劣情に勝てぬ心弱き凡人どもよ!

今の日本人の悩みの大半は広い意味での人間関係でしょう。
仕事なら上司や同僚、部下。私事では配偶者、子ども、親兄弟。
未成年なら友だちや恋人。先輩後輩というのもありますね。
それぞれにめんどくさい個別事情があるはずです。

私は現地調査に出かけない日は事務所で原稿を書いています。
月に2,3度は誰からも電話がかかってこない日がありますね。
ホリエモンが「電話をかけてくる奴とはビジネスをするな」と
言ったせいがあるのかどうかは知りません。でもあれは名言。

しかし、事務所にいる間に誰とも会わずに電話でも話をしないと、
その日一日がとても静かで、何もなかった感が強烈ですね。
逆に、メディアの取材や相談者の来訪など、一日に何組もの
面談者を迎える日もあります。終わってみると超疲れています。

メディアの場合、おなじみさんも多いのですが初対面の方も半分くらい。
みなさん「榊さんってどんな人かな・・」とおっかなびっくりで
事務所に訪ねてこられます。「怖い人じゃないか」という先入観アリアリ。
まあ、ブログなどでは過激なことを書いていますからね。

だから、こちらとしてはできるだけバカなことを言って
相手の気持ちをほぐして差し上げるように努めます。
相談者も同じ。多くの方が、最初は顔がこわばっています。
でも、お帰りになる頃にはみなさんニコニコ顔になっています。
その分、こちらもそれなりにお気遣いします。マナーですから。

私は比較的人間関係での悩みは少ない方だと思っています。
まず、サラリーマン生活は合計4年半しかありませんでした。
勤めている時も「いつか辞めてやる」と思っていましたから、
上司に媚びることもなく、派閥に入ることもなく、
気に入らない先輩に気を使うこともありませんでした。
4年半のうち3年くらいはほぼ上司不在の放し飼いみたいなもの。
2年目からは勝手にコピーライターという専門職になりました。
あれは資格要らず、経験要らず、小手先文章力少々、
という実にハードルの低い専門職です(笑)。

27歳で自分の会社を作ってからは、いちおう「社長」。
あしかけ19年ほど社長兼コピーライターをやっていました。
この間がいちばん他人に気を使いました。
まずは社員やパートナー。そして客ども。うるさい連中です。

それでもあかん社員はクビにできるし、嫌な客は避けられます。
それぞれに経済的な損害は被りますが、そこは
「次に行こう、次、次」と言う感じ。
もう少し砕けた言い方をすると「明日があるさ」。

私自身は「セイハロー」の精神です。
知り合った人とはにこやかに話して、食事の機会を作る。
相手の趣向を探って、なるべく褒めたたえる。ヨイショです。
「ゴマをーすりーましょ、陽気にゴマをね」
クライアントの宴会に出ると、私はただのゴマすり男。

私は一部例外を除いてクライアント(不動産屋)の社員たちを
心の中でバカにしていましたから
ゴマをすることにまったく抵抗を感じません。
場もちがいいので代理店の営業も私を連れて行きたがります。
だって、たいがいの営業よりも私の方が話は上手ですから。

すると、直接の担当者でないクライアントの社員は
私のことを営業だと勘違いしたりします。
また、いつも広告表現案の絵柄の説明をしているので、
多くの担当者は私がデザイナーだと勘違いしてくれます。
アハハハ、こういう勘違いは大歓迎。
まあ、プロダクションの社長なんてそれで十分ですよ。

ですから、社長時代も人間関係のストレスは極めて微少。
「榊淳司」で情報を発信し始めてからは、さらにノンストレス。
あの面倒くさい不動産屋や頭のトロい代理店営業は
すでに私のお客ではありません。
私のお客様は、みなさまのように賢明なエンドユーザーです。

ということでますます飄々と生きておりました。
しかし、そうはどっこい渋谷の問屋が卸ろすもんじゃ有馬温泉。
ここ数年、そんな私に嫉妬する様々なお方からの悪意に遭遇。
モグラたたきのようにトンカチもってエイヤーエイヤーと危機対応。
このゲーム、面白いものでうまくモグラを叩くと
ジャラジャラとお金が落ちてきたりします。
お陰でダメージコントロール分野では1冊本が書けるほど(笑)。

そういう様々な面倒臭いことは、すべて人間の劣情が原因です。
劣情とは負の感情。怒り、恨み、妬み、嫉み、邪な性欲などなど。
お隣の韓国が日本に対して抱いている感情にそっくり当てはまります。
しかし、劣情はそれを抱く当人も気づかないほど悪質で自己本位。
だから韓国の日本敵視もなくなりません。
日本はそのことについて腹をくくるしかありません。

最近、80過ぎというご高齢な方々のコミュニティを垣間見ました。
しかし、そこに渦巻く人間関係のドロドロも我ら現役世代の
それと寸分違うことなし。ビックリしました。
「あんたらみんな、あと10年も生きてへんやろ!」
「雀百まで踊り忘れず」とはよく言ったもの。
人間の悩みは最後の最後まで人間関係なのですね。くだらん。

私は劣情から遠ざかる心の道具として「謎の自信」を使います。
自分が持っている(と信じている)他人より優れたものをテコに
「私はエライ、世の中はアマイ」というモットーを貫くのです。
そうすると、他人を妬む気持ちはかなり抑制されます。
自分は仰ぎ見るほどエライのだからゴミはほっておけ、となります。
実に尊大です。「エラそうに」という感情も抱かれます。
しかし、他人を妬むよりもマシだと自分に言い聞かせています。

私は京都大学のキャンパスに挟まれた中学校に在籍している時、
IQが学年で1番か2番だったそうです。推定140。
卒業後に担任から知らされていた親から聞いて知りました。
「へええ」と思いました。でも「さもありなん」とも感じました。
自分のまわりの人間は、あきらかに私よりも「めぐりが悪かった」から。
だから自分で「ワシはその辺の奴より頭がいい」と思い込んでいます。
それを実証する学歴や経歴はほとんどありませんが(笑)。

でも、そう思うことでアホな人間に寛容になり、哀れみさえ抱きます。
逆に、世間にはIQ160の人間も200の人間もいます。
だから「自分がいちばん」なんて思いません。
実際、人生の経験上「こりゃかなわん」という輩には
何人も遭遇しました。学歴は中卒、高卒、東大、慶應など様々。
まあ、おおむねは偏差値に比例しますが例外もいっぱい。

しかし、人間関係はめんどくさいですね。
人間は他人に認められて初めて己の尊厳を確認する悪癖を持っています。
自分では自分の価値を確認できないのです。ほんと、悪いクセ。
それを超越できるのは、禅で言えば「悟り」。老荘でいう「仙人」の境地。
儒教で言えば「理」。アハハ、孔子はそれを得ずに死にましたが。
イエス・キリストやムハマンドの「預言」も近いはず。
まあ、あれらは「神の言葉」という虚構に頼っていますが。

世に生きて、人間関係ほど面倒くさいものはありません。
しかし、絶海の孤島にでも暮らさぬ限り、その面倒は避けられません。
この世に生きる人間の8割9割は劣情に勝てぬ凡人ですから。
多分、私もそのような中の一人。
表面的に自分をごまかしているだけです。


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を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:9月30日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

9月30日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は5組様。
ただ、10分ほどお待ちいただいた方もおられました。

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2017/9/1 20:00 Comments (7)

7 Comments

まろたんさん、こんにちは。

私は「情念」ではなく「劣情」を多用しています。
まあ、どちらでもさして変わりませんが。

今日の東京は涼しくて過ごしやすい感じ。
思い返せば、今年の夏は7月で終わりました。
8月は残暑みたいなもの。
終わってみれば、ちょっと残念。
まあ、どうでもええ話ですが。

まろたんさん、私ら庶民が世の中を嘆いても致し方なし。
自分さえよければエエではないですか。
次の世代なんて、「後は野となれ山となれ」。
一票しか持たないものは、
一票分の責任を果たせばOK。

私はまろたんさんよりも十数年の後輩ですが、
すでに「多くを生きた」と思っています。
今さら「やり残した」とか「やりたい」と
思うことなんぞありません。
「この程度の人間やったんやな」と思っています。
まあ、生ある限りは生きますが。

まろたんさんこそ、ブログをお書きになればいいと思います。
「どこそこ在住」と示しておけば、
思わぬ出会いがあるかもしれませんよ。
私の今の交友関係は、ブログ後の方々がほとんどです。
それはもう、愉快で楽しいものです。
何よりも、ブログを通して私のことをよく知っている人々ですから。

それではまた ごきげんよう 榊淳司

2017/09/04 15:20 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「情念」
との言葉。
私は日本人ですから、やはり日本語にこだわります。
とくに「大和ことば」に。

「血は水よりも濃い」
と。
ぐつぐつと煮詰まった「情念」を感じますね。
詰まるところ「ドロ臭い」のです。人間は。
息苦しいくらいドロ臭いのであります。

地方に移り来て、東京なるものは「徒花」かと思います。
近代日本人の「底の浅さ」を思います。
いわゆる「西洋カブレ」の、150年。
「モノマネ」芸人に過ぎなかったのでは。

このトシに至りて、私は思うのです。
ニッポン人よ、我が同胞よ。
もっと、もっと、もっとー。
貧しさを取り戻そう。

真の賢者は貧しさから、ではと。
ぬくぬくと暮らして、賢者は生まれまい、と。
如何?
まあ、叶わぬことでしょうが。
此処まで来ますと、ね。

色即是空。合掌。
ごきげんよう。

2017/09/02 20:24 | by まろたん

トスカ兄さん、こんにちは。

おっぱいには賛成しませんが
「失敗は成功の墓」というのは含蓄がありますね。
人間、成功よりも失敗が多いはずですから、
「明日があるさ」と思うしかありません。
「覆水盆に返らず」ですから。

「140」というのはややうろ覚えですが、
その後の体験や周囲との比較で考えれば
合っているのではないかと思います。
でも、私の人生はこんなもんでした(笑)。
今まで「140」が如実に役立ったのは文章を書く速さ。
これだけは私より速い人を見たことありません。
今から思えば、そういう変な能力よりも、
素直に偏差値に反映されればよかったと(笑)。
人生の最終コーナーで気づいた次第です。

それにしてもトスカ兄さん、いろいろご存じですね。
これからももっと教えてください。

ごきげんよう 榊淳司

2017/09/02 17:47 | by Sakaki Atsushi

榊さん、こんにちは。

>もう少し砕けた言い方をすると「明日があるさ」。

読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋氏は、選手時代、チャンスに打てなかったり痛いエラーをやらかしたりしても、「あした、あした」と言って落ち込んだりしなかったそうです。そういう前向きな姿勢が、分野は何であれ、成功するための原動力の一つになっているのでしょう。あっ、品の良くない駄洒落が浮かびました。失敗は成功の基と言われていますが、女性の場合は、「オッパイはセイコーの基」でしょうか。

>IQが学年で1番か2番だったそうです。推定140。

IQ140は、おなじみの偏差値に換算すると76.7になります。IQが正規分布に従うと仮定すると、榊さんと同年に生まれた約161.9万人の中で、榊さんのIQは6152番目あたりに位置します。IQだけで学力が決まるわけではありませんが、6152番目あたりであれば、卒業された中学校の近くにあった大学に合格できた可能性は充分あったと思います。

ごきげんよろしゅう。

2017/09/02 15:20 | by アル中のトスカ兄さん

まろたんさん、こんにちは。

お年寄りの社会も大変そうですね。
何よりも、年寄りには未来の希望がありませんからね。
イジイジと他人を妬むしかありません。
窓際のサラリーマンとかお局様も
似たような構図がありそうな・・・
まあ、そういう怨念族には近寄らぬのがいちばん。

今日の東京は雨のち晴れ。
気温は20度ちょいしか上がりません。
私は相変わらず日銭稼ぎ(笑)。

しかしなんですなあ、人生いろいろ。
今日は地球の裏側とスカイプするかもしれません。
この歳になって英語を喋らなあかん状況になるとは
つゆとも思いませんでした。
まろたんさんが羨ましい。

それではまた ごきげんよう 榊淳司

2017/09/02 12:06 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

寝覚めが良かったので、もう一筆。(笑)
詰まるところ、
「人と比べるのは、諸悪の根源」
であると。

人と比べる故に「他人を妬み・嫉妬する」。
その真逆の感情として「自慢する・エバル」。
コレは同根ですね。

ですから、他人を妬み・嫉妬する御仁は、
別な関係では、他人に自慢し・エバってます。
おそらくね。

何故、人と比べるのか!
詰まるところ、自信がないからですよ。
自分自身に。

ですから、榊さまの心構えである、
「自分の中で」自分に自信を持つこと。
この一択ですよ。
この地獄から解脱できるのは。如何?

一方、年寄りになりますと、
自信というよりも、
「そやけど、しゃーないだろうが」
と言う「居直り」で解脱。(笑)
ま、興味がなくなるのです。娑婆に。

とは言え、
年寄り、イロイロ。
年の取り方、イロイロ。
ニンゲン、ナマモンですからねえ。
年寄りには近づかないことかと。
「八つ墓村のタタリ」が。ふるー。(笑)

色即是空。
ごきげんよう。

2017/09/02 07:34 | by まろたん

榊さま。

雀百まで踊りを忘れず。と。
年寄りのコミュニティーのドロドロ模様を垣間見たと。

広島在住の我が姉が、昔カルチャーセンターへ行き、
イジメを受けて退会。ババアの世界です。
この姉、ちょいと見た目がイイもので、嫉妬かなと。

我が女房も、東京で、同じような経験を。
私も、当地で、以下同文です。
カルチャーセンターはジジババの世界です。
おそらくイズコも同じ。おぞましい人間模様でしょう。

以前、私はこのブログに書き込みました。
「年寄りには近づくな」
と。
つい先日も書き込みました。
「女の敵はオンナ」ならば、
「ジジイの敵はジジイ。ジジイはジジイに嫉妬する」
と分かりました。

今現在でも年寄りは多い。この先、更に増える。
となると、暑苦しい社会に成りそうですね。
私は劣情から解脱したというより、
個々の人間に対して興味が薄れて来ました。
そのせいでしょうか、個々人のカオを覚えられません。

私は、もう日銭稼ぎから離れた身。
日常、必要最小限の人びとだけと、サラリとした関係を。
榊さまのアドバイス「孤高」ですね。

だいぶ涼しさを感じる昨日今日。
「こんなふうに過ぎてゆくなら」と浅川マキの歌。

色即是空。合掌。
ごきげんよう。

2017/09/01 22:21 | by まろたん

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