルっぽいプロジェクトに乗ってしまったのですね。

オフィシャルページの概要を見ると未だ施工会社が「未定」。
きっと長谷工とその他デベ3社がもめているのでしょうね。
「・・・億で施工すると言ったじゃないか!」
「いえ、資材費と人件費が予想外の高騰で・・・」
2015年の7月が「工事完了予定」なのですが、間に合いますか?

何度も書きますが、今回東京のマンション価格が上昇しているのは、
みんなが一斉に買いはじめて「売り手市場」になっているからではありません。
マンションの戸数は全体として余っているはずです。
価格が上がっているのは、単純にコストがアップしたから。
需要の増加ではなく、供給の都合で上げざるを得ないのです。

それで、需要側が無理してでもついて来れば一応市場価格。
需要側がそっぽを向いてしまえば、売れません。
今度は供給側が無理をしてでも価格を下げることになります。
どうなるのでしょうね?

西葛西は、サラリーマンが多く住む街です。
平均の世帯年収は600万円から700万円。
マンションを買うとしても4000万円あたりに天井があります。
今回、坪230万円としても完全に4000越え。
まともな広さだと5000万円に達してしまいます。
かなり無理っぽいと思っているのは私だけでしょうか。

また、葛西臨海公園では一部オリンピック競技が行われますが、
だからといってマンション市場には何の影響もないでしょう。
だから、純粋にエンドユーザーがこの「新価格」を
受け容れるのか拒むのかが明解に分かるのが、
この「ザ・ガーデンズ西葛西(358戸)」と
「レジデントプレイス西葛西(459戸)」のガチンコ勝負なのです。
今後の動向を見守りましょう。

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参考レポートです。

レジデントプレイス西葛西VSザ・ガーデンズ西葛西
葛西・西葛西エリア
価格 4,690

このレポートに収録されているマンションは、■アーデル西葛西,■オーベル西葛西,■クレストラフィーネ西葛西,■ルネサンス葛西ザ・レジデンス,■スカイクレストビュー西葛西,■アルファグランデ西葛西,■プラウド葛西,■ファーストシーン葛西elise,■アーバンパレス葛西,■プレシス葛西臨海公園アスール,■レジデントプレイス西葛西,■ザ・ガーデンズ西葛西,■グリーンホームズ南葛西リーフコート、以上13物件

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私がマンション広告のコピーライターとして、
最初に書いたパンフレットは川崎のちょっと高級な物件と、
土浦の「安かろう、悪かろう」の2つ。
この土浦のマンションを作った会社は、その3年後くらいに倒産。
川崎の方はバブル崩壊で痛手を受け、その後何とか他社と合併。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが・・

土浦のマンションは、確か1680万円くらいで売っていました。
川崎は3000万円から5000万円くらいだったかな。
こちらはまあいいとして、あの土浦のような物件は
今後あり得ないかもしれません。
だって、今は建築費が戸当たり2300万円の時代ですからね。

あの時代、建築費はいくらだったのでしょう?
1680万円のうち、土地代+建築費が6割とすると1008万円。
このうち3割が土地代とすると、建築費は700万円ちょい!
あの時代、マンションは戸当たり700万円で建てられた!
それはいつかと申しますと・・・約27年前の話です。

しかし、27年前と今ではタクシー料金だって倍にはなっていませんぜ。
ましてや、アパートの家賃なんてほとんど変わらないか、
場所によっては当時の方が高かったですよ。
だって、手取り22.5万円の私が7万円くらいで探していましたから。

まあ、それだけ住宅の価値が下がっているということでしょう。
逆に建築費は3倍以上に高騰してしまった。
で・・・どうなるかというと、マンションデベという業種が
行き詰ってしまうワケです。
ここでも書いた通り、某デベの仕入れ責任者が嘆いました。
「もうマンション事業はできない・・」

この「戸当たり2300万円時代」が定着すると、
郊外ではマンション開発事業が成り立たなくなります。
でもまあ、長谷工はまだ1700万円で作れるそうですから、
野村と組んで無理くりに2000万円台後半の
オハナの事業を仕掛けるかもしれませんね。

私はマンションレポートの中身を更新するために、
おもに都心の市場を3-4か月に一度詳しく調べなおします。
減っていますね、物件数が。どんどん完売してしまっているのです。
この動き、徐々に準郊外に広がっています。

しかし、準郊外を超えると、あまり変わらなくなります。
千葉や埼玉の「郊外」では、動きが鈍いですね。
まあ、民主党政権時代の末期よりかはだいぶマシですが。
相変わらず、売れない物件では値引きです。

一方、都心の販売好調は年を越しても続くと思われます。
消費税増税前の駆け込み需要も多少はあるでしょうし。
ただ、それは郊外や一部湾岸に限られる可能性があります。
都心でマンションを探している方は、
消費税増税があまり関係ないことをよくご存じです。
だから、都心では駆け込みの需要増は起こらないかもしれませんね。

私のところに有料相談に来られる方の多くが、
都心エリアでマンションをお探しです。
ご予算は6000万円くらいからが多いですね。
そういう方って、かなり聡明でいらっしゃいます。
私のブログの読者は、この層が中心かなと思っています。

5年ほど前、このブログを本格的に始めた時に、
ターゲットの主軸は「年収600万円前後の第一次需要層」と定めました。
ところが、ふたを開けてみると、接触してくるのは
「年収1500万円超の専門職」が中心。
それって、一般給与所得者の上位0.9%です。なぜ?

別に難しい話を書いているつもりはありません。
ネは私立文系で、英語も喋れないアホです。
政治や経済の話題も、おぼつかない知識で勝手気まま。
ちゃんとした経済学徒も何人か取材や相談でいらっしゃいました。
「私、なんかヘンなこと書いていませんでした?」
「いえいえ、立派なものです」

うーん、なんかおかしい。
もしや、みんなで裸の王様にしようとたくらんでいる?
まあ、自分が恥をかく分には構いません。
一時の恥ですから。まあ、それはいいとして。

これだけ建築費が上がると、このブログのネタである
「新築マンション」は都心だけの産物になります。
もっと、私の読者が少なくなってしまう。どうしよう(笑)。
ああ、困った。困った。
だから、次なるネタはバリ島不動産と高齢者住宅に
移ろうかなんて、最近考えている次第です。

しかし、私と会う機会のある多くの読者は
「マンション以外の話題ももっと・・・」というご希望が
意外なことに結構多いのです。
しかし、この程度ではエッセイストで食えないし。
もう、小説を書くほどエネルギーもないし。
今時の原稿料って、本当に安いし(笑)。
今までのように、3,4年ごとに何か新しい収益の種を作るしかありませんな。
しんどいけど、楽しいことです。

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オーベルグランディオ横浜鶴見、ザ・パークハウス横浜新子安ガーデン登場
「神奈川の大規模マンション」全解説27物件
5,490

このレポートに収録されているマンションは、■パークタワー新川崎,■ザ・パークハウス横浜新子安ガーデン,■オーベルグランディオ横浜鶴見,■リヴァリエ,■ドレッセ二子新地,■ドレッセ鷺沼の杜,■シティタワー武蔵小杉,■Brillia City横浜磯子,■ザ・タワー横須賀中央,■ライオンズ港北ニュータウンローレルコート,■ココテラス横濱戸塚ヒルトップ,■グランセレッソ横濱戸塚,■ユードリーム横濱戸塚,■ヒルコートテラス横浜汐見台,■ミソラシア横浜桜ヶ丘(YOKOHAMA ミソラの森プロジェクト),■サンクタスシティ長津田みなみ台レジデンス,■ブリージアテラス淵野辺,■プラウドシティ淵野辺,■グリーンシア川崎京町,■カワサキアイランドスイート,■ブランズシティ淵野辺,■ロイヤルタワー横濱鶴見,■オーシャンステイツ湘南平塚 グランフィールド,■ルネ追浜,■ザ・パークハウス 追浜,■ザ・ミレナリータワーズ,■クレストシティアクアグランデ,以上の27物件

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かねがね不思議に思うことは、日本国債。
発行残高は830兆円だそうです。
その他の債務も合わせると、政府の債務残高は1053兆円なのだとか。
それで、1年間の税収はたったの43兆円しかありません。
あまりよいたとえではないのですが、
年収430万円の人に1億530万円の借金があるのと同じ。
なのに、年収900万円くらいの暮らしを続けているので、
借金は毎年増え続けている、というのが現実。

そんなもん、消費税を3%や5%上げたくらいでは、
とても追いつくものではありません。
この問題、年々大きくなっています。
いつかはどうにかなるのではないかと思うのですが、
なかなか大爆発しません(笑)。
そのうち、政府は国債の利払いだけに全予算をつぎ込まなければ
いけなくなるのではないでしょうか?

誰がどう考えても、普通には返せない借金です。
これを解決するには
1 デフォルト(返さないと宣言する。国債は紙くずに)
2 インフレ
しかないと思います。
デフォルトなんて、日本という国が消失しない限りあり得ないでしょう。
まともに考えれば、インフレしかありません。

日銀の総裁が黒田君になって「インフレ2%」が目標になりました。
あんなことをいいだしてから、もう半年は経ちましたよね。
ところが、世の中ちっともインフレになっていません。
そりゃ、マンションの建設費は大インフレですよ(笑)。
でも、スーパーでお買い物をしていてもインフレは感じませんね。
円安になったので、食品なんかは上がってもいいはずなのに・・・

なぜインフレが起こらないのか?
企業はもっと儲けたいから、製品の価格を上げたいのはヤマヤマ。
なのに値上げしないのは、ライバルがいるから。
自社製品だけ価格を上げると、たちまち売れなくなります。
だから、みんな我慢に我慢を重ねているわけです。
それで、削れるコストは何でも削ります。
一番効果的なのは「人減らし」。人件費です。
すると、給料は上がらない。個人所得は伸びない。
だからモノが景気よく売れない。悪循環ですね。

最近発表された平均給与は年間409万円。
10年前に比べて10%も減っています。
はっきりいって、年収400万円では新築マンションは買えません。
たとえ買えても、買わない方がいいでしょう。

インフレに話を戻します。
いったいいつになったらインフレがやってくるのか?
私は日本国債の価格が暴落する時だと、かねがね予測していました。
それは今でも変わりません。
国債価格の暴落とは、利回りの高騰を意味します。
しかし、これが中々起きないのですよ。
海外のヘッジファンドが日本国債の売り浴びせを
過去に何回か仕掛けたと報道されたことがありました。
しかし、暴落の気配は皆無。

これはもう、政府予算が本当に足りなくなって、
税収40兆なのに利払いが35兆・・みたいになるしかないでしょうね。
そして大量の国債を新規発行するのですが、
金融機関がビビッて引き受け(購入)なくなってしまう。
仕方ないからゆうちょ銀行なんかに半ば強制的に買い取らせる。
あるいは、今みたいに日銀が無制限に買い取るしかありません。
いわば禁じ手の日銀の実質的な国債引き受け。
そうなれば財政規律はもう無茶苦茶ですから、円は暴落。
結果的に大インフレがやってくる・・・・・

こんなこと、私が生きている内に起こるのでしょうか?
まあ、今のペースで国債発行残高が膨張していけば、
あと10年くらいでそうなる可能性は高いでしょうね。
でも、わりあい短期間に混乱は収束すると思いますよ。
貨幣価値が混乱しているだけで、
日本経済の実質的な生産力が削がれるわけではないので。

その間、2年くらいの混乱期に物価が3倍くらいになって、
1ドルは250円あたりまで下がるのではないでしょうか。
最低賃金も時給2500円くらいになったりして。
当然、平均給与も1000万円を超えるはず。
政府の税収は軽く100兆円は超えるので、
借金(国債)は何とか「返せる範囲内」に収まるでしょう。
インフレ傾向はその後も10年くらい続くでしょうから、
そのまた10年後には平均年収も2000万円超に。

インフレがやってくると、預金のある人よりも
借金をしている人に有利です。
つまり、住宅ローンに苦しむ人には朗報。
一時的に苦しくなりますが、あとはラクラク。
住宅の表面上の価格も上がりますから売却精算も可能に。

しかし、本当にやってくるのかしら、インフレ。
この国は今、「原発ハンターイ」を叫ぶアホどものせいで貿易赤字。
これも将来のインフレ誘因の種になります。
返せない借金に馬鹿げたエネルギー政策に加わると、インフレ到来は
理論的には来年あってもおかしくないはずなのですが・・・
みんな、日本の政府をちょっと信用し過ぎじゃありませんか?
無責任な政治家と省益優先の官僚の集団に、
「善良なる管理者の義務」を期待しない方がいいと思いますが。

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2013/10/21 17:23 | ちょっと脱線 | Comments (0)