「注意情報」のニチモ逝く。交渉は焦らずじっくりと!

不動産屋さんという人種は、勘違いしやすい傾向があります。
たったこの20年の間に、2回もバブルがあって、崩壊しました。
他の人が「上がるぞー」といえばいっせいに土地を買い、
「売れないぞー」といえば、いっせいに値引きをします。
「客が動いているぞー」といえば、それこそいっせいに
「そんなに値引きをしなくても売れるじゃない」と
強気になってしまいます。嗚呼・・・
いってみれば、今の新築マンション販売状況はそんな状態。
ちょっと大きな物件のモデルルームには
お客様がわんさかと押しかけ、
営業さんたちは対応におおわらわ。
「客が動いている・・・」という感覚を持っています。
そこは単線形の思考ベクトルを持った方々。
「そんなに値引きしなくても売れるかも????」
と思えば、自然に強気になります。
麻生さんと一般国民の意識が離れていくようなもの。
モデルルームに行く方々は「今はうんと値引きしてもらえるかも???」
という期待に胸を膨らませています。
そこに単線ベクトルの営業マンがエラそうに
「うちの物件は人気がありますから、そこまで値引きできませんよ」
とくれば、期待したエンドユーザーはがっくり。
ご相談の事例でそういうパターンをいくつか見かけます。
みなさん!
モデルルームに人がいっぱいいても惑わされないでください。
「00日までに決めてください」などといわれても、あわてないでください。
「今だけ、000万円の値引きをします」というのも、営業トークです。
「あと00戸しか残っていません」というのも、たいていはフェイクです。
じっくり構えましょう。
焦っているのは、みなさんではなく、販売サイドです。
なんとか年度末までに引き渡したい・・・・
その焦りが、さまざまなトークになります。
今は確かに千載一遇のチャンス。
特に完成物件はお買い得感が増しています。
でも、あくまでもじっくり。衝動買いは避けてください。
さて・・・ニチモが逝きました。
1月6日の「注意情報」に倒産は時間の問題としてお知らせしていたので、
みなさんはそんなに慌てなかったと思います。
株価が50円を切ると、通常の形では企業は存続しないとお考えください。
市場は結構冷徹に値付けします。
今月来月・・・淘汰の波は躊躇なく押し寄せるでしょう。


2009/2/15 0:34 Comments (12)

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