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榊 淳司オフィシャルブログ

おおよそ400と20年ほど昔の、ある夏の日の夕刻。
ふたりのオッサンが小田原の城が見える丘の上で
仲良く「連れション」をしておりました。

「おみゃーさまにゃよう、関七州やるでもな、ほんでこらえてくらーちょよ?」
「おらー喜んで関東行くまいだ」

てな会話があったのかどうか・・・・
徳川家康はあっさりと関東移封に同意して、
数ヶ月のちにはさっさと江戸に移ってきました。
その頃の江戸って、どんなだったのか想像できますか?

うーん・・・かなり難しいですね。
まず、今の皇居のあたりには、ほんの小さな城がありました。
多分、今の皇居の何百分の一という規模。
その小さな城は、後ろが海でした。
今の有楽町あたりから築地・八丁堀周辺までは
遠浅の海だったはずです。
多分、多少の漁民が住んでいたと思います。

家康がやってきて、最初の10年間はそのみすぼらしい「江戸城」を修復して
ちょっとずつ大きくしていったのでしょうね。
家康が江戸に移ってきて10年後、関が原の合戦が起こります。
これに勝って、家康は晴れて天下人となりました。
江戸は、天下人の本拠地となったワケです。

ここで、ひとつ不思議なことは、
なぜ家康は江戸を捨てなかったのでしょうね?
他にどこにでも行けたはずです。
例えば、名古屋。
江戸よりもずっと京都に近いし、何かと便利。
京にそのまま居座って、足利家みたいに
京の市中に壮麗な館を拵えてもよかったはず。

また、大坂の秀頼を追い出して、あの大坂城をそのまま使うのも有力な選択肢。
何と言っても、当時の経済の中心は京・大坂・堺です。
はたまた、駿府というのも考えられます。
家康が人質として少年期を過ごした場所ながら、
よほどのお気に入りであったらしく、75歳の生涯をこの地で閉じています。

その時、家康が江戸をほっぽり出していれば、
少なくとも今の「東京」はありません。

でも、家康は征夷大将軍を拝命したとき、江戸に幕府を定めたのです。
そして、「天下普請」とよばれる日本史上最大の土木建築工事を行いました。
カンタンにいえば、今の皇居(江戸城)を作ったのです。
日本中の大名小名がこの「天下普請」に狩り出されました。
江戸の町は、全国から集められた人夫・職人であふれ返りました。
これが、そもそもの江戸の町のはじまり。

大名屋敷は小高い台地を選んで築かれました。
今の千代田区・文京区・港区あたりです。
これが、後に「山の手」と呼ばれるエリアになります。
人夫・職人たちは低地に掘っ立て小屋でも立てたのでしょう。
神田から浅草あたりの低地が庶民の町になりました。
やがて、土地が足りなくなってどんどん東に広がります。
隅田川を越えたあたりも、元は低湿地であったのを深川八郎右衛門なるものが
家康に願い出て埋め立てたといわれています。
それが、今の江東区深川エリアです。

江戸の人口は幕府が開かれて数十年で100万人に達したそうです。
当時、世界一といっても過言ではないスケール。
でも、江戸期いっぱいを通じて、100万どまり。
明治維新で一度どひゃっと減って、そのあと増えに増えます。
それまで、人煙まばらだった城西エリアにも
どんどん市街地が広がっていきました。
新宿や渋谷は、明治も後半になってから発展します。

「土地が足りない!」
何と言っても100万だったのが、昭和初年で500万人近くまで膨張。
これじゃあ、土地も足りなくなります。
当時の建物は、住宅ならせいぜいが3階。
ほとんどは木造2階建てです。
で・・・どうするか?

ふと、東を見ると、そこには江戸前の海。
「あるじゃない・・・あそこを埋め立てようよ」
と、誰かがいったかどうかは知りません(笑)。
でも、そこには幕末に御殿山を削って作った「お台場」がありました。
「あれをもっと大きくすればいいじゃない」
なんて考えたのかもしれません。

それで、できたのが今の豊洲や有明、東雲に辰巳。
月島や勝どきは、割りあい早くに埋め立てられていました。
月島のお隣の佃なんて、江戸時代から「島」です。

ところが・・・東京の人口的な「膨張」は、1960年でストップ。
実はこの半世紀、東京都区部の人口はほとんど同じか、微減。


さらに、ここ30年の円高でダダッ広い土地が必要な第2次産業は、
ほとんどが海外に流出してしまいました。
一方、建築技術が進んで建物はどんどん高層化。
「足りない」と思っていた土地が、あまり出したのです。
特に、どんどこ埋め立てた東京湾に浮かぶ人工の島々はスカスカ。
晴海には今のところマンション建設の槌音が響いていますが、
新豊洲に有明、青海までいくと・・・人影さえ見かけなくなります。

「そういう所にこそ、廉価で良質な住宅を」
かつての都営辰巳団地のようなコンセプトで開発していただければ、
都民から拍手喝采を浴びたのでしょうが・・・・
現実は、真逆と言っていいでしょう。
ゴテゴテと厚化粧を施し、無機質な都市計画を実行。
シスコのWaterfrontみたいなイメージを目指したのでしょうか?

ミニバブル期には、内外のチャラチャラした
タレントを広告に起用したタワーマンションが、
山手線沿線と同レベルの値段をつけて売り出されました。
また、広告にタレントは起用しなかったけれど、
ミニバブルに浮かれて「販売停止! 半年後にもっと高く売ろう」などと
強欲なことをお考えになった事業主もいらっしゃいました。

そういったマンションがどうなったかって?
もちろん、今でも一生懸命「販売」活動を続けてらっしゃいますよ。
ひょっとしたら、そろそろバナナの叩き売り風の大バーゲンでも
お始めになるかもしれません。いや・・・一部はもう始まっていたりして(笑)。
詳しくは、最新情報に更新した私のレポートをご覧ください。
一挙に2題をリニューアルリリースしました。

榊淳司のマンションレポート001
ミニバブルの残影 豊洲タワーマンション市場
【2010年11月改訂版】 価格 3,980

豊洲も、残すはシティタワーの2物件3棟。
東雲・辰巳で「市場化」が始まっただけに、ますます苦しい展開。
来年3月に向けてどう動くのか、注目!

榊淳司のマンションレポート003
東京湾岸・有明エリア マンション市場に異常アリ
【2010年11月改訂版】 価格 3,960

タレント起用失敗を認めない名物部長Y氏。
ブラピにフラれ、マドンナにソデにされ、
桑田に逃げられたが、仮面ライダーも助けてくれなかった!




いつかここで書かせていただいたように、
私の生家は京都大学の近くの古本屋でした。
父は、私が物心ついたときにはすでに初老の域にあり、
何事につけて理屈をいう、ちょいとウルサ型のジジイでした。
自慢は「ワシは京大の先生に文章を教えとる」というもの。
幼いころは「何のこっちゃ?」と思っていました。

ウチの店には、その分野では誰もが知っているような
大先生が時々やってきました。
ノーベル賞の「湯川英樹」ならみなさんご存知でしょうが、
その実兄で中国学の権威「貝塚茂樹」や、
ルソー研究で著名なフランス文学者の「桑原武夫」といっても
今の人は分かりませんね。
私だって小学生の頃はサッパリです。
どの大先生も、こむづかしそうな顔した爺さんにしか見えませんから。

ある時、それクラスの某大先生が岩波新書を一冊お書きになり、
私の父に署名つきで「謹呈」くださいました。
まあ、そういうことは珍しいことでもないのですが・・・
ウチのKY親父ときたら、それに細かい添削を鉛筆で入れて、
その大先生に「気がついたところを書いておきました」と差し出したのです。

オイオイ・・・あんたは旧制中学校卒の、タダの古本屋のオヤジだろ!
帝国大学を優秀な成績でご卒業あそばし、そこで教鞭をとってウン十年。
今や学会の重鎮であらせられる博士大先生に対して、それはないでしょ!
私がそう思ったのは大学生になってからですが(笑)。

もちろん、件の大先生は本物の「大先生」ですから、
そういう無礼に対して烈火のごとく怒ったりはなさいません。
「ほほう、こういうことは気がつきませんでしたね、さすがは・・さん」
なんて、ニコニコしながらお世辞をいってくださいます。
ウチの親父は、それを半ば本気で受け取っていましたから・・・
「ホラ見ろ。あの○○先生がワシにこういうてくれはった」
ふーん・・・当時小学生の私は、生返事で答えるしかありません。

「さすがはお前の親父だ。子が子なら親も親だな」
なんて声が聞こえてきそうですね(笑)。

そんなKY親父も、その後の私の人生に何ほどか役に立ちました。
大学3回生の時、ちょっとした論文を書くことになって、
その草稿を面白半分で親父に読ませたのです。
「お前の文章はなっとらん!」
親父は原稿用紙が真っ赤になるほど添削赤字を入れてきました。

チクショー・・・俺はそんなに下手糞か!

そりゃあ、最初は腹が立ちましたよ。
私だって、それなりに一生懸命に書いたワケですから。

でも不思議なことに、親父の言うとおりに書き直してみると、
文章がスッキリして論旨がビシッとまとまります。
(ほう・・・これはエエやんか!)
私という人間は、そういう点、いたってゲンキンです。
面子や体面よりも、実利を取るのが一番。
(これはゴッツゥ便利なもん、見つけてしもたわ)
自分の添削力を自慢したげな親父を目の前に、
私は心の中でほくそ笑みました。

それから1年余りの学生生活で、卒業論文はもちろん
ちょいとややこしいレポートなどは、
みなこの「人間文章清浄器」にかけます。
「お父さん、ちょっとコレ読んでみてーな」
それで、親父の入れた赤字通りに修正して提出すると、大概は合格点。
「榊君の論文は、内容はまあまあだが文章は上手だね」
と、指導教授のお褒めにも預かりました。
(これは親父サマサマやで・・)
私の文章を読んでもらう度に、口うるさい親父からは
バカだのチョンだのと言われますが、そんなものは平気の平左。
右から左へ聞き流しておいて、
赤字通りに修正すればラクラクと「上物」に仕上がるのです。
そんなことをしている内に、すっかりコツを覚えてしまいました。

しかし、学生生活はほどなく終了。
思い通りの会社に就職できず、鬱々とした日々を過ごしていた時・・・
社内にちょっと変わった連中がいることに気づきました。
自社の広告や広報誌を作っている人々です。

なんか、楽しそうなのです。しかも自由な雰囲気がいっぱい。
聞けば、彼らの職種は「コピーライター」ということでした。
(聞いたことあるなー、それ)
「コピーライターって、どんな仕事しますの?」
知って驚きました。広告などの「文章を作る」のが「仕事」なのです。
(へえー・・・世の中にはそんなオモロイ仕事があるんかいな!)
「ちょっと、手伝わせてください」
やってみると、予想通りというか・・・割りあい自分に合ってそう・・・
「お前、ここに来い」
なんてことになって、そのまま広報部に移動。
それが、私の「文章屋」人生の始まりです。

その後、その会社を辞めて東京へ。
文章屋稼業の大半は不動産業界から仕事を請け負う
広告代理店のそのまた下請けの制作会社で
コピーライティングをやってきました。
また、長らくそういった制作会社を自分で経営していましたが、
実はその間もいろいろなものを書いておりました。

最近では、みなさんもご存知の通り
「住宅ジャーナリスト」としての活動が多くなりました。
そして、今年の2月にはとうとう著書まで出させていただきました。


昨日、この本を出してくださったWAVE出版から連絡があり、
2回目の増刷が決まったとか・・・これで、めでたく「3刷」です。
正直にいうと、とってもウレシイです。
コピーライターとして書いた何百冊のパンフレットには、
もちろん書き手の名前なんか入っていません。
覆面ライターとして書いた雑誌の記事にも私の名前は載りません。
場末の雑誌に書いていた三文小説は別のペンネーム。
「榊淳司」として雑誌の連載もありましたが、
やはり「自分の本」というのは格別です。
そして、多くの方が読んでくださったおかげで増刷に次ぐ増刷・・・
と、書いてしまうと・・・ちょっとオーバーですか(笑)。

わが「人間文章清浄器」はとうの昔に壊れて、墓の下です。
もし生きていたら、言ってやったのに・・・
「親父、本はなあ・・・売ってるよりも、書いてるほうが、オモロイで!」

ご参考
「女難の一平」




一昨日の夕刻より、苦手な「渋谷」へ足を運び「ハ会」のシンポジウム、
「バイバイ20世紀なう 人・街・住まい・都市」というのを、
一観客として眺めて参りました。

これまではネットの動画で見てきたのを「ナマ」で拝見し、
中々に楽しませてもらいました。
ご参加のみなさま、お疲れ様でございました。

いつもながら思うことは、みなさんの問題意識はおおよそ合致していること。
つまり、「今の日本の住宅産業のあり方は大いに問題である」、という一致点。
噛み砕いていえば、
「なーにも考えていない連中が、金儲けだけを目的に、
  くだらない住宅を大量に作り続けてきた・・今も作り続けている。
  このままでは近い将来にとんでもないことになる」
だから何とかしようじゃないの、という「専門家」が集まって
アレコレと議論して見せているのが「ハ会」なのです。

いってみれば、私がこのブログでほざき続けていることとベクトルは同じ。
思わず苦笑したのは、佐々木さんという建築家が「せつなくなる」例として
示した開発事例のひとつは、私がこのブログ(6月29日)で取り上げた
「仮称・湘南平塚プロジェクト」でした。
今は「オーシャンステイツ湘南平塚」というそうです。
あんなものは、誰がどう見ても
「トンデモナイ」マンションに違いありませんね。

で・・・このシンポジウムで何か結論めいたことが出たのかと言うと、
まあ、「何もない」でしょうね。
もっとも、何かの答えを出すことが目的ではないでしょうが。
最後に、一般参加者の方が発言した内容が秀逸。

「日本は1990年のバブル崩壊以降も、経済政策の一環として住宅建設を推し進めてきた。だから、1990年代の不況下にも関わらず新築住宅が大量に作り続けられ、それが今になって大きな問題となっている。住宅政策を経済政策の一部にすべきではない。たとえ民主党政権が自民党に交代しても、住宅政策だけは継続性を持たせるべき」

その通り!
パネラーからも拍手が起こっていました。
一昨日のシンポジウムで、もっとも「建設的」な意見ではなかったでしょうか?

さて、小姑的な観察意見を書かせていただくと、
パネラーの出身「専門性」からくる視点の違いが面白かったですね。
建築家チームの田島則行氏と佐々木龍郎氏がプレゼンテーター。
「いいものを作らなきゃダメ」というのが基本的スタンス。
不動産屋チームは長嶋修氏に内山博文氏。なぜか2人とも二枚目。
すぐに何かの「結果」に導きたがるのは、ビジネスマン的発想ですね。
本物の不動産屋として招かれた山万の細川氏は無難に乗り切っていました。
マーケッターというべき三浦展氏の発言は面白かったのですが、
やや冗長でKY的にはずしていたのが目立ちました。
学者である清水千弘氏は、やはりアカデミックな視点が新鮮。
東京電力の青木仁氏。都市計画についての考え方が、ほとんど私と一緒。
モデレーターの島原万丈氏は上手にリードなさっていましたが、
もうひと方は最後までひと言も発していなかったと記憶しています。
総合司会は大西倫加さん。関西アクセントで突っ込むのが印象的です。

で・・・今回で終わりかと思ったら、「中古」でリベンジだとか。
どこにどう、何をリベンジするのかよう分かりませんが、
また時間が合えば覗いてみたいと思います。
それなりに勉強になりますからね。

さて・・・最後に新しいレポートのお知らせ。

湾岸エリアの救世主?
東雲・辰巳エリア
市場価格物件、続々登場
価格1,980

「今、注目のマンション」でも一部取り上げたのですが、
東京湾岸エリアのマンション市場が面白いことになってきました。
豊洲と有明でバカ高いKYタワーが売れ残っているのは相変わらずなのですが、
その隣接エリアである「東雲・辰巳」で、
それよりも3割程度安いマンションが売り出されているのです。
また、これから価格が発表される物件も、それに続く可能性があります。
つまり、私が前々から言ってきた「市場化」が始まったワケです。

「シティタワーズ」の豊洲2物件「ブリリア」の有明2物件
私がずっと「買ってはいけない」と唱え続けてきたマンション。
昨日も、とあるマスコミ関係者が私のところにやってきて、
「住友不動産はいったいどうするのでしょうね?」と、
真剣な顔で尋ねていかれました。
「さあ、どうするのでしょうね?」
あの会社の考えていることは、いまひとつよく分かりません。
「ゴールドクレストなんて、もっと分からない会社ですよ」
最後は、そういって話をかき回しておきました(笑)。




先週の火曜(19日)夕方に「今、注目のマンション首都圏編」という
最新のレポートをリリースして以来、それは・・それは、すごい反響。
これまで当研究所では40タイトル以上のレポートをリリースしてきましたが、
発売数日にして、過去最大級の購読者を獲得させていただきました。
この場を借りて、御礼申し上げます。

また、このレポートのリリースを過去の「相談者」にお知らせするメールに
一部BCCの不備があり、多くのみなさまに
ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。

また、ここ数日、インフォトップという販売スタンドから「受注メール」が
嵐のように送られてくるのを、ボーと眺めているうちに日を過ごしてしまい、
このブログを更新するのをサボってしまいました。
改めてお詫びいたします。ごめんなさい!

さて・・・今日の話題です。
それは「人生で2番目の大きな買い物」について。
「一番目に大きな買い物」は、言わずと知れた「住宅」。
いつもここで扱っているテーマです。
では、2番目とは・・・・・

実は、「生命保険」なのです。

「あ、そうか・・・」と、納得された方が多いと思います。
毎月払うのは2,3万でも、30年も払い続ければ・・・・
やはり、「人生で2番目」のお買い物なのです。

そして、だいたいカタギで定期収入のある日本人なら、
9割の人々が加入していると思います。
この「9割」という数字は、欧米先進国のだいたい1.5から2倍くらいの水準。
つまり、ベラボーに高い比率なのです。
その割には、ほとんどの人が自分の保険の内容をよく分かっていません。

でも、なぜ、日本人はよく分からない保険に入るのでしょう?

その答えは、実にカンタン!
保険の外交員に「勧められる」からです。

ホラ、いるでしょう、あなたの周りにも。
久しぶりに電話をかけてきたと思ったら、
保険屋さんになっていたかつての同僚、同級生、先輩・後輩、
元取引業者に元顧客、その他もろもろの知人・他人・・・・

「一度お会いして、お話させてください」
そんな誘いに乗って、彼ら彼女らをひとたび招き寄せようものなら、
山のような資料とパソコン画面を交互に見せながら、
「あなたはこの保険に入るべき」
「なぜ、今まで保険に入っていなかったのか?」
「今入っている保険は、こういうところがイケナイ」
「だから、今こそチャンス!」
「これからの人生のために、ご家族のためにも・・・」
と、畳み掛けるような勧誘攻撃(笑)。

これ、何かに似ていると思いませんか?
そう! モデルルームでのマンション販売風景とかなり近いものがあります。
現に、私の親しい知人のお一人は、マンションの販売から保険の勧誘へ
トラバーユして見事にご成功なさっています。

また、最近では不動産広告業界の大不況にともなって、
かつては広告を売り歩いていた方々も、何人かこの世界へ参入。
ただ、マンション販売のようにB-Cのセールス経験者ではなく、
広告営業のようなB-Bで長年なれてきた方は、かなり勝手が違うようです。

でも・・・私のところにもよーくやってきますよ(笑)。
ここ2年ほどは特に増えましたね、そういう方が。
ただ、私には近親者に保険会社の社員と外交員がいて、
毎年何十万円も保険料を払っております。
いわば「鼻血も出ない」状態でして、まず彼らのご期待に添えません。

それでも・・・諦めない猛者がいます。
それも、近親者の同級生の母親・・・という、割合遠い筋の方が、
最近やたらと電話攻勢をかけてきます。
「あなたのお世話になることはありませんよ」
と、ハッキリ断っているのに、諦めてくれませんね(笑)。
もう、通常のデリカシーなどカケラも残っていない感じです。

ここでは、こういった「保険の勧誘」を行う外交員さんたちを、
個人的に揶揄するつもりはありません。
彼らは、ある意味で日本の歪な「生命保険業界」のシステムの中で、
懸命に努力しているマシンの一部なのです。
うまく踊れない方は、もがき苦しむでしょう。
でも、上手に泳いだ方は、とっても甘い蜜を舐めることができるのです。

そろそろ、お気づきかと思います。

そうなのです・・・生命保険の世界は、
その後進性においても住宅業界とかなり似ています。

まず、業界の仕組みがかなり不透明で、一般人からは分かりにくい。
また、「説明してご理解いただく」あるいは「しっかりしたモノづくり」よりも
「売ればいい」という「営業主体」の体質が濃厚。
不動産業界なら手抜き工事や虚偽説明、
保険業界なら不払いなどコンプライアンスにも問題多数。
はたまた、様々な規制によるお決まりの官民癒着体質。
業界自体に「変化しよう」という姿勢がほとんどなし。

その結果・・・・もう、やりたい放題といっていい状態。
実は、我々の払う保険料の半分くらいは保険会社側の利益なのです。
一般人に知識が薄いのをいいことに、日本人は
国際標準からしてかなり高額な商品を買わされています。
ベラボーな利益率は、企業と役員、一部営業社員で山分け。

同じ保障内容で、日米の生命保険の掛け金を比較すると
日本はアメリカよりも2倍から3倍は高いそうです。

だいたい、日本人は銃で撃たれたり、脳卒中で倒れたり、
恐ろしい寒波やハリケーンで死ぬ確率は、アメリカよりかなり低め。
自殺者の割合は多いですけど・・・・
だったら、保険料は安くていいじゃない! と考えるのが普通。

その底辺にあるのは、未だに封建時代さながらの
保険販売のGNP(義理、人情、プレゼント)体質。
アメリカでは「ニッセイのおばちゃん」なんていませんぜ。
だから、アメリカ人が払う保険料には、彼ら彼女らの
給料や慰安旅行やプレゼント海外旅行、ボーナスや
企業年金の費用なんかが含まれていないのです。
日本では、彼ら彼女らひとりにかかる費用は月額40万円といわれています。
その費用は、みーんな加入者が負担しているのです。
そりゃあ、日本の保険が高いはず。
そんな前近代的な慣習のない向こうの保険は安いはずです。

つまりは、日本と言う国は「生命保険」という割りあい高度な金融商品を、
オバチャンのGNPという、とっても原始的などぶ板営業で売ってきたのです。
そして、「保険とはオバチャンから買うものだ」という
イメージがすっかり定着してしまったワケです。

ここ20年ほど・・・ソニーが参入したころから外資系が増え始め、
「保険は個人の人生設計に関わる金融商品だ」という発想で、
フィナンシャル面での知識を備えた保険の営業マンを養成して、
オバチャンとは一味違った営業を始めました。

でもね・・・結局、同じです。
だって・・・保険を買う側の意識がカラッキシ変わっていないのですから。
それに、だいたい連中のいう「フィナンシャル面での知識」なんて、
社内で数ヶ月程度の「研修」を受けただけなんですぜ!
それでもって「プロでございます」という顔をして保険を売り歩かれます。
もう、これは悲劇と言うより戯画的な喜劇。

何度も言うように、彼ら彼女らを非難するつもりはありません。
その程度の「研修」で、「お前はプロだ」と洗脳している連中が悪質なのです。
私が思うに、「ひと様のお財布の中身をどうしたらいいか?」
という高度なアドバイスを行うためには、
日本経済新聞の7割以上がすっと理解できる程度の知識と、
株式や債券投資などの経験が数年以上は必要ではないでしょうか?

さて、連中を非難してばかりいても仕方ありません。
これから生命保険に入ろうとする方は、どうすればいいのか?

コレ・・・実にマンションの買い方とよく似ています。
●まず、なぜそれが必要なのかよく考える。しっかり理解する。
●では、自分にとって必要な「保障」とは何なのかを見つけ出す。
●情報を収集する(本を読む、ネットで調べる、人に聞く)

つまり、マンションと同じで「どれがいい」なんていう魔法の解決法はありません。
また、一人ひとりでゴールは全然違います。
例えば、安く上げたいのなら、アメリカの生命保険に入るのも一案。
通販で売っている掛け捨ての保険を探すのも一案。
オバチャン営業をしない「共済」も、かなり安いですね。

もっともやってはいけないのは
●営業マンのいいなりのプランに入る。

これは、実にマンションの購入と同じです。
彼らにとって「最大にオイシイ」住戸や保険を買わされるのです。

どうです? かなり面倒臭いでしょ?
だって「人生第2の買い物」ですから、
その難しさは「第1」とさほど変わらないのです。

最後に、レポートの更新情報を2つほど

■健全な市場価格形成へ 大崎・ 五反田エリア
マンション市場の波高し【2010年10月改訂版】
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「今、注目のマンション」でも取り上げたとおり、
このエリアに「市場化」の波がひたひたと押し寄せてきています。
「大崎ウエストシティタワーズ」や「パークタワー グランスカイ」はどうなるのか?
そして、市場化の尖兵とは・・・詳しくはレポートでお読みください

■中小物件の乱立・乱戦!? 江戸川区・葛西エリア
  マンション市場分析 【2010年10月改訂版】

価格2980

サンクタス、オーベルの販売が終了。
不可解なパークホームズはなぜか販売終了。
そして、今は中小入り乱れての乱立・乱戦状態です。
今後、このエリアでのマンション購入戦略は・・・・

いずれも最新情報に更新しました。



2010/10/25 15:24 | ちょっと脱線 | Comments (0)

電車通勤していた頃の毎週月曜日の楽しみは、週刊誌の中吊り広告。
月曜日は「現代」に「ポスト」それに「朝日」や「読売」、
「ダイヤモンド」「東洋経済」の中吊り広告が見られる日でした。
私は昔から通勤時間をずらしているので、
ギュウギュウ詰めのラッシュではありません。
車内を移動しながら順番に中吊りを読んでいきます。

あれは中々楽しいものです。
特に、新聞広告に載っていないことも、時々出ていたりして・・・
でも、雑誌を買うことはほとんどありません。
見出しだけで、中身を想像するのが面白いのです。
そして、週末の土曜日。
産経新聞に掲載されている
「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」を読んでニヤニヤ。

やっぱり、中吊りにはワクワク・ドキドキの期待感が
たっぷり盛り込まれていなければ・・・・

ところで、マンションに関するこんな中吊り広告はいかがでしょう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あの話題物件の値引き幅が分かる!
最新版 首都圏マンション値引き情報 (6物件)
マドンナや樋口可南子が広告に出ていたあのマンションが、今はアッと驚く値引き販売。

口外厳禁! 門外不出! マンションデベロッパー
主要12社の「値引き度」を大公開
三井だって、住友だって「やる時はやる!」。野村や大京は「逃げ足が速い」。全部まとめて詳細に解説。主要12社のマンション値引きの「傾向と対策」。

初公表! 榊淳司が注目する首都圏エリア2010年秋冬の
「今、注目のマンション」6物件
   
「都心で半額」も出現!
辛口ジャーナリストが「買ってもいい」と言う
「お買得」マンションがある!

展望 2011年のマンション市場はどうなる
「本当の買い時はやってくるのか?」 
「注意情報」によるマンションデベの倒産から、2009年春の「投売り」、2010年秋の「逆新価格タワー」の登場まで、ほとんどの予想を的中させた気鋭の住宅ジャーナリストが、2011年のマンション市場を大胆に予測!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうでしょう、読みたくなりましたか?

これ、実は今日から発売した私の“マガジンスタイル“のレポート


のCONTENTSを「中吊り広告」風に作ってみたものです。
これまで、様々なレポートをリリースしてきましたが、
今回は「より多くの方に、お手軽な読み物として」
雑誌のような感覚で読んでいただきたいと思って、
これを作ってみました。
だから、お値段も今までの最低価格
1,490です。

しかし、内容は62Pとかなりのボリューム。
私の各レポートと比べてなんら遜色ありません。
どうぞ、これをマンションレポートの「入門編」になさってください。

あと・・・ほとんどがナマ情報なので、期間限定。
年内いっぱいで販売を終了します。

もっと詳しい内容が知りたい方は ↓ こちらから 

マンションレポート【番外編】
今、注目のマンション 首都圏編
2010年 秋冬号

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