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※順不同・敬称略で掲載しています。

東京は、めずらしく雪が降っています。
雪が降って思い出すのは、はるかな・・・・というか
およそ10年位前の出来事でしょうか。
私はとある広告代理店といっしょに、
某ノルマ不動産が高幡不動あたりで分譲していた
一戸建て住宅分譲の販売キャンペーンの仕事をしていました。
ノルマの担当者は、若いくせにやたらと生意気な奴らで
私たちは、それはそれは辛い思いをしながら
何とかモデルハウスオープンにこぎつけます。
すると、なんとその前日に大雪。
駅からモデルハウスまで歩いて5,6分はありました。
「これじゃあ、客がこれねえよ」
生意気担当者がそういうので、その道筋を
広告代理店の担当営業二人は当日の朝に一生懸命雪かきをしました。
そして、いよいよオープン。
でも、雪のせいかお客は一人もやってきません。
「こねえじゃねーかよう」
生意気君たちは怒りまくり。
(そんな、こんな雪ではしょーがないでしょ)
と、本音をいえないところが士・農・工・商・広告代理店。
まあ、嫌味をガマンするだけだったらいいのですが
そのチョーKYな生意気君は
「客がこねえなら、広告料は払えねえよ」
と言い出したのです。
まあ、不動産屋というのは半ばヤクザみたいな連中ですから
そういうことを「言う」くらいは日常茶飯事。
でも、そのKY生意気君は、本当に払わなかったのです!
ひどい話といえば、ひどい話。
明らかな民法違反ですが、それがナーナーで終わるところが
この業界の前近代性ですね。
その「ノルマ」な会社もそうですが、
大企業というものは、時に恐ろしいほどKYな傲慢さがあります。
今、都心エリアでマンション用地を買い捲っているのは
「ノルマ」君たちと、住友不動産。
特に住友不動産は、「暴走」といっていいくらいの買いっぷり。
私の個人的な観測では、今首都圏で「完成在庫」を
最も多く抱えているマンションデベの1社は、間違いなく住友不動産。
我々業界人の世間話には、必ずといっていいほど
「あの住友の○○○はどうなるのでしょうね?」という話が出ます。
○○○とは、いうまでもなく都心のタワーマンション。
それも、ひとつやふたつでないところが住友さん。
それだけ多くの在庫を抱えているのに、
まだまだ足りずに買いに走っている、というのが現状のようです。
事業化されて売り出されたときの価格も
ミニバブルの時とさほど変わらない水準。
「本当にそれで売る気ですか?」と聞きたくなります。
その一方、都心エリアでの「値崩れ」現象は着々と進んでいます。
私がこのブログで昨年の後半以来着目している都心湾岸エリア。
具体的に言えば、豊洲、有明、晴海・勝どきのあたり。
特に今年の後半は、今日明日の命といわれる
プロパストの事業用地を継承したデベの「東雲戦争」が勃発する気配。
攻防ラインは坪単価200万円台前半になりそうな雲行きです。
そして、2,3年後に起こりそうなのが「晴海戦争」。
これは、去年コスモスイニシアが半ばヤケクソで仕掛けた
「晴海レジデンス」が市場形成の嚆矢になってくるかもしれません。
住友不動産も、この戦争の主役として予定されています。
三菱地所も1800戸というベラボーな計画。
この「晴海戦争」も含めて、晴海・勝どきエリアに関しては
レポートをまとめてみましたので、詳しくお知りになりたい方は
どうぞ↓こちらをお読みください。
また、同じ財閥系でも三井不動産は「手堅い」手法の
事業展開をなさっているようです。
それは、某ゼネコン系デベが「放出」した
まるで「アウトレット」のようなマンションを
自社ブランドの「パークホームズ」として販売している
「気配」が濃厚に推測できるのです。
そういう物件が、江東区の東陽町に1件、江戸川区の西葛西に1件。
私が知らないだけで、他にあるかもしれません。
もし、そうだとしたら、エンドユーザーを舐めてますね。
「パークホームズ」と名乗れば売れる、とお考えのようですから。
東陽町レポートの第2弾をリリース
東陽町に関しては、レポートに書きました。
昨年の秋に出したものをリニューアルして最新情報にした
「マンションレポート・東陽町編」です。
いかな財閥系大企業といっても、「市場」には勝てないはず。
また、マンションを購入されるみなさんも
「看板」に騙されぬよう、十分にご注意なさってください。
その他の参考レポート
「マンションレポート 豊洲編」
「マンションレポート 有明編」
先日、とある相談者が中古マンションを購入されました。
最初にその物件を相談された時、「ちょっとヘンだなー」と感じました。
駅から近くて、場所もまあまあ。
中古マンションとしてはいかにも「売りやすい」物件なのに
売出価格がミョーに「弱気」なのです。
こういう時、われわれは「これは何かあるぞ」と疑います。
その相談者氏には、慌てず、慎重に物件を見極めるようにアドバイスするとともに
例の「お助けマン」であるベストサポートの大友氏への依頼を勧めました。
結局、急展開で話が進んで「弱気」価格からさらに値引きされた価格で妥結。
そこで分かったことは「差押」物件だったということ。
こういう場合、売り主側は「売り急ぐ」ので、
価格交渉は買い主ぺースで進むケースが多くなります。
その相談者氏は、私の「中古マンション値引き交渉術」を
熟読していただいていたので、
まずまず有利な条件を引き出せたと思います。
でも、その物件自体は「差押」や「管理費滞納」が絡んでいて
通常の中古マンションを購入するよりも手続きが煩雑。
それに買い主側には通常パターンに比べて多くのリスクが生じます。
「そんなの、業者に頼めばなんとか・・・」してくれる、と考えるのは甘いのです。
それは、良心的で、なおかつそういう複雑なケースに対応できる実務能力を備えた
仲介業者であればキチンとしてくれる可能性があります。
ただし、そういう仲介業者はかなりの少数派です。
ですから、それはハナから期待しないでください。
そもそも、普通に不動産を購入するだけでも
買い主側が不利な条件を飲まされるケースは多々あります。
重要事項説明書や契約書の内容に不備があったり、
買い主側が将来損害を受ける可能性の高い条項が含まれているケース等はザラです。
「仲介業者はそういった契約業務のプロだから、任せて安心」などとは
安易に考えないでください。むしろ、実態はその逆です。
仲介業者というものは、取引を成立させて手数料を得ることを
まず第一に考えていて、買い主の権利保護など二の次です。
後で大きな不都合が生じても
「あ、そうでしたっけ。そういうことは想定していませんでしたので・・」
なんて、アッケラカーと開き直られてしまいます。
そして、彼らは契約のプロでも何でもありません。
むしろ、決まったパターン以外の契約業務には対応できない
トーシローである場合がほとんどです。
私にとって不思議でならないのは、
不動産を購入される多くの方は、何千万円もの取引をなさるのに、
契約書や重要事項説明書をろくすっぽ読まれません。
あれは隅々まで熟読して、自らに不利な条項が含まれていないか
丹念に精査する必要があります。
アメリカ人なら、そういう場合は弁護士にチェックさせます。
不動産購入にはトラブルがつきものです。
その多くは、契約時の「誤解」から生じます。
そして、それらはほとんど契約書や重要事項説明書のチェックで
回避することができるのです。
何千万円もの契約をするときには
専門家にチェックを依頼するのが「常識」だと思います。
弁護士に頼めば、かなりの費用がかかりますが
大友さんに頼めば、4万2千円だそうです。
しかも、そこらの弁護士よりも不動産取引の法務知識が豊富です。
その相談者氏のケースなどは、
大友さんを活用すべき典型例だったといえます。
考えられるあらゆるリスクを回避しながら、
安全な取引の道筋をつけて、購入者の利益をしっかりとガード・・・
彼は実に頼もしい、不動産購入の「お助けマン」なのです。
例えば、不動産業の「憲法」ともいえる宅建業法の規定では、
売主が宅建業者の場合、2年間の瑕疵担保責任は
免れないことになっております。
つまり、業者が売り主である不動産を買った場合は、
何か不具合が見つかったとしても、
2年以内だったら補償を求めることができます。
ところが、重要事項説明書や契約書の特約で瑕疵の免責を
記載している業者がいかに多いか・・・。
つまりは脱法行為です。
こういったことは、契約時にキチンと指摘して訂正させるべきです。
また一方では、建物工事費を全額受け取っていながら
完成する前に倒産した富士ハウスやアーバンエステートのような事例は
詐欺と呼んでいいかもしれません。
こういったケースは、大友さんが契約書のチェックや
契約立会いをすることで事前に防げたはずなのです。
しかし、ほんの数万円の出費を惜しんだばかりに、
何十年も後悔の念にさいなまれている方が、どれほど多いことか。
大友さんの会社は以下の通りです。
株式会社ベストサポート
東京都新宿区高田馬場4丁目
0120-234-212
www.best-sup.com/
参考レポート
「中古マンション値引き交渉術 ノウハウ編」
この前お正月を迎えたと思ったら、もうすぐ1月も終わり。
早いものです。歳々年々、時間の経過が加速します。
このブログも始まって2年ちょっと。
本格的に更新し始めて1年半というところです。
それで、トータルページビューは150万に達しました。
はっきりとは分かりませんが、固定の読者が2000人くらいと想像できます。
私は、常にエンドユーザー向けに情報を発信しているのですが、
マンション業界の人々もかなり多くお読みいただいているようです。
全体の3割として600人・・・けっこうご大層な数です。
「住宅新報」の実質的な読者よりも多いかもしれませんな(笑)。
そして、かねがね不思議に思っていることには、
これだけ業界に対して悪口雑言を連ねている割には
マトモな反論は皆無に等しい、ということ。
もちろん、ご批判はいただきます。
でも、ブログの一部分だけを取り上げて異論をいう「チャチャ入れ」型や、
根拠を示さずに「お前は間違っている」と叫ぶ「負け犬の遠吠え」型、
あとは「誰かがこういっている」「誰それのことを考えろ」的な
「他人のフンドシ」型がほとんどですね。
これだけ好き放題書いているのですから、
中には一人ぐらい業界から「論客」が出てくるかと思ったけれど・・・
「シナ人」の時には、割合にマトモな反論はありましたが
マンションについてはね・・・ほぼなし。
どうやら業界のみなさんは、私の意見にご賛同くださっているようです(笑)。
さて、榊マンション市場研究所の遠大な構想・・・・
首都圏のほぼ全域を「マンションレポート」でカヴァーする
業界戦慄の計画が着々と進んでいます。
詳しいことはいえませんが、すでに都心のタワーマンションについては
無料相談に対するアドバイスや、マンションレポートによって
購入の可否を判断された方がかなりの数に及びます。
そして、今回は都心の高級物件だけではなく
場所の割には「お買い得感」のあるエリアである
「北区」についてのマンション立地評価集を、
如月さんがまとめてくれました。
今回も鋭敏な切り口で北区の各エリアをバッサバッサ。
その明解な分析と豊富な情報量には、いつもながら眼を見張ります。
でも、北区に対しての正確な評価も結構読み応えありますね。
このエリアでマンション購入をご検討の方は
ご一読いただいて損はないはずです。
例年2月3月というのは、新築マンションの需要期。
でも、今年はなぜか盛り上がりません。
その理由は、この3月完成物件が例年より少ないからだと思います。
マンションデベロッパーの決算というのは、だいたいが3月。
だから、竣工・引渡しもなぜか3月が多いのが通例。
そして、売れない物件は「年度末ですから特別に・・・」
なんてことを理由に値引きして処分するのがこの季節。
去年は盛り上がりましたねー。
今年も、一部でそういう動きもありますが、
目立つほどではありません。
めぼしい「値引き中」物件は、先日のレポートでご紹介した通りです。
マンションでの動きが少ないので、今日はちょっと脱線。
今、新聞で盛り上がっているのは小沢さんの進退。
でも、考えれば、鳩山さんは小沢さんの操り人形ですから
一緒にコケてもいいはずですね。
それに、鳩山さんがそろそろ政権をほうりだすのは
ここ16年ほど日本で見られた
「総理ジュニア政権ブン投げの法則」に叶っています。
それは何かって?
これは16年ほど前から続く、日本の政界頂点をめぐる
「マーフィーの法則」みたいなものです。
中身は、いつもの榊流で、いたってカンタン。
●首相経験者のジュニアが首相になった場合、必ず途中で放り出す
まず、細川護煕さん。1994年に連立政権の首相をブン投げました。
この方のお祖父さんは、「政権ブン投げ」の元祖のようなお方。
1941年、日米開戦直前に敵前逃亡さながらに政権をブン投げた近衛文麿さん。
その後を継いだのが、カミソリといわれながら、
なんら自分のアタマからアイデアを出せないタダの秀才タイプ・東條英機。
おかげで日本は勝算なき対米英戦争に突入。
次なる御仁は安倍晋三さん。
この人のお父さんは総理になれなかった安倍晋太郎さん。
でも、お祖父さんは岸信介さん。
さきほどの東條さんを内閣総辞職に追い込んだ気骨の人。
日米安保条約の骨格を固めた人でもあります。
でも、孫は「体調不良」で政権ブン投げ。
そして、晋三君の後を継いだのは福田康夫さん。
このあたりになると、誰もが知っている通り、親父は福田赳夫。
つい20年前まで「昭和黄門」とか「明治38歳」とか
人前で平気で自己紹介するやけにKYな爺。
東大法学部を主席で卒業したエリートだけれど、
首相在任中は「人の命は地球より重い」などという発言をして
刑務所から超法規的措置とかで法治国家の原則を崩した
政治センスゼロともいえる御仁。
今の財政赤字路線の礎を築いた「功績」まであります。
息子もKY発言を繰り返した挙句に、
政権なんてまるで「他人事」みたいにブン投げ。
さらに続いたのは、前政権の麻生太郎ちゃん。
政権をブン投げた・・・というか、
この方はカタチの上だけでも戦ったから、まだマシというべきか・・
1年も経っていないから、みなさんよーく覚えているでしょ。
太郎ちゃんも、戦後の名宰相・吉田茂の孫。立派なJrです。
そしてそして・・・・今度は鳩山由紀夫君。
この人の祖父さんは、吉田茂のライバルだった鳩山一郎。
短かったけれど、一応は総理大臣経験者。
日ソ国交回復の功労者なんですが、孫はね・・・・
同じ二世、三世でも、小泉純一郎は祖父さんがかろうじて逓信大臣。
いってみれば、毛並みが三等ほど劣りました。
だからかどうか、その後継者3名よりも「生命力」がありましたな。
そんなわけで、鳩山さんもこの法則に従えば
近々政権を「ブン投げ」ることになります。
選挙で国民に選ばれた政権ですから、
早々ブン投げてもらっては困るのですがね。
一方のマンション業界。
都心のタワーマンションの価格は、
市場でエンドユーザーに支持されているわけではありません。
支持されるどころか、総スカンを食っているといってもいい状態。
こちらは、氏素性や毛並みの良し悪しにかかわらず、
どんどん「ブン投げ」て欲しいところ。
そんなもの、いくら粘ってもしょーがないですぜ。
参考レポート
「買ってはいけないタワーマンション」
「麻布十番マンションレポート」
ずっと前に書いたかもしれませんが、
私は人を「顔」で判断します。
小さな子どもは別にして、人間は20代の後半から
はっきりとその「人となり」が顔に出ます。
40代になると、ほぼ顔だけでその人の凡そが分かります。
特に、普段自分の「顔」の作り方に無頓着な男性はそうです。
女性は、自分の「顔」に対して敏感なので、
お化粧を始めとして、様々なメーキングを施すので
ちょっと分かりにくくなります。
でも、その人のちょっとした表情に出てくるので、
それを見逃さずにキャッチできれば、凡そが分かります。
顔の中で、一番見分けやすいのは「眼」でしょうね。
「眼が光る」
「眼が濁る」
「目元涼しげ」
「眼光鋭い」
「知的な眼差し」
「眼が死んでいる」
「魚の目」
「眼が笑っていない」
「眼に宿る」
「眼が曇る」
「眼を合わさない」
などなど、「眼」に関する表現は数え切れませんが、
どれも一面の真実を表しています。
で・・・誰でも「ひと目」で分かってしまうのは
眼に宿る「ずるさ」具合と「知性」の深度。
特に、ずるい人間というのは、人相が悪くなりますね。
初対面で「アッ、こいつズルそう・・」
と感じてしまう顔相と眼の曇りをもった人間は
たいていが見かけどおり(笑)・・・・です。
「顔」は、その人の人生を刻んでいます。
そして、我らが生きているのは弱肉強食の競争社会。
この厳しい淘汰の世界で、どのように人生を泳いできたかは
30を過ぎた男の顔にははっきりと浮かび上がります。
競争社会において「能力」はかなり重要です。
そして「能力」の基盤になるのは「知力」です。
非常に残酷な現実ですが、世間にあふれる数多の情報から
必要なものを取捨選択するには「知力」が必要であり
それを運用することが仕事の「能力」につながります。
そういった「能力」の多寡は、だいたいが遺伝によって決まります。
これは運動神経の良し悪しが遺伝で決まるのと同じこと。
努力によって伸びるところは、あまり多くないのです。
能力をつかさどる良質の遺伝子を持たずして生まれてきた方は
お気の毒としか言いようがありません。
ただ、その方の責に帰せざることなので、それが唯一の救い。
私の運動神経はゼロに近いのですが、そう考えて諦めるようにしています。
ただ、遺伝子に恵まれない方が一生懸命努力している姿は、
多くの人に好感をいだかせます。
ただし、それによって報われる例が少ないのが残念ですが。
いただけないのは、能力の不足を「ズルさ」で補おうとする方。
残念ながら、私がゼロの運動神経は「ズルさ」では補えません。
しかし、仕事の能力は時に「ズルさ」を駆使すれば、
うまくごまかすことができるケースがあります。
そして、それを続けると、確実にそのズルさは顔に出ます。
みなさんのまわりにもいるでしょ?
「どうして、あんな奴が出世しているんだ?」
と、不思議でならない人物が。
そういう人間ほど、本来の能力よりも「ズルさ」を駆使しているワケです。
ところが、そういう浅はかな人間が「ズル」をすると
たいていまわりに見破られてしまいます。
だいたいが、貧相な「顔」をしていらっしゃるでしょ(笑)。
ズルがバレていないと思っているのは、本人だけ。
まあ、その「ズル」オヤジが一生懸命ゴマをすっている相手は、
目が曇っているのでバレていないこともありますが。
社会の健全度というものは、この「ズル」な奴らを
どの程度排除できるかにかかっていると思います。
逆に言うと「正直者がバカを見ない」という公正の原則が
どの程度浸透しているのか、ということでもあります。
日本という国は、昔からこの健全度が近隣諸国に比べて高かったと思います。
この「公正の原則」というものの多くは、
社会を構成する個々人のモラルにかかっているからです。
別の言い方をすれば、日教組が大嫌いな「道徳」。
「ズル」な奴を侮蔑し、「正直者」をたたえる風潮さえあれば
自然と社会の健全度は高まります。
この国には、誰が見ていなくても「お天道様が見ている」から
ズルいことをしてはいけない、という「人としての基本」があります。
これは、西洋ではアングロサクソンやゲルマン系の人々が持つ、
プロテスタンティズムの信仰心に似ています。
すなわち、間に教会を介することなく
「神と直接自らの誠を契約」するという観念です。
神様と直接約束を交わすわけですから、
誰かに見つからなくても、ズルいことをしてはいけないのです。
実は、こういうストイックな道徳心は、世界の多数派ではありません。
カソリックは、多少のズルをしても、教会で懺悔すれば許してもらえます。
だから「まあいいか」という気分が生まれるわけです。
スペイン、イタリア、南米人がアッケラカーと生きているのは、そのせいです。
儒教の国では、社会の「道徳」よりも、年長者を敬う「孝徳」が優先されます。
シナや韓国では、親のため、先輩のため、上司のためなら、
反社会的な行為を行い、法律を犯しても
恬として恥じない連中が多いのもこのため。
日本人が、シナや半島の連中よりも、あるいはラテン系の人々より、
アメリカやイギリス、ドイツ人と価値観を共有しやすいのは
こういう「道徳」のバックグラウンドが似ているからです。
ところが・・・この日本社会の健全度もかなり危うくなりました。
上は政界から、下は不動産業界まで・・下世話な世界では仕方がないとして、
政界では小沢さんや、その秘書連中はもとより
その周辺で「ズル」ばかりしていたという、ゼネコンの面々の悪相ぶり!
小沢さんは「政治家に顔のことをいうな」と言ったそうですが、
それだけ「ズル」をしないと生きていけない世界なのでしょうね。
でも、前原さんや岡田さんのように、比較的誠実そうな顔相の方もいます。
鳩山さんは、ただのおぼっちゃん顔ですけどね。
ひるがえって、わがマンション業界。
これから3月にかけて、もっともマンションが売れるシーズンです。
「今年こそは、買おう」なんて、お考えの方も多いことでしょう。
モデルルームを訪ねれば、まず「担当者」と呼ばれる
営業マンの接客を受けることになります。
だいたいが20代から30代の若手が多いですね。
業界では「兵隊」と呼ばれる最前線の販売員です。
この兵隊さんたちは、実に玉石混交です。
「ズル」さを駆使してたくさん売る人・・・出世します。
「お人よし」だけど、誠実な方・・・・・・業界には向いていません。
アタマはいいけど、冷淡な方・・・・・・・これも、業界には向きません。
アタマは悪いけど、がむしゃらに売る方・・業界向きです(笑)。最多数派でしょうか。
アタマも良くて、熱心な方・・・・・・・・そのうち、販売を離れて企画に回ります。
まあ、どういう人に当たるかは、くじ引きみたいなもの。
「コイツはいい奴かな?」
と、迷うときは、どうぞ「顔で判断」してください。
イケメンとか美人だとか、そーいうのではなく「目の光」です。
あとは、受け答えですね。
相手が答えにくいような質問をいくつか用意しておいて
ぶつけてみてください。
上手に切り返せれば、アタマは悪くないでしょう。
アタマが良くて、眼に誠実さが宿っていれば、
それは皆さんにとって「いい担当者」である可能性が高いです。
でも、業界で出世するタイプではありませんが(笑)。
欲しいマンションに、いい担当者がついてくれればいうことはありません。
「このマンションいいのだけれど、担当者がねー」
というようなことは、よくあります。
また、担当者が妙に頑固で
「もっと価格交渉に応じて欲しいのに」
と不満をためられるケースも多いもの。
そういう時の対処方法などを分かりやすく解説した
榊オリジナルのレポートもありますので、
どうぞご活用ください。
参考レポート
マンション値引き交渉術