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榊 淳司オフィシャルブログ

今日も上海総合は暴落と言っていい下げ方ですね。
朝から共産党当局が全力介入かと思いましたが、
すっかりアテが外れてしまいました。
おかげで東証も今年一番の下げでした。
さて、これからどうなるのでしょう?

私は現地で確認したわけではありませんが、
中国の不動産バブルはすでに崩壊過程にあるそうです。
不動産と株の価格が下がると、日本なら倒産ラッシュ。
企業はものすごい勢いで人員整理を始めます。

リーマンショック直後に、「派遣村」ができていたのを
覚えている方はいらっしゃるでしょうか?
街に失業者があふれだし、社会には不安が渦巻きます。
経済面では、自動車などの耐久消費財の売れ行きが鈍ります。

今、中国では車が売れていないようですね。
かなりのシェアを持つVWが減産調整を始めました。
天津の大爆発で日系メーカーにも一部損害が出たそうです。
生産もままならない企業も出てきているとか。
でも、在庫がたくさんあるからもっけの幸いでしょうか。

一方、中国の富裕層はますます資産を海外に移転しようとするでしょう。
手持ちの元を外貨に換えて、タックスヘブンなどへ逃避させる動きです。
中国では資産の持ち出しに大きな制限があるみたいですが、
現状ではいくらでも抜け道がありそうですものね。

日本のマンション市場への影響はいかがでしょうか?
二つの方向性が考えられます。

1 資産の移転先のひとつとして、日本の不動産が買われる
2 手持ち資産を現金化するために、日本に保有する不動産を売る

1よりも2が強ければ、市場へは下げの圧力がかかります。
しかし1が2よりも強ければ、その逆。バブルが助長されます。

こういった予測は、経済学者やエコノミストが専門です。
しかし、彼らの予測がピタっと当たった例をほとんど知りません。
実際、ノーベル経済学賞の受賞者が束になってかかっても、
今後の市場動向なんて正確に予測できたりしないのです。

もし、経済学という学問領域が景気や市場の行方を占うのに
多少なりとも役立つシロモノであれば、優秀な経済学者は
それこそ巨万の富を得ているはずではないですか?
私はそんな例を寡聞にして聞いたことがありません。
私の知らないところに沢山いらっしゃるとでもいうのでしょうか。

経済学がいつまでたっても「当たるも八卦、当たらぬも・・」という
レベルにとどまっている最大の理由は、研究対象が人間の心理だからです。
人間の経済行動には100万人いれば100万人に適用できるほど、
使い勝手のよい法則はないのです。みなバラバラ。

かろうじていえるのは、人間はおよそ「自分の得になるように動く」。
それも最大公約数であって、全員には適用できません。
自分の得になる、といっても各人が同じように行動するわけではありません。
株式市場では、毎日膨大な取引が約定していますよね。
売る方は、今後は上がらない、むしろ下がる、と考えています。
買う方は、今後上がるだろう。少なくとも下がらないと考えます。
この両方の考え方があるから、取引が成立しているのです。

つまり、人間は合理的に自分の得になるように動くけれど、
それを正確に予測するなんて、永遠に不可能なのです。
だから、経済学というものは人間が身勝手な生き物である限り、
永遠にゴールへは到達できない悲しい学問なのです。

よろしければ、身勝手な人間の一人として、いつもの通り
「当てずっぽう」の予測をしてみましょう。
中国の景気後退は、今後日本のマンション市場にどう影響するか?
もう一度、二つの動きを示してみますね。

1 資産の移転先のひとつとして、日本の不動産が買われる
2 手持ち資産を現金化するために、日本に保有する不動産を売る

私は、1よりも2の動きが数倍大きいと考えています。
その理由は外国為替が影響するからだと推測します。
現状、中国政府は自国通貨「元」をほぼ完全に管理しています。
そして、元安へと誘導する気配があります。現に、最近やりました。
輸出を伸ばすためと、国内からの資本逃避を防ぐためです。

しかし、輸出はやりやすくなっても資本逃避は防げないでしょう。
特に、中国国内の外貨は急激に減少する流れになりそうです。
人民元は実質値として安くなっていくはず。
元に先安観が出てくると、外国から中国への投資は減少します。

中国国内での経済活動は鈍り、不況感はますます強まります。
政府は焦り、金融緩和に走ります。現に今もそうしています。
今は外貨準備高に基づいて人民元を発行していますが、
そのうちルールを変更するかもしれません。
彼らの国には議会や野党、マスコミといった面倒くさい手続きや、
うるさいことを言う人々や組織がありませんから。
何でもやりたいようにできます。
政府に反対する者たちが天安門広場で騒ぎ出せば、
ただ戦車で轢き殺せばいいのです。それでおおよそは解決。

だから、彼らは最終的に元が足りなくなったら刷り増しするはず。
これは、たいていの国でやっていること。日本も実質的に今やっています。
しかし、通貨政策でインチキを行うと、
国内市場は最終的にデフレからインフレに転じます。
今の日本が、実質的にインフレにならないのは、
刷り増したお金を日本銀行が強制的に「預かっている」からです。

一方、中国政府が元をでたらめに発行すれば、
それは外貨に変わって海外に流出します。すると、さらに元安。
元に対する国際的な信頼性は徐々に毀損していきますね。
人民元での貿易決済など、夢のまた夢、という状態に追い込まれるでしょう。
中国の富裕層たちは、ますます国外脱出を図ります。悪循環です。

彼らは、最終的に落ち着く場所として、日本をあまり考えません。
もちろん、全員が日本をスルーするわけではありません。
一定数は日本を目指すでしょうが、それは少数派。
行き着く先はやはりアメリカやカナダ、オーストラリアが多いはず。

理由は、いくつかあります。
ひとつには日本での滞在許可が下りにくいこと。
日本語よりも英語を使える中国人の方が圧倒的に多いこと。
日本と中国の外交関係がよろしくないこと。
中国では毎日のように反日の三文ドラマや映画が放映されていること。
単純な白人の国への憧れ、等々。

あと、今のような中国発の世界同時株安→不況突入というシーンでは
なぜか「安全資産」とみなされる円が買われる傾向にあります。
その理由は、私にはよく理解できません。円もインチキですから(笑)。
まあ、それはいいとして・・・

今後、1ドル100円くらいまでの円高になると、
120円時代に日本で購入した不動産を買値で売った場合は
ドル換算で2割近くの利益が出る計算になります。
外国人にとっては、非常に売りやすい資産となるわけなのです。

ただ、買値で売れる、とは限りません。
今回の「世界同時株安」は、もしかしたら今の都心バブル崩壊の
始まりを告げるゴング、かもしれないのです。
今頃、内外で株式に投資している富裕層は肝を冷やしているはず。
2万円を切る状態が半年以上も続いたり、1万5千円を目指す展開になれば、
日本国内の不動産取引は徐々に萎んでいきます。
今まで実需ではなく買われてきたバブルだけに、
弾けると萎むのが早いのではないでしょうか。

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中国発の世界同時株安が起こっていますね。
昨日の上海は暴落と言っていいマイナス156、東京は597円安。
NYダウはマイナス530ドル。なんと日経CMEは18,975円と
あっさり1万9千円の大台を割り込んでしまっています。
このままでは24日も安く始まりそうな気配が濃厚。

原油価格も一時的に40ドルを割ったみたいです。
現在はWTIが40.23ドルと表示されています。
資源価格がこんなに落ちるのは、需給が緩んでいるから。
中国の需要増大を当て込んだ生産拡大のツケを
キッチリと払わされている感じですね。
中国の景気がよくない以上、当面この傾向は変わらないでしょう。

現状、中国は完全に「中進国の罠」にはまっています。
今後の経済成長は実質5%未満になるのではないでしょうか?
また、国有企業と地方政府が抱える膨大な不良債権を
どうやって始末するのかが注目されます。
日本の1990年代とよく似た構図ですね。
あれ以来、日本は「失われた20年」という、
基本的には長期の不況に苦しみました。
経済成長はほとんどできないまま、人口減少期に入りました。
今後も、日本経済は今のサイズを保っていくでしょう。

中国も、このままではデフレに陥るはず、です。
しかし、日本と違うところは政府が不況を受け容れられない
仕組みになっている独裁専制国家であること。
中国共産党は日本の民主党のように「不景気だから仕方ないね」と
他人事みたいに構えてはいられません。

不況が続いて民衆の不満がたまると、社会不安に陥ります。
日本は選挙によって政権交代が行われるので、
誰も血を流さずに支配者の首を挿げ替えることができます。
しかし、中国共産党は経済運営がうまくいかないからと言って
「ほいじゃやめるわ」と政権を投げるわけにはいかないのです。

彼らは今のように平和な時代でも、凄まじい権力闘争を行っています。
政敵が権力を握ると、財産が没収されて刑務所に送られるお国柄。
ましてや共産党政権が崩壊すれば、党のエライさんは
家族も含めて片っ端から逮捕・処刑でしょう。
だから、彼らは絶対に不況を受け容れられないのです。

実際、中国経済の成長は止まっているかマイナスだと思います。
でも、出てくる数字はなぜか目標の7%成長に達しています。
何にも信用できませんね、彼らの統計数字は。
ただ株式市場のプレイヤーは主に個人なので「市場らしい」値動きに
なるときもありますが、基本は官制相場。

多分、24日の月曜日は気合を入れて当局が介入してくるはず。
東証は安く始まっても上海は上げに転じると思うのですが・・・
まあ、こればっかりは当たるも八卦、当たらぬも・・の世界。
しかし、このまま上海を暴落させては世情不安に陥ります。

まったく関係ない話ですが、今日はあるメディア関係者と会食しました。
四方山話になったのですが、面白かったのは「中国」。
世の中の「中国」に対する関心は高く、記事にしやすいのだとか。
だから中国関連のネタは編集会議を通りやすいのだそうです。

私は中国人の東京でのマンション投資やAirbnbについて
いくつかのメディアに記事を書きましたが、いずれも好評。
世間の関心の高さをうかがわせています。
ここ2,3年、日本人の中国への見方がかなり厳しくなっていますね。

一方、街を歩けばそれこそ中国人だらけ。
ここ2年でインバウンドは倍増の伸びを示しています。
きっと、まだまだ伸びるでしょう。ホテル不足は深刻。
今は都心の駅近立地で土地が売り出されると、
マンションデベが争って購入していますが、
これからはホテル業者が参入するでしょうね。
すると、都心の土地は高止まりしたまま下がらなくなります。

例えば、東京都に年間1500万人のインバウンドがやってきたとして、
滞在日数は平均で5日だったとします。
すると常に20万人が滞在していることになりますね。
2千万人になると27万人。
東京オリンピック開催時の瞬間風速だと50万人は超えそうです。
さて、それだけのホテルが整備できるでしょうか?
おそらく、無理です。仮に作ったとしても、その後が大変。

今、インバウンドが急増している最大の要因は、円安。
円安になったのは、日銀の金融緩和が原因。
金融緩和というのは、お金をジャブジャブ市場に出すことで、
不況対策として有効だと考えられてきた手段です。

ところが、4-6月期のGDPがマイナスになったように、
あまり景気を刺激する材料にはなっていないという説もあります。
じつは、私もそう思います。
金融緩和というのは「お金が借りやすい」状態にすることであって、
個人の財布に入っているお金が増えるわけではないのです。
企業や投資家が銀行から金を引っ張りやすくなっているだけ。
だから、企業や一部富裕層にとっては不動産が買いやすい状態なので
都心や一部地域ではバブルが発生しているのです。

この金融緩和を率先して実施しているのが、日銀の黒田総裁。
もくろみ通り円安になって輸出企業の景気は良くなりましたが、
それは一部にのみ見られる現象で、経済全体は停滞気味。
つまり、金融緩和が好景気を導いている、とは言えない状態。
でも、金融を引き締めているよりもマシではあります。
ただ、厄介な副産物である不動産バブルはしっかり引き起こしています。

さて、金融緩和はいつか終わります。
というか、いつまでもこんな異様な事態を続けるわけにはいきませんから。
黒田君の任期は2018年の3月まで。
次の日銀総裁が、金融緩和を引き継ぐかどうか不明。
仮に、2017年4月に消費税が引き上げられると、
2018年中は金融緩和を続けざるを得ないでしょう。
そのあたり、どうなるかは不明。

インバウンド増加は円安に頼るところが多く、
これが円高に転じれば伸びは衰えるどころか
減少に転じることさえ考えられます。
だから、ホテルを作りすぎるのも危険ですね。

中長期的に見ても円安よりも円高の方が
国全体を豊かにしてくれるのは自明です。
アメリカは世界経済を犠牲にしてでも金融緩和から
引き締めへと転換するはずです。つまり金利引き上げ。
日本は、当面なさそうです。しばらくは低金利。

アメリカの金利が引き上げられれば株価が下がる、
という観測が見られますが、私にはよく分りません。
それよりも、中国の景気後退がはっきりすれば
日本にやってくるインバウンドは多少減るでしょうね。
都心のマンションを勢い良く買っている中国人も、
今よりかはプレゼンスを下げるかもわかりません。
あるいは、売り物が多くなる可能性もあります。

いずれにせよ、株価の下落は不動産市場によい影響を与えません。
また、株価はもっとも鋭敏な景気指標です。
このまま下落基調が続くとすれば、今の都心バブルは
半年後にはっきりと潮目を変えている可能性があります。
不動産投資をお考えの方も、株価には注意を払うべきですね。

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2015/8/21 16:14 | メルマガ発信 | Comments (0)

世の中不思議ですね。
先日、日本の4-6月期のGDPが発表されました。
年率換算でマイナス1.6%という数字。
これだけ見ると、日本は大不況のはず、なのです。
でも、巷ではたいして不況感は広がっていませんね。

まず、失業率が少しずつではありますが、低下しています。
建設現場や外食産業では、人手不足が常態化していているようです。
私の周りを見ると、不動産屋さんたちはまだら模様。
マンションデベは目先の決算は飛び上るほど良好なのですが、
来年以降の事業展開に不安を隠せないご様子。
何といっても、土地がうまく買えていませんから。
また、もう買っちゃった土地で事業を行っても売れるか否か???
何といっても、今よりもさらに高く売らなければいけません。

一方、私の古巣である不動産広告業界の関係者は浮かない顔だらけ。
首都圏の今年の新築マンション供給数は4万戸に届くかどうか。
来年は3万戸台の前半もしくは2万戸台も考えられます。
あの業界に巣食う方々の4割ほどをリストラしなければいけないレベル。
なんだか、ものすごーく暗い未来がやってきそうなのです。

ブローカー系の方々は、今がウハウハみたいですね。
マンションデベですら「流動化事業」に精出しています。
「流動化」というのは、「土地ころがし」のことです。
どこからか買ってきては、同業者に転売するのです。
バブルの時は、これが簡単でいちばん儲かります。
いちいちマンションを建てて売っているより、ずっとお手軽。
その代わりに、潮目が変わったら不良資産を抱えたまま
倒産へまっしぐらに走るジェットコースター化します。
そこから飛び降りるには「死ぬ覚悟」が必要なのですよ。

話をマクロの視点に戻しましょう。
GDPはマイナス成長になっているのに、街は平穏です。
東京に住んで、東京のあちこちを回っていると
特に不況感といったものは感じません。
しかし、経済が成長していないことは確かです。

ただ、これが郊外に出たり地方に行くとひどいものです。
「この国はどうなってしまうのだろう」
暗然とした気分になってしまいます。
でも、東京に戻ってくると、そのうち忘れてしまいます。
まあ、人間とは「見たいものしか見ない」習性をもった生き物です。
でも、不都合であっても、見たくなくても、現実は現実です。

私は最近まで、かなり確信をもって考えていたことがありました。
次にリーマンショックのような不況の到来を告げるゴングが
なるとすれば、それは上海からだろう、と考えていたのです。
私が毎日、恐る恐る見ているのがココ。

stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=000001.SS

面白いですよ。
だいたい午前中は下げ基調なのですが、午後は上げ基調。
なぜかというと、午前の下げがきついと政府がヤバいと思って
午後にはあからさまに市場に介入してくるから。
昨日の動きが典型的にそれでした。

もうかれこれ2か月近くは、こんな動きを続けています。
おそらく、世界経済史上初めての「政府VS市場」の戦いです。
自由経済の国では、まずありえない情景だと思います。
そして、誰もが「政府は市場に勝てない」と考えています。
ただし、それは生まれた時から自由経済の国で暮らしている
我々のアタマが固定観念の奴隷になっている可能性があります。

最近、もしかしたら中国の共産党政権は、自国の株式市場において
「勝てる」のかもしれないと考えはじめました。
その理由は、我々の感覚で考えている「株式市場」と、
今の中国で運営されているそれとは、違うものかもしれないからです。
何といっても共産党が一党独裁の専制政治を行っている国です。
あとからどんなルール変更をしても許される国。
しかも、面倒な手続きなしにそれをやってしまえるのです。

ですから、上海総合は当面3千を割ることはないのではないか、
と最近は考えています。これには幾分か希望的観測が混じります。
そうだとすれば、中国経済が目に見えて崩壊することはなく、
リーマンショック級の「不況ゴング」が鳴らされることはない・・・
そうあってほしいものです。

しかし、いくら「何でもできる」共産党政府にしたところで、
強権を発動して崩壊を止められるのは「株式市場」まで。
国の経済全体を不況から脱しせしめるには無理がありそうです。
これまで、共産党政府は不況感が強まると大量のお金を
市場に供給することで無理やり好況状態を作り出していました。
そのお金は言うまでもなく人民元ですが、通貨供給の根拠は
なんと自国内の外貨準備高となっています。

つまり人民元は「金本位制」ならぬ「ドル本位制」なのです。
しかも、人民元はほぼ固定相場制ですから為替レートは
共産党政権の「思いのまま」といっていい状態。
まさにやりたい放題。なんでもできるはず、なのです。

しかし、共産党の中国といえども世界経済にはしっかりと
組み込まれており、そこでは市場原理が働いています。
ただ、中国共産党は世界一勇敢で無鉄砲な組織です。
世界経済を思いのままに操るべく、様々な施策を繰り出しています。
まず、人民元をドルやユーロと並ぶ国際通貨にしようと画策。
貿易を「人民元決済」にしようとたくらんでいます。

次に、世界のお金を集めて中国企業に吸収させようとするのが
AIIB(アジアインフラ投資銀行)です。
どうやら手前勝手な目論見を何か国かに見透かされて、
連中が望んだほどの好スタートは切れませんでした。
そのうち「孔子平和賞」みたいに消えてくれるといいのですが。

そうやって果敢に世界規模の市場経済に挑戦しているのですが、
そちらの勝ち目はいかにも薄いと思います。
つまり、上海の株式市場くらいなら腕力で操れるけれど、
「不況」という経済の病気には罹らざるを得ないでしょう。

ただし、それは上海総合の暴落、といった分かりやすい形ではなく、
何かジワジワとした不況感の蔓延みたいなものになりそうです。
というか、すでに今の中国経済は不況期に突入した、
といえるのではないでしょうか? その兆候はありありしています。

ある意味で「中進国の罠」に陥っている状態だと思います。
しかし、これまでの例には見られないほどの経済大国なので
この理論をそのまま適用することに専門家たちは躊躇しています。
でも、症状の一つ一つは「中進国の罠」そのものです。

非常に困るのは日本です。
この数年間で、日本にとっての中国は、生産拠点から
製品の輸出先へと変わっています。
分かりやすく言うと、使用人がお客さんに変わったようなもの。
日本にやってきて爆買いしている彼らこそ、この変化の象徴です。

日本企業の動きも分かりやすくなっています。
生産拠点は可能な限り手仕舞いして他国に分散するか
日本に戻る動きが顕著になっていますね。
いつ暴動の対象になるのか分かったものではありませんから。
でも、製品の販売拠点はどんどん増えているようです。
さらに、生産設備や機械をたくさん買ってくれる国です。
その国が不況になると、それは日本の経済へも悪影響を及ぼします。

おりしも、日本経済だって表面は平穏ですが、中身は脆弱。
儲かっている企業は儲かっていますが、ほんの一部です。
黒田君の金融緩和が効いているので大きな倒産こそありませんが、
青色吐息の企業は私のまわりにもたくさんあります。

不況というのは、多分に人々の心の持ちようみたいなもの。
数字上、今は完全な不況ですが、人々はそれを感じていません。
多分、普段通りに物を買ったり、外食したりしています。
ところが、みんなが「今は不況だ」と思い始めると、
財布のひもを締めて貯金を殖やそうとします。
あるいは、借金の返済を優先します。すると、物が売れません。
ちょっとしたキッカケで、世の中の空気はガラリと変わります。
いつも言うように「王様は裸」なのです。
多くの人は、それを見たくないから見ないだけなのです。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
杉並区でも、めぼしい新物件は出てきませんね。
おや、これは・・・なんて思ったら幹線道路の角だったり。
しかし、既存物件もビビッドに販売は進んでいません。
そしてバブルの影はかなり色濃くなってきました。
市場をよくご覧になってください。

杉並区総集編
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■パークホームズ杉並和泉 ザ レジデンス、■プレサンスロジェ 荻窪桃井 THE PARK、■グローリオ永福町和泉、■プラウドシティ阿佐ヶ谷、■(仮称)ザ・レーベン杉並和田(DUAL MARK pj)、■ジーエスグランド永福町、■コディア八幡山、■デュフレ高井戸、■プラウド中野テラス、■リムテラス方南町、■パークホームズ杉並善福寺川緑地、■リノーヴコート阿佐ヶ谷、■デュフレ荻窪、■アスコットテラス荻窪

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2015/8/20 0:05 | ちょっと脱線 | Comments (2)

京都という町には、人付き合いにおいて
やたらと面倒くさいところがあります。
「言葉の意味がその言葉通りでない」みたいなルールです。
よく言えば「婉曲な言い回し」が好まれます。

YESはいいのですがNOをはっきり言いません。
まあ、これは日本人全般にいえることですが、
京都人はめったに「NO」に類することを言いませんね。
日本語でいうなら「お断りします」とか「要りません」みたいな。
多分、生粋の京都人は1年に1回も言わないかもしれません。

この前、その京都で祇園の芸妓さんがやっているバーへ行きました。
そこで京都弁についての話をいろいろしていていたのですが、
舞妓・芸妓が「これさえ覚えとけば大丈夫」な3つの言葉。
それは、「すんまへん」「おおきに」「おたのもうしします」。
この3つのどれかを使えば、だいたいの場面はしのげるそうです。

そういえば周防監督の「舞妓はレディ」でも出てきました。
「おおきに」「すんまへん」「おたのもうしします」
「お断りします」というときには「すんまへん」でしょうか。
まあ、それで済めば便利なものです。

実は私、そういう京都風の物言いが大の苦手です。
YESとNOは、割合はっきりいうほうですね。
また、言葉はその字義通りの意味で使います。
変な遠回しは大嫌い。それを使われるのも大嫌い。
「はっきりせんかい。どういうことやね?」と
すぐに言いたいタイプです。だから京都人は苦手(笑)。

東京というところは、京都人からすると田舎者の集まりです。
これは見下しているのではなく、ホメているつもりです。
私のようなYESとNOをはっきり言うタイプには生きやすい街。
何がいいかというと、言葉はおよそ字義どおりです。
断るときも、はっきりとは言わないまでも昨日や一昨日東京に
やってきた田舎者でも分かるようには言ってくれます。

だから、私にとっては京都よりも東京の方が
ビジネスはやりやすい、という感覚を持っています。
今でも京都で何か仕事をしたいとは思いません。
やるとしても、せいぜい大家業でしょうか。

ところが、この東京の感覚よりも諸外国はもっと
YESとNOがはっきりしているらしいですね。
今は私もほとんど英語を話すことがなくなりましたが、
20代の前半は職場にいたアメリカ人と
よくつるんで遊んでいました。もちろん、会話は英語。

半端な語学力しかなかったせいもありますが、
英語で話すときはあいまいさがほとんどなくなります。
物事の主体もはっきりさせなければなりません。
IとYOUは完全に区別されます。
自分がどうしたいのか、どう思うのかも、英語だといいやすい、
という感覚を持っていました。

だから、けっこう私の性格にはあっていると思いましたね。
いつか外国で暮らしてみよう、なんて考えながら
気が付いたら日本語の文章を書くことが商売になっていました。
最近では英語力を使うのはもっぱらニュースを読む時だけです。
こちらはあまり衰えません。18歳の時よりも今の方が強いかも。

大学生の時に、同じゼミに英語がペラペラの女の子がいました。
結構仲が良かったので、卒業後もよく大阪で飲んでました。
彼女は完全な大阪人なので、二人の会話は関西弁です。
そのうち私は東京に居を移し、彼女はカナダの大学院に
留学した、という噂を聞いていました。
以来約30年、会っていません。

そんな彼女と、30年ぶりにフェイスブックでつながりました。
メールのやり取りをしていることで、彼女も本を書いたと知りました。
2011年ですから4年前。あの大地震のちょっとあとですね。
さっそくアマゾンから取り寄せて、読んでみました。

関本さんの本

彼女のキャリアは、カナダの大学院で修士を取得後、
ILO(国際労働機関)、FAO(国際食糧農業機関)、
さらにOECD(経済協力開発機構)、ADB(アジア開発銀行)。
今はWB(世界銀行)の職員で、リクルーティング担当。

もう15,6年前に本屋さんで「同志社」紹介のムックを
立ち読みしていたら「代表的な卒業生」として彼女が登場。
(おお、関本さん・・・国連の職員になっとるやないか)
なんて、ちょっと驚いたものです。(正確にはILO)

このブログでも何度か書きましたが、わが同志社大学法学部の
「麻田ゼミ」は、あの時代の学内「最強」であったと自負しています。
何が最強かというと「人材」という面において。
それはもう、いろいろ知的に「変な奴」が集まっていました。
そいつらがみな「変な奴」らしい人生を歩んでいます。

今の同志社大学の学長は村田君と言って、ゼミの2年後輩にあたります。
「朝までテレビ」などによく出ていました。最近も国会に呼ばれてましたね。
彼のように大学の教授になったゼミ卒業生は、一説には30数人。
確か、我が同期にも一人いたはず。1期上は知っているだけで2人。
関本さんのような国際機関の職員やキャリアの外交官も同期にいます。
まあ、多士済々。私などは世の中の端っこで
ただただうるさく吠えているだけですが(笑)。

この本は、そんな国際キャリアの彼女が大学院を出てから
数々の国際機関を「日本人」の「女性」というかなりマイナーな
立場で渡り歩いている間に経験した出来事を縦軸に、
日本人がその「あいまい」で「謙虚」な性格ゆえに
いかに損をしているのか、という
種々の厳しいご指摘を横軸に語られています。

僕は30年前とはいえ彼女と知り合いなので「おや、そうやったん」、
ふむふむ、はむはま「関本さんも苦労しはったなあ」という感想。
素直に言って、私は彼女の活躍を大変誇りに思います。
そして、彼女が「日本人の美徳を失うまい」と苦労しながらも
徐々にマインドも鍛えられたキャリアとして
成長していく姿を想像して、ちょっと感動。

来年あたり、30年ぶりに彼女と再会できるかもわかりません。
非常に楽しみです。ただ、忙しい彼女が僕と会う時間を
作ってくれるかどうかがちょっと心配ですが。

しかし、こういう昔の知り合いが書いた本を読む、
というのは中々に別の味わいがあっていいですね。
特にその方の人生をうかがい知ることができる内容だと、なおさら。
恩師である麻田先生のアメリカ留学時代の出来事をつづった
「リベラルアーツへの道」を読んだ時も、感動しました。

私はもう多分、日本以外のところに住むということはなさそうです。
関本さんが書いたこの本も、麻田先生の著書も、
直接的には私の人生の役に立ちそうにありません。
でも、私としてはかなり楽しめました。もちろん、教養にもなります。
特に私たちの子どもの世代にはうんとお勧めします。
まあ、このブログの読者にはほとんどいないとは思いますが(笑)。

さて、資産価値レポートの更新情報です。
今回は「新宿区」のレポートを更新しました。
相変わらず、新規物件の登場は低調です。
既存物件も値上がり前の物件はほぼ消えてしまいました。
選択がますます難しくなりました。
やはり、バブルは一度弾けるべきです。それもなるべく早く。
その方が、結局は消費者のためになるはず、と私は思います。

新宿総集編
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