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榊 淳司オフィシャルブログ

チュニジアで始まった中東の反政府動乱が
あれよあれよと言う間にエジプトやリビアに波及しましたね。
まさか、と思ったけれどムバラク退陣。
今後も広がりそうですね、こういった動き。

おかげで原油価格が上昇。
あまり嬉しくない影響です。
でも、各国の政府の統括者が変わったからといって、
原油の生産量に影響があるとは思えないので、
単純な市場の動揺ではないかと思います。

エジプト情勢に対するオバマの言動はブレブレでしたが、
アメリカの本音はやはり「現状維持」だったみたいです。
彼らは「民主主義こそ人類最上のシステム」というのを
表看板にはしていますが、内実は実利主義。
中東では、サウジアラビアやクエートは王家が支配していて
民主主義のミの字もない国家ですが、アメリカとは仲良し。
かつて、フィリピンの大統領を長く続けた
独裁者マルコスとも、アメリカはずっと友好関係を続けてきました。
要は、自分たちに都合の良い政権なら何でもいいのです。

いつもの「そもそも論」をいたしましょうか。
民主主義というのは、いたってヨーロッパ的なシステムです。
そもそもは古代ギリシアで始まったもの。
投票で為政者を決めていたのですが、選挙権があるのは「市民」のみ。
これは、ローマにおける初期の民主制でも同じ。
のちに皇帝が治めるローマ帝国になってからも
市民が政治に参画する道は開かれていました。
しかし、それも「ローマ市民」であることが条件。

後にイギリスやフランス、アメリカで採用された民主主義というのは
すべてこのギリシア・ローマ時代の制度を受け継いだものです。
選挙権は次第に拡大して、今やただ「国籍」さえもっていれば
成人には誰にでも投票権があるのが普通になりました。

さて、民主主義の歴史はアメリカよりも古いイギリスですが、
かつて「7つの海を支配」した大英帝国時代も、
自分たちの統治システムである「民主主義」を、
植民地において実施したことはありません。
植民地はあくまでも収奪の対象であって、
「人類の正義」である民主主義は不要と考えていたのです。
フランスも同じ。
ドイツもベルギーもポルトガルもスペインも、同じ。
植民地から引き上げるときにも、
その地の「民主主義」システム構築を
支援した形跡はほとんどありません。

ところが、アメリカ人と言うのはちょっと変わっていますね。
植民地支配したフィリピンで民主主義を根付かせようと
様々な試みを行い、多大な援助を施しました。
一時期占領した韓国でも同じ。

さらに、アメリカ人は民主主義を教えた相手として
わが日本を「優等生」だと考えているようですが、
それは大きな勘違い。
日本はアメリカに占領される20年も前から
立派な民主主義国家でした。
ヨーロッパ以外で、自前の民主主義システムを築いた
最初の国だと思います。
ただ、昭和12年頃はちょうど今のように
政党政治が機能していませんでしたが。

さて、中東でもアメリカは「人類の正義」である
民主主義が広がることを表向きは歓迎しています。
でもね・・・民主主義が国民を豊かに導くとは限りません。
最近の最悪のケースはジンバブエでしょうね。
ロシアも一応選挙で大統領を決める形式にはなっていますが
実際のところは専制国家に近い状態。
中身はボロボロみたいですね。
原油などの資源と武器を売った収入がなければ
とても社会を維持できない様子です。

先に上げたフィリピンも、アメリカは
「民主主義のショーケース」なんて言っていましたが、
うまく機能しているとはとても思えません。
アセアンの中で、経済的にもっとも遅れているようです。

さて、尖閣諸島を狙っているお隣の専制国家でも
「民主化」を求める勢力が騒ぎ始めました。
去年はノーベル平和賞受賞者まで輩出しているので
ひょっとしたら大きな騒乱が起こるかもしれません。
社会不満のマグマは相当に溜まっていそうです。

「共産党の独裁」というのは、あの国の歴史に登場する
各王朝と同様にいずれ必ず終わります。
その時期がいつか、ということだけです。
ただ、その後でかの国が民主主義国家になるのか、
といえば、それはかなり難しいと思います。
仮に、そういうシステムを採用したとしても
うまく機能するとはとても思えません。

1911年に辛亥革命が起こってラストエンペラーが退位した後、
孫文の主張する「三民主義」(民主主義みたいなもの)が
いきわたったかと言うと、ぜんぜんNO。


その後、共産党が内戦に勝利するまで36年余り、
ほとんど統一政府を擁しない混乱状態が続きました。
もちろん、今も民主主義ではありません。

共産党政権が倒れると、辛亥革命後のような
非常な混乱の時代が到来することが予想されます。
何と言っても民主主義経験が皆無で、
世界中の顰蹙を買っている天下無敵のエゴイストたちが
13億人以上も棲息しているわけですから、
一旦タガが外れたらハメ直すまでは相当大変です。

できることなら、今の共産王朝は緩やかに衰退して欲しいですね。
ちょっと無理な注文かもしれませんが(笑)。

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2011/2/22 16:59 | ちょっと脱線 | Comments (1)

しばらくないなー、と思っていたら出ましたね。
週刊ダイヤモンドのマンション特集。
さっそく買って読んでみました。
いつもどおり、期待値にはやや遠いのですが、
これからマンションを買おうというみなさんは
お読みになって「ためになる」ことが結構あると思いますよ。

前は去年の今頃だったので、
ちょうどマンションの需要期にあわせて出しているのでしょう。
私のようなインサイダーにとって多少面白かったのは
「新築マンション営業マン 覆面“ダダ漏れ”放談」。
内容は、このブログで散々取り上げているレベル以下なのですが、
何が面白いかというと・・・このレベルの話が「ダダ漏れ」だと
編集サイドが考えていることでしょうか。

実際の対談では、もっと過激な話がいっぱい出たと思います。
でも、そこはメジャーマガジンの限界。
このブログのように
「住友のタワーは、ホントのところ全然売れてないんじゃないの?」
「ゴールドクレストはモノを見せないから買っちゃダメ」
「野村の『完売御礼』は時々怪しかったりする」
なーんて実名を挙げて云々することはできないでしょうから。

さて、このダイヤモンド誌では全然取り上げていない
最近の都心マンション市場のある顕著な傾向があります。
それは「コンパクト型」が多くなってきた、ということ。
「コンパクト型」というのは、広さが60㎡までの
「おひとり様」もしくは「DINKS」向けのマンション。

これがやたらと多いのです。
最近、マンションレポートを作るために
港区と文京区をくまなく歩き回っているのですが、
この「コンパクトマンション」がやたらと目に付きます。

そもそも、こういうマンションは「単身女性向き」でした。
●家賃を払うよりも買った方がトク
●老後に住む場所が無くなる(貸してもらえない)
●自分のものだと好きにできる

一人暮らしの女性がマンションを買う主な理由です。
ところが、ここ10年くらいはこういったニーズに加え、
単身の男性もマンションを買い始めました。
理由は「老後不安」以外は女性と同じ。

さらに、リタイア組がここに加わります。
若いときに郊外でファミリータイプや戸建を買ったけれど
歳をとったので便利な街中に住みたい、というニーズ。
それでか、これでか、まあまあ需要はありました。

この業界、何度も書いているように「右に倣え」の速度だけは
業種別オリンピックでまずメダル間違いなし。
1社がある程度成功すると、どっと他社が続きます。
例えば、都心エリアでは広い土地はなかなか出にくいもの。
小さな土地でも、コンパクトマンションなら事業化が可能です。
それにコンパクトのユーザーは、
この不況でもある程度は動きました。

それで、先行の2,3社が「成功」を収めたことで、
どっと大量に企画されたのは2,3年前。
それが今カタチになって市場に「溢れている」のです。
私からみると、かなり不健全な状態です。
K島ひろ美などという「研究会風紹介業者」のマーケットが
さらに拡大したワケです。

今は人口減で少子高齢化の時代。
経済規模も年々歳々縮小し、個人所得も減少中。
そういう時代に、コンパクトマンションのユーザーが
「雲霞の如く」沸いてくるワケがないのです。

あーあ・・・ホントに懲りない連中だなあー。

この数ヶ月、山手線の内側を歩きながら何度もそうつぶやきました。
だから今、都心のマンション市場は
●市場KY気味のタワーマンション
●供給過剰気味のコンパクトマンション
●土地価格下落を捉えた「リーズナブル」物件
が混在していて、エンドユーザーのみなさんには
「非常に分かり難い」様相を呈しているのです。
都心の用地を仕入れた「割高」マンションが参入してきます。
販売現場では「今後はもっと高くなります」という
セールストークが囁かれることでしょう。

前述の「ダダ漏れ」放談でも、売れるのは今年の前半まで、
という業界人たちの「本音」が見え隠れしています。
ここは冷静に市場を眺めることが必要でしょう。

さて、先週の「茗荷谷・小石川レポート」をさらに拡大させた
「文京区・総集編」の最新レポートをリリースしました。
現在文京区で販売されているほとんど全ての新築マンションについて、
私の眼で見た分析レポートをまとめています。
このエリアでマンションをご検討の方は
是非ご参照ください。
ただし、先週の「茗荷谷・小石川」と半分は同じ内容ですので、
そのあたり先に買っていただいた方はご注意ください。

榊淳司のマンションレポート020
「文京区・総集編」
全20物件を分析
価格 5,980

取り上げた物件

アトラスタワー茗荷谷
ザ・パークハウス アーバンス 文京小石川
ジオ文京 大塚仲町
サンアリーナ文京小石川セレッソ
ローレルアイ茗荷谷 教育の森公園
ブランズ文京小石川Air Front
ブランズ文京小石川Park Front
パークリュクス小石川
ザ・パークハウス小石川春日
野村不動産・湯立坂計画 
グランスイート文京音羽
パークハウス文京関口
シティハウス文京千石駅前
シティハウス文京本駒込 
パークハウス文京千石
ガーラ・レジデンス文京白山
ジュイール文京白山
レジデンシャルスター白山シーズンテラス
サンクタス文京大塚
エクアス小石川林町

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前回の更新に登場した脳科学者の茂木健一郎先生。
あの講演DVDの中で彼はこんなことも言っていました。
「この前ね、数学者の藤原正彦先生にパーティで会ったんですよ。そこで、藤原先生は『茂木君ね、僕は20年間ずっと考えていて解けない数学の問題があるのだよ・・・・』すごいでしょ! 20年ですよ、20年同じ問題を考えるって、君たちできる?」
確かに、すごい!
私は、20年も同じ問題を考えられませんが、
疑問に思ったことを頭の片隅に置いておく習慣はあります。

その問題のひとつが、さっき湯船に浸かっていたらにわかに氷解しました。
「あっ、そうだったのか!」
ちょっとした知的興奮。
マンションや住宅には何の関係もありませんが、
興奮ついでに書かせていただきます。
マンション関係での更新を期待されている方は、スルーしてください。

私がここ1,2年ほど、漠然と疑問に思っていたことは、
西洋人と日本人の「ロボット&コンピュータ」についての感覚の差異。
日本人にとって、ロボットやコンピュータは人間に役立つ物であり、
感覚的には「味方」や「友人」であって、決して「敵」ではありません。
ロボットである「鉄腕アトム」や「ドラえもん」がその象徴。
コンピュータにしても然りで、
人間に「役立つ」ものという感覚でしか捉えていません。

ところが、西洋人はどうも違うようです。
ロボットやコンピュータは、いつか自己の意思を持って
人類に敵対する存在となる、という意識が根底にあるように思えます。
「2001年宇宙の旅」とか「ターミネーター」など、
ロボットやコンピュータが人類の制御を離れて敵対的存在になる、
という設定の映画やドラマは数知れません。
こういうシチュエーションを、日本人はまず作りません。

そういったハリウッド映画自体は面白いので観てしまいますが、
そもそもの設定には疑問を感じていました。
「まさか・・・コンピュータが人間に逆らうのか?」
こういう違和感は、みなさんももたれていたと思います。

私も一日中パソコンを使って仕事をしていますが、
コイツはかなり頭が悪いですね。
単純な仕事なら人間の何十倍も速いけれど、
少なくとも「自分で考える」ことなんて、ありえないと思います。
西洋人(主にアメリカの映画人)は、
いつかコンピュータやロボットが人類の生存を脅かす存在になるなんて、
本当に信じているのでしょうか?
私は、そのことがずっと疑問だったのです。

それが、さっき湯船に浸かっていたら、見事に解ってしまったのです!
すみません・・・手前勝手な話題で。

私の答えを言ってしまうと、「キリスト教徒の贖罪意識」です。
つまり、旧約聖書によると「人類」とは唯一絶対の「神」が
自分の姿に似せて「創造」したもの。
そして、その人類はアダムとイブの犯した
「原罪」を背負いつつ生きています。
その人類が、神様しかやってはいけない「創造」を行っているのが
「コンピュータ&ロボット」の開発と製作なのです。

だから、いつしか人類はその罪の報いを受けるはずである・・・・
ロボットやコンピュータは、神様の真似事をした人類に対し
必ずや厄災をもたらすはず・・・
人類の傲慢によって誕生したロボットやコンピュータは
バベルの塔が崩壊したように、神の怒りで人類を滅ぼす・・・
という「原罪意識」なのではないでしょうか?

そう考えれば、すべてが氷解するわけです。

日本のロボット技術は世界一といわれています。
日本人は、そういったキリスト教徒が持つ面倒くさい贖罪意識はありません。
ロボットやコンピュータは、あくまでも「道具」。
文明の発達を助けこそすれ、自らの意思を持って反逆する存在ではありえません。
またアトムやドラえもんのように、時には我々を助けるたのもしい味方。

そういう感覚からキリスト教徒の「ロボット&コンピュータ」に対する
潜在的な恐怖感や敵対意識を眺めていると、
かなり「対岸の火事」的で面白いですね。

最近、エジプトの政変が話題になりました。
アメリカがアフガニスタンやイラクで戦争をしているは、
いってみれば宗教的な対立が根っこにあります。
キリスト教とイスラム教の対立は、実に1500年もの歴史があります。
そのことを、ほとんどの日本人は理解していません。

今のアメリカ人やイギリス人のうち、
日曜日には教会へ行く人など20%もいないはず。
でも、彼らは確実にキリスト教的な価値観を持っています。
日本人は、いってみれば無宗教。
少なくとも一神教的な価値観はもっていません。
彼らの感覚を理解するために、我々はもっと「宗教」を学ぶべきでしょうね。

私が最初に学んだ大学はキリスト教系でした。
そこでは「宗教学」という一般教養の科目が必修。
今から思い出しても、興味深い内容でした。
キリスト教に限らず、イスラム教の基礎知識もあの講座で学びました。
おかげで、さっきも湯船の中でドーパミン噴出の快感を味わいましたから、
同志社大学の一般教養も捨てたものではありませんね(笑)。

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2011/2/17 0:49 | ちょっと脱線 | Comments (2)

世の中、受験シーズンです。
先日、脳科学者の茂木健一郎氏が受験生親子を前に
講演したDVDを見る機会がありました。
「僕はねー、受験で全然苦労したことが無いんだよ。なぜなら、僕にはすごい武器があるからなんだ。それはね、『集中力』という武器なんだ」
人間は集中すると、前頭葉からドーハミンという物質が出て
「フロー状態」になるのだそうです。
そうすると苦しいのではなく、「楽しく」感じられるとか。

私なんぞがこのブログに誰かの悪口を書いているときは、
ノリノリ気分でヴァッと仕上げてしまうので、
きっとドーパミンがいっぱい出ているのでしょうね。

まあ、何にしろ『集中力』というのは必要です。
でも、私が以前深く関わっていた不動産広告業界では、
あまり必要でないのかもしれません。
むしろ、それを使わないほうがよいのかも・・・なんて?

というのは、ただただ長い「時間をかける」ことを喜ぶ方が多いのです。
普通にやれば3時間でできる仕事を、
大騒ぎしながら10時間くらいかけて仕上げる人間が評価されます。
例えば、徹夜。
とある広告代理店は、コンペの前日はほぼスタッフ全員が「徹夜」です。
担当営業はもちろん、その上司やマーケティング担当者、
外注のクリエイティブスタッフもすべて・・・

別に時間が無いから徹夜になるわけではありません。
きちんと準備期間があり、それなりに合意を積み重ねてきたにもかかわらず、
必ずと言っていいほど最後は徹夜。
彼らは、前日に徹夜をしなければ「仕事をした」気にならないようです。

「ダラダラ勉強する子は伸びませんね」
茂木氏の講演を聞いていて、ある仮定を立ててみました。
きっと徹夜を肯定する人間と言うのは、
学校時代から「一夜漬け(徹夜)」の試験準備を繰り返してきたのだろうな・・と。
試験前夜の12時頃に、優しいお母さんが
「○○ちゃん、がんばっているのね、お夜食よ」なんて差し入れしてくれます。
食べた後は眠たくなるので、必死で堪えながら徹夜でお勉強。
だから、結局うまく成績が伸びなかった・・・
でなければ、もうちょっとマシな学校を出て、マシな会社に入って、
マトモなクライアントを相手にする仕事をしているはず、なーんて。

私にとっては、試験勉強だろうが仕事だろうが「徹夜」はもってのほか。
ダラダラやったところでちっとも身に付かないし、非効率。
私も高校の1年頃までは、わりとまじめに定期試験の準備をしていました。
もちろん「一夜漬け」です。
でも、かける時間は1科目につきせいぜい3時間。
だって、大嫌いな試験勉強に時間を費やすなんて馬鹿馬鹿しいでしょ。

それで、前の日に「さあ、やるぞ」と決めたら
試験範囲の教科書をざっと見て、3時間で終わるやり方を最初に考えます。
あとはドーパミンの蛇口を全開にして、ヴワっとやっつけます。
途中で夜食なんか食いませんぜ。
そんなことしたら、眠たくなって集中力が削がれます。
3時間後「ハイ、お終い」。
それで、腹いっぱいなんか食って、コテっと寝ます。

翌日、答案用紙が配られたらカッと目を見開いて、全問にザっと目を通します。
別に時間配分のためではありません。
「あのボケ(教師のこと)、こんなクソ問題作りやがって!」
と、闘志をみなぎらせるためです。
何と言っても、前夜に私の貴重な3時間を奪った憎き相手です。
当時の私から見て、たいていの教師は「頭ワルゥ」と
いいたくなるようなボケナス野郎でしたから。

そして、またもやドーパミンの蛇口を全開にすると
第一問目からブワっと解き始めます。
「最初はカンタンな問題から」なんて、小ざかしいテクは不要です。
(あんなアホが出すクソ問題なんぞ、片っ端からいてこましたる)
という不屈の闘志さえあれば、それで十分。

試験開始20分後、そして退室可能5分前に全問の解答が終了。
(これで100点じゃ!)
と思うものの、一応は5分掛けてさらっと見直し。
「30分経過しました。退室したい人は答案用紙を提出して・・・」
試験官の言葉が終わらないうちに、ガバっと立ち上がります。
木目が見える教壇の机にバンッと答案用紙を置いて、そのまま教室を出ます。
未だ答案用紙に取り組む級友たちが、チラと私を見ます。
(あいつ・・・もう出て行きよる)
という、怨嗟の視線がいくつも背中にブスブスっと突き刺さる、あの快感!
(凡百のみなさん、まあせーだいキバってや)

あり余る残り時間を有効に使って、
答案用紙を隅から隅まで見返すという殊勝な心がけがあれば、
その後の私の人生はもう少し違った展開になったでしょうね(笑)。
答案用紙が返ってくると、たいていは下らないミスが三つ四つ。
100点のつもりが92点とか88点・・・
まあ、英語以外の話ですが(笑)。

会社に入ってからも、同僚が8時間かける仕事を
ドーパミン全開でやっつけると、3時間くらいで「ハイ、出来上り」。
あとの5時間・・・仕事をしているフリでもすれば利口なのですが、
私はいつもヘラヘラと遊んでいました。
まあ、こんな奴は「生意気」、「いい加減」とみなされ
高い評価は得られませんね(笑)。

だから、「徹夜」なんぞは大嫌い。
中学生の頃から、「徹夜」は低脳がやることだと思っていました。
会社を始めてからも、自分の作業が追いつかずに
徹夜になってしまったのはせいぜい1,2回。

なのに・・・この業界には未だに「徹夜」が横行しています。
末端で作業するデザイナさんやオペレーターさんは、
ある程度しかたがないと思います。
でも、ディレクターやプロデューサー、あるいは決定権のある営業担当が
「いやあ、ここんとこプレゼンが多くて、徹夜続きだよ」
なんて、口元を緩めながら話しているのを見ると、唖然とします。
それは、私の価値観からすると
「私はスタッフに徹夜ばかりさせている低脳野郎でございます」
といっているに他ならないからです。

さて、長々と自慢たらしい話を書きましたが、最後に
私が直近にドーパミンをグワっと出して仕上げたレポートを紹介します。

榊淳司のマンションレポート019
「茗荷谷・小石川」
文京区の人気エリア マンション市場に異常あり
価格 2,980

この茗荷谷・小石川エリアというのは、
文京区の中でもとりわけ文教色が強いところ。
でも、このエリアのマンション市場はちょっと「異常」を呈しています。
取り上げたマンションは、以下の10物件。

アトラスタワー茗荷谷
ザ・パークハウス アーバンス 文京小石川
ジオ文京 大塚仲町
サンアリーナ文京小石川セレッソ
ローレルアイ茗荷谷 教育の森公園
ブランズ文京小石川Air Front
ブランズ文京小石川Park Front
パークリュクス小石川
ザ・パークハウス小石川春日
野村不動産・湯立坂計画 

ご検討されている方は、ぜひ私のレポートを読んでください。

茂木先生ほどではありませんが、
ドーパミンを出して一生懸命お話します。

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昨日は新幹線に乗って西へ250kmほど。
浜松市の一条工務店と言うハウスメーカーの本社に行ってまいりました。
目的はごく普通の「見学」。
面白かった・・・というか、かなり興味深い体験をいろいろ。
例えば、よくテレビで見るような地震の体験コーナー。
「震度7」まで経験してまいりました。
「ウヒョー・・・これは家が潰れる!」という感じ。
ところが、一条さんの「免震」構造は「ほー、揺れとるなあ」。
震度2程度にしか感じません。
さすが、免震住宅でトップシェアだけあります。

他にも、オール床暖房のお部屋を「体感」してみるとか
ハンマーで防犯ガラスを叩き割る(割れなかったけど)とか、
風速30メートルを経験してみるとか・・・・
私にとっては、後楽園遊園地の乗り物で命を賭けるよりも
はるかに安全で楽しい3時間ほどを過ごしました。

この会社、広告と言うものをほとんどしないそうです。
それでも、ハウスメーカーのランキングでトップ10に入っているとか。
東海地方が中心なので、その他のエリアではほぼ無名。
でも、地元の「トヨタホーム」なんかより
上位に入っていたりするのはご立派。

ひとわたり説明を聞き、体験・体感をさせていただいて思ったのは
「モノづくり」への真面目さでしょうか。
何でもマニュアルデータに頼るのではなく、
「実験してみる」ことを重視している、というのに感嘆しました。
また、システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台、サッシまで
全部「自社生産」というのもスゴイですね。

今回、この一条工務店がマンションに本格進出されるというので、
私としてはその取材も兼ねた見学だったのですが・・・・
これらの「自社生産」建材は、マンションにはまだそれほど活かせない、
とおっしゃっていたのが何とも残念。
でも「マーケットにあわせない」ことが事業方針だとか。
これからも注目していきたいと思います。

さて、東京は雪が降っています。
冬だから雪ぐらい降って当たり前なのですが、
やっぱり「寒い」ですね。

実は一昨日は神田岩本町で「蛤鍋」なるものを食してまいりました。
それも、おじさんばかり6人で。
集まった面々は、不動産広告業界の・・・まあ、「重鎮」でしょうか(笑)。
引退間際の土俵際で踏ん張っている方もいましたが・・・
営業系2名、マーケッター2名、制作系2名という
各分野にバランスのいい構成。
出身代理店も多彩なのですが、このうち私も含めた5人は
四半世紀前に同じ会社にいました。

そして、なぜか私が最年少なので、ひたすら「聞き役」に。
様々な話題が出たのですが、やはりマンション広告が中心。
「最近の広告はおもしろくないねー」
「私も茶化すネタがなくて困りますよ」
「茶化すネタか・・・(笑)」
「しかし、The Parkhouseというネーミングはひどくねえか? Theってえのは『唯一』という意味なんだろ?」
「そうですよねぇ(それはこのブログで取り上げたネタですが・・)」
「あの『プラチナ住都心』ってなんだよ。20年前じゃん!」
「あれは『寒い』広告だよなー」
(それも、私のブログで・・・)
「あの会社、T島でミスって30万部刷り直したそうですよ。Y広はカンカンだって(笑)」
「ヒエー・・・そりゃあすごい! 確かにカンカンだろうな」
他人の不幸は蜜の味で、一同ニヤニヤ。
「ところで、リライズの広告で空飛んでるネエちゃんって、誰? タレント?」
「あれは水川あさみだよ、○○に出ていた・・・」
「あんなことして売れるワケないのに、バカじゃないの」
一同、また苦笑。

その他にも
「NK社は、何であんなに安くS友の仕事をしているのか?」
「不動産経済研究所の予測はなぜ当たらないのか?」
「デベ大手のM社は最近N社の広告を意識し始めたみたい」
「デベのGC社とTL社はそろそろヤバイんじゃないか」
「代理店のKA社は、なぜ潰れないのか?」
「Y広のマーケ部門が強い理由は何か?」
「制作SU社の単価が相当下がっている」

とまあ、そんな業界の『さむーい』話題で盛り上がりながら
温かい蛤鍋をつつく夜は更けていったのでありました。
不動産広告の話題になると、景気も中身も「寒い」話ばかり。

みなさんのマンション選びも「寒い」結果にならないように、
ぜひ私のセミナーなどもご活用ください。

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