誰も笑えない「湘南BIG SMILE(ビッグスマイル) PROJECT」

前にも書いたと思いますが、民主主義というシステムは万能ではありません。
「国民が賢明な選択をする」という前提で成り立っています。
「賢明」でない選択を行ったり、適切な「選択肢」がない場合は、
不幸な結果を招来することになります。

この前の参議院議員選挙で東京都民は
「2番じゃいけないの?」という迷言を吐いた
元水着モデルをトップ当選させました。
この直後、月刊誌Willは
「東京には170万人のアホがいる」という見出しで記事を出しました。
まったく同感。
わが隣人たちのうち171万人もが、
あの元水着モデルに投票しているのです。
同じ選挙で公明党の候補者は80万票を獲得。
共産党の候補者は55万票を取りましたが、落選。
あわせて300万人以上もの東京都民が、
私から見れば「理解不能な選択をする」人々なのです。
なんと恐ろしいことでしょう!

もっとも、私が投票したいと思える方は一人もいませんでした。
それでも無理に選んで投票はしました。
民主主義国に住む人間の義務だと思っていますから。

そして今回の柳田法相の失言に、仙谷官房長官の暴言・・・・
「自衛隊が暴力装置」とは何事ですか?
多分、これは彼の「本音」でしょうね。
国防の任につく兵士たちを侮蔑するような輩は、
直ちに閣外に去るのみならず、国民の代表たる議員も辞職すべきです。

困ったことに、この2人とも選挙民に選ばれています。
国民は必ずしも賢明な選択をしないし、選択肢にも限界があります。
アメリカの場合、司法長官や大統領補佐官の椅子に
あのような愚物どもが座っていることは、制度上あり得ません。
なぜなら、大統領が議員以外の専門家を任命するからです。
当然、専門知識があって実務に長け、
なおかつコミュニケーション能力に優れた人物が選ばれます。

日本の場合、各大臣が国会議員である必要はありませんが、
実際はほぼ全員がそうです。
だから、総理大臣が閣僚を選ぶ場合の選択肢は、
かなり制限されているのです。
現に「170万人のアホ」が選んだ元水着モデルも、閣僚の一人です。

私は憲法改正論者ですが、今のように国会議員から閣僚を選ぶ制度は
ぜひ改めるべきだと思います。
また、総理大臣も任期制にして、国民の直接選挙で選ぶべきです。
今の制度だと、レベルの低い国会議員たちの談合でたらいまわしにされ、
政策の継続性がまったく保てません。
特に外交政策に一貫性がなく、他国に愚弄され続けています。

でもね・・・こんなことを私風情が言っても仕方ないですね。

私は私のできることをやることにしましょう!
ということで、今日は朝から東京地方裁判所に行って来ました。

「お前、とうとう・・社に訴えられたのか?」
なんて期待された方・・・残念でした。

実は、このブログでも何回か取り上げた平塚の長谷工プロジェクト
「オーシャンステイツ湘南平塚グランフィールド」というマンションの
建築確認取消しを求めた行政訴訟の口頭弁論を傍聴してきたのです。

 

「湘南BIG SMILE PROJECT」ですか・・・
このマンションでは、誰も「大きな笑顔」にはなれないと思います。
いうなれば「湘南BIG UGLY PROJECT」。

何回か書いたのでここではカンタンに触れておくと、
「呆れてモノがいえなくなる」マンションです。
全体では「日」の字型。
狭い道路に囲まれた敷地に、ギュウギュウと住棟を詰め込み
その隙間に使い勝手の悪い機械式駐車場を並べた、
実にUGLY(醜悪)な建造物です。

前にも書きましたが、私は20数年マンションを見てきましたが、
こんなに酷いプロジェクトは初めてお目にかかりました。
私の中では、ワーストワンです。
「長谷工さん、あなた方にはひとかけらの良心も残ってないの?」
といいたいですね。
当然「買ってはいけない大規模マンション 神奈川編」に入っています。
販売はあまり順調ではないらしく、大幅値引きの噂も聞きました。

ただ、現地では猛烈に工事が進んでいます。
竣工となる来年2月までに判決が出るかどうかは微妙。
正直なところ、取消しを求める原告側主張を補強する
材料がやや不足している印象があります。
閉廷後、弁護士さんを交えてのミーティングに参加して、
そういう事情が少し理解できました。

そこで、このブログをお読みになっている方々にお願い。
建物の防災や建築確認手続きを専門に研究されていて、
この裁判の原告側をサポートする
意見書を書いていただける方を探しています。
「こんな非道は許せない」という専門家の方、ぜひご連絡をください。

ご連絡は「お問い合わせフォーム」をご利用ください。

さて、今日は原告団のみなさんと、
裁判所近くの農水省の食堂で昼食をいただきました。
なかなか美味しかったですよ。
建物内では地方の物産展みたいなのもやっていて、
「こりゃあ、また来てみよう」という気になりました。


2010/11/18 17:11 Comments (0)

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