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榊 淳司オフィシャルブログ

ガソリンは普通に入れられるようになり、
お米やトイレットペーパーも店頭に並んでいます。
お水はまだ買いにくい状態ですね。
京都人の私は食べられないのですが、納豆も不足気味だそうです。

それにしても、放射能が収まらないと落ち着きません。
ただ、これはまだまだ収束が見えませんね。
私は素人なのでよくわかりませんが、
どうして鉛で固めたうえコンクリートで覆わないのでしょう?
確か、チェルノブイリはそうやっていたように記憶しています。
廃炉と決まっているのなら、それでいいんじゃないですか。
それに、現場での作業は人間がチマチマやるのではなく、
ロボットは使えないのでしょうか?

今回、日本政府も東京電力もかなり初期対応を誤った気がします。
特に菅君の無能ぶりは際立っていますね。
これほどの非常時に、ほとんど何もしていません。
蓮舫や辻元、仙谷を要職につけるなどは言語道断。
だいたい、この3人は大半の国民に嫌われています。
つまり、この人事は菅政権の人気上昇にはつながらず、逆効果。

こういったことを思いついて実行する菅という人は、
なんともアホで間抜けなオッサンです。
この非常時に、あんなアホなオッサンが総理大臣なのは
まさに「弱り目に祟り目」なのですが・・・これは選んだ国民の責任。
我々はひたすら耐え忍ぶしかないでしょうね。
民主党に投票しなかった私としては腹立たしいばかりですが。

さて、2つ前の更新記事「買ってはいけないマンションの惨状」の
注目度が高いようです。
新浦安で不自由な暮らしをされている方々にとっては
あまり耳触りのよい話ではなくて恐縮です。

今日は、この震災が今後のマンション市場に対して
どのような影響を及ぼすのかについて、少し考えてみたいと思います。

まず、現在見られる現象として、多くの販売中、
および販売予定マンションのスケジュールが先延ばしされています。
「建築資材の納入予定が不安定」というのが、その理由です。
建築資材の不足は、建材メーカーの株価を高騰させたりしています。
今後しばらく、東北地方の復興事業が行われるでしょうから、
建築資材の需要は増えこそすれ、減りはしないでしょうね。

建築資材の価格が上昇すれば、当然マンションの建設費も高くなります。
すでに着工している場合はあまり影響を受けませんが、
これからゼネコンとの契約を結ぶ物件は、
建築コストの上昇は避けられないでしょう。
そうなると、販売価格にも影響をもたらします。

おもに昨年の前半、いくつかのマンションデベロッパーは
都心および城南エリアでかなり強引に用地取得を行っていました。
「エッ、そんな値段で」という高値で買っていたのです。
そういった案件のゼネコン発注は、大半これからです。
もともと無理目の「高値プロジェクト」が、さらに高くなりそうです。

その他も、これからゼネコンへ発注する新築マンションの
販売価格はすべて当初の予定よりも高くなるはずです。
ということは・・・今年の後半に市場に出てくるマンションは
ほぼ平均的に去年より高くなるのです。

マンション価格が高騰!

5年前の悪夢が、再び繰り返される可能性があります。
でも、高騰の中身は少し異なります。
この前のミニバブル期は、曲がりなりにも「需要」がありました。
内外のファンドが買っていたのと、団塊ジュニアの持家ニーズです。
でも、今回はそういった「需要」によってではなく、
単純にコストが上がったから価格に転嫁、というカタチ。

そしてもちろん、前回同様に買い手側の財布の中身は減り気味。
それに買い手自体の総数もミニバブル期よりも減少しています。
つまり、価格高騰についていける需要はほとんど期待できないのです。
その結果どうなるのか・・・・
単純に、「高いマンションは売れない」だけでしょうね。
今も住友の高いマンションは売れていませんし(笑)。

でも、今年後半から来年あたり、市場には高いマンションがあふれそうです。
モデルルームでは「今買わないと、もっと上がります」と
営業担当者が客を脅すでしょうね。
それを真に受けて、慌てて高いマンションを購入する人もいるでしょう。
そういう人はどうなるのか?

5年前に渡辺謙の広告につられて
バカ高いマンションを買った方ほどではないにしろ、
数年後には少なからず後悔することになるはずです。
なぜなら、価格の高騰は一時的な現象で終わるからです。

自由主義経済の下では、モノの価格は基本的に
「需要と供給の関係」で決まります。
東北で多くの家屋が損壊しましたが、
首都圏でも、日本全体でも、住宅は余っています。
一時的に建築資材の需給が逼迫しても、そのことに変わりはありません。
建築資材の高騰だって、いずれ落ち着きます。
ですので、中長期的に見れば住宅の価格は下がっていくはずです。

ここでちょっと話題を変えます。
わが盟友の大友さんは、もう50回以上も
夕刊フジにコラムを連載されてきました。
掲載されるのは毎週火曜日。
昨日、地震のことを書かれたというので読ませていただきました。 一般の方が住宅を買う場合、地盤なんてあまり気にしません。
大友さんのこの記事によると、
デベロッパーの仕入れ担当者さえ気にしないようです。
彼らにとっては、そこにマンションが建てられて、
買う人が見つかるのであれば地盤なんてどうでもいいのです。

でも、新浦安のあの惨状を見てしまうと、
これから住宅を買う場合、地盤の確認は「必」ですね。
軟弱地盤の被害は液状化だけではないのです。
上下水道が破壊されると、トイレさえ流せなくなります。
「凛区」のように、仮設トイレを使うのに1時間半も並ぶなんて・・・・
ちっとも凛々しくありませんよね。

でも、地盤ってどうやって調べるのでしょう?

いろいろと方法はあるようですが、
もっとも簡単で確実なのは、大友さんに頼むことです。
地盤どころか、災害履歴や価格の妥当性、
立地の価値までぜーんぶ専門家の目で調べてくれます。
費用は少しかかりますが、数年後に仮設トイレの前に並ぶ可能性は
限りなくゼロに近づきます。
こういう費用を惜しむべきではありませんね。

ただし、彼の守備範囲は首都圏だけです。




ここ2,3日、新聞を読んでいて感嘆したのは、まず、天皇陛下。
御料牧場の備蓄食料の提供をご指示された。
御用邸の職員風呂を被災者に開放された。
というのは、まあ「それはお気遣いをありがとうございます」というレベル。
でも・・・・
ご自身の暮らしを「第一グループ」に合わせて
「停電」になさっているとか。
これにはびっくり。
暖房が切れても「寒いのはたくさん着ればよい」とおっしゃられ暖房もOFF。
夕食の時間が第一グループの停電に相当すると、
ローソクや懐中電灯の灯りでお食事をされたこともあるそうです。

嗚呼・・・

私が住んでいるところは、計画停電エリア外。
ちょこっとは節電に協力していますが、
基本的には普通の生活をさせていただいています。
天皇・皇后両陛下がローソクの灯りでご夕食を摂られている時、
我が家では蛍光灯の下、ホットプレートで肉をジュウジュウ・・・
何とも恐れ多いことと身が縮みます。
かといって、小学生もいる我が家では自主「停電」も非現実的。
陛下の御心に心の中で手を合わせるのみです。

次は「アメリカ」。
「復旧までに何か月かかるのか見当もつかない」と
職員が語っていた仙台空港が、今や救援物資の空輸基地に。
「なんで?」と思っていたら、アメリカ軍。
パラシュートで降下した工兵たちによって滑走路を整備。
3時間で輸送機の着陸が可能になったとか。
そして、そこは軍隊。
多分、管制機能もアメリカ軍の「前線用」を持ち込んだのでしょう。
世界中に軍を派遣するノウハウに、こういうのも入っているのです。

「さすが!」と感心していたら・・・・
「日本の放射能が2,3日で西海岸に到達」というイイカゲン報道で
カリフォルニアあたりでパニックが起こったそうです。
オバマ大統領が慌てて
「日本の原発事故はアメリカ領土にはいかなる影響も及ぼさない」
という声明を出したとか。

そんなもん、常識で考えて分からんのんかい!

アメリカ人というのは、超合理的な部分と
見当もつかないほど「お馬鹿」な特性を併せ持っていますね。
でも、彼らの「トモダチ作戦」には衷心からお礼を申し上げたい。
ありがとう!

では、地震で中断していた「公開講座」を続けます。
今回は地震に合わせて【建築知識編】に飛びます。
今日のお題は
「あっ、建物が傾いている」

前回の更新で話題にした新浦安では、
液状化によって自分たちのマンションが傾いているのではないか、
あるいは今後傾くのではないかと疑心暗鬼に陥っている方々がいるようです。
ただ、液状化が直接の原因となって建物が傾くことは、
理論的にはないはず・・・と私は考えています。

鉄筋コンクリートの建物は、しっかりとした「支持基盤」まで、
建物の重量に見合った「杭」を打ち込んでいます。
だから、支持基盤と地面の間が液状化で不安定になっても、
建物自体が傾斜することにはなりません。
但し、支持基盤が地震によって損傷を受ければ話は別ですが・・・
でも、それは地震の「震源地」にでもならない限り
あり得ないことだと私は推測します。

では、すべてのマンションは傾かないのでしょうか?
だったらよいのですが、実はそうでもありません。
現に、傾いているマンションはかなり多くあります。

いつもここで紹介しているベストサポートの大友さんは
建物調査や内覧同行を依頼された場合、
水準器という機器を使って建物の傾きを計測されます。
ただ、傾いているマンションは、住戸内に一歩入れば
感覚的に「すぐに分かる」そうです。

原因はいろいろありますが、言ってしまえば施工の杜撰さでしょうね。
そういうマンションは、大抵の場合傾きだけではなく
雨漏りやタイルの剥落、壁のクラックなども起こっています。
ただ、普通の方が外から眺める分にはわからないでしょう。
だからこそ、大友さんのような専門家に依頼すべきなのです。

そして、私の経験上で言わせていただければ
こういう「傾いている」マンションは
せいぜい7,8階建てまでの物件に起こりがち。
なぜだかハッキリといえませんが、高層よりも中・低層の方が、
「手抜き工事」をしやすいのかもしれません。
また、コンクリートに水を多く混ぜても大丈夫、
と施工現場が勝手に判断しているのかもしれません。

そして、タワーマンションが「傾いている」というケースは
いまだに聞いたことがありません。
もし、ご存知の方がいればぜひ教えてください。

仄聞するに、タワーマンションの施工技術というのは
かなり高度なものらしいです。
ゼネコンの中でも、タワーを建設できるのは10社未満かもしれません。
マンションの建築実績ではダントツの日本一である長谷工さんは、
どういうワケかタワーをほぼお作りになっていません。
あっても、他の大手ゼネコンとのJVです。

だからというワケではないのですが、タワーは頑丈です。
傾くこともほとんどないようです。
今回の地震でも、東京はもちろん仙台や盛岡、福島でも
「地震でタワーマンションが傾いた」という事例を
いまだに聞いておりません。
でも、そういう話があればぜひ教えてください。

余談ですが、だからといって3.11後には
タワーマンションの評価が高まり、売れ出すかというと、その逆。
停電によるエレベーター問題でその脆弱性を露呈した
タワーマンションは敬遠される傾向にあります。
現に、大手N不動産は今後、低層物件を先に販売し
タワーを後回しにする方針を打ち出したとか。

このタワーマンションの「エレベーター問題」は、
かねがね私が指摘していた通り。
3.11で「閉じ込め」事故はさほど多くなかったようですが、
停電によって様々な悲喜劇が起こっています。

さて、では一旦建物が傾いてしまったら、どうすればよいのか?
これはもう・・・諦めるしかないでしょう。
鉄筋コンクリートの場合、建物自体を水平に戻すのはほとんど不可能。
住戸内だけ床を平らになるように張り替え、壁や天井も「調整」して
中を四角くするしかないと思います。
また、傾くような杜撰な施工精度のマンションは、
液状化などでさらに傾きが激しくなる可能性もあります。
支持基盤にしっかり杭が打ち込まれていないことも考えられますから。

建物の傾きについて、国土交通省の指針では「3/1000」までは許容範囲。
でも、これって10メートルで3センチ。
ゴルフボールはもちろん、サッカーボールだって床をコロコロ。
この範囲までなら、売り主に補修を要求できる「瑕疵」とは
認められない可能性が高いのです。

要は、傾いたマンションは買わないのが一番。
中古マンションの場合は、大友さんのような専門家に依頼すれば
キッチリと計測してくれます。
新築マンションの場合も、竣工後なら内覧同行によって分かります。
ただし、新築マンションを竣工前の青田で購入した場合、
引き渡し時に「3/1000」の傾きが判明しても、
それを理由に手付金返還のキャンセルを要求できないケースも、
理論的には起こり得るのです。

そういった理由もあって、新築マンションは
「竣工前に契約すべきではない」
というのが私の年来の主張です。
マンションの購入契約書にハンコをつく前には
必ず大友さんのような専門家に調査や内覧を依頼すべきなのです。

さて、最後に新しいレポートの紹介と更新のお知らせ。
近頃、忙しくなって「新作」から遠ざかっていた如月さんが
とうとう待望の「文京区」を仕上げてくれました。

文京区については、私の「文京区総集編」というのもあります。
如月さんのはエリア評価が中心。私のは販売中物件の分析が中心。
2つ合わせて読んでもらえば、文京区は完璧です。
榊淳司×如月正雄の
首都圏マンション立地エリア別総合評価集012
「文京区」編
価格 4,960

ご参考

榊淳司のマンションレポート020
「文京区・総集編」
全20物件を分析
価格 5,980
そして、この度「六本木」レポートを再構築して
「六本木・南青山」編としてパワーアップ。

榊淳司のマンションレポート012
「六本木・南青山」
妖艶な魅力が漂う2つの街の
マンション市場を分析
価格 3,980

六本木も南青山も、すでに「一部の人々が住む」場所ではなく、
普通の方々にとっても「住める」立地になりつつあります。






昨日人づてに聞いた地震のエピソードをひとつ。

その彼は33歳。陸前高田市の出身です。
故郷には、母親と妹が住んでいました。
テレビを見ていて、実家は津波で流されたこと知りました。
当然、連絡は取れません。
というか、テレビを見るしか情報はありません。
故郷の誰とも連絡がつかないのですから。

3月17日、彼は「必ず行く」という決意を秘めて
東京から故郷をめざして出発しました。
まず、電車で行けるところまで行きました。
彼が電車でどこまで行けたのかは聞き逃しました。
おそらく、仙台のちょっと北あたりではないかと想像します。

電車を降りた街で、彼は中古車屋さんに飛び込みました。
「陸前高田の実家が流されたのです」
事情を話すと中古車屋さんはすぐに車を売ってくれました。
どういう方法か分かりませんが、その場で全ての手続きを終えました。
ガソリンを給油できる場所も教えてくれました。
一斗缶とポンプも分けてくれました。
実は、彼のようなケースは多々あったそうです。

彼は車を満タンにすると、少し離れて一斗缶にガソリンを移し、
スタンドに行ってもう一度満タンにしました。
そして、故郷の陸前高田に向かったのです。
途中でどれほどの艱難辛苦があったのかも、聞き逃しました。
ただ、彼は最終的に陸前高田にたどり着いたのです。
避難所を探し回り、とうとうお母さんと妹に再会しました。

よかった・・・といいたいところなのですが・・・
避難所には彼の同級生たちが何人かいました。
懐かしい顔をいくつも見つけたので、声を掛けてまわりました。
でも、その中の一人は表情を失っていました。
その級友は子どもの手を引いて逃げているとき、津波に襲われたそうです。
津波に巻き込まれる中で、級友は子どもの手を離してしまいました。
子どもは5,6歳だったそうです。後で遺体となって見つかりました。
級友は、何を話しかけても
「俺が手を離した・・・だから子どもは死んだ」
そのことしか言わなかったそうです。

彼は、自分の家があった場所も行って見ました。
あたりには、まだ死体がゴロゴロしていたそうです。
近くの施設には運び込まれた遺体が並んでいます。
自分の家族を見つけた人は、ビニールに包んでもって帰るそうです。
もってかえってどうしているのかまでは分かりません。
火葬場は、何ヶ月も待たなければいけないそうですから。

彼の母親と妹は、避難所に残りました。
流された自分の家を探すためです。
家の中には、まだ何か残っているかもしれないから、ということでした。
彼は今、再び東京に戻ってきて、会社に出てきています。
でも、少し人が変わったようだと、まわりは感じています。

その級友氏が、残りの人生をどう生きていくのか、と考えると心が沈みます。

さて、今日はお約束どおりマンションの話題もひとつ。

首都圏でも甚大な被害を受けて「被災地」となった
浦安市のマンションについてです。
まず「プラウド新浦安パームコート」という550戸ほどの
マンションが最近完成して、入居が始まっています。
ただ、この周辺は液状化が著しく、
断水や下水の使用制限が続いている地区もまだあります。

新浦安がどれほどひどい状況になったのかは
こちら↓
news4vip.livedoor.biz/archives/51761796.html

をご覧になれば理解できると思います。

そして、このパームコートというマンションの入居予定者から、
「キャンセルしたいのだけれど」という相談が
私のところにも何件か寄せられています。
一説によると、現状で30件のキャンセルが出ているという噂もあります。
ただし、真偽のほどは分かりません。
事業主の野村不動産も、そのあたりは軽々に情報を出さないと思います。

また、昨日はこの件について、サンデー毎日の電話取材を受けました。
新浦安のマンションの資産価値は今後どうなるのか?
そのことは多くの方の関心事かと思います。
間違っても上がることはないでしょう。
問題は、どのくらい下がるか、と言うことだと思います。

5年前、このパームコートのお隣で
「プラウド新浦安」という733戸の大規模マンションが
同じく野村不動産から販売されました。
渡辺謙を起用した「凛区」というキャッチフレーズの
広告を覚えておられる方が多いかと思います。

この広告は、いろいろな意味でマンション分譲広告の
「ワースト1」だと、私は考えています。
●ロケーション、商品との激しいミスマッチ
●言葉が意味不明な上、漢字を誤用
●消費者への不誠実と、誤認誘導

詳しくは3年ほど前のブログ記事で述べましたので
ご興味のある方はそちらをお読みください。

広告もワーストなら、マンション自体としてもかなり???
「買ってはいけない大規模マンション」にも入れていました。
その最大の理由は、価格がベラボーに高いからです。

そもそも、ここの用地は千葉県企業庁が約86億円に
予定価格を設定されていたのを、
野村不動産が約2.5倍の210億余で落札したという、
かなり「無謀」なプロジェクトだったのです。

そして、分譲価格の平均坪単価は推定で210万円前後。
渡辺謙の広告に釣られて、定価で購入した方もかなり多いはず。

もちろん、販売は途中で失速。
竣工後は無茶苦茶な値引き販売を行っていました。
最盛期の2009年春に私のところに寄せられた相談では
「坪単価128万円で提示されましたが、買ってもいいですか?」
なんてのもあったくらいです。

そして、その頃、販売センターではしきりに
「ディズニーランドの花火が見えますよ」という
営業トークが囁かれていたそうです。
結局、となりにパームコートが建ったことで、
ディズニーランドの花火はもちろん、夕日も翳っています。

今回の地震で、この「プラウド新浦安」とお隣の
「プラウド新浦安パームコート」は、大きな被害を受けました。
昨日、現地を見に行きました。
パームコートよりも「プラウド新浦安」の方に
激しい液状化の跡が見られました。

その隣にレジアスフォートという大規模マンションがありますが、
こちらは本当に軽微な被害しか認められませんでした。
「隣なのに、この違いはなあに?」と誰もが考えてしまいます。
そして、次に大きな地震が来ても、やはり「プラウド新浦安」の方が
液状化しやすい、というのは常識的なところでしょう。

実は、マンションの場合には液状化というのは、
それほどたいしたことはありません。
杭が支持基盤まで達していますから、
建物が傾くことは理論的に起こりえません。
ただ、整地しなおせばよいだけ。
でも、見てくれが悪いし、費用もかかります。

それに比べて、戸建は深刻です。
家が傾くと、補修をするのがかなり大掛かりになり、
多額の費用がかかります。

だから「プラウド新浦安」の場合も、客観的に見れば
「それほど気にしなくていいですよ」といいたいところですが・・・
これから新浦安で中古マンションを買おうという方にとっては
「液状化する」「しにくい」というのは大きな差となるはずです。
ですから、資産価値への影響は甚大でしょうね。
今の住民の方々にとっては大変気の毒とは存じます。

そして、気になる資産価値(中古価格)の減退も、
ひとまずは「プラウド新浦安」以前の新築相場である、
坪単価160万円をめざすものと思われます。
ただこれは、新浦安の「駅から歩けない」物件一般の目安。
液状化被害を受けた「プラウド新浦安」や、
さほどでもないけれど隣接の同ブランド「パームコート」は、
「堅牢さ」を実証して見せたレジアスフォートなどの他物件より
一段下に見られることは間違いないでしょう。

160万円のラインに到達するのは1-2年後、
そのあと1-2年で2003年前後の底値である140万円あたりまで下がり、
人口減少による都心回帰が顕著になる10年後には、
100万円を切っているのではないかと想像します。

その間、関東の直下型や東海の地震が来て、
もう一度液状化の被害を受けたら・・・怖くて想像もしたくありません。

まあ、これはあくまでも私の個人的な見解です。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」としてお読みください。




私の事務所があるビルは築49年。
もちろん、耐震基準前の建物です。
3.11の地震がやってきたとき、かなり揺れました。
正直いって「建物が崩落するかもしれない」と覚悟しました。
怖かったですね。
「早く終わってくれ」とも思いました。

書棚が倒れたりはしなかったけれど、
中のものはバラバラと落ちてきました。
テレビはずり落ち、マックのモニターも倒れました。
私は、靴を履いてジャンバーをはおり、
揺れが収まるのをじっと待っていました。

何とか収まると、即座に階段を降りてビルの外へ。
このビルは6階建てですが、エレベーターはありません。
外に出ると、ビルのテナントさんたちはもちろん、
まわりのビルに入っている方々が、みんな外に出ていました。

しばらくして、建物に戻ると・・・また余震。
余震、というのは後から分かることで、そのときは
「また来たか」という恐怖感。
慌ててビルの外に出ます。
そんなことを3,4回。
お陰で、日ごろは言葉を交わさない他のテナントさんとも
お話が出来る機会に恵まれました。

その時「あれ、大家さんはどうしたのかな?」と、思っていました。
大家さんの事務所は6階。私は4階。
こちらよりさらに激しく揺れているはずです。
こんなに揺れているのに、どうして出てこないのだろう・・・
きっと外出されているのだな、と勝手に思っていました。

余震で出たり入ったり・・・ちょっと落ち着いて
事務所の中を片付けていると、大家さんがやってきました。
「大丈夫でしたか?」
「はい・・・この通り散乱していますけど」
「それはよかったわ。じゃあ、今度揺れてきたら、まずドアを開けてくださいね。逃げるかどうかは、揺れ方次第だと思いますが・・・」
地震の注意事項を丁寧に説明してくださいます。
見ると、手に箒と塵取りを持っていらっしゃいました。
「大家さん、地震の時は中にいらしたのですか?」
「はい、いましたよ」
「エエッ・・・大丈夫でしたか、怖くありませんでしたか?」

大家さんは、推定50代後半の小柄で華奢な女性です。
常日頃から建物内の整備に精を出しておられるので、
廊下や階段は古いながらいつも清潔で、気持ちよく保たれています。
数日前、その大家さんと20分ほど立ち話をしました。
話題は、地震当日のことについてアレコレ。

そこで初めて知ったのですが、
あの華奢な大家さんは、地震直後に建物内をくまなく見てまわられ、
まずはテナント全員の無事を確認。
さらに、箒をもって崩れ落ちたものを掃き清め・・・
「電車が動かないから帰れない」というテナント社員の声を聞くや、
エアコンが心配になって屋上へ。
室外機が倒れているのを見て、「これはいけない」。
自分の手でヨッコラショと置きなおされたそうです。

室外機ですよ・・・あのでっかくて重たそうなヤツ。
「エエッ、大家さん、ご自分でされたのですか?」
「そうよ、火事場の馬鹿力ってやつかしら。家に帰れない人が凍えちゃいけない、と思ったら自分でできちゃったの。今じゃとても無理よ」
そういって、ケラケラと笑っておられました。

しかし・・・この地震というのは、
平時では分からない人やモノの本質というのを見せてくれますね。
日頃から「熱心な大家さん」とは思っていましたが・・・
私なんぞ、地震の怖さに怯えて余震が来るたびに
あたふたとビルの外へ逃げ出していたのに、
あの華奢で私よりも10歳くらいご高齢(? 多分)の
大家さんは自らの責務を果たすために建物内を駆けずり回り、
あまつさえ「火事場の馬鹿力」まで出されていたとは・・・
私は少し自分が恥ずかしくなりました。

「3.11」というのは、間違いなく歴史に刻まれます。
私たちは生きている間、「3.11」の証人です。
これから生まれてくる子孫たちに語り継いでいくべきですね。

また、私たちが親の世代から受け継いだ記憶の中に、
大東亜戦争のときの東京大空襲、大阪大空襲、広島・長崎の原爆、
その他多くの空襲被害、そして戦争における様々な苦難、
さらには戦後の復興が刻まれていたことが、
この大地震での冷静な対応につながっているのだと思います。

10年前の「9.11」の時には、アメリカ中がパニックになり
それを世界中へ輸出していました。
あの時の犠牲者は約3000人。
それを理由にはじめたアフガニスタンとイラクでの戦争における
アメリカ兵やアメリカ市民の犠牲者の方が多いかもしれません。
巻き込まれて死んだアフガン人やイラク人の犠牲者は
それこそ数万人以上は確実。ひょっとしたら何十万人かもしれません。
アメリカ人と言うのは、そういうところが実に身勝手です。

さて、今回の犠牲者は最終的に30000人を超えるでしょう。
「9.11」の10倍以上のスケールです。
被害総額も「9.11」の比ではありません。
街がいくつも消滅しているのですから。
さらに、今でも何十万人もの人が「難民」状態です。

でも、日本国民は静かに耐え、力強く生きています。
わがビルの大家さんのように、目立たないけれど
それぞれに自分の為すべきことを行っています。

昨日、首都圏の水道水に基準値以上の放射性物質が検出され
「乳児は摂取しないように」と指示が出されました。
わが家の近くのスーパーで、赤ん坊を抱えた若い夫婦が
空になった棚の前で困惑していたという話を聞きました。
「お水・・・ないわねー。せめてこの子の分だけでもあればよかったんだけど・・・やっぱり田舎に帰るしかないのかしら・・・」
奥さんにそういわれて、若いご主人も困っていたようです。

そんな話を聞くと、胸が締め付けられます。
どうか首都圏のみなさん。
お水のペットボトルがあれば、
近くの乳児がいる家庭へ分けてあげてください。
見つからなければ、近くの保育園に寄付してください。
行政の配給だけでは多分足りなくなりますから。
大人はお茶でもスポーツ飲料でもいいじゃないですか。

私は水道水でも平気で飲んでいます。
もう人生は3分の2ほど終わっているので、
何年か先にガンになっても致し方ないと思っています。
だいたい、政府や自治体の発表どおりなら
今の水道水をずっと飲み続けても、
ガンになる確率はタバコを吸っている人の数十分の1でしょう。

私も、自分の「為すべきこと」をやろうと思います。
次回からは、本格的にマンションの話題に戻るつもりです。




中学時代の親友に「ウスイさん」という人がいました。
「さん」づけですが、同級生の男です。
他の級友からも「ウスイさん」と呼ばれていました。
彼には、級友にそう呼ばせる威厳と知性、リーダシップがありました。
今は京都府のどこかで中学校の先生をしているはずです。

以前に書いたとおり、私の生まれ育った場所は
京都市の中でも「京大村」と呼んでいいようなエリア。
現に、出身中学校は京大のキャンパスに挟まれていました。
ですので、生徒たちには京大関係者の子弟がたくさん。

他ならぬウスイさんも、お祖父さんが京大の名誉教授。
いわゆる「大先生」といっていいほどの、その筋の権威。
しかし、ここで話題にしたいのは彼のお母さん。
時々お会いしたのでよく覚えていますが、すげえ美人でした。
しかも聡明。確か、同志社大学のご出身でした。
吉田神社の節分祭で、お蕎麦をご馳走になったこともありました(笑)。

彼女はあの当時ではややめずらしく、職業をもっていました。
「うちのオカンの給料、ドル建てやねん。えらい減ったゆうて、嘆いてたわ」
1970年代のある時期、すごい円高になったせいで
ウスイさんのお母さんはただならぬ収入減に見舞われたのです。

彼女の職場と言うのは「京都アメリカ文化センター」。
たしかナンバー2のポジションにあられたと思います。
もちろん、英語なんてペラペラだったのでしょうね。
時々、テレビ番組にもでていらっしゃいました。

この「アメリカ文化センター」というのは、
アメリカ政府が運営していました。
目的は「アメリカの文化を広める」ことだったと記憶しています。

私が同志社の学生になった時、イエールのPhd.をもった指導教授に
さんざんしごかれて、半べそで「この論文の日本語訳はないですか?」と
彼女を訪ねたことがあります。
「なんだ君、麻田先生のゼミ?それは大変ね。でも、そんな訳文はないのよ。自分で読みなさい!」
そういうワケで、私にとって「アメリカ文化の普及効果」はありませんでした(笑)。

ただその頃、私はつくづくと考えました。
「アメリカというのはすごい国だなー」
京都と言う街は、格は高いけれど人口は140万人程度。
規模の順番からいえば、日本で5番目か6番目でしょう。
そんな街に、アメリカ政府が金を出す広報機関が置かれ、
日本人の職員を雇って大枚の給料を払っていたのです。

今でこそ、日本の外務省も多少の予算を取って
「日本文化センター」なんて通信販売みたいな名前の
広報機関を世界の主要都市で運営しているようです、
でも、せいぜい主要国の首都にあるくらいでしょ。
それに、アタマの硬いことで知られる外務省の役人どもが
上手に運営しているとは思えません。

他国の例では、英国なら「ブリティッシュ・カウンシル」。
ドイツは「ゲーテ・インスティトゥート」。
北京政府は最近、「孔子学院」なるものを世界各地に展開しようとしています。
連中のことですから、そこにはかなりのお金を使っているはず。
でも、いたって評判は悪いようです。

自国の文化や言語を海外に広める目的は、
最終的には相手国民に自国を理解させて
政治的・経済的に有利な立場を確保することだと思います。
そういった戦略について、日本はド下手でしょうね。
外務省の役人にセンスがないことも一因ですが、
根本的には「俺が、俺が、」と自己主張することを
良しとしない国民性が最大の原因です。
だから、あまりお金をかけても効果はなさそうです。

ところが今、「日本人」については外務省の広報予算を1000年分使っても
なしえないようなアピールが、全世界で行われています。
いわずと知れた、地震に関する報道です。
世界各国のあらゆるメディアで取り上げられる日本は、
そのほぼ全てが「日本人は何と素晴らしい!」というもの。

数百年に一度と言う大災害に見舞われながら、
誰一人として取り乱すことなく冷静に振舞っています。
避難所では多くの老若男女が少なきを平等に分かち合い、
寒気と飢餓と不安に静かに耐え、助け合っています。
原発に派遣された自衛隊、警察、消防の各要員は
献身的な勇気を奮って自らの任務を淡々とこなしています。
放射性物質がいつ自分の街に降りかかってくるか分からないのに、
多くの人々はパニックを起こさず、冷静に対処しています。
これだけの大災害、そして放射能不安があるにもかかわらず、
日本のどこにも混乱も騒擾が起こっていません。
政府が節電を呼びかければ、
たちまちにして数十%分、電力消費が減ります。

これって、日本人にとっては当たり前なのですが
世界的に見れば「奇跡的な現象」に映るようです。
日本以外って、野蛮ですよね(笑)。

今、そういった日本人の「すばらしさ」に対し、
世界中から畏敬と賞賛の声が集まっています。
確かに、多くの人々とモノを失いました。
これからしばらく、放射能の不安とも戦わねばなりません。
足りない電力で凌ぐ方法も工夫しなければならないでしょう。

でも、我々は今、多くの犠牲の上に「世界中の尊敬」を獲得しています。
これは、電通が10社くらい束になっても為しえない大事業です。
不謹慎な話ですが、PR会社にこれだけのことを依頼すれば、
それこそ国家予算1年分を全部つぎ込んでも不可能でしょう。
この大災害によって、世界が「日本を見る眼」を変えたのです。
我々は当面、世界中の街で「ウスイさんのお母さん」を雇わなくても、
その地のジャーナリズムメディアがタダで代わりを果たしてくれます。
このことの経済効果は計り知れません。

そのことに真っ先に気づいている人々もいます。
海外の有名投資家は、「日本の先」を見つめ「買い」を始めました。
今後、国内の経済は徐々に正常化されるでしょう。
そして、日本人が大得意の「復興」が始まるのです。

この大災害によって、日本は「世界の尊敬」の他にも
得たものがいくつもあります。

我々はこの経験によって、世界一の
●災害からの救難・復興ノウハウ
●原発事故対応ノウハウ
●災害時物流円滑化ノウハウ
などをモノにするはずです。
これらはきっと、今後起こるであろう災害への対策。
さらには他国での災害に対する援助に役立つはずです。

ついでといってなんですが、みなさんには
●災害に強いマンション選びノウハウ
も、ぜひ身に着けていただきたいと思います。
私も、微力ながらお手伝いさえていただきます。

と言うわけで、身近な第一歩として
以下3タイトルのレポートを最新情報に更新しました。

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