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榊 淳司オフィシャルブログ

先月の半ばに発覚して大騒動となった杭工事偽装事件。
今も次々に偽装が発覚しているけど、ニュースとしては陳腐化。
どこかの建物が傾いている、という事実でも出てこない限り、
このまま話題から消え去る可能性もありますね。
しかし、実際に傾いている建物はマンションも含めて
いっぱいあるはずです。表に出ないだけ。
報道されていいことはほとんどありませんから。

一方、マンション関連では湯沢石打の11億円横領事件。
その後、管理組合が告訴して理事長が逮捕されたという報道は無し。
横領は親告罪なので、管理組合が訴えない限り刑事事件化しません。
この理事長氏が11億7800万円を返済すればOKなのですが、
そんなことができるとも思えません。
その内、管理組合が告訴して逮捕、という報道が出る可能性はあり。

そして、最近私に対する取材が多くなったのが、
やはり定番の「中国人」問題。
中国人の「爆買い」。そしてAirbnbを巡る様々な騒動。
これは、今後ますます拡大しそうな話題です。

あるメディアの方が言っていましたが、中国人や韓国人を叩く記事は、
連中から「歴史」を非難される多くの日本人の留飲を下げるそうです。
したがって、受けが良くてよく売れるから記事にしやすいとか。
私も、このブログを始めたころはよくやっていました(笑)。

4,5年前はそれほど紙メディアでは激しくなかったのですよ。
だから、私はこのブログでやいのやいのとやりました。
世間がやっていないことをやりたがるのは、私の性分(笑)。
長らく中国人のことは「支那人」と表現していました。
これは蔑みを含ませているのではなく、伝統的な言い方だからです。

もう5回目くらいになるのでしょうが、ちょっとだけ解説。
中国人のことを「中国人」というようになったのは1948年頃から。
当時の日本は敗戦によって連合国の占領下にありました。
もちろん、言論の自由なんてありません。
連合国のいいなりの報道がなされ、出版物も規制されていました。
その頃に「戦争で日本はいっぱい悪いことをした」という
歴史観が刷り込まれ、日教組なんかは今もそれを信じ切っています。
彼らが大嫌いなアメリカの思うツボにはまってしまっているのです。
未だに自分たちが騙されていることを自覚しない、哀れな連中。
まあ、それはひとまず置いておいて。

その頃、連合国のひとつである中華民国(今の台湾)が、
「支那という呼称を『中国』に改めよ」と日本に要求したのです。
戦時中に、日本人から「支那人」と呼ばれていたのが
よほど気に食わなかったのでしょう。

日本語における「支那」という呼称は古くからあります。
これは日本だけでなく世界中が今の「中国」を呼ぶ言い方と共通。
英語ならChina(チャイナ)、フランス語は Chine(チナ)。
これが日本語だと「シナ」になって「支那」の漢字をあてていただけ。
かつては「革命の父」である孫文も使っていたそうです。
だからそこに侮蔑の意味合いは何もありません。

それを1948年頃の中華民国政府が
「我が国は中華民国だから、略して『中国』と呼べ」と要求。
敗戦国の我々はそれに従うしかなかったわけです。
だから、私はあえて「支那」と使っていただけです。

でも、めんどくさくなったので「中国」に変えました。
まあ、その方が波風はたたないし、今の人々には馴染んでいますから。
「支那」という言い方に中国への侮蔑を感じる人がいるとすれば、
それは単なる無教養の仕業でしかなかったのですが、
最近の「中国」というワードは、それ自体がマイナスイメージの塊ですね。
それも、全世界規模でそうなってしまっています。

メードインチャイナは安物の模倣品。チャイニーズはインチキ野郎。
The People’s Republic of Chinaは他国の領土と領海を犯し、
人権を無視して人民を弾圧する非民主主義国家。
他国にサーバー攻撃を仕掛けて、技術を盗み出す泥棒の国。
デタラメな経済統計を発表し、自由な取引を制限する社会主義国。

そんな国の元首と、エリザベス女王様が握手をした写真が
世界中に配信されたとき、誰もが大英帝国の凋落を感じました。
一切顔を出さなかったチャールズ皇太子が何と頼もしく思えたことか。
今や世界最大最強のヒールが「中国」なのです。

昨日も、私は某テレビ局のV撮りで「中国の方がたくさん買われた・・」
なんて言いながら、ある湾岸タワーマンションを指さしました。
中国人の悪口を言っておけば、見る人が喜ぶ風潮にあるのです。
まあ、私とて世の中にコメントを出すことが稼業ですので(笑)。

同時に、中国では連日の如く日本を貶める報道がなされています。
これは見る人が喜ぶからではなく、他ならぬ共産党の方針。
今のお若い方はご存じないかと思いますが1989年に
中国の北京では「天安門事件」という大騒動がありました。

天安門広場という「100万人収容」といわれるでっかい広場に、
共産党政府に不満を唱えるプロレタリアート(労働者・農民階級)と
学生たちが10万人以上集まって抗議集会を開き続けたのです。
いってみれば「革命行動」ですね。約1か月続きました。

最後は共産党政府が戦車で彼らを踏みつぶしました。
あの広大な天安門広場が人血で真っ赤に染まったのです。
中国の人民解放軍は、「人民虐殺軍」に変貌しました。
それ以来、共産党は反政府行動を厳しく取り締まっています。
まあ、そんなの勝手にやってくれればいいのですが、
共産党政府はその時に考えたのです。
「人民の敵が共産党であってはならない。他に作るべきだ」

そして、栄えある「人民の敵」に選ばれたのが、他ならぬ我ら日本。
天安門事件以来、中国のあらゆるメディアはことあるごとに
「反日キャンペーン」を繰り返しました。
今でも、テレビでは連日の如く反日映画、反日ドラマを流しています。
何も知らない中国の若者は、全員が反日感情を持っています。

まあ、ひどい嘘八百です。
前にも書きましたが、大日本帝国の軍隊は当時の支那軍に、
ほとんど負けていません。もう連戦連勝。
共産党の八路軍なんて、最初にちょっと戦っただけで
あとは山奥に逃げ込んだまま。日本の敗戦まで出てきませんでした。

なのに、今の中国のテレビドラマでは八路軍の連戦連勝。
日本軍は負けてばかり。だから、ぜーんぶウソ。
だいたい、連中の作るテレビドラマ通りに日本が負けていれば、
どうして1945年の8月まで中国大陸の主要都市を
ほとんど日本軍が占領したまんまになっていたのでしょう?

まあ500歩くらい譲って、中国人がウソのドラマや映画を作ろうが、
デタラメな「抗日戦勝70周年」の行事をやろうが、
そんなことは「勝手にやってね」の世界にしましょう。
でも、中国国内に日本企業の投資を受け入れたり、
日本にやってきて不動産に投資するような場合は、
国際的なルールやマナーは守ってちょうだいね、といいたいですね。

「愛国無罪」といって日本の工場やスーパーをぶっ壊して
日本製のクルマに火を付けたりするのは、ただの犯罪です。
それを取り締まれなかった中国という国は、見下げはてた野蛮国家。
マンションを購入して、ゲストルームでAirbnbをやるのは
犯罪に等しいルール違反です。

日本のメディアが中国人の違和感ある行動を報道するのは、
ニュース性があるのと日本人にウケるのが大きな理由。
私も、自分の職業としてその一部を担うことは致します。
ただ彼らを無闇に侮蔑するようなことは差し控えているつもりです。
あくまでも、事実に即した報道のお手伝いです。

しかし、日本と中国のメディアが双方でネガティブキャンペーンを
繰り返すことで建設的な何かが生まれるとは思いません。
どちらかというと、悪循環です。
しかし、日本には「報道の自由」というものがあって、
中国のように政府が何かを規制できるわけではありません。
だから、中国人がネガティブなネタを提供し続ける限り、
各メディアはそれを取り上げて報道するのです。

願うらくは、中国政府も中国人も、日本のメディアが
取り上げるようなネガティブなネタを世に出さないで欲しいですね。
まあ、それは太陽に向かって「明日は西から出てきてね」
と、お願いするに等しいことかもしれませんが。

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セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
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2015/11/28 14:47 | ちょっと脱線 | Comments (5)

寒くなってきました。もうすぐ、本格的な冬ですね。
私は、若いころには季節の変化なんてへっちゃらでした。
暑いのにも、寒いのにも「強い」を自称していましたね。
冷房が嫌い。暖房もギリギリまで使いません。
「自然のままがいい」なんて強がりを言って・・・

まあ、そういうジジイ話はひとまずおいて、今日はちょっと硬い話。
最近、私が気になっているニュースは「シリア」です。
今、世界の中でもっとも「発火の恐れがある」というか、
かなりのレベルで火を噴いている地域です。

昨日ですか、ロシアの空軍機が撃墜されたのは。
トルコ空軍の戦闘機F16がロシア空軍のスホイを撃墜したとか。
私みたいな人間からすると、そのトルコ空軍のパイロットを
「よくやった。さすがだね」と褒めてあげたくなります。
なぜなら、私の記憶にある限りF16がスホイを撃墜した「初」
ではないかと思うからです。これはもう画期的。
今頃、米ロの空軍関係者は必死でデータを分析していますよ。
とまあ、これは軍事オタク的な話。

政治的な背景を見ましょうね。
そもそも、ロシアの空軍機がどうしてトルコ領内を飛んでいたか?
これは、言わずと知れたことで、シリアを空爆するためです。
あのあたりの地図を思い浮かべてください。
実はロシアとシリアは国境を接していません。

なのに、ロシアはここのところシリア領内を「空爆」しています。
先日は、カスピ海に浮かべた海軍艦艇から巡航ミサイルを発射した、
という風に報道されました。あの時はビックリしましたね。
巡航ミサイルというとアメリカ軍のトマホームが思い浮かびます。
GPSで位置を確かめながら、目標座標に向かって飛び続け、
最後にはピッタリと的にあたって粉砕。
1発2千万円とも1億円ともいわれるほど高価な兵器。

何よりも、目標を外さない、という正確さがウリ。
そんなもの、ロシアが持っていたとは知らなんだ。
それらしいのがあるとは聞いていましたが、
まさか実用性のレベルなんて、思っても見なかった。
もっとも、きちんと当たったかどうか知りませんが。

実は、そのカスピ海からシリアの間にもトルコやイランの
領地があるので、その上を通過しなければなりません。
イランは対シリア関係でロシアと共闘状態にあるのでまあいいとして、
トルコの領空を通過しているとなると、ちょっと問題。
トルコとロシアの外交関係はどちらかというと険悪。
ナイチンゲールの時代から戦争ばかりしていました。

今回、ロシアはトルコ政府の了解なしに空軍機に
トルコの領空を通過させようとしたのでしょうね。
それでスクランブルしたトルコ空軍のエースが撃墜命令を受けて、
見事にスホイを仕留めた、と私は推測します。

さて、ではなぜロシアはシリアを空爆しているのでしょうか?
まず、シリアは今ぐちゃぐちゃの内戦状態にあります。
主要プレイヤーはアサド政府、IS(スンニ派)、クルド民兵、ヌスラ戦線(アルカイダ)、ヒズボラ(シーア派)、その他イスラム主義武装集団(反政府勢力)など、入り乱れてかなり複雑。

事の起こりは2011年の「アラブの春」。
アラビアの各国で民主化運動がおこり、それがシリアに波及。
親父の代から独裁体制を敷いてきたアサド大統領の政府に対して、
反政府勢力が民主化を要求。やがて武装闘争になりました。
アメリカはじめ西側は、「民主主義」を掲げる反政府側を応援。
これに対して、ソ連時代からアサド親子と誼を通じるロシアは
アサド政権側を支援。

アサド側は反政府勢力に対して毒ガスを使ったこともありました。
これに対してオバマ君は「アメリカは軍事介入しない」と宣言。
勢いづいたアサド政府は、一時期勢力を盛り返しました。
ところがところが、内戦で無政府状態となったシリア領内に、
イスラム原理主義を標榜するアルカイダが入り込んできたのです。
そのアルカイダの分派が「イスラム国」と呼ばれるIS。
今では本家アルカイダよりも強力な勢力に成長しました。

また、かねてより独立を望んでいたシリア領内のクルド人も、
自分たちの居住地域で武装して「自治区」を形成。
さらに、パレスチナ闘争で名をはせた武装集団ヒズボラが、
アサド政府を支援する形で内戦に加わっています。

このような混乱の中で、西側が支援しようとした
自由シリア軍は、もう壊滅寸前にまで追い込まれています。
シリア領内はもはや、アラブの春を目指した「民主派」が消滅。
イスラム教のシーア派対スンニ派対原理主義対世俗派政府、
とう宗教戦争の様相を呈しているといっていいでしょう。

まず、アサドの政府軍。これはロシアが支援しています。
「反スンニ派」の立場でこれと共闘関係にあるのが
イランが支援するヒズボラ。こちらはシーア派つながり。
ISはスンニ派系ですがイスラム原理主義。
普通のスンニ派やシーア派もちろん、世俗的なアサドも敵。
クルド民兵は、イスラム教徒ですが教派よりも独立が目的。

アメリカやフランスは、もはや支援するグループがありません。
でも、自分たちにテロを働くISの勢力を削ぎたいから、
彼らの拠点を重点的に空爆しています。
それで、ISはどこから支援を受けているのか?
それは、サウジアラビアなどの富裕層のカンパ。
さらに、占領地域で採掘した原油を闇市場で売却。
あるいは、ヨーロッパ人などを誘拐して身代金を獲得。
異教徒、異宗派の女子供を捕まえて奴隷として売却。

そんな中で、2つの大きなテロが起こりました。
ひとつは、エジプトを飛び立ったロシアの旅客機が爆破された事件。
そして、先日起こったフランス・パリでの同時多発テロ。
共にISの仕業であるとみなされています。
ISとしては、自分たちに攻撃を加えるイスラムの敵に
神の罰を下した、ということなのでしょう。

まず、ロシアが激怒しました。
「シリアに対して軍事介入する」とプーチンが宣言。
空爆だけでなく、陸上部隊も派遣しそうな勢いです。
フランスも怒りました。空母を近海に派遣して本格的に空爆。
アメリカも重い腰を上げて、軍の派遣を決定。

今、シリア領空にはアメリカ、フランス、ロシア、トルコの
軍用機が飛び交い、それぞれの敵を攻撃しています。
各国の思惑が少しずつ違い、目的もずれています。
そして、何百万人というシリア難民がヨーロッパになだれ込んでいます。

日本から見ると、まるで他人ごとですね。
でも、今の「世界の大問題」は南シナ海でも北朝鮮でもなく、
ましてや尖閣諸島や慰安婦でもなく、シリアなのです。
そして、これは解決への構図がまったく描けていません。
ISが勢力を弱めても、アサド政権が元に戻るとは思えません。
あと何十年も戦争が続き、世界の混乱の元になるでしょうね。
なぜなら、クルド人以外は完全にイスラム教内の宗教戦争ですから。

ちょっとだけ解説。
まず、イスラム教のスンニ派とシーア派の違い。
これはそもそも「だれをカリフにするか」ということから
対立が始まり、分派化したものです。
カリフというのは、カソリックでいうところの「ローマ法王」。
シーア派は開祖ムハマンドの従妹で女婿であるアリーの子孫のみが
カリフの資格がある、と考える人々の集団。
スンニ派は、ムハマンドの血統でないカリフも正統と考える人々。

まあ、異教徒である我々から見ると「どーでもいいやん」の世界。
しかし、分派してから千年以上たっています。
その間、教義も少しずつ異なってきたようです。
キリスト教における、カソリックと東方教会くらいの差はあるのでしょう。
でもカソリックの東西と違うところは、お互いに殺し合いを辞さないところ。
昔のイラン・イラク戦争なんて、どちらかというとスンニ対シーア。

そして、今のシリアではこれに「イスラム原理主義者」が入ってきて、
三つどもえ、よつどもえの戦争になっています。
イスラム原理主義とは、カンタンにいうと
「どこまでもコーランの教えに忠実であれ」という考え方。
そうなると、女性は人前に出てはいけない、ということになります。
アフガニスタンがアルカイダに占領されている時には、
女性が学校に行くことが許されませんでした。原理主義だから。

原理主義の反対が世俗主義。
これは「まあまあ、堅いこと言わずに現実世界に合わせましょうよ」の世界。
イラク戦争でアメリカに捉えられて処刑されたサダム・フセインが典型。
あのおっさんは、イスラム原理主義から対局のところにいました。
でも、アメリカに攻められると急に「イスラムの大義」なんて
言い始めて、アラブ諸国に支援を呼びかけたので、笑いましたね。

今のシリアのアサドも、どちらかというと世俗主義。
サダム・フセインと同じバアス党ですから。
ところが、最近は世俗主義が後退しています。
ずっと世俗主義でやってきたおとなりのトルコでさえ、
イスラム原理主義の勢力が伸びているそうです。
これは世界的に見て由々しい問題ですね。
なぜなら、原理主義を貫くと「異教徒は皆殺しに」となります。
それが自爆テロを辞さない精神的にバックグラウンドになるのです。

さて、今日は久々に長く書きすぎました。
日本人にはなじみのないシリアとイスラムのお話でしたから、
ちょっと長くなってしまいましたね。
でもこの問題、そのうち日本にも関係してきますよ。

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2015/11/25 15:30 | ちょっと脱線 | Comments (6)

杭打ちデータの偽装事件による騒動が収まったかに見えたら、
今度は湯沢のリゾートマンションで修繕積立金の横領事件が発生。
ここのところ、マンションを巡る騒動が続いていますね。
昨日の読売新聞朝刊の記事がスクープだったはずです。

読売新聞は記事データをほぼネットには無料公開しない方針だとか。
だから、ネット民にとっては後追い記事しか読めません。
ただ、そのスクープ記事には私のコメントが出ています。
なんと準備のいいことでしょう・・・なんて。

実は半月くらい前から、この事件についてコメントを求められていました。
「いつ記事にするのですか?」と聞いたら、
「なかなか紙面が空かなくて」というお答えでした。
ここのところ、パリのテロとかありましたからね。

しかしこの事件、わりあい世間には衝撃を与えたようですね。
明日のワイドショーで取り上げるとかで、
TV局からコメント取り電話がかかってきました。
まあ、こういう事件でも起こって、世間がマンションの管理に
関心を持ってもらう分にはいいことです。

何度か取り上げている問題をもう一度。
マンションの管理というのは、一種の「利権」です。
何が利権かというと、もちろん管理費や修繕積立金というお金。
区分所有者から集めたお金は、いったん管理組合の口座に入ります。
そして、大半が管理会社に吸い上げられます。

管理組合に入るお金のうち、管理費はほぼ9割がたスルーで管理会社へ。
修繕積立金は、大きな修繕工事を行わない限り、
徐々に残高が積みあがっていきますね。
中古マンションを選ぶ時のひとつの指標になっているのは、
「1戸当たり100万円」という目安です。

例えば100戸のマンションだったら、
修繕積立金の残高が1億あればまずまず、ということになります。
では、その1億円はどうなってしまうのか?
今回の湯沢の事件では、理事長さんがネコババ。
あのマンション「ツインタワー石打」は549戸です。
1戸平均1.5万円の修繕積立金を集めていたとして、年に1億円。
この理事長さんは16年おやりになったということなので、
集めたお金をほとんど横領したことになります。

現在、このマンションは湯沢の中では「まともな方」。
プールと温泉大浴場が付いています。でも、安い住戸は30万円。
ところが、11.7億円が管理組合の会計から消えました。
1住戸平均213万円の「負債」を抱えたも同然です。
普通に考えれば、たとえ30万円でも「買ってはいけない」はず。
だって、買ったとたんに将来の修繕金負担義務が生じるからです。

この元理事長さんが11億7800万円を返済すれば話は別。
でも、そんなことはまずありえないでしょう。
したがって、この「ツインタワー石打」は、お気の毒ですが
現在の湯沢エリアの中では廃墟になる可能性がある一番手。
そういう風に捉えざるを得ません。

さて、こういったことが起こらないようにするにはどうすればよいのか。
杭打ち偽装と違って、こちらにはいくらでも解決策があります。
まず、単純な話は「通帳と印鑑の別管理」。
これは、最近のほとんどの管理組合で行われていること。
同一人物が保管していると、こういう事件につながりやすいのです。

よくあるパターンは、通帳は管理会社が持っていて、印鑑は理事長。
必要な支出は管理会社が銀行の引出し伝票を作って
理事長にハンコをもらいに来る、というパターン。
でも、理想は別の理事が通帳を管理すべきでしょう。

加えて、管理組合の総会議案書には、必ず通帳のコピーを添付。
現物は1年ごとに監事がチェックすればいいのです。
そういうチェック体制をしっかり機能させていれば、
こういう杜撰な横領事件にはなりえません。

もう少し掘り下げましょう。
同じ人が16年も理事長をやってはいけません。
再三いうように、管理組合は一種の利権なのです。
そこで5年も10年も連続で理事長や理事を、
自ら進んでやっている人間がいるとすれば、
必ずや何かの「甘い汁」を吸っていると考えるべきです。
でなければ、ただの出しゃばりな性格異常者です。

「みなさんの役に立ちたいから」という理由で、
ああいうめんどくさいことを5年以上も続ける人なんて、
まずいない、と考えるのが現実的です。
逆に、そういうお気持ちがあっても5,6年やれば
その間に人を育てて理事長職を譲るべきです。

アメリカの大統領は最長8年です。
「絶対的権力は絶対に腐敗する」
これは19世紀の思想家ジョン・アクトン卿の名言。
みなさんは実感されていないでしょうが、
マンション管理組合の理事長には「絶対的権力」があります。

私はかつて、あるマンションの区分所有者グループの
コンサルに入っていたことがあります。
そのマンションでは、6年も実質的に理事長をやっていたある人物が、
管理組合を完全に私物化していました。もうやりたい放題。

そこで、弁護士の先生とともに区分所有法25条と34条に基づいた
理事長の解任を議案とする管理組合の総会開催にこぎつけました。
しかし、件の理事長はその総会で議長を務めたばかりか、
「議長一任」の委任状を使って解任議案を否決してしまいました。
現在の区分所有法においては、これは違法ではないのです

実は私も、あるマンションの管理組合理事長を、
間に2年ほどブランクはありましたが、
3年を2回で合計6年ほど務めた経験があります。
いずれもなり手がいなくて、管理会社に泣きつかれたのです。
まあ、いい経験をしました。でも2度とまっぴらごめん。

今回の11億横領事件は一過性の騒ぎで終わるかもしれませんが、
マンションの管理組合をめぐる騒動は、これからも頻発するでしょう。
この世に区分所有のマンションがある限り、
トラブルは永遠に起こるのです。これは避けられません。
マンションとはそういう居住形態なのです。

さて、レポートの更新情報です。
杉並区の資産価値レポートを最新情報化しました。
なんと、大規模マンションが2物件も新登場。
しかし、残念なことにいずれも住友不動産。
でも、他にも4物件ほど新規参入。
ちょっとだけ市場に厚みが出てきました。

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■パークホームズ杉並和泉 ザ レジデンス、■デュフレ荻窪デュアル、■グローリオ永福町和泉、■プラウドシティ阿佐ヶ谷、■THE LEBEN 杉並和田 MARKS、■ジーエスグランド永福町、■コディア八幡山、■デュフレ高井戸、■プラウド中野テラス、■リムテラス方南町、■パークホームズ杉並善福寺川緑地、■ヴィークコート荻窪、■デュフレ荻窪、■アスコットテラス荻窪、■クレアホームズ永福町 蒼の邸、■クレアホームズ永福町 耀の邸、■シティテラス荻窪、■(仮)杉並区「方南町」駅徒歩1分大規模プロジェクト、

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2015/11/20 14:22 | メルマガ発信 | Comments (3)

このところ気になっているのは、アメリカの大統領選挙。
私はもっぱら日本語メディアしか読んでいませんが、
どうやら混とんとしているようです。
今の時点で予想をするのはかなり難しいですね。

俄然注目を集めているのはトランプ氏。
「なんで?」と、思いますが、そこがアメリカ。
もう、言っていることは滅茶苦茶ですね。
でも、人気があります。

インテリの間では、トランプを「反知性主義の象徴」と
位置づける解釈が多勢を占めているように思えます。
私も、別段これに異を唱えません。
では、「反知性主義」とは何なのでしょう。

私はそれについてみなさんにキチンと説明する能力を有しません。
でも、私の感覚だけで書かせていただきますね。
それは「踊る大捜査線」における青島刑事の名言、
「事件は会議室で起きているんじゃないんだよ!」に通じるかと。

つまり、学識や机上の空論は実際の現場では通じない。
現実にやってみて結果を出せよ、という考え方です。
トランプ氏は、ご自身で「1兆円の資産がある」と言っています。
ビジネスで大成功を収めた人間です。政治家ではありません。

アメリカは、欧州大陸のガチガチに規制された社会から
逃れてきた人々が作り上げた人工国家です。
グダグダとした理屈よりも「結果がすべて」という価値観が優勢。
上手に演説する政治家よりも、トランプのように分かりやすく、
何事も明解に言い切ってしまう人間を好む傾向があります。
特に、高等教育を受けていない層はそうですね。
こういった合理主義的に結果を出すことを、
ウニャウニャと理屈をこねるよりも良しとするのが
「反知性主義」ではないでしょうか。

トランプ氏の人気の基盤はインテリ層ではなく一般大衆。
日本人の感覚でいえば、テレビのバラエティ番組を
1日何時間も飽きずに見られる方々。一般ピープルです。
ただ、こういう人々は世論調査には答えても、選挙には行きません。
したがって、仮にトランプ氏が共和党の代表になっても、
民主党の候補には勝てないように思えます。

一方、民主党の候補者選びも迷走していますね。
ヒラリー・クリントンがやや優勢です。
でも、この人は幅広い層に嫌われていますね。
見るからに「私は賢い人間です」という雰囲気があります。
それに弁解が上手で嘘つきの印象を持たれています。
ピューリタンを国の基にする国ですから、嘘つきは日本以上に罪悪です。
そこのところが、庶民層に受けないのでしょう。

賢いことは十分に証明されています。
「全米100人の弁護士」に何度も選ばれたお方ですから。
実務にも長けているのでしょう。
国務長官のお仕事もそつなくこなしました。
もしも大統領に当選すれば、ここ最近でも最も有能かもしれません。
もちろん、旦那のビルをも凌ぐ存在になるはずです。

ただ、彼女はいかにも「当選できなさそう」な雰囲気が満々。
アメリカ人の嫌いな「エリート臭」がプンプンしますから。
それに、演説に長けた「ワシントンの政治家」というイメージ。
一般ピープルからすると、親しみから遠い存在なのです。

アメリカ人は「夢見る連中」です。
子どもっぽい夢を本気で語る人々。妙に楽天的です。
そういう人々だからこそ、オバマに騙されたのです。
彼は「核なき世界を」なんて非現実的な夢を語り、
まんまと大統領に当選してしまいました。
結果、ロシアや中国やISの好き勝手を許してしまい、
アメリカは世界の大国から凋落しかけています。

それに比べて、ヒラリーはかなりの現実主義者です。
民主党のお方としては珍しいほど夢を語りません。
それでいて、基本はリベラルです。ちょっと不思議。
「尖閣諸島は日米安全保障条約の適用範囲内」と
アメリカ政府の高官として最初に明言したのは彼女。
その点、私には好ましい人物ではあるのですが・・・・

今の時点で私の単純な予想として、大統領になるのは
トランプでもヒラリーでもなさそうな気がします。
民主党ならバーニー・サンダース、共和党ならマルコ・ルビオ、
あるいはベン・カーソンあたりが途中から化けるのではないかと。
まあ、まったくの当てずっぽうですけれど(笑)。

日本にとって誰がいいのか、となると現時点ではわかりません。
基本的に共和党の方がいいと思います。
なぜなら、共和党の方が対中政策は厳しくなるからです。
また、歴代政権でも共和党の大統領は親日的。
「日本は同盟国だ」と明言してくれる人が多かった。

これに対して、民主党は親中反日の人が多いですね。
今のオバマもついこの間まで明解に親中反日。アホです。
特にご夫人のマーガレットはとにかく親中ですね。
中国人に騙されているとしか思えません。

しかし、仮にヒラリーが大統領になったとしたらどうでしょう?
彼女は中国に批判的です。
なぜなら人権と民主主義を尊ぶリベラルだから。
でも、親日的かというと、さにあらず。是々非々の現実主義者。
日本にとっては「悪くはない」けれど、良くもない存在。

まあ、どうなるかは今後の展開次第。
面白いのはトランプ氏ですね。
彼の体現する「反知性のアメリカ」がどこまで伸びるのか。
考えてみれば、ヒットラーもどちらかというと「反知性」でした。
単純に「強いドイツ」と「反ユダヤ人」をスローガンに、
支持を広げて最終的に政権を簒奪したのです。

民主主義というシステムは、チャーチルが言った通り「最悪」です。
しかし、人類はいまだにこれにとって代わるべき
合理的な政権選択の手法を編み出していません。
それもチャーチルが嘆いた通り。
人類は紀元前からそのことを知っていました。
少なくとも、大昔のギリシャ人はそういう記録を残しています。

アメリカやフランスは、その民主主義というシステムの卸元。
「それが本来あるべき政治のスタイル」という価値観を、
世界中に広げようとしてきました。あるいは、押し付けてきました。
でも、だからといって世界中でうまくいっているとは限りません。
韓国のようにポピュリズムとしての「反日」が
たちの悪い政治的な道具に使われている国もあります。

民主主義は絶対ではないし、必ずうまくいくとは限りません。
それは、卸元であるアメリカにおいてさえそう。
4年に一度行われるアメリカの政治祭り。
かなり面白くなってきました。
これから存分に楽しませてもらいます。

さて、本業に戻って資産価値レポートの更新情報です。
港区関連の5本と千代田区を更新しました。
港区に関しては、相変わらず「低迷」状態。
赤坂のバブルタワーは坪単価1千万円に迫っています。
私の体感だとバブルはもうピークアウトしています。
このまま目黒みたいにすんなり売れるとも思えません。

千代田区は今回新たに6物件ほど出てきました。
こちらもバブルを当て込んだ番町や麹町アドレスの物件に注目。
バブルの終末期には必ず出てくるタイプの物件。
このまま本当にバブルが終われば、敗戦処理が注目されます。

千代田区総集編
価格 2,980

■シティインデックス千代田岩本町、■ピアース千代田淡路町、■ルジェンテ千代田神保町、■五番町マンション、■パークコート三番町ヒルトップレジデンス、■ブランズ ザ・ハウス 一番町、■ザ・パークハウス 千代田麹町、■レフィール半蔵門

港区総集編
価格 5,590

■パークコート赤坂檜坂ザ タワー、■ジオ赤坂丹後町、■アークヒルズ仙石山レジデンス、■グランドメゾン白金レジデンス、■パークリュクス白金高輪、■シティハウス東麻布、■シティハウス南麻布一丁目、■フォレストテラス鳥居坂、■アトラス南麻布、■東京ベイシティタワー、■クレストプライムタワー芝、■クラッシィハウス芝浦、■ベイクレストタワー、■ハーバーテラス品川、■ルフォンリブレ浜松町 キャナルマークス

赤坂エリア
価格 1,690

■パークコート赤坂檜町ザ タワー、■ジオ赤坂丹後

白金・高輪
価格 1,490

■グランドメゾン白金レジデンス、■パークリュクス白金高輪

芝・港南
価格 2,190

■東京ベイシティタワー、■クレストプライムタワー芝、■クラッシィハウス芝浦、■ベイクレストタワー、■ハーバーテラス品川、■ルフォンリブレ浜松町 キャナルマークス

麻布エリア
価格 1,790

■シティハウス東麻布、■シティハウス南麻布一丁目、■フォレストテラス鳥居坂、■アトラス南麻布

11月29日の土曜日に、いつものバリ島不動産セミナーを開きます。
少人数開催です。現在、参加予定者4名。
セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
どうぞみなさん、お気軽にご参加ください。
来年にはまた、私が同行する「バリ島不動産視察ツアー」を催行予定。
そのスケジュール調整も、セミナーの参加者さんと行う予定です。

バリ島不動産セミナー開催
11月29日() 午後2時より

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2015/11/20 12:03 | ちょっと脱線 | Comments (8)