日本の人口減少にはまったく歯止めがかかっていませんね。
私の回りには同年代かやや下の方が多くなったのですが、
「結婚していて二人以上の子どもがいる」という方が、
はっきりと少数派になっています。
私の若い頃、女性は25を過ぎると
「賞味期限切れのクリスマスケーキ」と言われました。
今の東京では30歳の女性はわりあい若手で独身が当たり前。
男が30歳で既婚だと「早いねえ」という感じ。
人間はサルの亜種です。
体力的には18歳から20歳くらいが頂点ではないでしょうか。
その頃に子どもを産み、育てるのが生き物としては一番好都合。
しかし、今の東京は30過ぎて子育てを始めるのが当たり前。
このままでは、日本の人口減少は止められないでしょう。
しかし、見方を変えれば我々は「種の保存」のために
あえて「日本人」を減らしているのかもしれません。
鼠は数が増えすぎると海に向かって集団で駆け込む、
「集団自殺」を行うといわれています。
それも、究極は「種の保存」のためです。
今の日本は、人が増えすぎて生きにくい世の中です。
東京に住むサラリーマンは年収が500万円か600万円。
そのあたりがボリュームゾーンではないでしょうか。
それでも、地方に比べればかなりいい方でしょう。
しかし、それで4千万円くらいのマンションを購入して、
ローンを払いながら子どもを二人育てる、
というのはほとんど不可能なことなのです。
子どもを公立中学校から都立高校へいれるのなら、
まあ何とかなるかもしれません。
しかし、二人が同時に私立大学に通うと家計は大赤字です。
その私立大学も早慶なら希望が持てますが
Gマーチクラスだと、その子たちも年収600万円コース。
中堅企業のサラリーマンなら30歳時年収は450万円、
40歳で600万円がいいところではないでしょうか。
もちろん、例外はいっぱいありますよ。
ただ今の競争社会では、よりオツムがよくて、
いい学校を出ている方がたくさん稼げます。
こういう生きにくい世の中では、子どもを二人以上持つなんて
かなりの蛮勇を持たなければできませんね。
だから蛮勇のない人や幸運に恵まれない人は
結婚しなかったり子どもを作らなかったりします。
そうやって、日本人を減らす方に加担してくださっている、
というふうにも理解できますね。
都心の不動産がこれだけ高くなったのは、買う人がいたからです。
買う人がいなければもっと安くなるはずです。
埋立地のマンションなんて、人口が1割も減れば二束三文でしょう。
都心のマンションも半額以下になるはずです。
今よりもかなり住宅を購入しやすくなります。
日本人が減れば、生き残った人々は生きやすくなるのです。
例えば、人口が減ってもその割合で大学の入学枠が狭まったりしません。
組織はほっとけば膨張しますからむしろ枠が広まります。
私は現在55歳ですが、私が受験した37年前に比べて
早稲田も慶應も同志社も入学定員はかなり増えているはずです。
だって、聞いたことのない学部がいっぱい出来たじゃないですか。
それだけ、今は入りやすくなったということ。
東大や京大はしりませんけどね(笑)。
あと4、50年もして日本人が減って少し生きやすくなると、
人口減少のカーブも今よりもなだらかになるのではないでしょうか。
そのためには年収500万円の家に生まれても、
2000万円の子どもたちと比べて遜色ない学習の機会を
得られるようなシステムが必要です。
東京都がやっている「私立高校の無料化」という取り組みも
悪くないと思いますよ。小池都知事の数少ない功績。
ああいう政策をもっと進めて、子育てにお金がかからない、
あるいは教育を受けたいものには公的な援助が充実、
と言ったことになると、人口減少に歯止めがかかります。
しかし、私が生きていいるうちにその風景は見られないでしょう。
日本人が結婚もせず、子どもも作らなくなったのは、
経済的な理由がかなり大きいと思います。
また「家庭をもつ」「子どもを育てる」という価値観が、
薄らいだせいでもあるでしょう。
ただし、この価値観はそのうち蘇ります。
私は年老いたご夫婦に子どもがいない、という風景をたまに見ます。
出来なかったのか、作らなかったのかは知りません。
ただ、彼らの遺伝子はどこにも残りません。残念ですね。
私がお会いするのは、たいていがそれなりの資産を築いた人々。
次代の日本人に残してほしい遺伝子の持ち主でもあります。
また、優秀なのに配偶者がいない、という男女も珍しくありません。
離婚経験者もいれば、そうでない方もいます。
彼らも、若いうちはいいのですが50を過ぎるとねえ。
「ああ、この人の遺伝子も消えるのか」と思ってしまいます。
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」とは芭蕉の言。
人間というのは、遺伝子を時代に繋ぐのが最大の役割、
と私は勝手に思い込んでいます。
それが私の考える人間に関する真実であり、真理です。
それ以外に大した役目は背負っていません。
ただ、多くの日本人がこの簡単な真理を忘れています。
20代、30代のつまらない若気の遊興に価値を見出し、
自分が何のために生まれてきたのか、ということを顧みません。
何とも嘆かわしいことではありますが、
彼らは海に向かって集団自殺を行う鼠だと思えば納得。
一方、こういう人口減少社会にあっても、
しっかりと受け継がれていく遺伝子もあるのです。
海に向かう遺伝子は「自らが犠牲になるべし」と本能的に
思い定めていますが、海に向かいわない遺伝子は、
彼らの尊い犠牲のもとで「種の保存」のために残されるのです。
まあ、そう考えるしかありませんね。
ひとりの人間が生きる70年や90年の時間は、
生命の歴史の中では一瞬でしかありません。
人間の歴史があと数千年も続くのなら、
個人の業績などただの記録に過ぎなくなります。
そんなことよりも、数千年の未来にも自分の生きた証である
遺伝子がどこかで息づいていることの方が、
大きな意味を持っているように思えます。
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まろたんさん、こんにちは。
ここのところ日々好日とはやや縁がなく、
風邪を引いたり、どこぞが痛くなったり。
また、勝手なことを言う輩の相手もせにゃならんとか、
まあ何かとめんどくさいことが多発。
それでも、人を雇っていた頃に比べれば
まあ穏やかなものでしょうか。
夜になれば好きなだけお酒を飲んで
アレコレと物事を考える。
朝は寝たいだけ寝る。
起きて夕刻まで仕事をする。
そしてまたお酒を飲む。
こういう単調な生活が大好きなのですが、
世間は中々にめんどくさいですね。
まろたんさんの年金は大丈夫ですよ。
どうぞ、日々是御神酒を楽しんでください。
東へ下向の折には一杯やりましょう。
ごきげんよう 榊淳司
2017/08/03 12:26 | by Sakaki Atsushi榊さま。
人生、いろいろ。
この日本列島に1億2千万人。過剰ですよ。
総じて貧しくなれば、話は別ですが。
ずっと前から「間引き」が始まっているのですよ。
昔は「産んだあと」での間引き。
今は「出産の前」での間引き、が。
これも、或る種の優生思想でしょう。
貧民・バカは種を残すな、という。
ま、種としての日本民族は劣化しました。
それ故の「間引き」です。
人間の「数」だけではなく「質」の劣化も、です。
「生き残る」ためには質こそ問われる、です。
まあ、小生、人生残り少なし。
後は野となれアホウドリですわ。
でも、年金だけはヨロシク、ね。(笑)
幸せだった少年時代を思い出しつつ。
日々是御神酒。(笑)
終わり良ければ、すべてよし、と。
ごきげんよう。
2017/08/02 17:17 | by まろたんRSS feed for comments on this post.